昨季ファイナリストのアトレティコ、PK戦でレバークーゼンを退けて8強入り《CL》

2015.03.18 07:56 Wed
▽17日に行われたCL決勝トーナメント1回戦2ndレグのアトレティコ・マドリーvsレバークーゼンは、1-0でアトレティコが勝利した。この結果、2戦合計1-1となった試合は延長戦にもつれ込むも、120分間で決着は付かず。その後に行われたPK戦(3-2)の末にアトレティコがベスト8進出を決めている。

▽1stレグを0-1で落としたアトレティコは、その後のリーグ戦でも3戦連続ドローと勝ちきれない試合が続いている。昨季ファイナリストの意地を見せたいシメオネ監督は、チアゴとゴディンのサスペンション組に代えて、カニとホセ・ヒメネスをスタートから起用した。

▽一方、GKレノの好守もあり、ホームでの1stレグで先勝したレバークーゼンは、その後のリーグ戦で3連勝と好調をキープ。13年ぶりとなるベスト8進出が懸かる2ndレグでは、負傷欠場のイェドバイに代わって、ヒルバートが右サイドバックで出場した。
▽ビセンテ・カルデロンで行われた2ndレグは、互いの真骨頂である堅守速攻のスタイルがぶつかり合う展開となる。しかし、両チームともに中盤でボールホルダーに対するプレッシングの掛け合い、ボールを持ってもロングボールを主体とした淡白な攻撃に終始。互いに失点したくないという気持ちが出たのか、閉塞感の漂う展開が続いた。

▽そんな流れの中で20分、アトレティコの守護神であるGKモジャがルーズボールの対応にあたった際に左足ハムストリングを負傷。ベスト8進出に勝利が必須のシメオネ監督はGKに交代カードを切らざるを得なくなり、控えGKのオブラクを急きょフィールドに送り出した。
▽それでも、アトレティコは27分にアクシデントを乗り越えて2戦合計スコアを振り出しに戻してみせる。右サイドで得たFKからコケの入れたクロスはGKレノにパンチングで弾かれたものの、この流れからマリオ・スアレスが右足を一閃。このシュートはトプラクの伸ばした足に当たってコースが変わり、そのままゴール左に決まった。

▽2戦合計スコアを1-1としたアトレティコは、後半の頭からカニに代えて、右サイドハーフにラウール・ガルシアを投入。この交代により、シメオネ監督はアルダを左サイドハーフに配置する。一方のレバークーゼンは69分、ドルミッチに代えてキースリンクを投入。R・シュミット監督はエースストライカーを送り込み、選手たちに攻撃への意識を促した。

▽一進一退の攻防が続いた試合は、終盤にかけてアトレティコペースで進むも、スコアに動きはなく後半終了。2戦合計1-1となった試合は延長戦に突入した。しかし、迎えた延長戦も前後半ともにこう着状態が続き、そのままPK戦までもつれ込んだ。

▽そのPK戦では互いに4人目までを終えた次点で2-2のイーブンで進み、5人目で明暗が分かれる。先行のアトレティコが5人目のトーレスがきっちりとゴール右隅に決めた一方で、後攻のレバークーゼンはエースのキースリンクがまさかのミスショット。PK戦の末にレバークーゼンを退けたアトレティコが、昨季ファイナリストの意地を見せるとともに、ベスト8への切符を掴んだ。

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