退任説のあったビラス=ボアス監督が残留を宣言!「選手たちとCLという冒険を楽しみたい」

2020.05.26 14:05 Tue
Getty Images
退団が取り沙汰されていたマルセイユアンドレ・ビラス=ボアス監督だが、残留を決心したようだ。フランス『RMC Sport』が報じている。

ポルトガル人指揮官の退任が噂され始めたのは、同クラブでスポーツ・ディレクターを務めていたアンドニ・スビサレッタ氏が辞任した今月半ばだった。スビサレッタ氏はジャック・アンリ・エイロー会長との見解の相違が原因で、就任からおよそ3年半でクラブを去った。

ビラス=ボアス監督は一蓮托生のスビサレッタ氏の契約解消に不満を抱いており、クラブとの関係は緊張状態に。同氏の後を追う形でマルセイユの監督を辞するのではないかと頻りに言われていた。
すると19日、マルセイユがビラス=ボアス監督への契約延長オファーを公表する異例の事態に。エイロー会長は「彼の手腕を信頼している。歴史の重要なページを新たに開きたい」とコメントしていた。

大きな注目を浴びることになったビラス=ボアス監督だが、25日に『RMC Sport』の取材で「選手たちとチャンピオンズリーグという冒険を楽しむためマルセイユに残る。そして、素晴らしいサポーターとこの街のためにね」と、契約続行の意向を明らかに。エイロー会長との長時間にわたる会談の末に答えを出したようだ。
また、クラブ退団の噂が流れるようになってから、選手たちから残留を望むメッセージが届いたようで、ある匿名の選手は「僕たちは皆、彼のことが好きで、残って欲しいと伝えたよ。頭を下げたわけじゃないけど、ほとんど同じことをしたね」と笑って話したという。

なお、ビラス=ボアス監督は先日のオファーを受けたわけではなく、あくまで2021年までの現行契約を全うする姿勢とのことだ。

ビラス=ボアス監督就任1年目の今季は、新型コロナウイルスの影響によるリーグ・アン打ち切りに伴い、マルセイユの2位が確定。7年ぶりとなる来季のCL出場が決定している。

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マルセイユを直接叩いて6ポイント差に…PSG指揮官が胸を誇る 「彼らよりも上なのを示した。とても良い週末に」

パリ・サンジェルマン(PSG)は27日のリーグ・アン第9節でマルセイユのホームに乗り込み、3-0で勝利した。 開幕から8試合負けなしの首位でくるなか、勝ち点3差の3位につけるマルセイユとの直接対決となった今節。PSGが開始6分にジョアン・ネヴェスのゴールで先手を奪うと、20分にマルキーニョスと交錯のアミーヌ・アリにレッドカードが出され、マルセイユが数的不利に陥る。 リードする上で1人多い戦いとなったPSGは29分にアクラフ・ハキミのクロスがレオナルド・バレルディのオウンゴールを誘って追加点を手にすると、40分にもブラッドリー・バルコラがダメ押し弾。後半こそ動きなしだったが、PSGが3-0の快勝で首位キープに成功している。 ロベルト・デ・ゼルビ新監督率いるマルセイユとの今季初の“ル・クラスィク”を完勝したルイス・エンリケ監督は試合後のクラブ公式チャンネル『PSG TV』でサポーターも満足する戦いぶりだったのではと話す。 「とても満足だ。サポーターの期待に応えられたと思う。勇敢なチームが最初から高い位置でプレッシャーをかけ、リスクを冒してでも勝ちにいく姿をね」 また、「パルク・デ・プランスに集まったサポーターにも彼らが望むものを披露した。つまりは最後の数分までアウェイで強い意志をもって戦う姿をだ」とし、こう続ける。 「こういう試合はサポーターにとっても、我々にとっても非常に特別なもの。マルセイユは順位表のライバルだし、今夜はこの3ポイントで我々が彼らよりも上なのを示した。だから、とても良い週末になったね」 <span class="paragraph-title">【動画】PSGがデ・ゼルビ新体制のマルセイユに完勝</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="K7IZswyhJfw";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.10.28 15:30 Mon
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飛んできたのは“豚の頭”、19年前のエル・クラシコを覚えているか?

ピッチに投げ入れられた最も衝撃的なものはなんだろうか。 21日に行われたリーグ・アン第14節のリヨンvsマルセイユでは、スタンドから中身が入った状態のペットボトルが投げ入れられた。これがMFディミトリ・パイエの左耳付近を直撃し、パイエは頭を押さえながら倒れ込んでしまう。試合は一時中断を経て、中止にまで追いやられる事態となっていた。 19年前のエル・クラシコ、2002年11月23日に行われたカンプ・ノウでのバルセロナvsレアル・マドリーの一戦では、豚の頭がピッチに投げ入れられたのを覚えているだろうか。 元ポルトガル代表FWルイス・フィーゴは2000年夏にバルセロナからレアル・マドリーへという禁断の移籍を決行。バルセロナのファンからは猛烈な反感を買っていた。前述のクラシコで、マドリーの一員としてカンプ・ノウに足を踏み入れたフィーゴに対してはブーイングの嵐。ライターやコインなども投げ入れられた。 その中でも異色だったのが豚の頭だ。CKでボールをセットした際に、あるバルセロナのファンがフィーゴに向かってそれを投擲。当たりはしなかったものの、様々な意味で衝撃を与えたことは間違いなかった。 当時のクラシコは一時中断こそしたものの、試合は継続。ゴールレスに終わっている。何事もなかったために、笑い話として語れるものの、ケガにつながっていれば大きな問題に発展していたことは間違いないだろう。 <span class="paragraph-title">【写真】ピッチに投げ入れられた豚の頭</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">On this day in 2002, Barcelona fans threw a pig&#39;s head at Luis Figo before he took his corner at the Camp Nou <br><br>Figo left Barca for Real Madrid two years earlier. <a href="https://t.co/j3ZgOQ85dW">pic.twitter.com/j3ZgOQ85dW</a></p>&mdash; B/R Football (@brfootball) <a href="https://twitter.com/brfootball/status/1463119883055599616?ref_src=twsrc%5Etfw">November 23, 2021</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2021.11.24 22:10 Wed

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