山口MF田中パウロ淳一が契約更新! 移籍初年度から主力として活躍
2019.12.31 09:05 Tue
レノファ山口FCは31日、MF田中パウロ淳一(26)との契約更新を発表した。兵庫県出身の田中は2012年に大阪桐蔭高校から川崎フロンターレ入団後、ツエーゲン金沢、FC岐阜を渡り歩き、今年から山口でプレー。明治安田生命J2リーグ36試合5得点、天皇杯2試合出場の数字を残した。
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明治安田J3リーグ第12節の10試合が6日、7日にかけて各地で行われた。
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首位の栃木シティ(勝ち点24)と3位のヴァンラーレ八戸(勝ち点20)の上位対決。試合は立ち上がりから攻め合う形となり2分に八戸は澤上竜二がクロスを頭で合わせるが、GK相澤ピーターコアミが好セーブ。
2025.05.07 21:02 Wed
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【松本vs栃木C】栃木Cが絶好調FW田中パウロ淳一の恩返し弾で首位追走!
前節の高知ユナイテッド戦を大勝した2位の栃木シティFC(勝ち点18)は、15位の松本山雅FC(勝ち点9)とアウェイで対戦した。
高知戦ではFWピーター・ウタカがデ
2025.04.20 19:00 Sun
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レノファ山口FCは7日、MF池上丈二の負傷を報告した。
池上は4月28日に行われたトレーニング中に負傷。その後、左距骨骨軟骨損傷と診断されたという。加療期間については選手により前後するため、非公表としている。
池上は今シーズンここまでの明治安田J2リーグで2試合、YBCルヴァンカップで2試合に出場している。
2025.05.07 17:40 Wed
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【JFL表彰式】今季のMVPは吉田篤志! 栃木シティの初優勝&J3入会を支える…ベストイレブンは栃木C&高知で計8名
5日、第26回日本フットボールリーグ(JFL)の表彰式が開催され、2024シーズンの最優秀選手賞(MVP)には、優勝&J3リーグ入会の栃木シティからFW吉田篤志(25)が選出された。 MVP吉田は今季、栃木Cに2度目の加入を果たし、チーム最大の得点源として12ゴール。チームに勝ち点をもたらす決定的な得点が多かったのも特徴的で、見事、MVPに選出された。 得点王は沖縄SVのFW青戸翔(28)で15ゴール。今季J3宮崎から加入し、とりわけ後半戦14試合出場で10ゴールと得点を量産した。 新人王はソニー仙台FCの大卒ルーキーFW布方叶夢(22)。国士舘大学から加入した160cmドリブラーは全30試合出場で3得点6アシスト…名門ソニーのラスト1年を鮮やかに彩った。 ベストイレブンには吉田と青戸を含め、優勝した栃木Cから6名、準優勝した高知ユナイテッドSCから2名などが選出。 栃木CのFW田中パウロ淳一(31)は今季がキャリア初となるJFLだったが、キレキレのドリブルで相手チームの脅威に。また、高知のDF吉田知樹(26)は、今季のJFLフィールドプレーヤーで唯一、全30試合フルタイム出場を達成した。 ■チーム表彰 優勝:栃木シティ(初優勝) 準優勝:高知ユナイテッドSC 3位:FCティアモ枚方 フェアプレー賞:高知ユナイテッドSC 特別賞:ソニー仙台FC ■個人表彰 ▽最優秀選手賞(MVP) FW 吉田篤志 (栃木シティ) ▽得点王 FW 青戸翔(沖縄SV) 15ゴール ▽新人王 FW 布方叶夢(ソニー仙台FC) ▽優勝監督賞 今矢直城(栃木シティ) ▽優秀レフェリー賞 小林健太朗 ■ベストイレブン GK 相澤ピーターコアミ(栃木シティ) DF 吉田知樹(高知ユナイテッドSC) DF 池松大騎(Honda FC) DF 奥井諒(栃木シティ) DF 上月翔聖(高知ユナイテッドSC) MF 宇都木峻(栃木シティ) MF 関野元弥(栃木シティ) FW 田中パウロ淳一(栃木シティ) FW 青戸翔(沖縄SV) FW 吉田篤志(栃木シティ) FW 田村翔太(ヴィアティン三重) 2024.12.05 16:47 Thu2
目指すはJFL昇格!前回王者ブリオベッカ浦安に続け! “全社”2023が21日開幕【Road to JFL】
日本フットボールリーグ(JFL)昇格を目指すチームが集う過酷な5連戦、第59回全国社会人サッカー選手権大会(以下:全社)が10月21日〜25日にかけて佐賀県で開催される。 ◆全社とは? 日本全国の地域リーグ(北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国、四国、九州、各県リーグなど)に所属するチームの中からそれぞれ地域予選を勝ち抜いた32チームが集まる全社。1〜2回戦、準々決勝、準決勝、決勝と5日間で5連勝したチームが頂点に輝くというこの上なくハードな大会だ。 ◆全社から地域CLへ、そしてJFLへ 昨年王者は都並敏史監督率いるブリオベッカ浦安。浦安は昨年の関東サッカーリーグ1部で10チーム中6位と残留争いを強いられたが、全社で優勝したことにより、全国地域チャンピオンズリーグ(地域CL)の出場権を獲得し、その地域CLでも優勝。関東1部で5勝6分け7敗だったチームがまさかのJFL昇格を果たし、今季のJFLでも現在4位につける。 本来、地域CL出場権は各地域の最上位リーグ(関東1部や関西1部など)で優勝した9チームに与えられるものであり、浦安は全社に臨む段階でこれを持たず。「全社から地域CLへ」の要件は「①全社で4位以内 ②各地域の最上位リーグに所属 ③JFL入会を希望」が挙げられ、この3つを満たした成績上位3チームが地域CLへと進む。 また、地域CLは「各地域優勝9チーム+全社枠3チーム」の12チームで1次ラウンドが開催されるため、全社枠の要件を満たすチームが3つ揃わなければ、「各地域最上位リーグで2位かつJリーグ百年構想クラブ」が繰り上がることに。今大会で該当するのは栃木シティフットボールクラブ(関東1部2位)となり、それでも12チーム揃わなければ①東北1部2位、②四国2位の優先順位(輪番)で地域CL出場権が与えられる。 ◆今大会の注目チーム ▽栃木シティフットボールクラブ(関東1部2位) 2018〜22年の5年間で関東1部を3度制覇した地域リーグ屈指の強豪であり、豊富な資金力を背景にMF工藤浩平(39)やMFへニキ(34)、FW田中パウロ淳一(29)といった元Jリーガーが多数所属。だが、2017年以来となるJFL復帰が遠い。 昨年は関東1部優勝で地域CLにストレートインも、昇格した浦安との対戦を苦手としており、リーグ後半戦(1●4)と全社準々決勝(1●2)に続き、引き分け以上でJFL昇格が決まる状況の地域CL決勝ラウンド最終戦(1●3)も浦安に敗戦。年間で公式戦6敗のうち3敗が浦安戦という悲劇の1年となった。 今年は関東1部の優勝をVONDS市原FCに譲って2位に。まずは「全社4位以内」の確保に全力を注ぐ必要があり、今大会の1回戦では、同じく「全社から地域CLへ」を目指すジェイリースフットボールクラブ(九州3位)と対戦する。 ▽東京23FC(関東1部9位) 東京23FCほどクラブの命運を懸けて今大会に臨むチームはないかもしれない。東京都江戸川区をホームタウンとする23FCは、FC東京のレジェンドであるアマラオ氏が率いていた東京都1部リーグ時代の2011年に全社を制した経験があり、今回6年ぶりに予選突破を果たしている。 しかし、今年の関東1部では9位に終わり、条件次第で関東2部降格の可能性も。全社と地域CLを勝ち抜けば文句なしのJFL昇格だが、自力でJFLを掴めなかった場合、関東1部の他クラブからJFL昇格がなければ、23FCは関東2部降格となってしまう形だ。 関東1部残留の可能性も残されているとはいえ、自力と他力があまりに複雑に絡み合う状況。昨年まで江戸川クラシコと称してしのぎを削った、江戸川を挟んだ対岸のライバル浦安に追いつくべく、まずはなんとしてでも全社4位以内を確保したい。1回戦は阪南大クラブ(関西2部2位)と対戦する。 ▽wyvern(ワイヴァン/東海1部1位) 2015年創設の新興クラブwyvern。愛知県刈谷市などをホームタウンとする彼らは昨年の東海社会人サッカーリーグ2部を制し、1部初昇格の今年、ホームタウンを共有するFC刈谷を抑えて昇格即初優勝を果たしている。 したがって地域CLの出場権は確保済み。ただ、昨年の地域CL決勝ラウンドまで進んだFC刈谷を勝ち点「1」差で上回ったwyvernが、クラブ初となる全国の舞台である今回の全社でどんな戦いを披露するのか。他クラブとしては警戒感を抱かざるを得ない。 1回戦は守山侍2000(関西1部4位)と対戦。勝てば2回戦は昨年の全社4位・ヴェロスクロノス都農(九州1位)との激突も考えられ、このカードが実現すれば、地域CLの出場権を確保した者同士、前哨戦となることだろう。 ◆地域CL出場権を確保済みのチーム(各地域最上位リーグ優勝) ▽北海道 BTOP北海道 ▽東北 ブランデュー弘前FC(全社出場せず) ▽関東 VONDS市原FC ▽北信越 福井ユナイテッドFC(全社出場せず) ▽東海 wyvern ▽関西 アルテリーヴォ和歌山 ▽中国 福山シティFC ▽四国 FC徳島 ▽九州 ヴェロスクロノス都農 ◆全社1回戦 ▽10月21日/11:00 [1]BTOP北海道(北海道1位) vs FC BASARA HYOGO(関西1部6位) [2]ジェイリースフットボールクラブ vs 栃木シティフットボールクラブ [3]ジョイフル本田つくばFC(関東1部5位) vs トヨタ蹴球団(東海2部8位) [4]KUFC南国(四国3位) vs コバルトーレ女川(東北1部2位) [5]ベルガロッソいわみ(中国4位) vs FC刈谷(東海1部2位) [6]東京23FC vs 阪南大クラブ [7]福山シティFC(中国1位) vs 東邦チタニウム(関東1部4位) [8]KMGホールディングスFC(九州4位) vs NUHW FC(新潟医療福祉大学/新潟県1部1位) ▽10月21日/13:30 [9]ヴェロスクロノス都農 vs 厚木はやぶさFC(関東2部3位) [10]守山侍2000 vs wyvern [11]アルテリーヴォ和歌山(関西1部1位) vs 東京ユナイテッドFC(関東1部3位) [12]岳南Fモスペリオ(東海2部1位) vs アルティスタ浅間(北信越5位) [13]北海道十勝スカイアース(北海道2位) vs Brew KASHIMA(佐賀県・開催地代表/九州7位) [14]FC徳島(四国1位) vs FC LA U. de Sendai(仙台大学/東北1部7位) [15]FCバレイン下関(中国3位) vs 飛鳥フットボールクラブ(関西1部5位) [16]VONDS市原FC(関東1部1位) vs FC延岡AGATA(九州2位) 2023.10.17 16:55 Tue3
「とにかく勝ててホッと…」安堵の栃木シティ、反省の福山シティ「あの一発が決まってしまうのが地域CL…」
24日、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2023(地域CL)決勝ラウンド第2節の2試合が栃木県グリーンスタジアムで行われた。 近年はJクラブのサポーターにも馴染み深い大会となりつつある“地域CL”。著名なJリーグ経験者、日本代表経験者が新たなステージとして地域リーグを選ぶようになって久しいが、それでも地域CLに進めるのはわずか12チーム、JFL昇格を掴めるのは1チーム、もしくは2チームしかないという過酷な世界だ。 今年の地域CL決勝ラウンドには関東サッカーリーグ1部から王者・VONDS市原FC、2位・栃木シティFC(百年構想枠)、5位・ジョイフル本田つくばFC(全社枠)、中国サッカーリーグから18戦全勝王者の福山シティFCが参戦している。 そして、3試合中2試合(第2節)を終えた段階で、全4チームが1勝1敗の勝ち点「3」で並ぶという史上初の事態に。JFLへの自動昇格は1位のみ、2位はJFL最下位との入替戦行きというなか、4チームとも26日に行われる第3節にJFL昇格への夢をつなぐ形となったわけだ。 ◆順位表(第2節終了時点) 1.ジョイフル本田つくばFC | 勝ち点3 | 得失点差+1 ---JFL自動昇格ライン--- 2.栃木シティFC | 勝ち点3 | 得失点差±0 ---入替戦進出ライン--- 3.VONDS市原FC | 勝ち点3 | 得失点差±0 4.福山シティFC | 勝ち点3 | 得失点差-1 その一角、栃木シティは初戦で福山シティに敗れるも、24日の第2節でVONDS市原を1-0と撃破。試合終盤の82分、数々のJクラブを渡り歩き、今季から栃木シティへとやってきたFW田中パウロ淳一が自ら得たPKを沈めて決勝点とした。 田中パウロは試合後、「もちろん今日は絶対に負けるわけにはいかなかったですし、栃木県から2番目のJクラブを誕生させるべく、新しい歴史を刻まなければいけない…強い気持ちを持ってこの一戦に臨みました。とにかく勝ててホッとしています」と勝利に安堵。この大会における「1敗」の重さはもはや説明不要だろう。 元VONDS市原で栃木シティの主将を担うDF野田卓宏は、古巣対決について「そこまで高ぶるものはないです。移籍した(離れた)からには勝たないといけない相手でしたが、“力み”はありませんでした」としつつ、勝利を喜び、晴れやかな表情で前を向く。 「今季の関東1部でVONDSに2戦2敗だったなか、地域CLの1次ラウンドでようやく勝つことができて…今日を迎えるにあたっては、自分たちがボールを保持する時間が長くなるのはわかっていました。課題を突き詰めて突き詰めて、VONDSのように守備が堅い相手に勝つことができました」 「地域CLは、サッカー人生の中で何度も何度も立てる舞台ではありません。その中でこの舞台を楽しみ、勝って、JFL昇格を掴むために、次の試合に向けてもチーム全員で力を合わせて精進します。つくばFC戦はもう本当に勝つだけですね。全員で戦います」 その一方、初戦で栃木シティを下した福山シティは24日、第2節でつくばFCに0-2と敗れ、首位から最下位(4位)へと後退。第3節のVONDS戦で引き分け以下だとJFL昇格が潰えることとなる。 ゲームキャプテンを務めた広島県福山市出身の25歳MF曽我大地は「明後日(VONDS戦)勝つしかないという状況になりましたが、切り替えて、いつもと変わらず良い準備をして臨みたいと思います」と懸命に前を向いた。 この日の失点は2つとも直接FK。曽我は「1失点目は自分が不用意なファウルをしてしまったのが原因で…2失点目のところも簡単にファウルをしてしまうと、ああいった一発(直接FK)が決まってしまうのが地域CLなんだな...と。教訓として明後日に繋げないといけないです」と反省を語った。 また、「攻撃面はともかく、守備でセカンドボールを拾えなかったり、しっかりプレスに行けなかったり、そういったところからジワジワ相手ペースに持って行かれたと思います」と、攻守の歯車が今ひとつだった事実を嘆く。 それでも「福山サポーターの声は届いていましたし、だからこそ勝ちたかったです。ただ、僕たち選手は誰ひとり諦めていないですし、全員が集中しきっています。明後日の試合も楽しみにしていただけると嬉しいです」と力強く意気込みを語った。 栃木シティ、福山シティ、VONDS市原、つくばFC…4チームとも決勝ラウンド最終節までJFL自動昇格の可能性を残すというなか、笑顔で地域CLを終えるたった1つのチームはどこになるのか。2位を確保してもJFL側との入替戦が熾烈極まりないものとなることは、こちらも説明不要だろう。 首位つくばにとっても、4チームが勝ち点3で並ぶという状況下で「首位」というのもいまいちピンとこないはず…ただ、昨年は関東1部6位のブリオベッカ浦安が「リーグ戦で残留争い→全社&地域CLの2冠達成」という異次元の勝負強さを発揮しJFL昇格。つくばもこれに続きたい。 2023年11月26日、北関東は栃木県宇都宮市、栃木県グリーンスタジアム。4クラブの運命が交差する地域CL2023決勝ラウンド最終節…サポーターと喜びを分かち合うのはどのチームだ。 2023.11.24 21:20 Fri4
栃木シティがJFL昇格へ! 関東1部2位、全社1回戦敗退…百年構想枠から地域CL優勝【Road to JFL/地域CL決勝ラウンド最終節】
26日、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2023(地域CL)決勝ラウンド第3節のVONDS市原vs福山シティFC、ジョイフル本田つくばFCvs栃木シティが栃木県グリーンスタジアムで行われ、優勝を決めた栃木CがJFL昇格の権利を獲得(※1)した。 JFL昇格を目指す社会人の強豪が日本全国から集う地域CL。今年の決勝ラウンドは栃木県開催というなか、そこに対して“ホーム”栃木Cを含む関東サッカーリーグ1部勢が4チーム中3チームを占めることとなった。 また、第2節終了時点では、全4チームが1勝1敗の勝ち点「3」で並び、第3節の2試合を終えるまでJFL昇格の権利を獲得(地域CL優勝)するチームが決まらないという大会史上初の事態に。最終的に大激戦を制したのは“ホーム”栃木Cだった。 ◆決勝ラウンド順位表(全日程終了) 1.栃木シティFC|勝ち点6|得失点差+4 ---JFL昇格権利獲得--- 2.VONDS市原FC|勝ち点6|得失点差+2(※2) —入替戦進出--- 3.ジョイフル本田つくばFC|勝ち点3|得失点差-3 4.福山シティFC|勝ち点3|得失点差-3 (※1)12月5日のJFL理事会にて正式決定 (※2)入替戦は沖縄SVとの対戦に。12月2日or3日に沖縄側が指定する会場にて一発勝負で開催される ◆VONDS市原FC 2-0 福山シティFC 【V市原】 谷尾昂也(後42) 清原翔平(後45+3) 第2節終了時点で3位のV市原、4位の福山。両チームが最低でも入替戦進出ラインの2位を確保するには、ともに敗戦は許されず、福山は勝利が絶対という状況。第2試合の[つくばvs栃木C]にプレッシャーをかけておく上でも、どちらも是が非でも勝ち点「3」がほしい。 V市原は20分、決勝ラウンド初先発のMF沼大希が接触プレーで痛めて途中交代。対する福山は中盤の底でプレーする地元・福山市出身のMF曽我大地がV市原の2トップに警戒されており、なかなか前を向いてボールを持てない。 立ち上がりに攻勢をかけたのはV市原だが、ほどなくして福山も押し返し、一進一退の攻防が続いていく。どちらもゴール前へボールを運び、チャンスも迎えるが、V市原はGK今川正樹、福山はGK菊地大輝…互いに守護神が決定的なピンチをセーブする。緊張感漂う好ゲームだ。 引き分け以下で決勝ラウンド3位以下が確定、中国リーグ残留となる福山は55分に2枚替え。FW若宮健人とMF田口駿を投入し打開を図る。田口は58分、ゴール正面左寄りの絶好の位置から直接FKを狙うが、シュートは枠外へ。 62分にはロングボールからMF濱口草太が抜け出し、ボックス右から右足を一閃も、渾身のシュートはゴール左へ…68分にはペナルティアーク内で左サイドからパスを受けた田口が右足ダイレクトシュートも、今度はクロスバー上へ。押し込む福山だが、シュートが枠へ飛ばない。 試合も終盤に差し掛かる74分、V市原も2枚替え。2トップの一角に巧みなポストプレーが光るFW谷尾昂也、サイドには36歳となった“ジョーカー”MF清原翔平を配置。V市原は引き分け以上でJFLへの望みがつながるが、当然ながら勝ちに行く采配だ。 すると87分、VONDSは右サイドからのFKをボックス左でFW濱野雄太が折り返し、これをゴール正面で谷尾が強引に詰め込む。とうとう均衡を破ったのは関東サッカーリーグ1部王者のV市原だ。 これで2点が必要となった福山。強引にでもこじ開けようと前線に人数をかけるが、なかなか噛み合わず、V市原にカウンターを浴び、後半アディショナルタイムに左CKを与えてしまう。 V市原がこのチャンスを活かす。90+3分、左CKに頭から飛び込んだのは36歳清原。Jリーグ経験も非常に豊富な精神的支柱が、勝ち点「3」を決定づける貴重な追加点をもたらした。 結局、2-0と勝利したV市原が2勝1敗の勝ち点「6」で、この時点で決勝ラウンド首位に。敗れた福山は3位以下が確定し、2024シーズンも中国リーグで戦うこととなった。V市原は、あとは[つくばvs栃木C]の結果を待つのみ… ◆ジョイフル本田つくばFC 0-4 栃木シティFC 【栃木C】 表原玄太(前18、後10) 山村佑樹(後1、後45+1) 第1試合[V市原 2-0 福山]の直後に激突したつくば&栃木C。今季の関東1部では1勝1敗という両チームだが、つくばは[1-0以外での勝利]なら1位でJFL自動昇格、[引き分けor1-0勝利]で2位確定&V市原のJFL自動昇格が確定、という状況だ。 対する栃木Cは現状3位のため、まずは勝利が絶対。JFL自動昇格には[2点差以上での勝利]が求められるという厳しい状況だ。 そんななか、立ち上がりから試合が動いていく。勝つしかない栃木Cは15分、崩しの切り札であるFW田中パウロ淳一が足を痛めていきなり途中交代。それでも18分、敵陣でのボール奪取からショートカウンターを仕掛け、最後はMF表原玄太が右足ミドルを叩き込んで先制する。 押し返したいのはつくばだが、自陣でのミスも多く、もう1点がほしい栃木Cに押し込まれる展開。攻撃に転じる場面がないわけではないが、セカンドボールを拾えず単発に終わることが多い。まずは同点といきたいが、前半終盤にかけて相次いで得たCKはいずれもゴールに繋がらなかった。 すると、後半開始35秒で栃木Cが待望の追加点。46分、敵陣深くで表原がDFからボールを奪うと、ゴール前に入れたラストパスはつくばGK阿久津大輝がまさかの後逸…待ち構えた栃木CのFW山村佑樹が冷静に流し込んだ。 さらに55分、またしても敵陣でのボール奪取から速攻に転じると、最後はボックス手前から表原が右足ミドルを選択。丁寧かつ強烈な一撃がゴール右上を突き刺し、“ホーム”栃木Cのリードは3点となった。 結局、大声援に後押しされた栃木Cは終了間際にも1点を追加し、4-0とつくばを撃破。昨年の地域CL決勝ラウンド最終節ではブリオベッカ浦安に敗れて敗退した彼らだが、1年後に見事、逆転で地域CL優勝を成し遂げ、JFL昇格の権利を掴むこととなった。 なお、これにより、入替戦にはVONDS市原FCが進むこととなった。 栃木シティFCは“栃木ウーヴァFC”時代以来、7年ぶりのJFL復帰ということに。サポーターの皆様、おめでとうございます! 2023.11.26 15:36 Sun5
異様な雰囲気に包まれたカンセキ…史上初の栃木ダービーは土壇場ドロー決着! “先輩”栃木SCが先制も“後輩”栃木シティは90分で同点に【明治安田J3第7節】
30日、明治安田J3リーグ第7節の栃木SCvs栃木シティがカンセキスタジアムとちぎで行われ、1-1のドローで決着した。 栃木SCがJ2リーグから降格したことにより、栃木シティがJFLから昇格したことにより、J3で実現したJリーグ史上初の栃木ダービー。 その初対戦は「先輩」栃木SCが「後輩」栃木シティを本拠地カンセキに迎えての一戦。栃木シティのベンチには、昨季まで栃木SCの背番号「10」を背負った森俊貴が控えている。 その中で栃木SCは36分、栃木シティDFマテイ・ヨニッチの中途半端なバックパスにチェイスした五十嵐太陽がGKをかわし、無人のゴールにロングシュートを流し込んで先制点に。 3連勝中の2位も追いかける展開となった栃木シティは73分、古巣対戦となる森を途中投入。カンセキが大きなブーイングに包まれる。 対する栃木SCは77分、40歳の矢野貴章を投入し、2010年W杯にも参戦した元日本代表FWはJリーグ通算600試合出場ということに。 試合も終盤に差し掛かる79分、栃木シティは右から切れ込んだ田中パウロ淳一がクロス。おそらくファーを狙った柔らかいボールは左ポストを叩き、栃木SC陣営は肝を冷やす。 さらに83分、栃木シティはバックパスを狙った東川続がGKとの一対一からシュート。ゴールへ吸い込まれるかと思われたが、栃木SCは寸前で岩崎博がクリアしてことなきを得る。 栃木シティが攻勢を強めるとともに異様な雰囲気の増すカンセキ。この日の入場者数は1万2807人と発表される。 そんななかで90分、栃木シティがとうとう同点に。背番号「10」岡庭裕貴が左CKの流れから再びボックス内でボールを収め、ワントラップから右足を一閃…ゴール右上を突き刺した。 結局、Jリーグ史上初の栃木ダービーは1-1で決着。勝ち点「1」を分け合うこととなった。 栃木SC 1-1 栃木シティ 【栃木SC】 五十嵐太陽(前36) 【栃木シティ】 岡庭裕貴(後45) 2025.03.30 15:58 Sunレノファ山口FCの人気記事ランキング
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レノファ山口FCは8日、名塚善寛監督(53)および、石原正康ゼネラルマネージャー(39)の退任を発表した。10日のトレーニングから、中山元気コーチ(41)がチームを暫定的に指揮。新監督については決まり次第、知らせるという。 名塚氏は2018年にトップチームコーチとして山口入りし、2021年9月から監督に。石原氏は2009年に選手として山口入りし、現役引退後の2011年にクラブスタッフとなると、2013年からGMを務めたが、監督とともに去る運びとなった。 小山文彦代表取締役会長をはじめ、それぞれクラブ公式サイトを通じて、次のようにコメントしている。 ◆名塚善寛監督 「日頃よりレノファ山口FCを支えてくださる、パートナー、ファン、サポーターの皆様、いつも熱いご支援・ご声援をありがとうございます。この度、レノファ山口FCの監督を退くこととなりました。今シーズンTOP6を目指し、選手・チームスタッフと共に1戦1戦全力で闘ってきましたが、監督である私の力不足により皆様の期待に結果で応えられず、本当に申し訳ありませんでした。私はチームを去りますが、残りシーズンの選手の活躍とチームの発展を心より願っています。最後になりますが2018シーズンから今日まで、幸せな時間をありがとうございました」 ◆石原正康GM 「レノファ山口FCに関わる全ての皆様、いつもご声援頂き、誠にありがとうございます。このたび、レノファ山口FCのGMを退任することになりました。レノファ山口FCは、攻守において攻撃的なフットボールスタイルを確立しながら、J1昇格を目指して参りました。今シーズン、TOP6を目指し監督、スタッフ、選手とともに戦ってきましたが、これまで思うような結果を残す事ができず責任を感じております。名塚監督がチームを去ることになり、私自身も責任をとり、クラブを離れる決断を致しました」 「選手として山口に来た2009年の時は、こうしてJリーグの舞台で戦えることが『夢』でした。JFLからJ2に毎年昇格した時の喜びや感動は今でも忘れられません。2009年から選手としてお世話になり、2013年からGMとして多くの皆様の支えがあってこれまで走ってくる事ができました。これからレノファ山口FCが、J1に昇格し、毎試合スタジアムが満員になり本当に地域に愛されるクラブになる事を心から願っております。これまで15年間、夢のような経験もさせて頂きました。本当にありがとうございました」 ◆小山文彦代表取締役会長 「レノファ山口FCをいつも応援していただきありがとうございます。心よりお礼申し上げます。このたび、名塚善寛監督と石原正康ゼネラルマネージャーがレノファを退任することになりました」 「名塚監督は、2018シーズンからトップチームコーチとしてレノファ山口FCに就任していただき、2021年途中からは監督としてレノファを引っ張っていただきました。昨2022シーズンは数々の維新劇場でわれわれをワクワクさせてくれ、4シーズンぶりに勝点50以上を獲得するとともに、レノファに闘う気持ちを根付かせてくれました。選手との一体感が素晴らしい監督ではありますが、今季の成績や得点不足等の状況により今回の決定となりました」 「石原正康ゼネラルマネージャーは、地域リーグ時代の2009年に選手として加入し、引退後も山口に残って、レノファ山口FCがJクラブへと成長していくために、さまざまな分野で貢献していただきました。地域リーグからJ2へ昇格するにあたり、欠くことのできなかった人物だと考えております。今季のトップ6という目標を掲げた中で、名塚監督と命運を共にしたいとのご意向をいただきました」 「ご両名のこれまでのクラブに対する多大なる貢献や功績に、心より感謝申し上げます。今シーズンの1/3となる第14節でこのような事態となりましたが、チームは新たな体制を構築し、少しでも多くの勝利、1つでも上の順位を目指して戦ってまいります。今後も熱く厳しい応援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」 今季の山口は明治安田生命J2リーグ開幕から14試合を戦って、3勝5分け6敗の18位。直近の7試合で白星なしとなっている。 2023.05.08 17:45 Mon3
【明治安田J2第15節まとめ】首位・千葉がOGで4試合ぶり白星、今治は「13」で無敗ストップ…RB大宮は仙台に快勝し2位浮上、水戸が3連勝で4位浮上
明治安田J2リーグ第15節の10試合が10日、11日に行われた。 <h3>【RB大宮vs仙台】2位・3位の上位対決はRB大宮が快勝</h3> 前節は首位のジェフユナイテッド千葉を国立競技場で下した3位のRB大宮アルディージャと、藤枝MYFCを下して2位をキープしたベガルタ仙台の一戦。仙台は8試合無敗の中で迎えた一戦だったが、RB大宮が主導権を握った。 16分にファビアン・ゴンザレスが今季初ゴールを決めて先制すると、31分には豊川雄太が2戦連発でリードを広げることに。仙台の攻撃を堅い守備で封じると、76分には谷内田哲平にもゴールが生まれ、3-0でRB大宮が快勝し、2位に浮上した。 <h3>【今治vs千葉】互いに決定力を欠いた中でOGで千葉が4試合ぶり勝利</h3> 4位のFC今治と首位の千葉の一戦。国立競技場でRB大宮に敗れ7試合ぶりの黒星となった千葉だったが、この試合も苦戦が続いていく。 ホームの今治はマルクス・ヴィニシウスを中心にゴールに迫っていくも、なかなかフィニッシュの精度が上がらない。 対する千葉は3試合勝利がない状況を示すかのように、フィニッシュの精度が低く、ゴールが遠い展開に。ゴールレスドローに終わるかと思われたた、86分に右サイドからの髙橋壱晟のクロスをニアサイドでクリアしようとした新井光のヘディングが見事なシュートになってしまいオウンゴール。千葉がなんとか勝利を収めた。なお今治は無敗が「13」でストップした。 <h3>【水戸vs山口】水戸が後半AT弾で3連勝</h3> 5位の水戸ホーリーホックと18位のブラウブリッツ秋田の対戦。連勝中の水戸だったが苦しい戦いに。攻め込んでいくものの、なかなかゴールを決められない展開となる。 それでも43分、ロングフィードに抜けた飯田貴敬の折り返しを寺沼星文が決めて水戸が先制。調子の良さを見せたが、47分に秋田は右CKの流れから、最後は石田凌太郎のミドルシュートが突き刺さり同点に追いつく。 その後は水戸もなかなかゴールを奪えない中で61分に右CKから鷹啄トラビスがヘッドで合わせるも秋田が防ぐ。このままドローかと思われたが、後半AT2分に左CKの流れから最後は鷹啄が蹴り込み水戸が勝ち越しに成功。3連勝を収めて4位に浮上した。 その他、ジュビロ磐田と藤枝MYFの“蒼藤決戦”は互いにゴールが遠い中、後半アディショナルタイム5分にマテウス・ペイショットがPKを決めて1-0で勝利を収めた。上位陣では徳島ヴォルティスがレノファ山口FCに勝利し喰らいつく展開となっている。 <h3>◆明治安田J2リーグ第15節</h3> ▽5/10(土) RB大宮アルディージャ 3-0 ベガルタ仙台 【RB大宮】 ファビアン・ゴンザレス(前16) 豊川雄太(前31) 谷内田哲平(後31) ▽5/11(日) いわきFC 1-1 北海道コンサドーレ札幌 【いわき】 熊田直紀(後29) 【札幌】 家泉怜依(前34) ジュビロ磐田 1-0 藤枝MYFC 【磐田】 マテウス・ペイショット(後45+5) 水戸ホーリーホック 2-1 ブラウブリッツ秋田 【水戸】 寺沼星文(前43) 鷹啄トラビス(後47) 【秋田】 石田凌太郎(後2) 徳島ヴォルティス 2-0 レノファ山口FC 【徳島】 高木友也(前15) ルーカス・バルセロス(前32) FC今治 0-1 ジェフユナイテッド千葉 【千葉】 オウンゴール(後41) サガン鳥栖 0-0 ヴァンフォーレ甲府 V・ファーレン長崎 1-1 モンテディオ山形 【長崎】 山﨑凌吾(後45+9) 【山形】 ディサロ燦シルヴァーノ(前3) カターレ富山 1-1 大分トリニータ 【富山】 松岡大智(前24) 【大分】 有馬幸太郎(前15) ロアッソ熊本 2-2 愛媛FC 【熊本】 塩浜遼(前30、後25) 【愛媛】 村上悠緋(前6) 佐藤亮(前18) <span class="paragraph-title">【動画】波状攻撃を仕留める豊川雄太の2戦連続弾!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr"> <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1921099037610049690?ref_src=twsrc%5Etfw">May 10, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.05.11 17:40 Sun4
レノファ山口の壮大な計画/六川亨の日本サッカーの歩み
先週末はキリンチャレンジ杯の日本対コロンビア戦を取材後、24日は次の試合会場である神戸を通り越し、山口で行われたJ2の山口対栃木の試合を取材した。 昨シーズンの山口は前半戦で2位につける躍進を果たしたものの、夏場にエースストライカーに成長した小野瀬(山口で25試合出場10ゴール)をG大阪に引き抜かれると失速し、8位でシーズンを終えた。それでも監督として初采配を振るった霜田氏は「守備を固めて1点を奪うサッカーではJ1に昇格してもすぐに降格してしまう」と、あくまでボールを支配して攻撃的なサッカーを貫く姿勢に代わりはなかったからだ。 初めて訪れた維新みらいふスタジアムは収容人数1万5千人を超えるJ1規格のスタジアムである。そして栃木戦は後半15分過ぎからワンサイドゲームを展開し、シュートも21本対6本と圧倒しながらも前半27分にPKから失った1点を返せず、J2第5節終了次点で勝点3の21位に低迷している。 試合後の会見で霜田監督は「PKからの失点が3点、判断ミスからの失点が4点あるが、ミスは仕方がない。ミスを失点につながらないようにしたいし、攻めの姿勢はブレずに続けていきたい」と前を向いた。 霜田監督が攻撃的なサッカーにこだわるのは、J1昇格を最大目標としていないからだ。山口にサッカーをいかに根付かせるか。そのためには「見ていて楽しい攻撃的なサッカー」が必要だと考えている。 クラブとしての予算規模はJ2で中位クラス。そのため強化に手っ取り早い外国人選手を簡単には獲得できない。そこで他クラブの若手選手を補強し、自ら鍛えて結果を出し、他クラブに移籍させることで強化費を稼ぐという方法だ。このためシーズン半ばで山口を去った小野瀬にも「それなりのお金を残してくれたので感謝している」と言う。 その成功例があるため、昨シーズン終了後は山口への移籍を希望する若手選手も多かったそうだ。そして、いまは結果が出ていないものの、夏過ぎには他チームから声のかかりそうな選手も想定している。 そんな山口の悩みが、維新みらいふスタジアムだ。地元のファンはクルマで来場することが多いが、駐車場が不足しているため試合当日は隣接する土のグラウンドや地元企業の駐車場を借りて臨時場としている。他のアクセス手段としてJR山口線の大歳駅から徒歩10~15分程度とけして悪くない。 しかしJR山口線は単線の2輌編成のため、大量輸送は不可能だ。このため霜田監督は「せめて試合日は4輌編成にして欲しい」とお願いしている。さらに終電の時間も早いため、ナイターでの試合も開催できない。 こうしたハンデを克服すべく、すでに新スタジアム構想は立ち上がっているそうだ。収容人員2万5千人程度で、駐車場は1万台のキャパシティを想定している。そして単にスタジアムを造るのではなく、映画館を併設した大手ショッピングモールを始めとする複合施設の誘致にも着手している。まだ計画の端緒であるが、チームだけでなく地元企業や自治体も巻き込んだ壮大な計画でもある。 実際にスタジアムで取材して、面白いことも判明した。メインスタンドの記者席で観戦していると、後半なかばから西日が記者席に差し込んで左手にあたるピッチのプレーが見にくいのだ。 普通、太陽は東から昇り、西に沈む。このためスタジアムのメインスタンドは西に、バックスタンドは東に造られる。13時以降キックオフの試合では、メインスタンドは太陽を背にし、さらに屋根があるため陽が当たらない。逆にバックスタンドは日差しを浴びるため3月の試合でも暖かいことがある。 これが逆だと、夕方はメインスタンドが落陽のため西日を浴びるため試合を観戦しにくい。そして柏の日立台と、長居のキンチョウスタジアムは世界でも珍しく東西の位置が逆になっている。ところが維新みらいふスタジアムは東と西がゴールのある方向で、メインスタンドとバックスタンドは南北に位置している。 するとどうなるかというと、東側のゴールにいる選手、特にGKは西日をモロに浴びるため、プレーに支障が出る可能性が大なのだ。たぶん維新みらいふスタジアムで試合をする際に、コイントスで勝ってコートを選ぶ時は西側のコートを選択するのだろう。そうすれば、後半は西日を背中に攻めることができるからだ。 もともとスタジアムは2011年の国体のために造られただけに、そこまで配慮していなかったのだろう。これはこれで珍しいスタジアムでもある。このスタジアムから2駅先、タクシーなら1メーターで行けるところに湯田温泉という名湯があることも発見だった。アウェーの試合で山口に行く際は温泉地で骨休めすることをお勧めする。 2019.03.25 20:00 Mon5
