エリクセン、今夏のスパーズ退団を示唆 「何か新しいことに挑戦したい」

トッテナムに所属するデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン(27)が、「新しいことに挑戦したい」と今夏の移籍を示唆するコメントを残した。イギリス『スカイ・スポーツ』がデンマーク『Ekstrabladet』でのコメントを引用して伝えた。2013年にアヤックスからトッテナムに加入して以降、卓越した攻撃センス、テクニック、豊富な運動量を武器に絶対的な司令塔に君臨しているエリクセン。今季も公式戦51試合に出場し、10ゴール17アシストの数字を残していた。2020年まで契約を残すエリクセンだが、ここまでクラブとの契約延長交渉は停滞しており、以前からレアル・マドリー移籍の可能性が伝えられていた。
その中で現在、デンマーク代表に合流中のエリクセンは地元メディアに対して今夏の移籍希望を口にしている。

「自分のキャリアにおいて何か新しいことに挑戦したいと思う時期に差し掛かっていると感じているんだ」「ただ、僕自身トッテナムでのプレーを通じて起こったすべてに広く深い敬意を持っている。だから、クラブに対してネガティブな感情は一切持っていない。だけど、何か新しいことに挑戦したいという気持ちも確かなんだ」

その一方、自身の希望とは別に今後の去就に関してはあくまでダニエル・レヴィ会長を含め、トッテナムが決定権を持っていることを強調している。

「できれば、この夏の間に(去就を)ハッキリできればいいね」

「ただ、それはあくまで計画だよ。フットボールの世界ではいつ何が起きるかわからないものだからね。できるだけ早いことにこしたことはないけど、フットボールの世界は時間を要するものだ」

「それはダニエル・レヴィ次第だし、他のクラブからオファーが届く必要がある。もしくは、交渉の席について(トッテナムとの)新しい契約について話し合う必要がある。だから、日程は設定できないよ」

また、今夏にトッテナムを去ることになる場合、その新天地はあくまで「ステップアップ」でなければならないと、エリクセンは主張している。

「トッテナムとの(契約延長)交渉に関して多くの問題があるわけではないんだ。仮に、自分が去る必要がある場合、それはステップアップとなる必要がある」

「(レアル・マドリー行きに関して)それはステップアップと言えるだろうね。だけど、レアル・マドリーがトッテナムにコンタクトを取り、自分をほしいと言う必要がある。ただ、僕の知る限り、彼らはまだそういった動きを見せていない」

「それは難しいものだね。多くの可能性にかかっている。仮に、自分をエキサイトさせるものがなければ、トッテナムに残ることも選択肢だ」

インタビューを行った『Ekstrabladet』の信頼性に加え、これまで去就に関して比較的慎重な態度を見せていたエリクセンらしからぬハッキリとした物言いに関してやや違和感を覚えるが、仮にこの発言すべてが事実であれば、今夏のトッテナム退団は濃厚となりそうだ。