天津天海、中国スーパーリーグに退会を要請… 「0円」でも買い手が付かずクラブは破産を申請
2020.05.12 00:10 Tue
天津天海が中国スーパーリーグからの退会を要請したようだ。フランス『レキップ』が伝えている。
『レキップ』によれば、3月に0円でクラブ運営権の譲渡を発表していた天津天海だが、総額は1億4500万ドル(約155億円)と伝えられる負債が足枷となり、いまだ買い手が見つからず破産を申請。また、11日に中国スーパーリーグにリーグ退会を要請したとのことだ。
なお、この要請により昨シーズン15位で2部に降格した深セン市足球倶楽部がスーパーリーグに残留することになるようだ。
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FWアレシャンドレ・パト(現サンパウロ)、ベルギー代表MFアクセル・ヴィツェル(現ドルトムント)、近年では元川崎フロンターレのレナトも所属した天津天海。2006年に創設された天津天海は、2015年から天津権健というクラブ名で活動。2017年に中国スーパーリーグに昇格すると、1年目で中国スーパーリーグ3位となり、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場権を獲得するなど、この先の中国スーパーリーグを牽引する存在になるかと思われていた。しかし、2019年に権健自然科学集団が商品の効能を偽った広告を出し、クラブの会長が逮捕。天津市体育局が管理するようになり、チーム名も変更された2019シーズンは、16チーム中14位となり、なんとか中国スーパーリーグに残留したが、シーズン終了後に13名の選手が退団し、補強は1人もなし。新型コロナウイルスの問題でリーグ開幕も延期され、さらに経営が圧迫されていた。なお、この要請により昨シーズン15位で2部に降格した深セン市足球倶楽部がスーパーリーグに残留することになるようだ。
新型コロナウイル(COVID-19)の影響により、開幕が無期限延期となっている中国スーパーリーグ。未だに中国サッカー協会は再開の時期を発表していないが、広州富力の黄盛華チェアマンは「新シーズンは6月末か7月頭に開幕するだろう」と明かしていた。
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