マンチーニ2戦連発のローマが敵地でウノゼロ勝利! ミランは公式戦連勝が「7」でストップ…【EL】
2024.04.12 06:19 Fri
ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝1stレグ、ミランvsローマが11日にサン・シーロで行われ、アウェイのローマが0-1で先勝した。
テオ・エルナンデス、レオンの強力な左サイドへの対応から守備力のあるエル・シャーラウィを右に配置する変則的な[4-2-3-1]で臨んだローマ。これに対して普段通りの入りを見せたミランは9分にラインデルスの枠を捉えたミドルシュートで早速チャンスを作り出した。
以降もミランペースで進んでいくが、カウンターの形から良い形を作っていたローマがやや幸運な形から先制に成功した。17分、ディバラからルカクへのスルーパスがオフサイド気味だったカウンターアタックで得た右CKの場面でキッカーのディバラが左足インスウィングの正確なボールを入れると、マークを外してゴール前に走り込んだマンチーニがゴール左隅にヘディングシュートを流し込んだ。
前半半ばから終盤にかけてはボールを握って押し込むミラン、堅守速攻で応戦するローマという構図の下で一進一退の攻防が続く。
自陣で堅固なブロックを敷くアウェイチームに対してミランはサイドの揺さぶり、ミドルレンジのシュートでチャンスを窺う。その流れでラインデルスが地を這う鋭いシュートを右隅に飛ばすが、これはGKスヴィラールの好守に遭う。
1点リードのローマは回数は少ないものの、ディバラを起点に幾度か数的同数の形でカウンターアタックを仕掛けてスピナッツォーラ、エル・シャーラウィにチャンスが訪れたが、追加点を奪うまでには至らなかった。
互いに選手交代なしで臨んだ後半は開始直後にラインデルスがこの試合3本目のミドルシュートでゴールに迫るなど、ホームチームが押し込む入りとなった。
だが、時間の経過と共にボール保持率を高めつつ、ルカクの驚異的なキープ力を活かしたカウンターからローマが押し返していく。そして、ボックス内に侵入したペッレグリーニ、クリスタンテと際どいシュートで追加点に迫った。
以降もボールは握るもののゴールが遠いミランは、ベナセルに代えてアドリ、プリシックとレオンの両翼を下げてチュクウェゼ、オカフォーと中盤と前線にテコ入れを図ってゴールを目指す。
すると、アドリの際どいミドルシュートなどで攻撃が活性化されると、後半終盤には完全に相手を押し込むことに成功する。87分にはチュクウェゼのボックス右ゴールライン際での鮮やかな突破からゴール前のジルーに絶妙なラストパスが届くが、百戦錬磨のストライカーは押し込むだけでいいシュートをクロスバーに当ててしまい、絶好の同点機を逃した。
その後、ローマはルカクを下げてジョレンテを投入し、5バックの形で専守防衛での逃げ切り態勢に入ると、終盤の猛攻をチーム一丸となった守備で撥ね返し続けた。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、敵地でウノゼロ勝利を収めたローマが今季リーグ戦でシーズンダブルを喫した相手に会心の勝利を収めた。一方、公式戦連勝が「7」でストップしたミランは、来週にオリンピコで行われる2ndレグでの逆転突破を目指すことに。
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ラウンド16でスラビア・プラハを順当に破って8強入りを決めたミラン。直近のレッチェ戦を3-0で快勝し、目下公式戦7連勝中と絶好調のセリエA2位チームはベスト4進出を懸けた同国対決初戦に向けて先発3人を変更。サスペンションのトモリ代役にチャウ、アドリとチュクウェゼに代えてベナセル、ロフタス=チークを起用した。一方、ブライトンを撃破して同じく準々決勝進出を決めたローマ。直近のセリエAでは宿敵ラツィオとのデルビー・デッラ・カピターレにウノゼロ勝利を収めセリエAでは5勝2分けの直近7戦無敗と好調を維持。今季リーグ戦で2戦2敗の難敵とのビッグマッチではそのラツィオ戦から先発2人を変更。ジョレンテとアンヘリーニョに代えてスモーリング、スピナッツォーラを起用した。以降もミランペースで進んでいくが、カウンターの形から良い形を作っていたローマがやや幸運な形から先制に成功した。17分、ディバラからルカクへのスルーパスがオフサイド気味だったカウンターアタックで得た右CKの場面でキッカーのディバラが左足インスウィングの正確なボールを入れると、マークを外してゴール前に走り込んだマンチーニがゴール左隅にヘディングシュートを流し込んだ。
マンチーニの公式戦2試合連続ゴールによってアウェイチームが先手を奪った試合は、ここからホームチームが攻勢を強めていく。20分過ぎには続けて得たCKからジルー、ロフタス=チークのヘディングシュートでゴールに迫るが、いずれもルカクの見事なゴールカバーに阻まれた。
前半半ばから終盤にかけてはボールを握って押し込むミラン、堅守速攻で応戦するローマという構図の下で一進一退の攻防が続く。
自陣で堅固なブロックを敷くアウェイチームに対してミランはサイドの揺さぶり、ミドルレンジのシュートでチャンスを窺う。その流れでラインデルスが地を這う鋭いシュートを右隅に飛ばすが、これはGKスヴィラールの好守に遭う。
1点リードのローマは回数は少ないものの、ディバラを起点に幾度か数的同数の形でカウンターアタックを仕掛けてスピナッツォーラ、エル・シャーラウィにチャンスが訪れたが、追加点を奪うまでには至らなかった。
互いに選手交代なしで臨んだ後半は開始直後にラインデルスがこの試合3本目のミドルシュートでゴールに迫るなど、ホームチームが押し込む入りとなった。
だが、時間の経過と共にボール保持率を高めつつ、ルカクの驚異的なキープ力を活かしたカウンターからローマが押し返していく。そして、ボックス内に侵入したペッレグリーニ、クリスタンテと際どいシュートで追加点に迫った。
以降もボールは握るもののゴールが遠いミランは、ベナセルに代えてアドリ、プリシックとレオンの両翼を下げてチュクウェゼ、オカフォーと中盤と前線にテコ入れを図ってゴールを目指す。
すると、アドリの際どいミドルシュートなどで攻撃が活性化されると、後半終盤には完全に相手を押し込むことに成功する。87分にはチュクウェゼのボックス右ゴールライン際での鮮やかな突破からゴール前のジルーに絶妙なラストパスが届くが、百戦錬磨のストライカーは押し込むだけでいいシュートをクロスバーに当ててしまい、絶好の同点機を逃した。
その後、ローマはルカクを下げてジョレンテを投入し、5バックの形で専守防衛での逃げ切り態勢に入ると、終盤の猛攻をチーム一丸となった守備で撥ね返し続けた。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、敵地でウノゼロ勝利を収めたローマが今季リーグ戦でシーズンダブルを喫した相手に会心の勝利を収めた。一方、公式戦連勝が「7」でストップしたミランは、来週にオリンピコで行われる2ndレグでの逆転突破を目指すことに。
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