先発のMF乾が先制点の起点に! エイバルがカード10枚飛び交う乱戦制して今季初の連勝!《リーガエスパニョーラ》

▽リーガエスパニョーラ第13節、アラベスvsエイバルが25日に行われ、アウェイのエイバルが2-1で勝利した。エイバルのMF乾貴士は先発出場し86分までプレーした。

▽前節、ベティス相手に乾の2点に絡む活躍などで5-0で大勝の17位エイバル(勝ち点11)は、8戦ぶりの勝利を手にした。連勝が懸かる今節は19位アラベス(勝ち点6)とのアウィゲームに臨んだ。前節からは出場停止のエスカランテに代わってホルダンを起用した以外、同じ11人を起用。5試合連続先発の乾は左サイドハーフに入った。

▽バスク自治州ダービーは立ち上がりからエイバルペースで進む。その中、開始8分にはアラベスのアレクシスが負傷交代を強いられ、ビガライが早々に投入される。
▽その後は互いになかなか決定機を作れない、拮抗した展開が続く。それでも、前節の勢いを生かしたエイバルが試合を動かす。33分、ボックス左で浮き球のパスを収めた乾が左足でシュート。これが相手DFのシュートブロックに遭うと、中央でこぼれ球を拾ったホルダンが冷静にゴール右隅へ蹴り込んだ。

▽その後、前半終了間際にはバイシクルシュートを試みた際に相手DFアルビージャの顔面を蹴ったクリスティアン・サントスがこの試合2枚目の警告を受け、アラベスはビハインドに加えて数的不利まで背負い、前半を終えることになった。▽後半に入っても主導権を渡さないエイバルは、56分に左サイドの乾がカットインから右足のシュートを放つなど、ミドルレンジのシュートで追加点を目指す。すると69分、相手ゴールキックを跳ね返し、右サイドのアレホにパスが通る。そして、アレホの鋭いクロスをニアに飛び込んだシャルレスが頭で合わせ、2試合連続ゴールを奪った。

▽この2点目で試合の大勢は決したものの、後半も両軍にカードが飛び交う荒れ模様の展開が続く。83分には相手の後頭部を小突いたシャルレスにレッドカードが掲示され、エイバルにも退場者が出てしまう。その後、86分に乾を下げて試合を締めにかかるエイバルは、後半アディショナルタイムにブルギのゴールで1点を返されるも、2-1で勝利。互いに退場者を出し10枚のカードが飛び交う乱戦を制したエイバルが今季初の連勝を飾った。