キーオン氏が古巣のCB事情に言及「サリバを残しておけば…」

2020.06.01 22:45 Mon
Getty Images
アーセナルのレジェンドである元イングランド代表DFマーティン・キーオン氏が古巣のセンターバック事情に自身の見解を示している。イギリス『talkSPORT』が伝えている。
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アーセナルは昨夏、推定移籍金2700万ポンド(約35億6000万円)でサンテチェンヌのU-20フランス代表DFウィリアム・サリバを獲得したが、今シーズンはレンタル移籍という形でサンテチェンヌに残った。サリバは、負傷離脱もありながら、ここまで公式戦17試合に出場。来シーズンから加入するアーセナルの新戦力として、多くの期待を集めている。
しかし、キーオン氏は獲得した昨夏の時点からアーセナルの戦力としておけば、現有戦力よりも活躍したと考えているようだ。

「ここでは(守備で)やらなければならないことが非常にたくさんある。だが、アーセナルはレンタルでサリバをサンテチェンヌに出した」
「すでに彼がワールドクラスだと言われているのに、彼なしでは解決できなかった。彼がワールドクラスであるかどうかは気にしない。もし彼がプレミアリーグのレベルだったら、懸念事項だったディフェンスには十分だっただろう」

今季のアーセナルでは、主にブラジル代表DFダビド・ルイスや元ドイツ代表DFシュコドラン・ムスタフィ、ギリシャ代表DFソクラティス・パパスタソプーロスがセンターバックとして起用されていたが、安定したパフォーマンスを披露しているとは言い難い。

その結果、1月にはフラメンゴからDFパブロ・マリをレンタル移籍で獲得するほど。長年抱えるCBの駒不足はまだ解決していない。

また、最も主軸として活躍しているD・ルイスは、契約問題がここに来て騒がしくなり、来季も留まるかは不透明。また、他の2人も今夏の移籍の可能性も報じられている。

サリバが加入する来シーズンの最終ラインはどのような顔ぶれになるのか。ミケル・アルテタ監督のプランもきになるところだ。

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