札幌、古巣対決のA・ロペスの2Gで10人の広島に逆転勝利! 打ち合い制しアウェイ戦へ《ルヴァンカップ》

JリーグYBCルヴァンカップ2019のプライムステージ準々決勝第1戦、北海道コンサドーレ札幌vsサンフレッチェ広島が4日に幌厚別公園競技場で行われ、3-2で札幌が勝利した。

札幌はリーグ戦ここ5試合で2勝2分け1敗と好調。その中で清水エスパルス戦では8-0という大勝利を収め、首位を走るFC東京とも引き分けを演じた。だが、そのうちの1敗は8月最初の広島戦。その雪辱を果たしたい今回の一戦に向けて、直近のヴィッセル神戸戦からスタメンを6人変更して臨む。

一方、AFCチャンピオンズリーグ敗退によりプライムステージからの参戦となる広島は、リーグ戦は11戦無敗でクラブ記録に並んでいる。しかし何の因果か、こちらも最後に敗れたのは6月頭の札幌戦。何かと因縁のあるこの試合のスタメンは最後のジュビロ磐田戦から1人変更。青山が今季初先発となった。
試合は早々に動く。3分、味方のパスをワンタッチヒールで捌いた川辺のパスを東がセンターサークル付近で受けると、前方のレアンドロ・ペレイラにスルーパス。ボックス右に侵入したレアンドロ・ペレイラはそのまま右足でシュートを流し込んで広島が先制した。

出鼻を挫かれた札幌だが、引き下がらず攻撃に出る。7分にもチャンスを作ると迎えた19分、ルーカス・フェルナンデスが右サイドから供給した浮き球のパスをアンデルソン・ロペスが胸トラップで収めボックス左へ。そこから左足でニアを打ち抜き同点に追いついた。かつてのチームメイトにゴールを許した広島だが失点からわずか2分後に再び勝ち越す。ピッチ中央の東が左足で前線に浮き球のパスを送ると、このパスで最終ラインを抜け出したレアンドロ・ペレイラがボックス右の角度の小さいところから決めて2-1とした。

しかしその後は札幌ペースに。アンデルソン・ロペスが2度ゴールに迫るなど、広島の3本を上回る8本のシュートを前半に浴びせた。この勢いを維持したい札幌は岩崎を下げてジェイを投入して後半に向かった。

すると48分、そのジェイにボールが送られた際にマークについていた荒木が手に当ててしまい、2枚目のイエローカードで退場に。さらにボックス手前ゴール正面からのこのFKを福森が決めて、札幌は数的有利に加えて同点に追いついた。

これを受けて広島は2アシストの東を下げて井林を投入。ここから防戦一方になる。66分のCKではルーカス・フェルナンデスのヘディングシュートが左ポストに当たり、69分にも同選手から強烈なミドルシュートを見舞われる。

75分を過ぎても後半シュートゼロの広島に対し、札幌はすでに7本のシュートを放ちアウェイチームを押し込む。すると83分、ジェイのポストプレーからボックス右に抜け出した白井が倒されPKを獲得。これをアンデルソン・ロペスが決めて、ついに逆転に成功した。

その後も攻め込んだ札幌は、後半は広島に1本のシュートも許すことなくホームで逆転勝利。一方広島は2つのアウェイゴールを前向きに捉え、8日の第2戦に臨むことになった。