セビージャは終盤の数的優位を生かせずソシエダと1-1の痛み分け《リーガエスパニョーラ》

2017.05.06 06:47 Sat
Getty Images
▽リーガエスパニョーラ第36節セビージャvsソシエダが5日に行われ、1-1で引き分けた。

▽ソシエダを本拠地サンチェス・ピスファンに迎えた4位のセビージャ(勝ち点68)は、チャンピオンズリーグ(CL)・ストレートインのできる3位アトレティコ・マドリーを3ポイント差で追う。そのセビージャは前節2-4で敗れたマラガ戦から、パレハ、ホアキン・コレア、クラネビッテルに代えてラミ、ナスリ、ビトロを先発に起用した。

▽攻撃的なサッカーを信奉する両チームの一戦は、互いにパスは繋がるものの、なかなか決定機を作り出すことができない展開となる。攻めあぐねるセビージャに初めての大きなチャンスが生まれたのは19分。敵陣中央でエスクデロがボールを持つと、右に走り込んだイェデルにスルーパス。イェデルはGKと一対一の場面を迎えるが、左足で狙ったシュートはゴールの左に逸れる。続く30分にはエスクデロがボックス手前中央からシュートを狙うがGKルジに微かに触られ、惜しくも得点にはならず。
▽徐々に攻勢を強めるセビージャは、前半のうちに先制する。41分、敵陣で相手のパスをカットすると、ペナルティアーク付近のイェデルがボールを収める。そして、ボックス右に入ってきたサラビアにラストパスを送ると、サラビアはGKとの一対一を制してネットを揺らした。

▽迎えた後半は1点をリードしたセビージャが有利に試合を進める。53分にはビトロがボックス左からミドルシュートでソシエダゴールを脅かした。
▽しかし、一瞬のミスがセビージャの命取りになる。61分、左サイドからのグラウンダークロスをラングレがクリアすると、これがエンゾンジに当たってこぼれ球をベラに拾われ、シュートを流し込まれてしまった。

▽何とか勝ち越したいセビージャだが、同点に追いついて勢いに乗るソシエダに、危険な場面を作られる。66分、左サイドを崩されてグラウンダーのクロスを入れられると、ゴール前に走り込んだベラにシュートを許す。だが、GKリコがうまくコースを塞ぎ、ピンチを凌いだ。続く70分にも、三度ベラに危ういシュートを打たれるが、ゴールの右に逸れて事なきを得る。

▽終盤に近付く79分、スルトゥサがこの日2枚目のイエローカードを受けて退場に。数的優位を得たセビージャだったが、ゴール前を固めるソシエダを崩しきることができずこのまま終了。1-1で引き分けたセビージャは2試合白星から遠ざかり、3位アトレティコとのポイント差を暫定2に縮めるに留まった。

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