A・ギャンが2010年W杯ウルグアイ戦の“あの”PK失敗を回顧「今でも1人になると脳裏に浮かぶ」

2020.04.20 16:45 Mon
Getty Images
ガーナ代表FWアサモア・ギャンが2010年の南アフリカ・ワールドカップ(W杯)でのPK失敗について語った。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。

ギャンもプレーしたガーナ代表は、南アフリカW杯で躍進。セルビア代表、オーストラリア代表、ドイツ代表と同居したグループステージを勝ち上がると、ラウンド16でアメリカ代表を延長の末に下し、ベスト8へ進出した。

ベスト8ではウルグアイ代表と対戦すると、1-1で迎えた延長後半終了間際にウルグアイ代表FW ルイス・スアレスが手を使ってストップ。スアレスは一発退場となり、ガーナがPKを獲得した。

これを決めればアフリカ勢初となるW杯ベスト4進出となる状況だったが、PKキッカーのギャンのシュートは無情にもクロスバーを叩き失敗。その後のPK戦でガーナは敗れ、ベスト8で敗退していた。
ガーナのテレビ局『TV3ガーナ』のインタビューに応えたギャンは、当時を振り返り、今でもこの記憶が脳裏に焼き付いていると明かした。

「今でも1人になると脳裏に浮かぶよ」
「時々、世界の時間が巻き戻って、あの瞬間をやり直せればと感じることがある。だけど、この記憶は僕の人生で一生背負っていかなければならないことを理解しているよ」

「この過去について、僕にできることは何もない。だから受け入れている。母国を救うためにあの場所に立ったが、悪役になってしまった。このことはもう受け入れたよ。人々がどのように感じるか理解しているからね」

また、この試合の次の日の様子についても振り返り、一晩中泣いたことを明かした。

「あれは悲劇だった、クレイジーだったよ。僕は逆に落ち着いていた。なぜなら、僕は一晩中泣いていて一睡もしなかったからだ。僕はもう泣くことができず、なぜが落ち着いていたんだ」

しかし、ギャンはこの悲劇を経ても前を向いているようだ。一度は代表引退を発表するもすぐに撤回。汚名を返上すべく、心の炎を燃やしているようだ。

「ずっと自分に言い聞かせていたのは、次のチャンスを得ることだった。自分が汚名を返上できると分かっていたからね。必ずしもフットボールを通してではなく、他の何かでもそうすることができると。例えば僕はできなくても、いつか僕の子どもたちがやってくれるだろう」

「人々は僕に引退して欲しいと思っているみたいだが、僕はまだ終わってない」

「ガーナ代表で何も勝ち取っていないことを僕は許せない。だからそれを達成したいよ」

「多くの人が僕を引退させようとしてきたが、いつだって辞める日を決めるのは自分自身だと言い聞かせてきた。誰も僕を引退には追い込めないよ」

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日本戦に臨むガーナ代表メンバーが発表! バルサの無敗を止めたボアテングら《国際親善試合》

▽ガーナサッカー協会(GFA)は19日、日本代表戦、アイスランド代表戦に向けたガーナ代表メンバー21名を発表した。 ▽ロシア・ワールドカップに出場しないガーナは、アトレティコ・マドリーのMFトーマス・パルティや、トリノのアフリー・アックアーらを招集。また、今シーズンのリーガエスパニョーラで無敗優勝を目指していたバルセロナを相手に、ハットトリックの活躍を見せて無敗記録を止めたFWエマヌエル・ボアテング(レバンテ)も招集されている。 ▽ガーナ代表は、30日に日本代表と、6月7日にアイスランド代表と対戦する。今回発表されたガーナ代表メンバーは以下のとおり。 <span style="font-weight:700;">◆ガーナ代表メンバー21名</span> <span style="font-weight:700;">GK</span> <span style="font-weight:700;">リチャード・オフォリ</span>(マリッツバーグ・ユナイテッド/南アフリカ) <span style="font-weight:700;">ローレンス・アティ=ジギ</span>(ソショー/フランス) <span style="font-weight:700;">DF</span> <span style="font-weight:700;">ルモル・アグベニェウ</span>(スポルティング・リスボン/ポルトガル) <span style="font-weight:700;">アンディ・イアダム</span>(レディング/イングランド) <span style="font-weight:700;">クワシ・オキア・リード</span>(バイエルン/ドイツ) <span style="font-weight:700;">ジョセフ・アッタマー</span>(イスタンブールBB/トルコ) <span style="font-weight:700;">カシム・ヌフ</span>(ヤング・ボーイズ/スイス) <span style="font-weight:700;">ラシド・スマイラ</span>(アル・ガラファ/カタール) <span style="font-weight:700;">ニコラス・オポク</span>(クラブ・アフリカン/チュニジア) <span style="font-weight:700;">MF</span> <span style="font-weight:700;">イサーク・サッキー</span>(アンタルヤシュポル/トルコ) <span style="font-weight:700;">アフリー・アックアー</span>(トリノ/イタリア) <span style="font-weight:700;">ムバラク・ワカソ</span>(デポルティボ・アラベス/スペイン) <span style="font-weight:700;">トーマス・パルティ</span>(アトレティコ・マドリー/スペイン) <span style="font-weight:700;">トーマス・アギェポング</span>(NACブレダ/オランダ) <span style="font-weight:700;">ナナ・オポク・アンポマー</span>(ベベレン/ベルギー) <span style="font-weight:700;">アルバート・アドマー</span>(アストン・ビラ/イングランド) <span style="font-weight:700;">FW</span> <span style="font-weight:700;">ラファエル・ドワミーナ</span>(FCチューリヒ/スイス) <span style="font-weight:700;">フランク・アチェンポン</span>(天津泰達/中国) <span style="font-weight:700;">リッチモンド・イアダム・ボアキエ</span>(江蘇蘇寧/中国) <span style="font-weight:700;">エマヌエル・ボアテング</span>(レバンテ/スペイン) <span style="font-weight:700;">エドウィン・ギャシ</span>(CSKAソフィア/ブルガリア) 2018.05.20 16:20 Sun
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アサモア・ギャンがガーナ代表引退を発表…「僕は幸せなふりはしたくない」

トルコのカイセリスポルに所属するFWアサモア・ギャン(33)が20日にガーナ代表からの引退を表明した。 同選手は20日に自身のツイッターを更新し長文の声明を発表。今回の代表引退は、ガーナ代表のクウェシ・アッピアー監督が来月にアフリカ・ネーションズカップを控えたこの状況で、キャプテンをアサモア・ギャンから他の選手に代える決断をしたことへの反抗を意味しているようだ。 「家族やチームと話したうえで、僕が大会期間中にキャプテンマークを剥奪され他の選手に移されるというのであれば、僕は大会を去ることを希望する。そして代表からも永遠に引退する」 「僕は幸せなふりはしたくない。それなら自分で心や体を傷付けるほうがマシだ。何年も僕は心を開いて尽くしてきた。僕の力の限りを与えてきた。ガーナ代表という素晴らしいチームに」 「この国のカラーを身にまとい、10回も主要大会に出られたことを誇りに思う」 2003年11月にソマリア代表戦で17歳にしてデビューを果たしたアサモア・ギャン。初めてキャプテンマークを巻いたのは2012年10月のアフリカ・ネーションズカップ予選のマラウイ代表戦だった。以降、長年に渡りキャプテンを任されてきた同選手は、通算106試合で51ゴールをマーク。ブラック・スターズの歴代最多得点を誇っている。 ガーナ代表は来月に開催を控えるアフリカ・ネーションズカップに参加するが、アサモア・ギャンは出場しないことになった。同選手は最後にこう綴っている。 「僕はビジネスマンや投資を通じて様々な方法でガーナという国に仕えていく。2003年からともに過ごした仲間や監督、友達に感謝したい。ジャーナリストやファンもみんなサポートしてくれた。このチームのスタッフや選手たちの最大の幸福を祈っている」 2019.05.21 18:03 Tue

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