ハンガリーが敵地でノルウェーに先勝《ユーロ2016予選プレーオフ》

▽ユーロ2016予選プレーオフ1stレグ、ノルウェー代表vsハンガリー代表が12日にオスロのウレヴォール・スタディオンで行われ、0-1でハンガリーが先勝した。▽イタリア、クロアチアが同居したグループHで3位となった4大会ぶり2度目の本大会出場を目指すノルウェーと、北アイルランド、ルーマニアが同居したグループFで3位となった11大会ぶり3度目の本大会出場を目指すハンガリーによるプレーオフ。▽試合は開始3分、ノルウェーがいきなり決定機を演出する。スルーパスを引き出したヘンリクセンがボックス左に侵入し、折り返したボールをボックス中央に走り込んだシェルブレがダイレクトでシュート。しかし、枠を捉えていたシュートはGKキラーイの好守に阻まれてしまう。
▽一方、プレミアリーグのプレー経験を持つゲラをアンカーに据える[4-1-4-1]の布陣で臨み、丁寧にビルドアップするハンガリーは8分、ボックス右に進入したクラインハスラーのシュートがGKニーランドを強襲する。

▽センターハーフのS・ヨハンセンのパスワークを軸に押し込みにかかるノルウェーと、一進一退の攻防を演じたハンガリーは、26分にアウェイゴールを獲得する。ボックス右でクラインハスラーがエレクの縦パスを受けて左足を振り抜くと、GKニーランドが弾ききれずにゴール左へ吸い込まれた。▽痛恨の失点を喫したノルウェーは31分、シェルブレのスルーパスを引き出したセダールンドがボックス右からシュートを放つも、GKキラーイの正面を突いてしまう。ハーフタイムにかけてノルウェーが押し込む時間帯が増えたが決定機は生み出せず、逆に41分と追加タイム2分にエレクの際どいヘディングシュートを許すなど、失点のピンチを迎えた中で前半を終えた。

▽1点ビハインドのノルウェーは、後半立ち上がりから圧力をかけていく。ただ、アタッキングサードでのプレー精度を欠いたことや、自陣で守備に徹するハンガリーに苦戦したことでシュートには持ち込めない。

▽すると56分、ハンガリーに追加点のチャンスが訪れる。ボックス左まで侵入したジュジャークがシュートに持ち込んだが、GKニーランドのセーブに阻まれる。この直後、ハンガリーはあわやPKを献上しかねないシーンを作ってしまう。オーバーラップを仕掛け、ボックス内に進入したエラブデラオウイの肩にカダルが手をかけて倒してしまったが、主審はノーファウルの判定を下した。

▽その後もノルウェーの攻勢が続き、ハンガリーを自陣に押し込んでいく。すると71分、ノルウェーは右CKのクロスボールがGKキラーイのキャッチミスを誘う。しかし、ゴールライン前にいたフィオーラのクリアによってゴールとはならなかった。

▽試合終盤にかけても引き続きノルウェーが圧力をかけると、88分にショートカウンターに転じて同点のチャンスを迎える。しかし、ボックス左に侵入したS・ヨハンセンのシュートはGKキラーイの好守に阻まれ、ルーズボールをヘディングで押し込みにかかったヘランのシュートはバーを直撃した。直後の89分に左CKからペデルセンがヘディングシュートを放ったノルウェーだったが、決めきれずにタイムアップ。敵地で先勝したハンガリーは、15日にホームで行われる2ndレグに向けてアドンバテージを得ている。