ヘタフェ指揮官、柴崎への信頼を語る 「シーズン終盤にチームを助けてくれると信じている」

2019.05.04 23:11 Sat
ヘタフェを率いるホセ・ボルダラス監督が、5日に行われるリーガエスパニョーラ第36節ジローナ戦に向けた公式会見の場で日本代表MF柴崎岳に関して言及した。
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リーガエスパニョーラ第35節終了次点でチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位に躍進するヘタフェ。今節はホームに熾烈な残留争いに巻き込まれている17位のジローナを迎える。この一戦に向けた公式会見に出席したボルダラス監督は、今シーズンのリーグ戦出場が5試合に留まっているものの、第33節のセビージャ戦(3-0で勝利)、前節のレアル・ソシエダ戦(1-2で敗戦)で先発起用した柴崎に関する質問に応答。
同選手のプロフェッショナリズムを評価すると共に、ここ最近のパフォーマンスを評価していると語った。

「彼の態度は常に模範的で、偉大なプロフェッショナル。全ての意味において魅力的な人物でもある。今季のリーガの大半において、あまり使われなかったが、それは他の選手たちがその時々、チームがやりたいこと、我々が必要とする役割を遂行してくれたからだ」
「しかし、彼は非常に賢く、努力することをやめなかった。そこで今が彼に(チャンスを)与える時間だと我々は考えた。よくやってくれて我々も満足しているよ」

「率直に言って、サン・セバスティアン(直近のソシエダ戦)でもいい出来だった。最初はサイドで、それからボランチとしてね。残念なのはチームがいい結果を出せなかったことだけだ」

「我々はガクに満足していて、このシーズン終盤にチームを助けてくれると信じている。彼もチームに貢献しようととても意欲的だよ」

今回の会見でジローナ戦での起用の可否については明言を避けたものの、ボルダラス監督は、柴崎が残りリーガ3試合でのキーマンの1人として考えているのかもしれない。

写真&取材:原ゆみこ
構成:超WS編集部

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不幸はいつ襲ってくるかわからない…/原ゆみこのマドリッド

「またマドリッド勢にはヒマなミッドウィークがやって来たわね」そんな風に私が独り言ちていたのは月曜日、ミラノに移動するフリック監督のチームの映像をお昼のニュースで見た時のことでした。いやあ、今週もヨーロッパの大会で稼働するのは、火曜にCL準決勝2ndレグがあるバルサ(1stレグ3-3)、木曜にEL準決勝マンチェスター・ユナイテッド戦2ndレグがあるアスレティック(同0-3敗戦)、コンフェレンスリーグ準決勝フィオレンティーナ戦2ndがあるベティス(同2-1勝利)の3チームだけなんですけどね。ただ、注意しておきたいのは、刻々とtriplete(トリプレテ/3冠優勝)に近づいているように見えるバルサでも一歩間違えば、天国から地獄に突き落とされた3月のアトレティコと同じ道を歩む可能性もあるということ。 いえ、彼らはすでにコパ・デル・レイ優勝を果たしているため、それでも救いはあるんですけどね。そう、アトレティコはCL16強対決レアル・マドリー戦2ndレグでの悪夢のPK戦敗退の直後の週末、体力気力が追いつかず、バルサに2-4の逆転負けを喰らって、リーガ優勝の夢も水泡に帰すという悲運な1週間を体験。実際、この火曜のサン・シーロでの対戦も1stレグはイーブンで、相手にはホームアドバンテージがあるとなると、たとえ、レバンドフスキが負傷から復帰したとはいえ、バルサが10年ぶりとなる決勝進出を果たせるかは、五分五分といったところかと。 もちろん、インテルにもエースのラウタロが1stレグでのケガでフル出場できないという弱みはありますが、2ndレグが延長戦入り、その挙句に負けでもした場合、日曜に迎えるリーガのクラシコ(伝統の一戦)にバルサの選手たちはかなりハンデを負って挑むことにならない?大体がして、インテル戦2ndレグには回復予定だったバルデが間に合わず、1stレグで負傷したクンデもいないため、守備ライン4人がオールCB(エリック・ガルシア、クバルシ、アラウホ、イニゴ・マルティネス)になりそうというのも気掛かりでもありますが、今季の命運が決まるこの1週間、果たして彼らはどんな結末を迎えるんでしょうか。 まあ、そんなことはともかく、マドリッド勢の先週末のリーガ戦がどうだったかもお伝えしていかないと。丁度、5月1日のメイデーを含むpuente(プエンテ/連休)と重なったこの34節ではまず、金曜試合でラージョとヘタフェの弟分ダービーが開催。再び天候不順に見舞われたマドリッドで午前中、大雨が降ったのが祟ったか、エスタディオ・バジェカスのスタンドがない側を覆うシートが外れかけ、直前までキックオフできるか危ぶまれたなんてこともあったんですが、無事に午後9時に始まった試合は前半7分、イシの蹴ったCKをルジューヌが頭で決めた1点で決着することに。 何せ、どちらもこのところ、白星に恵まれず、つまりはゴールに恵まれていませんでしたからね。それでも枠内シュートを8本撃ったイニゴ・ペレス監督のチームに比べ、ウチェ、アルバロ・ロドリゲスを出場停止で欠くボルダラス監督のチームはたったの1本と、これでは1-0でヘタフェが負けてしまったのも仕方なかったかと。それより最悪だったのは後半35分、ジェネがイエローカードをもらったことに抗議、主審に「MALÍSIMO!/マリシモ(最低)」と悪態をついて、レッドカードで退場になってしまったこと。 おかげで4連敗となったヘタフェは次節、土曜のメスタジャでのバレンシア戦にウチェ(最後の3試合目)、アランバリ(累積警告)、ジェネの3人を欠いて挑まなくてはならず、更にはコレア5試合、ベリンガム2試合と、昨今の風潮から、悪態による退場の場合、キャプテンの出場停止は1試合では済まない可能性も。それでも13位ですし、勝ち点も39あるため、ボルダラス監督も「En ese sentido, estamos tranquilos/エン・エセ・センティードー、エスタモス・トランキーロス(そういう意味では、ウチは落ち着いている)」と言っていたように、降格する危険は少ないかと思いますけどね。コルベラン監督になってから、絶好調で最下位から12位まで浮上したバレンシアとの試合で流れを変えるのは難しいかもしれません。 一方のラージョはこの4試合ぶりの勝利でとうとう、来季のコンフェレンスリーグ出場圏である8位に到達し、金曜にラス・パルマスとのアウェイ戦に臨むんですが、好事魔多しと言いますか、お休みだった週末に練習場に泥棒が入っていたことが月曜に発覚。練習用の器具や備品に被害があったそうで、セッションが中止となってしまったんですが、そのせいですかね。ヘタフェ戦で負傷交代したパテ・シスの診断結果が出て来ないのは。イニゴ・ペレス監督によると筋肉系のものらしいですが、ムニンが今季絶望となってから、CBがルジューヌとアリダネだけしかおらず、時々、シスがヘルプに入って回していた守備ラインがこの先どうなるか、兄貴分のマドリー同様、不安ですよね。 そして翌土曜、ミッドウィークフリーが長く続く恩恵で、負傷者が筋肉痛のリケルメしかいないアトレティコがメンディソローサで何をしてきたかというと。いやあ、正直、何もしなかったというのが本当で、だってえ、前半など、両チーム共、枠内シュートが1本もない有様なんですよ。シメオネ監督のチームがようやく初シュートを撃ったのは後半12分、ギャラガーが大きく外した後、25分に交代出場のサムエル・リノが初めてGKシベラの手を煩わせているようでは…。 唯一のチャンスらしいチャンスは、セットプレーからのラングレのvolea(ボレア/ボレーシュート)が弾かれた時ぐらいとなれば、一体、ラージョ戦に勝った後のこの1週間、何を練習していた?そのあまりの悲惨なプレーぶりには、私も近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)で、ランチのイカリング揚げ入りbocadillo(ボカディージョ/スペイン風バゲットサンド)を食べながら、首を捻っていたんですが、まあ、とうに目標を失くしたチームのアウェイ戦はこんなもの。 いくら、スポーツ紙の番記者がコパ優勝、リーガ逆転優勝、お隣さんから2位奪取と次々、ランクダウンした目標を発明しようが、選手たちが「Queremos estar lo mas arriba posible/ケレモス・エスタル・ロ・マス・アリバ・ポシブレ(できるだけ上にいたい)」と主張しようが、メトロポリターノのファンのプレッシャーもない環境で脚に力が入らないのは、ええ、彼らも人間ですしねえ。それこそ、新記録となる6回目のサモラ(失点率が一番低いGKに与えられる賞)獲得を目指すオブラクが、2度の渡るキケ・ガルシアのシュートを弾いてくれなければ、下手したら、ラス・パルマス戦のように土壇場で負けていたかもしれないため、スコアレスドローで終わったのは不幸中の幸いだったかも。 え、それでもアトレティコにはシーズン終了後の6月、初出のクラブW杯で優勝するという壮大な目標があるんだろうって?そうですね、シメオネ監督もこのシーズン後半、レガネス、ヘタフェ、エスパニョール、ラス・パルマスと下位チームとのアウェイ戦で散々躓き、今のような惨状に陥った言い訳が尽きたか、試合後は「この4年間、マドリーとバルサと競って、クラブW杯の出場権を獲得したことにはメリットがある」と、何の脈絡もない自慢をしていましたしね。といったって、残留を争うチームにすら勝てない彼らが、アメリカに行って、いきなり強くなるなんて、誰が信じられる? それにはジョレンテも「シーズンが終わったら、ちょっと休んでクラブW杯なんだから、tenemos que irnos con buenas sensaciones, ganando partidos/テネモス・ケ・イルノス・コン・ブエナス・センサシオネス、ガナンドー・パルティードス(ボクらは試合に勝って、いい感触で行かないといけない)」と言っていたんですけどね。ただ、この土曜のレアル・ソシエダ戦はまだホームゲームであるため、たとえ、アラベス戦の前半40分、ガルセスの脚を蹴ってしまったファールに最初、レッドカードを出され、幸いVARモニターでイエローに変更。退場は免れたものの、累積警告でフリアン・アルバレスが出場停止となっていても、何とかなるかもしれませんが、アウェイでのオサスナ戦とジローナ戦がありますからね。 もう今は4位のアスレティックが先週末、ソシエダとのバスクダービーで引き分けたように、ELにかまけて、現在勝ち点6ある差を縮めてこないことを祈るばかりですが、はあ。同日夜、CLインテル戦2ndレグのためにローテをかけまくったせいで、すでに降格決定済みのバジャドリーに早い時間に先制されながら、きっちり1-2で逆転勝ちしたバルサとはとうとう、勝ち点12差に。数字的にもリーガ優勝の目が完全になくなったことも、アトレティコの選手たちにはどうでもいいんだろうなと思うとちょっと、悲しいですよね。 そして日曜にはマドリーの番が回ってきて、午後2時から、サンティアゴ・ベルナベウでセルタ戦となったんですが、それがこの日は長期リハビリ中のカルバハル、ミリトン、更にはリュディガー、アラバ、メンディが負傷離脱となった守備陣以外にも、前線に穴が開いてしまってねえ。ロドリゴが風邪でお休みとなったんですが、アンチェロッティ監督が代わりにギュレルをスタメンに入れたのが大当たり。そう、前半33分には自ら蹴ったショートCKから回ってきたボールをエリア内左から撃ち込んで、先制点を奪ってくれるんですから、有難いじゃないですか。 すると39分にはGKクルトワがボルハ・イグレシアスのシュートがチュアメニに当たって軌道が変わったボールをparadon(パラドン/スーパーセーブ)した直後、得意のカウンター攻撃が発動。ベリンガムが自陣からパスを送り、エムバペが敵陣エリアまでドリブルで運ぶと、こちらもgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)で2点差に。更には後半3分にもギュレルがセンターから送ったスルーパスをまたしてもエムバペが決めて、とうとう3-0になったため、誰もがマドリーの楽勝を確信したものでしたが…。 でも違うんですよ。今季はコパ16強対決でも2-0から終盤に2-2に追いつき、マドリーに延長戦を強いたセルタは、うーん、後半21分にはアセンシオが痛みを訴え、CBがカネラーノ(RMカスティージャの選手)のヤコボに代わったのもマズかったんですかね。「Nosotros no nos rendimos nunca/ノソオロス・ノー・ノス・レンディモス・ヌンカ(ウチは決して降参しない)」というヒラルデス監督が20分には前線をボルハ・イグレシアス、アルフォンからドゥラン、スウェドベリに代えたのも功を奏し、24分にはセルタがCKから1点を返すことに。 そう、ソテロの蹴ったCKをドゥランがtaconazo(タコナソ/ヒールキック)でゴールに流したボールはライン上でルーカス・バスケスがクリアしたものの、ヤコボが見守る前でハビ・ロドリゲスに撃ち込まれてしまったんですが、30分、セルタのレジェンド、イアゴ・アスパスが満を持してピッチに入ると完全に形勢が逆縁。そのたった1分後にはアスパスのスルーパスをスウェドベリがエリア内から決めて、とうとう1点差に迫られたとなれば、36分にドゥランの1対1のシュートを止めたクルトワが神扱いされたのも当然だった? 実際、その後もクルトワはアスパスやスウェドベリを弾き、おかげでマドリーは3-2で逃げ切ることができたんですが、大丈夫。この2失点のおかげで、オブラクのサモラレース首位は無事キープできたんですが、まあそれはそれ。とりあえず、この白星のおかげで、マドリーは累積警告での出場停止の危険があったチュアメニ、ルーカス・バスケス、セバージョスも欠けず、勝ち点4差を保って、日曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)のクラシコに挑めることに。 ええ、アンチェロッティ監督も「La final de Sevilla fue muy competida/ラ・フィナル・デ・セビージャフエ・ムイ・コンペティーダ(セビージャでの決勝はとても競ったものだった)」と言っていた通り、前回は延長戦での逆転負けでしたからね。それ以上にコパ優勝をバルサに奪われたのにも、CL準々決勝アーセナル戦で敗退したのにも、どこぞのチームと違って、決して選手たちがメゲないのがマドリーの強み。今季はバルサに3連敗しているといっても勝負は時の運ですし、CLでお疲れの相手にモンジュイックで勝って、勝ち点1差とすれば、残り3試合でリーガ逆転優勝も十分、ありうるかも。 それもキチキチの守備陣がもう誰もケガせず、最後までプレーできるかどうかに懸かっているんですけどね。今はマドリーファンも宿敵をギャフンと言わせるチャンスが巡ってきたことにワクワクしているかと思いますが、何はともあれ、おかげで今週のマドリーはクラブW杯、それにまつわる監督交代話題が減りそうなのは助かります。 そしてベルナベウからの帰りには近所のバルでセビージャvsレガネス戦の後半を見た私だったんですが、いやあ、前半7分にはムニルの蹴ったFKのバウンドをGKニーランが見誤り、先制点が入った時にはようやく勝てるかもと喜んだもんですけどね。それが21分にはスソのCKから、キケ・サラスにヘッドで同点とされ、後半25分にはファンルのアシストでイサークに逆転ゴールを挙げられてしまったから、さあ大変! それでもその3分後にはチッコのクロスをハビ・エルナンデスが頭で決めて、レガネスは2-2の同点に追いついたんですけどね。情けない兄貴分のせいで、17位のアラベスとこの日、勝ち点5差となっていた19位の彼らには勝ち点1ではまったく足らず。それも後半ロスタイム、ディオマンデがエリア外に出て来たニーランをかわし、空のゴールにシュートしながら、外してしまうなんてことがあってはねえ。いくら18才のカンテラーノに引分けの責任を押し付けることはできないとわかってはいても、ボルハ・ヒメネス監督が、「Hay que darle cariño, pero podía tomar una mejor decision/アイ・ケ・ダールレ・カリーニョ、ペロ・ポディア・トマール・ウナ・メホール・デシシオン(彼には愛情を与えないといけないが、もっといい決断ができたはず)」と愚痴ってしまっても仕方ない? 何せ、月曜にジローナがマジョルカに1-0で勝ったため、いよいよ残り2席の降格チームはアラベス、ラス・パルマス、レガネスの3チームから2つ出る様相になってきましたからね。一応、ボルハ・ヒメネス監督の計算によると、今週末日曜のエスパニョール戦、最終節のバジャドリー戦のホームゲーム2つに勝って、ビジャレアル、ラス・パルマスの2つアウェイ戦のうち、1つに勝てば、何とか残留できるんじゃないかという見込みなんですが…今季34試合で6勝しかしていないレガネスがそんな急に勝てるようになるのか、正直言って、不安しかありません。 2025.05.06 21:00 Tue
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ギュレル弾で逃げ切ったマドリーがリーグ3連勝で週末のコパ決勝へ弾み!【ラ・リーガ】

レアル・マドリーは23日、ラ・リーガ第33節でヘタフェと対戦し1-0で勝利した。 3日前に行われたアスレティック・ビルバオ戦をバルベルデとの劇的弾で辛勝した2位マドリー(勝ち点69)は、その試合から先発を7人変更。ロドリゴやベリンガム、モドリッチ、リュディガーらに代えてエンドリッキやバルベルデ、アルダ・ギュレル、アラバらをスタメンで起用。ヴィニシウスとエンドリッキを2トップに据えた「4-4-2」で試合に臨んだ。 リーグ戦2連敗中の12位ヘタフェ(勝ち点39)に対し、立ち上がりこそ相手の積極的な守備に手を焼いたマドリーだったが18分に決定機。右サイドからドリブルで仕掛けたルーカル・バスケスがボックス右から侵入し縦パスを送ると、これに反応したヴィニシウスのマイナスの折り返しをファーサイドのフラン・ガルシアが左足で合わせたが、シュートはGKソリアの好セーブに阻まれた。 さらにマドリーは22分、相手セットプレーのこぼれ球を繋いでカウンターを仕掛けると、ドリブルでボックス右横まで持ち上がったヴィニシウスがクロスを供給すると、相手DFにディフレクトしたこぼれ球を拾ったブラヒム・ディアスのシュートは相手GKが正面でブロック。 このこぼれ球に再び反応したブラヒム・ディアスの落としからボックス左のギュレルがクロスを入れると、これも相手DFに弾き返されたが、ボックス外で再び拾ったギュレルがカットインから右足一閃。強烈なシュートがゴール左に突き刺さった。 先制したマドリーは32分にも、アラバのロングフィードを最前線のエンドリッキが収めると、ヴィニシウスとのパス交換からボックス内に侵入しシュート。飛びだしたGKに当たったボールは枠に向かったが、守備に戻ったジェネにゴールライン手前でクリアされた。 ハーフタイムにかけても攻勢を続けたマドリーだったが、追加点を奪うには至らず。前半は1-0で終了した。 ハーフタイムにアラバを下げてカマヴィンガを投入したマドリーだが、後半は拮抗した立ち上がりに。64分にはエンドリッキを下げてベリンガムするも、72分にヘタフェがチャンスを作る。ボックス左から侵入したマジョラルの折り返しを中央のアランバリが左足で合わせたが、これは枠の右に外れた。 その後も一進一退の展開が続くなか、マドリーは終盤にアクシデント。87分、ミジャとの接触で左足内転筋付近を痛めたカマヴィンガがピッチに倒れると、一度は治療を受けてプレーを再開したがすぐに座り込み、90分にピッチを後に。すでに交代回数を使い切っていたマドリーは、10人での戦いを強いられる。 すると直後の91分、数的不利のマドリーはピンチを迎える。ジャンピングボレーを狙ったフアンミのミスキックのこぼれ球をボックス左で拾ったダ・コスタが縦に切り込み折り返すと、ペテルがヒールシュートで狙ったが、これはGKクルトワが正面でキャッチ。 さらに97分にも、アルバロ・ロドリゲスに決定機を許したマドリーだったが、これも守護神クルトワが好セーブで凌ぎ、そのまま1-0でタイムアップ。マドリーが3連勝で週末に行われるバルセロナとのコパ・デル・レイ決勝に弾みをつけている。 ヘタフェ 0-1 レアル・マドリー 【レアル・マドリー】 アルダ・ギュレル(前22) 2025.04.24 06:45 Thu
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「開幕から同じことの繰り返し」 リーガ7連勝のバルセロナ指揮官、新GK獲得の動きにも「経験のあるGKが必要」

バルセロナがラ・リーガ開幕から無傷の7連勝だ。 バルセロナは25日の第7節でヘタフェとホームで対戦。19分にロベルト・レヴァンドフスキが先制弾を決めてから、スコアを動かせなかったが、1-0で勝ち切り、首位をキープした。 ハンジ・フリック監督は開幕6試合で5失点だったヘタフェの堅守を軸にしての戦いぶりに触れつつ、選手、サポーターが一丸となっての勝利と評す。スペイン『マルカ』が報じた。 「ヘタフェは非常に守りが優れているし、(僅差の試合になるのは)普通のことだと言われてきた。そのなかで、彼らが95分間にわたり、戦い続けてくれてとても誇らしく思う。ファンも素晴らしかったし、我々が欲しているときに助けてくれた」 また、ドイツ代表GKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンの重傷に伴う新GK獲得の動きにも先発した元スペイン代表GKイニャキ・ペーニャの働きに触れながらこう述べた。 「私は自分のところにいる選手のことだけを話す。イニャキは我々のGKだ。今日の出来に満足だよ。こうして3ポイントを掴んだのだからね」 「イニャキは25歳だが、あとの選手は非常に若い。何かが起こった場合、我々には経験のあるGKが必要で、デコと議論し、検討してきた」 7連勝という歩みにも「記録など考えてもいなかった。あまり関係ない。リーガが開幕してからというもの、同じことを一歩ずつ繰り返してきた。明日からはオサスナに集中する。記録など考えていないよ」と述べている。 ちなみに、『Opta』によると、バルセロナ史におけるリーガ開幕連勝記録はヘラルド・マルティーノ氏の8連勝が最長。続くのがエルネスト・バルベルデ氏の7連勝で、フリック監督はそれに並んだ格好だ。 <span class="paragraph-title">【動画】バルセロナが開幕7連勝! レヴァンドフスキの一発で勝ち切る</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="hqZJryxsTKA";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.09.26 09:58 Thu
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「一人前の男になるために」ヘタフェに現れたもう1人のサムライ・久保建英

◆ガクからタケへ 柴崎岳(現レガネス)がヘタフェの一員となってからすでに4年。初めてこの地で青いユニフォームを身に着けることになった日本代表トップ下のコリセウム・アルフォンソ・ペレス到着は、当時一大センセーションを巻き起こした。その前のシーズン、テネリフェに降り立ち、一筋の光として輝きを放ったハイレベルなプレーにより、地元ファンの間にも1部に復帰したばかりのヘタフェの主力となるべく、大きな期待を集めた加入だった。 しかし、彼が特筆すべき活躍を見せたのは出場4試合目にして、バルサ相手に殊勲のゴールを挙げた時ぐらい。その試合で中足骨亀裂骨折という不運に見舞われ、ガクはチームの第一線から姿を消すことになる。 ヘタフェに在籍した2年間、ほとんど主役を務めることはなく、その存在も徐々に色褪せていった。そして最後はデポルティーボ・デ・ラ・コルーニャへ移籍することを選び、ホセ・ボルダラス監督の下を離れることとなった。 そして時は流れ、久保建英が現れた。新たなサムライがボルダラス軍団に加わったのだ。サムライから戦士へ、華々しい妙技から、ボールプレーの従事者になるために。久保はサッカー選手としてレベルアップを遂げるため、大きな変化を経験することになるだろう。成熟と成長。試合に出ることによって、より良いサッカー選手、より完璧な選手となるステップを踏めるはずだ。 彼の入団は決して偶然ではない。ヘタフェは移籍に向けて積極的に動いた。昨季、レアル・マドリーに入団した時から、アンヘル・トーレス会長は久保のレンタルを望み、チームのクオリティ向上を必要としたボルダラス監督も最高の補強であると認めた。今シーズン前半、ビジャレアルでプレー時間が少ないのを目撃したレアル・マドリーも、ヘタフェでなら彼がチームで重要な役割を担っていると実感できる姿を身近で見守れることを知っていた。 <span class="paragraph-title">◆チーム練習なしでのいきなりデビュー</span> とはいえ、久保自身は同じマドリッド州内にあるヘタフェへの移籍が、レアル・マドリーにとって、距離的に都合がいいという点についてはあまり重要と思っていないようだ。「ヘタフェがアンダルシアにあったって、これだけ自分に興味を示されたら、行っていたよ」と彼は言う。 その言葉通り、ヘタフェの熱意は本物だった。入団から1週間、マドリッドが50年ぶりの大雪に見舞われ、チーム練習もできず、同僚たちと顔を合わせることもできなかったにも関わらず、いきなりエルチェ戦遠征に同行。ボルダラス監督はその試合、最初の交代としてタケを使い、元ビジャレアルの選手はヘタフェのユニフォームを着てデビュー。2点目、3点目のプレーに関わり、チームが1-3の勝利を挙げるキープレーヤーとなった。 「ここ何日も彼とは話していた。金曜にマドリッドに着いてから、天候により、家にこもるしかなかったが、チームについて、ピッチで助けになるかもしれないプレーについて、話し合ったよ」 「今日はホテルにいる時間を利用して、ピッチに入った時、必要な動きについて説明した。率直に言って、とてもよくやってくれたね。彼の2つのプレーのうち、1つは1-2のリードに繋がったし、アンヘル(・ロドリゲス)が決めたPKをゲットしてくれた。チームを助けるため、彼は来たんだ」とデビュー戦の後、ボルダラス監督は語っている。 <div id="cws_ad"><script src="//player.daznservices.com/player.js#44a12140e3dda008f998a5a1a9.1tybkqliqmgvi1ndbmyxnzxqc3$videoid=pa1e160bjws01gu42stkkjq9f" async></script></div> 次のウエスカ戦に至っては、一緒に練習した時間がまだ少ない中、タケはFKキッカーを務めるまでになり、惜しくもゴールとならなかった一撃もあった。「彼はセットプレーに長けたキッカーだ。今週はその辺を話したよ。ウチにはカルレス(・アレーニャ)とマウロ(・アランバッリ)がいるが、角度によっては、タケがいい場合もある。今日はあまりツイていなかったが、彼が蹴ったFKのいくつかは本当に良かった」とボルダラス監督は説明した。 <span class="paragraph-title">◆課題は信頼を成長に繋げられるか</span> ヘタフェの新しい戦力に賛辞を惜しまないのは監督だけではない。チームメイトたちも久保のボール捌きの巧みさには舌を巻いている。相手について、まだほとんど知らないうちから、成功率の高いプレーを披露する日本人選手への信頼感もあるようだ。 チームの核の1人であるウルグアイ代表ボランチ、アランバッリもウエスカ戦の後、「タケ・クボとカルレス・アレーニャは1日目から、チームに何かポジティブなことをもたらしてくれる選手だ。彼らがヘタフェに来ることを選んでくれて、ボクらは本当に満足だよ」と語っている。この日は「クボはウチのサッカー哲学を完璧に理解している」と、ボルダラス監督も満足感を表していた。 そう、久保はヘタフェにおけるサッカー哲学を学んでいくだろう。アスレティック・ビルバオ戦で想定外の大敗はしたものの、この日本人選手に対する信頼は決して揺らいでいない。他の選手とは一味違うプレーを見せてくれるのは明らかだ。1対1の勝負を挑む、敵をドリブルでかわす、チャンスにシュートする…そして守る。右サイドを主戦場にするタケは精力的にダミアン・スアレスをヘルプ。自陣に戻り、ウルグアイ人右SBの守備に大きく協力した。これもヘタフェで要求される仕事であり、それができなければ、決してスタメンで出場することはできない。 アタッカー、それもボールを持たせれば陽気で研ぎ澄まされたプレーをする選手であるタケだが、ここに来ることに彼は恐れを抱かなかった。守備の堅固さをベースにチームプレー、とりわけ地道な仕事を要求されるヘタフェを選んだ。ここ数年、才能ある選手がコリセウムに姿を見せたこともあったが、その多くは必要な仕事を理解しなかったばかりにベンチ、いや、スタンド観戦という運命に追いやられている。 だが、久保の目標は全てを兼ね備えたフットボリスタ・トタル(トータル・フットボーラー)に変貌を遂げること。ボルダラス監督の下でなら、一人前の男になってくれるはず。まさにそれがレアル・マドリーとフロレンティーノ・ペレス会長の期待するところでもある。タケもまた、チームから自身が必要とされているという、温かい気持ちを感じているはずだ。 当てにしていると言われながら、試合では使われず、最後は出ることになったウナイ・エメリ監督のビジャレアルとは違う。まさしく正反対だ。今いるのはチームを降格から救い、成功を収めることが自分の手の内にあるチーム。いや、久保がヘタフェを再び、ヨーロッパの大会出場に導くことがないと一体、誰に言えようか。 <hr>記者紹介 文:フアンカル・ナバセラダ 1992年生まれのマドリッドのヘタフェ市出身。20才から、スペイン紙『マルカ』で働き、ヘタフェを担当。並行してスペインで唯一、ヘタフェのチーム情報を発信するラジオ、“オラ・アスローナ"を立ち上げ、8年間、放送を続けている。 <div id="cws_ad">翻訳:原ゆみこ</div> 2021.01.31 13:10 Sun
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チェコ代表MFヤンクトがゲイを公表…「僕はホモセクシャルであり、もう自分を隠したくない」

スパルタ・プラハに所属するチェコ代表MFヤクブ・ヤンクト(27)が、ゲイであることを告白した。 ヤンクトは13日、自身の公式ツイッターに投稿した動画を通じて、自身が同性愛者であることを告白した。 「僕はヤクブ・ヤンクトで、他のみんなと同じように長所もあれば短所もある」 「僕には家族がいて、友達がいる。そして、仕事があって、長年に渡って真剣に、プロフェッショナルに、情熱を持って、ベストを尽くしてきた」 「他のみんなと同じように、僕も恐れることなく、偏見なく、暴力もなく、愛を持って自由に生きたいと思っている」 「僕はホモセクシャルであり、もう自分を隠したいとは思っていない」 また、現所属クラブのスパルタ・プラハは今回のカミングアウトの前にヤンクトとじっくりと話し合いを行っており、今回の公表と併せて声明を発表。クラブとして同選手を全面的にサポートしていくことを伝えた。 「しばらく前に、クラブの経営陣、監督、チームメイトとの彼の性的指向について話し合いを行いました」 「他のすべては彼の個人的な生活に関係していますし、クラブとしてこれ以上のコメントはありません。これ以上の質問もありません。君は私たちのサポートを受けています。自分の人生を生きてほしい、ヤコブ」 母国スラビア・プラハの下部組織出身でイタリアのウディネーゼでプロキャリアをスタートしたヤンクトは、サンプドリアを経て2021年夏にヘタフェへ完全移籍で加入。今シーズンはヘタフェからの1年レンタルで母国の名門スパルタ・プラハでプレーしている。 また、2017年3月にデビューを飾ったチェコ代表ではここまで45試合に出場するなど、中盤の主力を担っている。 なお、男子の現役プロフットボーラーでは、オーストラリアのアデレード・ユナイテッドに所属するジョシュ・カヴァッロ、イングランドのブラックプールのジェイク・ダニエルズがゲイであることをカミングアウト。 ヤンクトは両選手に続く形で自身の性的指向を明かした選手となった。 2023.02.13 23:18 Mon

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