セルヒオ・ラモスがクラシコに続く劇的弾! 土壇場で勝ち切ったマドリーがクラブ新の35戦無敗でクラブW杯に大きな弾み《リーガエスパニョーラ》
2016.12.11 07:00 Sun
▽レアル・マドリーは10日、サンチャゴ・ベルナベウで行われたリーガエスパニョーラ第15節でデポルティボと対戦し、3-2で勝利した。
▽自陣に引いて守備を固めるデポルティボに対して、ボールを保持して押し込むマドリーは、イスコやナチョがボックス付近でシュートチャンスも相手の身体を張ったブロックに阻まれる。その後もハメスやイスコの正確なクロスやパスから再三の決定機を作るが、あと一歩で先制点とはならない。
▽逆に、28分と35分には自陣で与えたセットプレーからボルジェスに2度のポスト直撃のシュートを許すなど、一瞬の隙からあわやというピンチも招いた。
▽ようやく先制に成功したマドリーだったが、ここ最近の課題である守備の拙さからまさかの逆転を許すことに。まずは63分、自陣ボックス付近でカゼミロがアンドネにボールを奪われると、こぼれ球を拾ったカルレス・ヒルのラストパスを受けた途中出場のホセルに豪快な左足のミドルシュートを決められ、同点に追いつかれる。さらに65分には相手陣内でパスをカットされてロングカウンターを浴びると、アンドネの右クロスをゴール前で収めたホセルにGKケイロル・ナバスの股間を抜くシュートを決められ、逆転を許した。
▽下部組織出身の26歳FWに2ゴールを許してビハインドを負うことになったマドリーは、アセンシオとイスコを下げて、ルーカス・バスケスとマリアーノを投入。ここから猛攻を仕掛けると、交代で入った2選手が値千金の同点弾をもたらす。84分、ボックス右角でバスケスが入れたクロスをゴール前に走り込んだマリアーノが頭で流し込んだ。なお、殊勲のマリアーノは、先日のコパ・デル・レイでのトップチーム初ゴールに続きリーガ初ゴールを記録した。
▽この同点弾で勢い付くマドリーは、先日のクラシコを再現するかのように勝負強い闘将がまたしても大仕事をやってのける。試合終了間際の後半アディショナルタイム2分、右CKの場面でクロースがニアのスペースに入れたボールを、DFを振り切って走り込んで来たセルヒオ・ラモスが気迫のこもった弾丸ヘッドで合わせ、土壇場で勝ち越しに成功した。
▽このリードを今度はきっちり守り切ったマドリーが3-2で勝利。この結果、無敗記録を「35試合」に更新したジダン監督率いるチームが、クラブ新記録を樹立した。主力温存で苦しみながらも劇的勝利を収めたマドリーは、2016年のリーガを白星で飾ると共に、15日に日本で行われるクラブW杯準決勝に向けて大きな弾みを付けた。
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▽前節、セルヒオ・ラモスの劇的同点弾で敵地での“エル・クラシコ”をドローで終えて2位バルセロナとの6ポイント差キープに成功した首位マドリー。ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ(CL)・ドルトムント戦では2点差を追いつかれてドローとなり、グループ首位通過を逃がすも、クラブ記録タイとなる公式戦34試合無敗を達成した。▽今回の一戦では新記録が懸かるものの、ジダン監督は来週に行われるFIFAクラブ・ワールドカップ(W杯)を睨んでクリスティアーノ・ロナウドやベンゼマ、モドリッチら一部主力を招集外に。代わってアセンシオやハメス・ロドリゲスら控えメンバーが先発に入り、ドルトムント戦で戦列復帰のモラタとクロースが復帰後初先発を飾った。▽逆に、28分と35分には自陣で与えたセットプレーからボルジェスに2度のポスト直撃のシュートを許すなど、一瞬の隙からあわやというピンチも招いた。
▽押し込みながらも前半のうちにゴールをこじ開けられなかったマドリーだったが、前半沈黙していたモラタが後半にいきなり魅せる。50分、ボックス手前でイスコから横パスを受けたモラタがDFを背負いながらも鋭い反転で右足を振り抜くと、このシュートがゴール右隅に決まった。
▽ようやく先制に成功したマドリーだったが、ここ最近の課題である守備の拙さからまさかの逆転を許すことに。まずは63分、自陣ボックス付近でカゼミロがアンドネにボールを奪われると、こぼれ球を拾ったカルレス・ヒルのラストパスを受けた途中出場のホセルに豪快な左足のミドルシュートを決められ、同点に追いつかれる。さらに65分には相手陣内でパスをカットされてロングカウンターを浴びると、アンドネの右クロスをゴール前で収めたホセルにGKケイロル・ナバスの股間を抜くシュートを決められ、逆転を許した。
▽下部組織出身の26歳FWに2ゴールを許してビハインドを負うことになったマドリーは、アセンシオとイスコを下げて、ルーカス・バスケスとマリアーノを投入。ここから猛攻を仕掛けると、交代で入った2選手が値千金の同点弾をもたらす。84分、ボックス右角でバスケスが入れたクロスをゴール前に走り込んだマリアーノが頭で流し込んだ。なお、殊勲のマリアーノは、先日のコパ・デル・レイでのトップチーム初ゴールに続きリーガ初ゴールを記録した。
▽この同点弾で勢い付くマドリーは、先日のクラシコを再現するかのように勝負強い闘将がまたしても大仕事をやってのける。試合終了間際の後半アディショナルタイム2分、右CKの場面でクロースがニアのスペースに入れたボールを、DFを振り切って走り込んで来たセルヒオ・ラモスが気迫のこもった弾丸ヘッドで合わせ、土壇場で勝ち越しに成功した。
▽このリードを今度はきっちり守り切ったマドリーが3-2で勝利。この結果、無敗記録を「35試合」に更新したジダン監督率いるチームが、クラブ新記録を樹立した。主力温存で苦しみながらも劇的勝利を収めたマドリーは、2016年のリーガを白星で飾ると共に、15日に日本で行われるクラブW杯準決勝に向けて大きな弾みを付けた。
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