アルテタ監督、逃げ切り失敗を嘆くもパフォーマンスに満足! エンケティア退場にも言及

2020.07.08 12:47 Wed
Getty Images
アーセナルのミケル・アルテタ監督が、1-1のドローに終わったレスター・シティ戦を振り返った。クラブ公式サイトが試合後の会見コメントを伝えた。
PR
直近のリーグ戦4連勝と上り調子の7位アーセナルは、7日に行われたプレミアリーグ第34節で3位のレスターをホームで迎え撃ち、1-1のドローで試合を終えた。
立ち上がりから拮抗した展開となった中、アーセナルは、21分にFWブカヨ・サカの見事なお膳立てからFWピエール=エメリク・オーバメヤンのゴールで先制に成功した。

その後は両GKがファインセーブで互いの決定機を阻止し合う展開となったが、後半半ばにアーセナルにアクシデント。71分に投入されたばかりのFWエディ・エンケティアがその2分後に相手DFジェームス・ジャスティンへの足裏を見せた危険なプレーで一発退場に。すると、試合終了間際にFWジェイミー・ヴァーディに同点ゴールを許し、逃げ切り失敗。

連勝が3試合でストップすると共に、トッテナム、シェフィールド・ユナイテッドの結果次第で9位に転落する可能性が出てきている。
同試合後、アルテタ監督は上位相手に試合の大半を支配しながらも勝ち点3を逃したことを嘆いた。その一方で、全体のパフォーマンスには満足感を示している。

「試合の大半を通じて、我々が3ポイントを獲得することに、100パーセント値したと思っている。しかし、彼らのような相手に対しては試合を殺す必要があった。我々には3点か4点を決めて、試合を終わらすチャンスがあったが、それができなかった」

「その後、チームは10人となってしまい、そういった2つの事象が起きれば、3ポイントを獲得するのは非常に難しくなる」

「それでも、試合全体では非常に誇らしい気持ちでいる。プレーヤーが見せてくれたもの、我々のスタイル、こういった相手に試合を支配できたことに満足している。ここ数日間で我々がこなした試合数を考えれば、それは決して簡単なことではないからだ」

また、スペイン人指揮官は試合の流れを大きく左右したエンケティアの退場に言及。退場自体に異論はないものの、エンケティアが退場であれば、DFシュコドラン・ムスタフィとの接触プレーで足裏を見せていたヴァーディも同じく退場になるべきだったと、判定基準のブレに憤りを見せている。

「ああいったプレーをレビューする場合、明確な基準が必要だ。そして、それは誰にとっても平等なものでなくてはならない。それは試合の流れを完全に変えてしまうものだからだ」

「エディのプレーがレッドカードの場合、レスターは試合開始42分後に10人でプレーしなければならなかったはずだ。あれはレッドカードでなければならなかった」

「もちろん、私が指揮を執って以降、10人で戦うのはこれが4度目だったと思う。それは相手に大きなアドバンテージを与えてしまうものであり、今後改善していく必要がある」

今回のドローにより、来シーズンのヨーロッパリーグ(EL)出場権争いにおいて、より厳しい立場に立たされることになったが、アルテタ監督は残りの一試合ひと試合ずつに焦点を当てるべきだと主張している。

「(ヨーロッパの大会出場の可能性は)わからない。我々は一試合ひと試合ずつに向かうべきだ。まずはこの試合をレビューし、改善に努めていく必要がある。そして、次のスパーズ戦で3ポイントを目指す。そういった積み重ねの結果、最終的に自分たちがどこに向かうかという感覚だ」

PR
関連ニュース

ついに復帰!アーセナルに新加入も開幕戦で重傷を負ったティンバーの復帰をアルテタ監督が明かす「U-21で試合に出る」

アーセナルのミケル・アルテタ監督が、開幕戦で重傷を負ったオランダ代表DFユリエン・ティンバーの復帰について語った。クラブ公式サイトが伝えた。 ティンバーは2023年夏にアヤックスからアーセナルに完全移籍。左右のサイドバックでのプレーが可能であり、センターバックとしてもプレーできる守備のユーティリティプレーヤーとして大きな期待が寄せられた。 新加入選手はアルテタ監督のサッカーにフィットするのが簡単ではないなか、ティンバーはビルドアップなどを含めて早いフィットを見せており、高い期待が寄せられていた。 そんな中で迎えたプレミアリーグの開幕戦では、左サイドバックとして先発出場。ノッティンガム・フォレスト戦に出場した中、後半早々にピッチで倒れ込み負傷交代。前十字じん帯の損傷という重傷をデビュー戦で負ってしまい、そこから離脱していた。 離脱から8カ月が経過した中、20日に行われるウォルバーハンプトン戦の前日会見に出席したアルテタ監督がティンバーについて言及。良い状態であり、U-21チームの試合で実戦復帰することを明かした。 「彼はU-21のチームと試合に出場することになるが、その後は彼がどのような状況にあるのか、どう感じているかがよりわかるはずだ」 「彼はトレーニングではとても調子が良さそうだが、今は最後のステップの段階だ。我々は彼が出場できる準備ができているという確信を持つ必要がある」 「試合と我々が用意している選手との関係で、彼は右サイドバック、左サイドバックの両方でプレーできる」 開幕戦以来のピッチに立つティンバー。悲願のプレミリーグ優勝に向けて、残りの少ないシーズンでの復帰となれば大きな戦力だが、まずは無事に復帰戦を終えてもらいたいところだ。 2024.04.19 23:50 Fri

アーセナルの生粋のファンだった前会長サー・チップス・ケズウィック氏が84歳で他界…在任中はFAカップ2度優勝

アーセナルは19日、前会長であるサー・チップス・ケズウィック氏の逝去を報告した。84歳だった。 生涯のアーセナルサポーターでもあったケズウィック氏。かつての本拠地であるハイバリーの常連であり、クラブを応援していた。 銀行業界で名を上げ、ハンブロス銀行の会長、イングランド銀行(イギリスの中央銀行)の取締役などを務めていた。 ハンブロス銀行の元副会長は、アーセナルの会長でもあったピーター・ヒルウッド氏であり、そのつながりもあり、2005年にクラブの取締役に就任した。 2013年6月にヒルウッド会長が辞任すると、後任に就任。7シーズンにわたって会長務めると、80歳の誕生を迎えた2020年5月に辞任した。 会長時代には、クラブはFAカップを2度優勝。リーグ戦では苦しい時期も過ごしていたが、成功を近くで見まることとなった。 クラブはケズウィック氏を追悼。「チップス卿を知るアーセナルの全員にとってチップス卿の死は非常に惜しまれるだろうし、我々はチップス卿の妻レディ・サラとその子供たちデビッド、トビアス、アダムに深い哀悼の意を表する」としている。 2024.04.19 21:45 Fri

中堅どころの年齢にきて脂が乗るソランケ…今季プレミア17得点の点取り屋にロンドン勢3クラブが関心か

ボーンマスの元イングランド代表FWドミニク・ソランケ(26)が今夏で移籍か。 チェルシーの下部組織が育て、21歳で加入のリバプールでは一切爪痕を残せず、2年後の2019年夏にボーンマスへ放出されたソランケ。ただ、中堅どころの年齢となった近年は脂が乗る。 20-21シーズンにチャンピオンシップ(イングランド2部)で15得点11アシストと“センターフォワード”らしくなってくると、翌季は29得点を叩き出してリーグ得点王の“点取り屋”に。 昨季は3年ぶり復帰のプレミアリーグで33試合6得点7アシストだったが、残留ノルマのボーンマスでケガを除いてフル稼働し、ほぼフル出場。再び臨機応変な“センターフォワード”として機能した。 そして今季はここまでプレミア全32試合に先発出場して「17」得点。この数字でも選手層が厚いイングランド代表に返り咲けないのが残念だが、得点ランキングは4位タイにつけ、個人の栄冠ももちろん視野に入る。まさに“点取り屋”だ。 不遇の若手時代を経て、数字と数値化できない貢献、どちらもこなせるようになったソランケ。イギリス『フットボール・インサイダー』によると、アーセナル、トッテナム、ウェストハムのロンドン勢がリストアップ中だという。 獲得に本腰を入れそうなのはウェストハム。ボーンマスはソランケ本人が退団希望なら今夏の売却もアリと考え、流石はプレミアリーグ、中堅ウェストハムでも評価額5000万ポンド(約96億2000万円)を満額支払うメドが立っているとのことだ。 進化したソランケの去就やいかに。 2024.04.18 19:50 Thu

ガスペリーニ、クロップ、アルテタ…個性豊かな名将に師事してきたソクラティスの“特別なボス”とは「師匠のサッカーは…」

レアル・ベティスの元ギリシャ代表DFソクラティス・パパスタソプーロスが、これまで師事してきた名だたる指揮官たちを振り返った。 ギリシャを代表するフットボーラー、35歳ソクラティス。ミランやドルトムント、アーセナルといった強豪に在籍歴を持つ歴戦の雄だ。 そんな彼は20年近いプロキャリアの中で名だたる指揮官たちに師事。 例えば、19歳で加入したジェノアにて、当時のボスは現在アタランタで長期政権を敷くジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督。“個”を伸ばすマジシャンであり、普段は温厚かつ選手に対する平等な姿勢から人望も厚い男として知られる。 ジェノアからのレンタル移籍で10-11シーズンに1年間だけ在籍したミランでは、セリエA優勝メンバーの一員に。ボスは当時まだ40代前半で、青年指揮官として評価急上昇中だったマッシミリアーノ・アッレグリ監督。 ドルトムントではユルゲン・クロップ監督の“深い愛”に始まり、トーマス・トゥヘル監督体制下でレギュラーポジションを確保。アーセナル時代はウナイ・エメリ監督およびミケル・アルテタ現監督と共闘した。 現所属ベティスでも、指導者として世界各地を渡り歩いた老将マヌエル・ペジェグリーニ監督に師事。スペイン『Relevo』のインタビューで“ボスたち”を振り返ったソクラティスは、それぞれの特徴を語っていく。そこに負の記憶はない。 「誰もがそれぞれ異なる特徴を持っているのは面白いよね。クロップなんか、ピッチを離れれば選手の友達じゃないか(笑) 心理学者のように選手の内側を見透かしていく。信頼されるはずだ」 「トゥヘルとアルテタは似ているかも。戦術面に強くて、それらを試合で表現するための努力を絶対に怠らない。僕はアルテタの下で長くプレーできなかったけど、負の感情はない。優れたボスであることは就任初日から明らかだったんだ」 「エメリもいわゆる“真面目タイプ”かな(笑) 熱心に仕事に取り組む一方、選手との対話にも時間を割く。そうだね、僕のキャリアで最も重要な1人はエメリだ」 そんななかでも「特別な人」がいると言う。 「特別な人は…やっぱりガスペリーニかな。師匠のサッカーは本当に難しくて、最初の1カ月は混乱しっぱなしだったよ(笑) ようやく理解し起用して貰えるようになり、彼の下での経験は今の僕の基礎となっているよ」 「アッレグリを含め、総じてイタリアの指揮官は『戦術面』に明るい。僕がディフェンダーだからなのか、カルチョの戦術は本当にレベルが高いと感じる。あの経験は大きかったよ」 このように歴代の名だたるボスたちを振り返ったソクラティス。現在師事するぺジェグリーニ監督からロッカールームのリーダーを託される35歳は、引退後の将来をどう考えているのか。 「マヌエル(ぺジェグリーニ監督)にはとてつもなく長いキャリアがあって、僕は彼に何でも相談することができる。常に冷静で、それは40年の経験値からなせるものだよ。いつか僕もそうなれるか?...まだ考えたこともないな(笑)」 多くの名将に師事してきたソクラティスにも監督業を期待したいところだが、今のところ、自身はその名将たちの足元にも及ばないと考えているようだ。 2024.04.18 17:20 Thu

N・フォレストで奮闘するギブス=ホワイト、今夏にはプレミア複数のビッグクラブが獲得に動く?

ノッティンガム・フォレストのイングランド人MFモーガン・ギブス=ホワイト(24)は、今夏の注目銘柄となりそうだ。 ギブス=ホワイトは2022年夏にウォルバーハンプトンからノッティンガム・フォレストへ加入。チームで10番を背負うなど主軸に定着すると、今シーズンもここまでプレミアリーグで17位に低迷するチームにあって、公式戦37試合6ゴール7アシストと上々の成績を収めている。 すでにノッティンガム・フォレストで欠かせない選手となっているギブス=ホワイトだが、イギリス『ミラー』によると今夏に複数クラブが関心を示している模様。ニューカッスル、アーセナル、トッテナムが獲得を検討しているとのことだ。 ノッティンガム・フォレストはギブス=ホワイトの売却を阻止したい構えだが、仮にチャンピオンシップ(イングランド2部)降格となれば移籍は避けられない見通しに。また、仮に残留したとしても、収益性と持続可能性に関するプレミアリーグの規則(PSR)違反を回避するためにはまとまった資金が必要であり、結局は売却に踏み切る可能性があるようだ。 2024.04.18 16:30 Thu
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly