L・シウバがデビュー、マドリーがイスコのゴラッソで首位をキープ《リーガエスパニョーラ》

▽リーグ戦首位のレアル・マドリー(勝ち点54)は14日、サンチャゴ・ベルナベウで開催されたリーガエスパニョーラ第23節で11位のデポルティボ(勝ち点24)と対戦し、2-0で勝利した。

▽レアル・マドリーは前節、アトレティコ・マドリーとの“マドリッド・ダービー”で屈辱的な0-4の大敗を喫した。また、この敗戦直後に行われたエースのC・ロナウドの誕生パーティーが大きな波紋を呼ぶなど、クラブの周囲には不穏な空気が漂う。巻き返しを図る今節では、前回対戦で大量8ゴールを奪ったデポルティボをホームに迎えた。

▽バックラインにケガ人続出のチームは、ヴァランとアルベロア、マルセロ、ナチョが4バックを構成。また、攻撃陣はC・ロナウドとベンゼマの2トップをイスコとベイルの両ワイドが支える形となった。
▽“エル・ブランコ”のバウンスバックに注目が集まったこの試合の立ち上がりだったが、良い入りを見せたのはアウェイチームだった。

▽立ち上がりから攻守に積極性を見せるデポルティボは6分に決定機を迎える。L・ペレスとのワンツーでボックス左に抜け出したクエンカが角度のないところからシュートを狙う。だが、このシュートはGKカシージャスが何とか身体に当てた。さらにデポルティボは直後の7分にもセットプレーの二次攻撃から再びクエンカにシュートチャンスも狙い澄ました右足のコントロールシュートはわずかにクロスバーの上を越えた。▽一方、押し込まれる入りとなったマドリーだったが、時間の経過と共に主導権を奪い返すと、10分過ぎに続けて決定機を演出する。まずは13分、マルセロの左クロスを受けたベイルのお膳立てからボックス中央のC・ロナウドが左足でシュート。さらに18分には前線でベンゼマが潰れてこぼれたボールを拾ったベイルが強烈な左足のシュートを放つが、いずれのシュートもクロスバーを叩いた。

▽その後も決定機を決め切れないマドリーだったが、23分に先制する。波状攻撃からボックス右ライン際でアルベロアが折り返すと、このボールをボックス左で受けたイスコが狙い澄ましたコントロールシュートをゴール右隅に突き刺した。

▽イスコのゴラッソで幸先良くリードを奪ったマドリーは、ややゲームコントロールを優先する戦い方に切り替えながらも右サイドで躍動するベイルを起点にその後も決定機を創出。だが、フィニッシュの場面で精彩を欠くC・ロナウドがこれを決め切れず、前半のうちに追加点を奪うことはできなかった。

▽マドリーの1点リードで迎えた後半は、前半同様にデポルティボがアグレッシブな入りを見せた。48分、ボックス右ライン際でI・カバレイロが折り返したボールをボルジェスが左足でシュートする。だが、この決定的なシュートは右ポストに阻まれた。続く49分には左サイドでルイシーニョが上げたアーリークロスに反応したオリオル・リエラがドンピシャのタイミングで合わせるが、このヘディングシュートはGKカシージャスの好セーブに阻まれた。

▽後半半ばに入っても流れを掴み切れないマドリーは71分、イジャラを下げて今冬にクルゼイロから加入したルーカス・シウバをデビューさせる。すると直後の73分に追加点が生まれる。右サイドでのアルベロアの強引な縦の仕掛けからボックス右に侵入したC・ロナウドがグラウンダーの折り返しを送ると、これに反応したベンゼマが飛び出したGKよりも先にボールをプッシュ。このシュートがゴールネットに吸い込まれた。

▽この2点目で試合を決定付けたマドリーは試合終盤にイスコに代えてカルバハルを投入し、守備的な布陣で逃げ切りを図る。後半アディショナルタイムにマルセロが負傷するアクシデントに見舞われたものの、このまま試合は2-0でタイムアップ。ホームでデポルティボを破ったマドリーが、2試合ぶりの白星を手にすると共に首位キープに成功した。