サッリ、スパーズ戦でケパ先発落ちを示唆「私のグループにメッセージを送りたい」

チェルシーを率いるマウリツィオ・サッリ監督が26日、翌日に行われるプレミアリーグ第28節のトッテナム戦でGKケパ・アリサバラガの先発落ちを示唆している。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。

ケパを巡っては24日に行われた、EFLカップ決勝のマンチェスター・シティ戦のPK戦突入寸前に2度の負傷を負った影響で、サッリ監督がGKウィリー・カバジェロとの交代を試みたものの、ケパは指揮官からの交代要求を拒否。最終的にチームがPK戦で敗れたこともあり、大きな波紋を呼んでいた。

その後、クラブはケパとの話し合いの末に19万2000ポンド(約2800万円)と推定される一週間分のサラリーを罰金として科すことを決定。また、「大きな誤解」と語ったサッリ監督の“大人な対応”もあり、後味の悪さは残しつつも一応の幕引きとなっていた。
しかし、サッリ監督はそのシティ戦から中2日で行われるトッテナム戦に向けた公式会見の場でケパの起用に関して質問を受けると、先発落ちの可能性を示唆している。

「現時点ではわからない。私は決心する必要がある。たぶん、イエス。たぶん、ノーだ」「私のグループにメッセージを送りたい。それはケパがピッチ内か、ピッチ外かというものだ」

「彼は大きなミスを犯した。そこには様々な結果がある。その結果がプレーするというものであるならば、彼はプレーするための準備をしなければならない。逆にその結果がベンチであるならば、彼はベンチに座らなければならない」

「私はケパと話し、様々なことについて話し合った。彼はテクニカル・スタッフに謝罪したが、それだけでは十分ではない。彼は同様にチームメートやクラブに対しても謝罪した。彼は大きな間違いを犯したが、我々は彼を殺したくはない」

また、サッリ監督はケパに代わってカバジェロを投入しようと試みたことに関してケガ以外にも戦術的な意味合いがあったことも認めている。

「私は痙攣していたゴールキーパーにPK戦を任せることを望まなかった。それに加えて、カバジェロはマンチェスター・シティでプレーしており、他のプレーヤーを良く知っている」

「最も重要なことは良いフィジカルコンディションのゴールキーパーにプレーさせることだったが、最終的にケパがPK戦でプレー可能であることを知った」

最後に交代拒否騒動の際にキャプテンとしてケパの交代を促さなかったことでリーダーとしての資質が問われたDFセサール・アスピリクエタに対しては擁護の姿勢を見せている。

「あれは非常に珍しい状況だった。個人的に多くのプレーヤーはショックを受けていたと思うし、すぐに反応することができなかったと思っている」

「キャプテン(アスピリクエタ)とはあの試合後にすぐに話した。同時に彼はケパとも話していた。そして、我々は一緒に話し合ったし、状況は本当にクリアなものだ」

現時点でケパのスタメンかベンチは五分五分のところだが、サッリ監督が明日の試合でチームに送るメッセージはどちらのものとなるのか。