エメリ、マルセリーノ、バルベルデもかなわず…3強相手に抜群の成績残すマラガ監督J・グラシア
2016.02.23 06:34 Tue
番狂せはスポーツの醍醐味の一つであるが、リーガエスパニョーラにおいては、マラガのハビ・グラシア監督ほどそれを実現している指揮官はいないだろう。
選手時代には、下部組織から過ごしたアスレティック・ビルバオのBチームであるビルバオ・アスレティック、またレアル・ソシエダ、ビジャレアルなどでプレーしたJ・グラシア監督。引退後に指導者として道を歩み始めたナバーラ出身者だが、指揮官としては選手時代以上の輝きを放ち始めている。
2012-13シーズンにはオサスナを率い、リーガエスパニョーラ2部降格を味わったJ・グラシア監督だが、その手腕を見込んだマラガが昨季に同監督を招へい。J・グラシアはその期待に応え、昨季を11位で終えて残留を達成すると、今季も第25節終了時点で12位に位置している。
しかし前述の通り、J・グラシア監督はただの残留請負人ではない。初のリーガ1部挑戦となったオサスナを率いた時代から、同リーグの巨人たちを相手に最も勝ち点を奪っている監督なのである。
ほかの監督たちが「自分たちのリーグ戦ではない」と、主力を温存して臨むこともあるレアル・マドリー、バルセロナ、アトレティコ・マドリー戦だが、J・グラシア監督は彼らを相手に3勝6分け8敗と、じつに15もの勝ち点を獲得。その内訳はバルセロナ戦1勝2分け2敗、アトレティコ戦2勝1分け2敗、そして21日にも1−1で引き分けたマドリー戦が0勝3分け3敗となっている。
ここ3シーズンのリーガにおいて、J・グラシア監督ほどに3強相手に番狂せを起こしている指揮官はいない。名のある監督を挙げてもセビージャのウナイ・エメリ監督、ビジャレアルのマルセリーノ・ガルシア・トラル監督が3勝4分け9敗、アスレティック・ビルバオのエルネスト・バルベルデ監督が2勝2分け13敗といった具合である。ちなみに3強相手に玉砕覚悟で立ち向かうラージョ・バジェカーノのパコ・ヘメス監督は、0勝1分け14敗だ。
3強との試合は特に力を入れているのかを問われたJ・グラシア監督は、冷静にこう語っている。「私の仕事はほかの試合と変わらない。彼らとの対戦が大きな反響を有していることは理解しているよ。しかしながら、自分からはそんなことを考えない」。一方でマラガDFミゲル・トーレスは、先のマドリー戦後に「監督は彼らとの試合で、とても良い準備をするんだ」と、指揮官が完全な本音で話していないことをばらしていた。
マドリーのリーガ逆転優勝をほぼ不可能なものとした1−1ドローの試合は2月21日に行われたが、マラガは昨年2月21日にもバルセロナを1−0で下している。2月21日はマラガの日。スペインメディアでは、そんなことも報じられている。もし、それが実際に記念日になったとして、建てられるべき銅像はJ・グラシア監督の姿となるはずだ。
提供:goal.com
選手時代には、下部組織から過ごしたアスレティック・ビルバオのBチームであるビルバオ・アスレティック、またレアル・ソシエダ、ビジャレアルなどでプレーしたJ・グラシア監督。引退後に指導者として道を歩み始めたナバーラ出身者だが、指揮官としては選手時代以上の輝きを放ち始めている。
2012-13シーズンにはオサスナを率い、リーガエスパニョーラ2部降格を味わったJ・グラシア監督だが、その手腕を見込んだマラガが昨季に同監督を招へい。J・グラシアはその期待に応え、昨季を11位で終えて残留を達成すると、今季も第25節終了時点で12位に位置している。
しかし前述の通り、J・グラシア監督はただの残留請負人ではない。初のリーガ1部挑戦となったオサスナを率いた時代から、同リーグの巨人たちを相手に最も勝ち点を奪っている監督なのである。
ほかの監督たちが「自分たちのリーグ戦ではない」と、主力を温存して臨むこともあるレアル・マドリー、バルセロナ、アトレティコ・マドリー戦だが、J・グラシア監督は彼らを相手に3勝6分け8敗と、じつに15もの勝ち点を獲得。その内訳はバルセロナ戦1勝2分け2敗、アトレティコ戦2勝1分け2敗、そして21日にも1−1で引き分けたマドリー戦が0勝3分け3敗となっている。
ここ3シーズンのリーガにおいて、J・グラシア監督ほどに3強相手に番狂せを起こしている指揮官はいない。名のある監督を挙げてもセビージャのウナイ・エメリ監督、ビジャレアルのマルセリーノ・ガルシア・トラル監督が3勝4分け9敗、アスレティック・ビルバオのエルネスト・バルベルデ監督が2勝2分け13敗といった具合である。ちなみに3強相手に玉砕覚悟で立ち向かうラージョ・バジェカーノのパコ・ヘメス監督は、0勝1分け14敗だ。
3強との試合は特に力を入れているのかを問われたJ・グラシア監督は、冷静にこう語っている。「私の仕事はほかの試合と変わらない。彼らとの対戦が大きな反響を有していることは理解しているよ。しかしながら、自分からはそんなことを考えない」。一方でマラガDFミゲル・トーレスは、先のマドリー戦後に「監督は彼らとの試合で、とても良い準備をするんだ」と、指揮官が完全な本音で話していないことをばらしていた。
マドリーのリーガ逆転優勝をほぼ不可能なものとした1−1ドローの試合は2月21日に行われたが、マラガは昨年2月21日にもバルセロナを1−0で下している。2月21日はマラガの日。スペインメディアでは、そんなことも報じられている。もし、それが実際に記念日になったとして、建てられるべき銅像はJ・グラシア監督の姿となるはずだ。
提供:goal.com
PR
マラガの関連記事
ラ・リーガの関連記事
|
マラガの人気記事ランキング
1
マラガで13年間プレーしたFKの名手、元ポルトガル代表MFドゥダが退団
▽マラガは19日、元ポルトガル代表MFドゥダ(36)の退団を発表した。 ▽2001年からマラガでプレーするドゥダは左足のキックが魅力のプレーヤー。一時、レバンテやセビージャへ移籍する期間があったものの、マラガでは計13年間にわたってプレーし、公式戦348試合に出場して35ゴールをマークしていた。 ▽そのドゥダはマラガ退団について以下のように公式サイトで述べている。 「マラガを離れることを発表するよ。みんなには知っておいて欲しかった。僕はマラガのユニフォームを13年間にわたって着続けた。僕にとって300試合以上、マラガのために戦えたことは誇りだよ。日曜日は僕にとってマラガでの最後の試合になる」 2017.05.20 04:35 Sat2