アーセナルとエバートンがノルウェー代表MFに興味? 降格で移籍金が15億円減額に

2021.05.07 21:15 Fri
Getty Images
シェフイールド・ユナイテッドのノルウェー代表MFサンデル・ベルゲ(23)に対して、アーセナルエバートンが興味を示しているようだ。イギリス『スカイ・スポーツ』が報じた。

ベルゲは、2020年1月にヘンクからシェフィールド・ユナイテッドに完全移籍で加入。ノルウェー期待の若手として注目も集めており、すでにノルウェー代表で24試合に出場し1ゴールを記録している。

今シーズンもシェフィールド・ユナイテッドで中心選手としてプレー。プレミアリーグで14試合に出場し1ゴール1アシストを記録していたが、昨年12月のマンチェスター・ユナイテッド戦で負傷。以降はハムストリングのケガから復帰できず、その間にチームはチャンピオンシップ(イングランド2部)への降格が決定してしまった。
注目を集めていたベルゲだが、シェフィールド・ユナイテッドとの契約は3年間残っており、契約解除条項として4500万ポンド(約68億3300万円)がかかるため、どのクラブも二の足を踏んでいた。

しかし、チームが2部に降格したことを受け、その条項が3500万ポンド(約53億1500万円)に減額。そのため、興味を持つクラブが増えたとのことだ。
特にアーセナルは強い関心を示している上、ヘンクで監督を務めていたアルベルト・スタイフェンベルフ氏がアシスタントマネージャーとして在籍。ベルゲとも1年間仕事をしており、高く評価している。

スタイフェンベルフ氏は「彼はすでに非常に成熟している。頭が良く、ゲームをよく読み、主導権を握レル。彼は将来のリーダーになる可能性がある」とコメントしており、元指揮官に引っ張られてアーセナルにやってくるだろうか。

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左SBで新境地開拓!アーセナルの希望の光、ブカヨ・サカ【ライジング・スター】

ビジャレアルに移籍した日本代表MF久保建英など、10代の選手の活躍が目立っているサッカー界。この企画『Rising Stars』では、近いうちにサッカー界の主役を担うであろう、注目の若手選手たちを紹介していく。 今回はアーセナルのU-19イングランド代表FWブカヨ・サカ(18)だ。 <div id="cws_ad">◆アカデミー時代のサカのプレーをチェック<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJqN0QyNDhQVyIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> 両親がナイジェリア出身であり、イングランドとの二重国籍であるサカはアーセナルの下部組織で育ち、世代別イングランド代表にも招集されるなど順調に成長を続け、2018年9月にプロ契約を結んだ。 2018-19シーズンは主にカップ戦で経験を積むと、2019-20シーズンから正式にファーストチームに昇格。シーズン当初はウナイ・エメリ監督に左ウイングとして起用され、2019年9月19日に行われたヨーロッパリーグのフランクフルト戦では、シーズン初出場となったこの一戦で、1ゴール2アシストの活躍でチームを勝利に導き、一躍その名を轟かせた。 その後、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表DFセアド・コラシナツ、そしてスコットランド代表DFキーラン・ティアニーが相次いで負傷したことを受け、左サイドバックの人材難に陥った結果、本職ではないもののサカが左サイドバックに抜擢される。 ミケル・アルテタ監督の就任後も左サイドバックに定着したサカは、当初は守備面のウィークポイントを突かれる場面も多く、1列前で見せていた輝きを発揮できずにいた。 しかし、徐々に守り方を学ぶと、逆に水を得た魚のようにアーセナルのサイド攻撃のキーマンに。走力を生かした守備に加え、高いポジション取りでゴール前に顔を出すプレーも増えていた。 新型コロナウイルスによる中断期間後は、ケガ人が復帰したこともあり1列前で起用されることに。最終的にはプレミアリーグで26試合に出場し1ゴール5アシスト、公式戦でも39試合に出場し4ゴール11アシストを記録。不振に喘いだチームの中でも奮闘を見せた。 6月にはアーセナルとの契約を長期延長したことを発表し、さらに2020-21シーズンからは現在の背番号「77」から「7」に変更されることが決まっている。 新境地を開拓しつつあるサカは、アーセナルにとって大きな未来と言えるが、どこまで飛躍するのだろうか。 2020.08.24 13:00 Mon

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