【W杯欧州予選POプレビュー】組織を打ち破るのは《デンマークvsアイルランド》

2017.11.11 18:00 Sat
Getty Images
▽ロシア・ワールドカップ(W杯)欧州予選プレーオフ1stレグが11日28:45にキックオフされる。2大会ぶり5度目のW杯出場を目指すデンマークと、3大会連続4度目の出場を目指すアイルランドの対戦だ。

▽グループEでポーランド代表に及ばず、モンテネグロ代表との争いを制して2位となったデンマークは、グループ最小の8失点だったことからもわかるようにこれまでのイメージ同様、組織的な守備が売りのチームだ。そんな中にあって現チームには卓越した攻撃センスを持つエリクセンがおり、変化を付けられる存在となっている。組織力とエリクセンの個の力でW杯出場の切符を掴み取りにかかる。

▽一方、グループDでセルビア代表には及ばなかったものの、ウェールズ代表との2位争いを制したアイルランドも組織的な堅守が売りのチームだ。今予選ではわずか6失点しか喫しておらず、名将オニール監督の手腕が遺憾なく発揮されている。スター選手こそいないものの、選手たちの戦う姿勢と、サポーターの声援は世界屈指。まずは敵地での1stレグを切り抜け、ホームで行われる2ndレグに臨みたい。
★注目選手
◆デンマーク:クリスティアン・エリクセン
Getty Images
▽デンマークの注目選手は今予選で8ゴールを叩き出したエリクセンで決まりだ。卓越した戦術眼とそれを実行する確かなボールスキルを持つ攻撃的MFは、デンマークにおいて代えの利かない存在。彼が封じ込められるようだと、デンマークの攻撃は機能不全に陥る可能性が高いだけに、彼の出来がデンマークの命運を握っていると言っていいだろう。

◆アイルランド:ジェフ・ヘンドリック
Getty Images
▽地味目な選手の多いアイルランドだが、ヘンドリックは攻撃センスに優れたスタイリッシュなプレーメーカーだと言える。代表のチームメートが多いバーンリーでも主軸を担い、プレミアリーグの舞台で着実に結果を残している。アイルランドが得点を奪うとすれば、彼が絡んでくることが予想されるだけに、ヘンドリックのプレーに注目だ。

アイルランド代表の関連記事

UEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25のリーグBグループ2最終節のイングランド代表vsアイルランド代表が17日に行われ、ホームのイングランドが5-0で圧勝した。 前節、ギリシャ代表との首位攻防戦を3-0で制したイングランドは、リー・カーズリー暫定体制ラストマッチとなる3位のアイルランド戦で首位フィニッ 2024.11.18 04:30 Mon
欧州サッカー連盟(UEFA)は6日、イングランドサッカー協会(FA)とアイルランドサッカー協会(FAI)に対しての罰金処分を科すことを発表した。 両協会は9月に行われたUEFAネーションズリーグ(UNL)で対戦。イングランド代表のファンがアイルランド国歌の『Amhran na bhFiann(兵士の歌)』に対して 2024.11.06 23:09 Wed
リバプールのアイルランド代表GKクィービーン・ケレハー(25)が移籍を望んでいる。イギリス『BBC』が伝えた。 リバプールのアカデミー出身で、2019年夏にファーストチームへ昇格したケレハー。2021-22シーズンに第2GKへ昇格すると、昨シーズンはブラジル代表GKアリソン・ベッカーの負傷離脱を受け、公式戦26試 2024.09.09 22:30 Mon
初陣白星のイングランド代表暫定監督だが、国歌斉唱時に歌わなかったとして物議を醸す。 ガレス・サウスゲイト体制から舵を切り、この代表ウィークからU-21代表を率いたリー・カーズリー氏のもとで暫定体制を築いたイングランド。7日のUEFAネーションズリーグでアイルランド代表を2-0で破り、見事に白星スタートを切った。 2024.09.09 15:25 Mon
イングランド代表MFデクラン・ライスがアイルランド代表戦に抱いた思いを語った。 イングランドは7日のUEFAネーションズリーグ(UNL)・リーグB・グループ2第1節でアイルランド代表とアウェイで対戦。ライスととジャック・グリーリッシュのゴールで2点を先行するなかで、守りも乱れず、2-0で勝利している。 1 2024.09.08 17:53 Sun

ワールドカップの関連記事

第1回大会開催から100周年を迎える2030年のワールドカップ(W杯)。64チーム参加という提案がなされている中、反対の意見も強く出ている。 2026年の北中米W杯は史上初となる48チームの参加に拡大となる中、その4年後の2030年は64チーム参加への拡大を南米サッカー連盟(CONMEBOL)が提案している。 2025.04.15 19:55 Tue
インテル・マイアミのハビエル・マスチェラーノ監督は、アルゼンチン代表のFWリオネル・メッシの2026年の北中米ワールドカップ(W杯)出場ついて言及した。『The Athletic』が伝えた。 メッシはアルゼンチン代表としてW杯に4回、コパ・アメリカに5回出場。クラブレベルではバルセロナで数多くのタイトルを獲得した 2025.04.14 20:30 Mon
南米サッカー連盟(CONMEBOL)はのアレハンドロ・ドミンゲス会長は、2030年のワールドカップ(W杯)に関して、参加チームを一時的に64カ国にすることを望んでいるようだ。『The Athletic』が伝えた。 W杯はこれまで32カ国の参加で行われてきた中、2026年の北中米W杯は48カ国の参加に増加。大会方式 2025.04.11 16:55 Fri
ドイツサッカー連盟(DFB)は9日、スポーツ・ディレクター(SD)を務めるルディ・フェラー氏(64)との契約延長を発表した。新契約は2028年までとなる。 ルディ・フェラー氏は、レバークーゼンやローマの幹部として従事すると、2022年12月にドイツ代表のアドバイザーに就任。2023年2月からはSDに就任していた。 2025.04.09 20:25 Wed
ローマの元ドイツ代表DFマッツ・フンメルス(36)の今季限りでの現役引退発表を受けて各方面からコメントが寄せられている。 まずは2014年ブラジル・ワールドカップで指揮を執ったヨアヒム・レーブ元ドイツ代表監督。この大会でフンメルスは6試合に出場し2ゴールをマーク。ドイツを1990年大会以来となる4度目のW杯優勝に 2025.04.05 11:00 Sat

アイルランド代表の人気記事ランキング

1

代表復帰戦でゴールのグリーリッシュにイングランド代表指揮官「我々に証明するものは何もない。実力は明らか」

イングランド代表のリー・カーズリー暫定監督がコメントした。 7日のUEFAネーションズリーグ(UNL)・リーグB・グループ2第1節でアイルランド代表とのアウェイ戦に臨んだイングランド。デクラン・ライスとジャック・グリーリッシュのゴールで2点を先行するなかで、守りも乱れず、2-0で勝利した。 ガレス・サウスゲイト体制から舵を切り、その第一歩を託されたのがカーズリー暫定監督。試合後の『ITV』で「部分ごと」の出来に満足感を示しつつ、選手の頑張りを労っている。 「部分的に良かった。我々がやろうとすることのいくつかはみなさんもご覧になれたと思うし、選手たちはすべての称賛を受けるべきだ。ここに真の才能があるのを示したし、クリーンシートにも本当に満足している」 そんなイングランドで注目されたのがユーロ2024での落選から復帰のジャック・グリーリッシュ。26分にデクラン・ラインの折り返しから右足ダイレクトで追加点をマークした。 復帰即ゴールで存在感をアピールした28歳MFだが、暫定指揮官は改めて力を証明する必要などないとし、この活躍が今後も続けばと期待している。 「ジャックが我々に証明するものは何もない。彼の実力は明らかだ。このゴールは彼にとって非常に良い結果となっただろう。この調子が続くといいね」 <span class="paragraph-title">【動画】グリーリッシュが代表復帰戦でゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="pB4_yoD_g2E";var video_start = 218;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.09.08 09:45 Sun
2

【ユーロ2016チーム紹介(20)】アイルランド~伝統のブレイブハート継承~

▽ドイツ、ポーランド、スコットランドらが同居した予選を3位で通過し、プレーオフでボスニア・ヘルツェゴビナを制して2大会連続3度目のユーロ出場を決めたアイルランド。セルティックやプレミアリーグで確かな実績を残してきた知将オニール監督に率いられたチームは、これまでのイメージ通り、泥臭く闘う集団に仕上がっている。しかも予選では世界王者ドイツに1勝1分けと番狂わせを演じており、厳しいグループに組み込まれた今大会もアンダードックとして波乱を狙う。 ◆基本布陣【4-2-3-1】<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/fom20160610irl_1_480_000.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽基本布陣は[4-2-3-1]。中盤の形が3センターとなる場合はヘンドリックがインサイドに入り、アンカーをウィーランが務める形となる。ウォルタースが前線に上がるフラットな[4-4-2]を使う場合は、サイドにフーラハンとヘンドリックが回る。 ◆チーム分析<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/euro2016irl_1_480_000.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>[GK/DF]★★★★☆ ▽GKは大ベテランのギブンではなく、予選終盤に抜擢されていたウェストハムの第2GKであるランドルフが守護神を務める模様だ。ギブン同様にやや試合勘に問題を抱えるが、ウェストハムではシーズン終盤に出番をもらい、状態は良好。バックラインはベテランのオシェイが軸で、その相棒はフィジカルに優れるキーオが組む。右サイドバックはプレミアリーグ屈指の攻撃力を誇るコールマンが務め、左サイドバックのウォードも攻撃参加に優れる選手だ。 [MF]★★★☆☆ ▽ウォルタースを筆頭に武等派の多い印象のアイルランドだが、パサーのフーラハンやドリブラーのブレイディーら、テクニックに優れる選手がレギュラーを張る。中盤センターにはボックス・トゥ・ボックス・タイプのマッカーシーと、バランサーのウィーランが構え、チームに安定感をもたらす。 [FW]★★★☆☆ ▽FWの軸はサウサンプトンで10ゴールを挙げたフィジカルに優れるロング。泥臭くゴールを奪えるアタッカーで、アイルランドの堅守速攻スタイルにフィットする人材だ。ベテランのキーンは予選ではウォルタースに並ぶチーム最多の5ゴールを挙げ、スーパーサブとしての働きが期待される。 2016.06.13 21:05 Mon
3

大事件から14年…W杯の夢閉ざされた元アイルランド代表DF、アンリ氏への恨み消えず 「ナンセンス」

元アイルランド代表DFのリチャード・ダン氏が元フランス代表FWティエリ・アンリ氏への恨みを語った。イギリス『ミラー』が伝えている。 現役時代のダン氏はマンチェスター・シティに9年間在籍。中東資本参入前の低迷期を支えたレジェンドで、プレミアリーグ通算432試合出場を誇る。 一方、アイルランド代表としてはW杯のピッチに立てず。2002年の日韓大会は本大会メンバーに選出されているが、出場機会は訪れなかった。 ダン氏がW杯出場に再び近づいたのは、2010年の南アフリカ大会。本大会行きを懸けたフランス代表との欧州予選プレーオフ・1stレグを0-1で敗れたなか、アウェイでの2ndレグは90分間を戦って1-0とし、決着は延長戦に委ねられた。 ここで起きたのが、あの有名な事件だ。当時のフランス代表FWアンリ氏に勝ち越し点を決められた際、アイルランド代表はゴール直前にボールがアンリ氏の左手に触れていたとして猛抗議。確かにボールはアンリ氏に触れていたが、判定は覆らず、この1点が決勝点となってアイルランド代表は欧州予選敗退となった。 サッカー史に残る大事件から14年弱。フランス『レキップ』のインタビューでこの出来事を振り返ったダン氏は、アンリ氏の試合終了直後の振る舞いを「ナンセンス」だとして非難している。 「アンリは試合後に私にハンドを認めた。『どうしてそんなことを私に言うのだろう?』と思ったよ。それは数分前にレフェリーに言うことだろう。敗退に落胆していた私にとって追い打ちをかける出来事だ。彼のせいでさらに気分が悪くなった」 「私が彼の立場なら、絶対にそんなことを口にしたりしない。彼はショーマンシップが働いたのだ。彼のことをナイスガイだと思っていたが、あの謝罪方法はナンセンスだ」 当時はVARが導入されておらず、アイルランドサッカー協会(FAI)の再試合要求も実らず。結局、ダン氏は最後までW杯のピッチに立つことなく、2015年に現役を引退。悔やみきれない思いが今もあるのだろう。 2023.03.28 15:55 Tue
4

ミランがイングランド2部からCBを補強? ノリッジの20歳オモバミデレ

ミランがノリッジ・シティのアイルランド代表DFアンドリュー・オモバミデレ(20)に関心を寄せているようだ。 オモバミデレはチャンピオンシップ(イングランド2部)のノリッジに在籍する身長188cmの右利きセンターバック。18歳で母国クラブからノリッジの下部組織へ加入すると、主軸に定着した今シーズンはリーグ戦で33試合に出場している。 代表キャリアでは、父親の母国であるナイジェリアにもルーツを持つなか、世代別の頃から一貫してアイルランド代表としてプレー。A代表では19歳での初キャップ獲得から、ここまで通算6キャップを記録している。 イギリス『テレグラフ』によると、そんなオモバミデレに対してはミランが関心。ただ、イタリア『カルチョメルカート』いわく、ミランはオモバミデレを即戦力になれる選手と高く評価している一方、実際にイタリアの地に連れて来れるかどうかは確信がないという。 オモバミデレの市場価値は推定600万ユーロ(約8億8000万円)とされているものの、どうやら獲得に必要となる移籍金は最低でも2500万ユーロ(約36億9000万円)。資金が潤沢というわけではないミランがこの額をすんなりと呑むことはできないと考えられている。 2023.05.05 14:33 Fri
5

ユーロに出たければ負ける必要が? アイルランド代表が奇妙な事態に陥る

ユーロ2024予選が欧州各地で行われ、出場国が決まるなど佳境を迎えているなか、奇妙な状況に立たされている国がある。 今回のインターナショナル・マッチウィークでは、ユーロ予選が行われ、多くの国の出場が決定。一方で、敗退が決定した国も存在する。 その中で、奇妙な状況に立たされているのがアイルランド代表。グループBに入ったアイルランドは、14日にギリシャ代表に敗れて敗退が決定。8日にはジブラルタル代表に快勝していた。 現在グループ4位に位置し、2位以内に入ることができないアイルランドだが、出場できる可能性が残されていという。イギリス『talkSPORT』が伝えた。 各グループ2位以内の20カ国が本大会出場権を獲得。開催国のドイツを除いた23カ国が予選で決まる中、残りの3カ国は別の方式で決定する。 この3カ国は、2024年3が卯tに開催されるプレーオフで決定。このプレーオフは、2022-23UEFAネーションズリーグ(UNL)で選ばれた12カ国で争われ、4カ国ずつがトーナメントを行い、勝者の3カ国が出場権を手にすることになる。 このプレーオフに臨む必要があるアイルランドだが、そのための条件が奇妙だというのだ。 プレーオフはUNLのリーグA〜Cの4グループずつの首位のうち、ユーロ予選で出場権が得られていない国が選出される。すでに出場権を得ている場合は、リーグ内のランキング順に上から枠を埋めることになる。 つまり、UNLの各グループ1位の12カ国が全て出場権を得ていなければそれまでだが、すでにスペインなどが獲得しており、全て埋まることはない。 また、UNLのリーグAはプレーオフに出場するランキングの枠外になるため、アイルランドとしてはユーロ予選で同じグループのオランダに突破してもらいたいこととなる。 現在1位のフランスがすでに出場決定。2位にはオランダつけているが、3位のギリシャと勝ち点12で並んでいる状況。アイルランドとしては、確実にオランダを突破させるために、11月18日に行われる試合で負ける必要があるというのだ。 UNLのランキングではアイルランドがギリシャより上になっているため、ギリシャが予選敗退となることは大きなプラスに。あとは他のグループに委ねることになる。 三笘薫の同僚である18歳のFWエバン・ファーガソンなどがプレーしており、ユーロに出場することは大きな経験となる。11月の2試合でアイルランド代表が、奇妙な状況でどういう決断を下すのか注目だ。 2023.10.17 15:50 Tue

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly