チェルシー戦に挑むポルト指揮官、相手の直前の大敗に「勝っていて欲しかった」

2021.04.07 15:15 Wed
Getty Images
ポルトセルジオ・コンセイソン監督が、7日に控えるチャンピオンズリーグ(CL)のチェルシー戦に向けて野心を燃やしている。

ラウンド16ではイタリアの絶対王者ユベントスを見事に下したポルト。2シーズンぶりのベスト8進出となったが、これより先は優勝した2003-04シーズンを最後に進めていない。

このラウンドまで来ると、対戦相手はポルトにとって格上ばかりとなるが、セルジオ・コンセイソン監督はチェルシーも強敵としながらも、ユベントスとは異なるタイプであると強調。ユベントス戦のようにポゼッションは許しても、クオリティの高い試合を披露できると自信を覗かせている。
「ユベントスとチェルシーでは、そのダイナミクスや攻守のプロセス、戦術といった面で多くの異なる点がある。2つのチームの価値を比較することができる。彼らは互いに世界のベストクラブで、最高レベルの選手たちを擁している。説明が必要ない程のね」

「難しいタスクになることは理解しているが準備は万端だ。歴史あるクラブの一員として、彼らのような資金力もない中で、チームのスピリットとクオリティのために戦う。ユベントス戦はボールをあまり持たずとも、戦術的に素晴らしい試合だった」
「結局は11人と11人の戦いだ。ピッチ上の選手を見た時、誰もポルトが総額2500万ユーロ、チェルシーが2億5000万ユーロと思わないはずだ。エヴァニウソンが800万ユーロ、カイ・ハヴァーツが8000万ユーロなんて比較はしないだろう。サッカーにおいて不可能なことは何もないのだ」

指揮官はまた、チェルシーがポルト戦前最後の試合で格下のWBAに2-5の大敗を喫したことにも言及。公式戦15試合無敗の勢いを止める一戦となったが、ポルトガル人監督は「勝っていて欲しかった」とコメントしている。

「チアゴ・シウバが退場してしまって状況が変わったことは誰もがわかっている。チェルシーはこの試合まで非常に優秀で、チャンピオンズリーグでは負けなし、プレミアリーグも含めると2番目に負けが少ないチームだ」

「私の意見では、彼らには最後の試合(WBA戦)で勝って欲しかった。負けたことで警報になってしまうからね。これにより、さらに注意深くなってしまった。私はこのような敗北はあまり望んでいないのだ」

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【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.26“モウリーニョの鉄壁ポルト”CL制覇/ポルト[2003-04]

1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.26</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2003-2004シーズン/ポルト 〜モウリーニョの鉄壁ポルト〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2003-04porto.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ジョゼ・モウリーニョ(41) 獲得タイトル:CL、ポルトガルリーグ 攻撃力7:★★★★★★★☆☆☆ 守備力9:★★★★★★★★★☆ タレント7:★★★★★★★☆☆☆ 連係9:★★★★★★★★★☆ 選手層7:★★★★★★★☆☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ヨーロッパを席巻</div> いまや世界屈指の指揮官として名高いモウリーニョだが、彼の名が世界中に知れ渡ることになったのは、この頃だった。2002-03シーズンからポルトを率いたモウリーニョは、初シーズンからいきなりリーグ戦、国内カップ戦、UEFA杯(現EL)の3冠を達成する。そして、満を持してCLの舞台に登場した2003-04シーズンでは、さらなる偉業を成し遂げた。 国内リーグを制して2連覇を達成したチームは、欧州最高の舞台であるCLで快進撃を見せる。レアル・マドリーと同居したグループステージを2位で通過すると、決勝トーナメントで強豪マンチェスター・ユナイテッドと対戦。誰もがユナイテッドの勝ち抜けを予想したが、ポルトが戦前の予想を見事に覆した。 ホームで行われた1stレグで逆転勝利すると、続くオールド・トラフォードでの2ndレグでは試合終了直前にコスティーニャが値千金のゴールを記録。1-1のドローに持ち込み、ユナイテッド撃破を成し遂げた。ゴールの直後、オールド・トラフォードのタッチラインで豪快なロングランを見せたモウリーニョ。世界トップレベルの指揮官へと駆け上がる彼のキャリアで、大きな分岐点となったと言える試合となった。 その後、ポルトは強豪クラブの早期敗退もあり、準々決勝でリヨン、準決勝でデポルティボを倒して、決勝に勝ち進んだ。そして、決勝の相手は、こちらも快進撃で強豪を撃破してきたモナコ。その決勝戦で3-0の快勝を収めたポルトは、17シーズンぶり2回目のビッグイヤーに輝いた。そして翌シーズン、モウリーニョ監督に加え、デコ、リカルド・カルバリョ、パウロ・フェレイラら主力がチームを去ったポルトは、大きな戦力ダウンを強いられた。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">モウリーニョ仕込みの高い組織力</div> モウリーニョ監督は、中盤をダイヤモンドにした[4-4-2]の布陣を採用。相手を緻密に分析し、組織的な守備をベースとした堅守速攻のフットボールを展開した。 守備面では、売り出し中の若手だったリカルド・カルバリョと、ベテランのジョルジュ・コスタを中心に、統率された組織を築いた。また、一対一で抜群の強さを誇ったパウロ・フェレイラと、高精度のクロスが持ち味のヌーノ・バレンテを擁する両サイドバックも非常にレベルが高かった。さらに、アンカーのコスティーニャが抜群のカバーリング能力を発揮し、黒子としてチームを支えた。 中盤ではインサイドハーフのマニシェが豊富な運動量を活かし、攻守においてアクセントとなる。そして、攻撃のタクトを振るったのはトップ下のデコ。パワータイプのマッカーシーや足元のテクニックに優れるデルレイ、カルロス・アルベルトらアタッカー陣の得点力を活かした。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">MFデコ(26)</span> ブラジル出身のプレーメーカーがポルトガルに渡ってその才能を開花させた。卓越したテクニック有するデコは、創造性溢れるプレーを披露する一方、献身的に守備もこなすなど、現代フットボールのトップ下像を体現するパフォーマンスを見せていた。このシーズンのCLでMVPを獲得し、その後はポルトガル代表やバルセロナでもチームの中心として輝きを放った。 2019.04.16 12:00 Tue

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