ベンゼマ2発にベイル復帰弾のマドリーがリーガ3連勝! ヴァラン退場にS・ラモス負傷の懸念も《リーガエスパニョーラ》

リーガエスパニョーラ第21節、エスパニョールvsレアル・マドリーが27日にコルネジャ・エル・プラットで行われ、アウェイのマドリーが4-2で勝利した。ベティス、セビージャと上位のアンダルシア勢相手に連勝を飾り、復調気配を漂わせる3位のレアル・マドリー(勝ち点36)は3連勝を懸けて13位のエスパニョール(勝ち点24)と対戦。ミッドウィークのコパ・デル・レイではジローナとの打ち合いを4-2のスコアで勝ち切って先勝。そのジローナ戦からは先発4人を変更。最終ラインはセルヒオ・ラモスを除きヴァラン、カルバハル、レギロンが復帰し、ダニ・セバージョスに代わってクロースが起用された。
試合は開始早々にアウェイチームが動かす。4分、アンカー脇のスペースでカゼミロのパスを受けたモドリッチがそのままボックス内までボールを運んで右足のシュート。これは相手GKに阻まれたが、こぼれ球をベンゼマがプッシュして早々にゴールをこじ開けた。

最高の入りを見せたマドリーはやや動揺が見せるホームチーム相手に畳みかける。15分、右CKの場面でショートコーナーからモドリッチが精度の高いクロスを入れると、ファーサイドで競り勝ったセルヒオ・ラモスが柔らかな軌道のヘディングシュートをゴール右隅の絶妙なコースへ決めた。理想的な試合展開となったマドリーだったが、ややペースダウンしたことによって相手の反撃を受けることに。24分にはハビ・ロペスのスルーパスに抜け出したレオにボックス右から強烈なシュートを浴びるが、ここはGKクルトワの好守で凌ぐ。しかし、直後のCKの流れからディダックのシュートのこぼれ球をレオに豪快なシュートで決められてしまい、点差を縮められる。

このゴールをキッカケに試合は拮抗した展開となるが、マドリーが前半終了間際に貴重な追加点を奪う。前半アディショナルタイム1分、左サイドを持ち上がったベンゼマが中央のヴィニシウスへの斜めのパスを入れると、相手DFのクリアがリターンパスの形に。これをベンゼマがゴール右隅の絶妙なコースに右足で流し込んだ。

リードを2点に戻して試合を折り返したマドリーは前半終盤に足を痛めたセルヒオ・ラモスを下げてナチョをハーフタイム明けに投入する。後半はきっちりゲームコントロールするアウェイチームはモドリッチやクロース、ベンゼマと要所で惜しいシュートを放っていく。

後半立ち上がりを過ぎてマドリーは64分にヴィニシウスを下げて負傷明けのベイルを投入。すると、そのベイルがいきなり魅せる。67分、ボックス中央でルーカス・バスケスからの短いパスを足下に受けたベイルは巧みな反転から左足のシュートを突き刺した。

この4点目で完全に勝負ありと思われたが、シーズンを通してしっくりこないマドリーは自ら試合を難しくしてしまう。72分、ピアッティに最終ラインの裏を取られてボックス付近まで抜け出されると、DFヴァランが後ろから倒してしまい、決定機阻止で一発退場に。このアクシデントを受けて76分にモドリッチを下げてマルセロを緊急投入した。

すると、数的優位を手にして息を吹き返したエスパニョールに押し込まれると、82分にはロカの浮き球のフィードにオフサイドラインぎりぎりで抜け出したロサレスにワントラップから見事なボレーシュートを叩き込まれる。当初、主審はオフサイドの判定を下したが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による検証の結果、ゴールが認められた。

その後も相手の攻勢を耐える展開を強いられたマドリーだったが、これ以上の失点は許さず、最終的に4-2のスコアで勝利。退場者に余計な失点を与えるもったいない試合運びとなったものの、リーグ戦3連勝で上位との勝ち点差をキープしている。