激動の1年を締めくくる最終決戦はJリーグ参入が懸かる入替戦2試合…JFL高知の吉本岳史監督「肉弾戦を覚悟」「互いに精神を削り合う生きるか死ぬかの試合」
2024.11.27 17:00 Wed
Jリーグ参入が懸かる最終決戦「J3・JFL入替戦」を控えた高知ユナイテッドSC。JFL残留か、J3リーグ参入か…チームの面々が率直な心境を明かす。【第3回/全4回】
24日、日本フットボールリーグ(JFL)最終節の高知ユナイテッドSCvsクリアソン新宿が高知ホームで行われ、結果は0-0ドロー決着。
Y.S.C.C.横浜(J3)との入替戦がすでに決まっていた高知は、3試合連続ドローでレギュラーシーズンを締めることに。“壮行試合”で白星が欲しかったというのが、正直なところだろう。
就任3年目、地元高知県出身の吉本岳史監督も試合後、「最終節は勝って終わりたかったなというところ。サッカーは難しいと改めて感じたゲーム、また今季でした」とひと言。
ただ、これから向かうは歴史を変えるための2試合。選手たちを労い、闘志を燃やす。
「もともと下馬評も低かったと思いますし、そんななかで、僕らは最強のチームではないけれど、最高のチームにはなれた1年。だからこそ、何がなんでも最後、『昇格』の2文字にしがみつきたいですね」
YS横浜戦に向けては。
「YS横浜さんはJ3という舞台で戦われているチーム。僕らとしては、ひとつひとつのところで“スキ”をみせてはいけない。今日もやっちゃいけないミスというのがあったので、そういう意味では良い経験値になったと思います」
「ボールを持っている選手が、時間とスペースがあるにもかかわらず、慌ててしまったり、バックパスにしてしまったり。そういったところを見逃してくれないのが『J3』だと思います。選手たちにもさっき伝えました」
泣いても笑っても残り2試合。
勝てばJ3参入、敗れればJFL残留だ。
「YS横浜さんのほうも必死だと思いますので、僕らとしては肉弾戦…ラグビーのようなサッカーも覚悟するところ。すぐに技術が上がるわけではないですし、互いに精神を削り合う、生きるか死ぬかの試合になると思っています」
◆入替戦1stレグ
2024年12月1日(日) 13:00KO
高知ユナイテッドSC vs Y.S.C.C.横浜
Pikaraスタジアム(香川県丸亀市)
中継:NHK高知放送局、DAZN、Lemino
◆入替戦2ndレグ
2024年12月7日(土) 15:00KO
Y.S.C.C.横浜 vs 高知ユナイテッドSC
ニッパツ三ツ沢球技場(神奈川県横浜市)
中継:DAZN、Lemino
24日、日本フットボールリーグ(JFL)最終節の高知ユナイテッドSCvsクリアソン新宿が高知ホームで行われ、結果は0-0ドロー決着。
Y.S.C.C.横浜(J3)との入替戦がすでに決まっていた高知は、3試合連続ドローでレギュラーシーズンを締めることに。“壮行試合”で白星が欲しかったというのが、正直なところだろう。
ただ、これから向かうは歴史を変えるための2試合。選手たちを労い、闘志を燃やす。
「若いチームが、それも少数精鋭(開幕時の登録は23選手)で今季をスタートし、選手たちのチカラに助けられてここまで来ました。彼らの想いが高知県内外の方々を動かし、県外からも応援に来て貰えるようなチームになりました」
「もともと下馬評も低かったと思いますし、そんななかで、僕らは最強のチームではないけれど、最高のチームにはなれた1年。だからこそ、何がなんでも最後、『昇格』の2文字にしがみつきたいですね」
YS横浜戦に向けては。
「YS横浜さんはJ3という舞台で戦われているチーム。僕らとしては、ひとつひとつのところで“スキ”をみせてはいけない。今日もやっちゃいけないミスというのがあったので、そういう意味では良い経験値になったと思います」
「ボールを持っている選手が、時間とスペースがあるにもかかわらず、慌ててしまったり、バックパスにしてしまったり。そういったところを見逃してくれないのが『J3』だと思います。選手たちにもさっき伝えました」
泣いても笑っても残り2試合。
勝てばJ3参入、敗れればJFL残留だ。
「YS横浜さんのほうも必死だと思いますので、僕らとしては肉弾戦…ラグビーのようなサッカーも覚悟するところ。すぐに技術が上がるわけではないですし、互いに精神を削り合う、生きるか死ぬかの試合になると思っています」
◆入替戦1stレグ
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来シーズンからJ3リーグ入会の高知ユナイテッドSCは22日、吉本岳史監督(46)の2024シーズン限りでの退任及び、秋田豊氏(54)の監督就任を発表した。 現役時代に名古屋グランパスエイト(現・名古屋グランパス)、水戸ホーリーホック、横浜FCでプレーした吉本監督は2012年にブランデュー弘前FCの選手兼監督に就任。その後、古巣横浜FCのジュニアユースコーチ兼U-14監督を経て、2020年に高知ユナイテッドのコーチに就任し、2022年から監督に就任した。 チームは2024シーズンのJFL(日本フットボールリーグ)を2位でフィニッシュすると、Y.S.C.C.横浜とのJ3・JFL入れ替え戦も制し、Jリーグ入会が正式に承認され、来シーズンは悲願のJ3リーグ挑戦が決まっていた。 しかし、吉本監督は今季限りでの指揮官退任を決断。以下のコメントを残している。 「今シーズンでチームを退団します。この選択をするまで本当に悩み、非常に苦しい時間を過ごしました。共に想いをもって歩んできてくれた一人ひとりの顔が浮かばないわけがありません。ご納得いただけない方もいると思っています。それでも、いつか私の選択がこの大切な地元高知に何かを返すことができると信じて、この決断に至りました」 「これまで高知ユナイテッドSCで思いの炎を紡いでこられた選手、スタッフ、サポート企業、メディア、高知ユナイテッドSCに関わる全ての皆様。そしてどんな時もチーム、選手の背中を押し続けてくれた高知ユナイテッドSCサポーターの皆様。5年間本当にありがとうございました」 「思い返してみれば、コーチで2年、監督として3年。昨年の天皇杯の快挙、国体優勝、リーグ戦2位から悲願のJ3参入。高知ユナイテッドSCの歴史に1ページずつ刻むことができました。その喜びを忘れることはありません。最高の仲間に出逢い、素敵な方々に支えていただいた至福な月日でした。もっと成長し、もっと良い指導者になって、たくさんのサッカーファミリーに愛される人間力を身につけて、また皆様にお会いできることを楽しみにしています。 これからも挑戦と共に生きていきます」 その吉本監督の後任は、2024シーズン限りでいわてグルージャ盛岡の代表取締役オーナー兼代表取締役社長を退任した秋田氏に。 秋田氏は、現役時代は鹿島アントラーズ、名古屋グランパス、京都サンガF.C.でプレー。日本代表としても44試合に出場。1998年のフランス・ワールドカップ、2002年の日韓ワールドカップを経験した。 引退後は、京都のコーチや監督、東京ヴェルディのコーチ、FC町田ゼルビアの監督などを務め、2020年から岩手の監督に就任。2022年に退任すると、岩手を運営する「株式会社いわてアスリートクラブ」の社長に就任していた。 なお、秋田氏の就任コメントは改めての掲載となるという。 2024.12.22 01:07 Sun4
J3入会高知のMF樋口叶が長野へ完全移籍「全ての感情が出てくるほど充実した3年間を過ごすことができました」
高知ユナイテッドSCは26日、MF樋口叶(23)がAC長野パルセイロへ完全移籍すると発表した。 樋口は熊本県出身で、2020年にロアッソ熊本でトップ昇格。22年にJFL高知へ、MF田尻康晴(今季引退)と共に期限付き移籍し、翌23年からは2人揃って完全移籍に切り替わった。 今季は2列目左の主力としてプレーし、高知のJ3リーグ入会に貢献。2025シーズンから高知が同じカテゴリーとなる長野への完全移籍となり、クラブからコメントを寄せている。 ◆高知ユナイテッドSC 「高知ユナイテッドSCに関わる全ての皆さま、たくさんのご支援、ご声援ありがとうございました。このたび、AC長野パルセイロへ移籍することになりました」 「レンタルの時から含めて3年間本当に濃い時間を過ごすことができました。天皇杯、国体優勝、春野での入場者数11085人、そして今シーズンJがなかった高知県にJリーグチーム誕生。 数々の歴史を塗り替えたメンバーの一員になれたこと本当に誇りに思います」 「山本志穂美社長をはじめ、フロントスタッフ、コーチングスタッフ、選手、スポンサーの方々、ファンサポーターの皆さま、そして高知県が一体となり、同じ方向を向いて本気で取り組んだ結果がJリーグチーム誕生に繋がったと思います」 「思い返せば、楽しくて、嬉しくて、悲しくて、寂しくて、恋しくて、全ての感情が出てくるほど充実した3年間を過ごすことができました」 「こんな素晴らしいクラブ、高知県を離れるのは寂しいですが、新しい挑戦を決断した以上、また本気でサッカーと向き合って頑張りたいと思います。次は対戦相手として春野に戻ってくることになるので、バチバチ熱い戦いをしましょう」 「最後に、人も場所も素晴らしいこの高知県でプレー出来たこと、そして何よりJクラブがなかった高知県にJクラブを誕生させたメンバーでいれたこと本当に嬉しく思います。高知県に来てよかった。心の底からそう思います」 「高知県で出会った全ての皆さま、僕の人生を豊かにしてくださり本当にありがとうございました」 2024.12.26 16:20 Thu5