かつての“広州恒大”がアカデミー育ちで選手を賄う平均年齢「20.9歳」集団に…中国2部降格も猛烈な勢いで1部復帰へ前進中
2024.09.26 14:05 Thu
(写真は2013年)かつてのような資金力がない広州FCだが、代わりに自前で育てた若手が伸びている状況だ
かつてアジアで猛威を振るった広州FCが、中国スーパーリーグ(中国超級/1部)復帰へ好位置に付けている。中国『新浪』が伝える。
かつて広州恒大として、2013年と2015年にACLを制覇。国内でも中国スーパーリーグを2011〜17年にかけて7連覇などと、アジアで猛威を振るった広州。あの頃間違いなく、中国サッカーは歴史の転換点を迎えており、それをけん引する存在こそ、この広州だった。
しかし、コロナ禍、恒大集団の実質的な崩壊、サッカー界への投資終息。
広州はブラジルを中心にかき集めたスター選手が、2021年秋から2022年春にかけて次々と去り、ファビオ・カンナバーロ監督との契約も打ち切りに。2022シーズンの17位で2部降格となり、同時に中国サッカー全体が再び傾き始め、先日の“0-7大惨敗”まで至った。
名称から「恒大」が消えた広州は現在、中国甲級(2部)で所属28選手の平均年齢「20.9歳」というスーパーヤング集団。著名な外国籍選手(※)はおらず、28人のほぼ全てをU-18やリザーブチーム、恒大足球学校から引き上げたという、中国では異色のプロクラブとなった。
そんなチームでも、今季の甲級で第24節を終えて「3位」。「2位」が1部復帰ラインというなか、直近7試合で5勝2分け0敗と一気に調子を上げ、とうとう2位と同勝ち点というところまで急浮上した。広州はいま、3季ぶりとなる1部復帰に向け、好位置に付けている状況だ。
注目すべきは、やはりその選手構成か。
前述の通り、広州はかつてと真逆で、有力な選手を買い漁ることなど到底できず、平均年齢「20.9歳」の集団となり、そして大半が下部組織出身。もちろん世代別中国代表に名を連ねる選手もおり、そんなチームがいま、トップディビジョンへの復帰に近づいている。
1部リーグの主要クラブ、また中国代表の関係者たちは現広州に注目してもよさそうだが、彼らはいま、広州を見て何を思うのだろうか。
かつて広州恒大として、2013年と2015年にACLを制覇。国内でも中国スーパーリーグを2011〜17年にかけて7連覇などと、アジアで猛威を振るった広州。あの頃間違いなく、中国サッカーは歴史の転換点を迎えており、それをけん引する存在こそ、この広州だった。
しかし、コロナ禍、恒大集団の実質的な崩壊、サッカー界への投資終息。
名称から「恒大」が消えた広州は現在、中国甲級(2部)で所属28選手の平均年齢「20.9歳」というスーパーヤング集団。著名な外国籍選手(※)はおらず、28人のほぼ全てをU-18やリザーブチーム、恒大足球学校から引き上げたという、中国では異色のプロクラブとなった。
(※)コロンビア人選手2名、リトアニア人選手1名が所属
そんなチームでも、今季の甲級で第24節を終えて「3位」。「2位」が1部復帰ラインというなか、直近7試合で5勝2分け0敗と一気に調子を上げ、とうとう2位と同勝ち点というところまで急浮上した。広州はいま、3季ぶりとなる1部復帰に向け、好位置に付けている状況だ。
注目すべきは、やはりその選手構成か。
前述の通り、広州はかつてと真逆で、有力な選手を買い漁ることなど到底できず、平均年齢「20.9歳」の集団となり、そして大半が下部組織出身。もちろん世代別中国代表に名を連ねる選手もおり、そんなチームがいま、トップディビジョンへの復帰に近づいている。
1部リーグの主要クラブ、また中国代表の関係者たちは現広州に注目してもよさそうだが、彼らはいま、広州を見て何を思うのだろうか。
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世界一にもなれた稀代の創造主、ファン・セバスティアン・ベロン
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“中国の雄”広州FCが経営難で崩壊…多くのタイトルに貢献したブラジル人帰化選手5人が全員退団
中国スーパーリーグの広州FC(旧:広州恒大)は16日、5人のブラジル人選手との契約終了を発表した。 契約終了で退団するのは、FWエウケソン(32)、FWリカルド・グラル(30)、FWアラン(32)、FWアロイージオ(33)、FWフェルナンジーニョ(28)の5名だ。 5選手はいずれも中国国籍を取得し、エウケソン、アラン、アロイージオ、フェルナンジーニョは帰化選手として中国代表に招集。カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選にも出場していた。 エウケソンは2013年1月にボタフォゴから広州恒大へと加入。2016年1月に上海上港(現:上海海港)へと移籍。2019年7月に復帰していた。 広州では、公式戦164試合に出場し104ゴール40アシストを記録。4度のリーグ優勝に加え、2度のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝を経験していた。また、中国代表として13試合に出場し4ゴールを記録している。 グラルは、2015年1月にクルゼイロから加入。2019年1月から6月まではパウメイラス、2020年7月から11月までは河北華夏(現:河北FC)へとレンタル移籍を経験したが、それ以外は広州でプレー。今年1月にサントスへと移籍が既に発表されていた。 広州では公式戦174試合に出場し110ゴール54アシストを記録。3度のリーグ優勝、1度のACL優勝を経験していた。 アランはザルツブルクから2015年1月に加入。天津天海、北京国安へのレンタル移籍を経験していた。広州では公式戦113試合で61ゴール32アシストを記録。3度のリーグ優勝、1度のACL優勝を経験。中国代表としても10試合に出場し3得点を記録していた。 アロイージオは2020年1月に広州へと加入。公式戦18試合で4ゴール1アシストと一番歴は浅かった。また、山東魯能や河北華夏などでもプレーしていた。中国代表としては5試合で1ゴールを記録していた。 フェルナンジーニョは重慶力帆、河北華夏でプレーした後、2020年1月に広州へと加入。公式戦18試合で5ゴール6アシストを記録していた。また、1月の日本代表戦に向けた中国代表に招集されていたが、家族の事情で直前で辞退していた。 広州FCは、経営権を保有する中国の不動産大手である「恒大集団」の経営破綻によって、クラブ存続の危機に瀕し、ファビオ・カンナバーロ監督が辞任。その後選手給与が払えないなど、苦しい状況が続いていた。 かつてはACLで2度優勝、中国スーパーリーグの絶対的な王者として君臨し、ヨーロッパでプレーするビッグネームを“爆買い”で集めていたが、今回のブラジル人選手5人の退団でその栄華を終えることとなった。 2022.02.17 11:25 Thu3
ディナモ・ザグレブがファビオ・カンナバーロ氏を招へい、CLアーセナル戦が初采配に
ディナモ・ザグレブは29日、ファビオ・カンナバーロ氏(51)を新指揮官に招へいしたことを発表した。 ディナモ・ザグレブでは同日、9月よりセルゲイ・ヤキロビッチ氏の後を受けて就任したネナド・ビエリカ監督(53)を解任していた。 チャンピオンズリーグ(CL)では2勝2分け2敗とまずまずの戦績を収めているディナモ・ザグレブだが、国内リーグでは苦戦が続き勝ち点36で並ぶ首位リエカ、2位ハイデュク・スプリトから7ポイント差の3位に甘んじていた。 カンナバーロ氏は現役時代、ナポリやパルマ、インテル、ユベントス、レアル・マドリーで活躍し、2006年のドイツ・ワールドカップ(W杯)制覇に導いた稀代の名DF。 現役引退後は中国の広州恒大(現:広州FC)や、天津権健(現:天津天海)、中国代表を指揮。直近では今年4月下旬にウディネーゼの指揮官に途中就任し、就任時に残留圏内ギリギリの位置にいたチームを見事に残留に導いていた。 ちなみにライバルクラブのハイデュク指揮官は、アッズーリの元同僚であるジェンナーロ・ガットゥーゾ監督。クロアチアの地でイタリア人指揮官同士の覇権争いが繰り広げられることになる。 初采配は来月22日のアウェイで行われるCLアーセナル戦となる。なお、DF荻原拓也に関しては保有元の浦和レッズ復帰の可能性が取り沙汰されている。 2024.12.30 11:00 Mon4
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中国スーパーリーグが年俸上限を設定、外国人の年俸は3億8000万円
中国スーパーリーグが、2021シーズンからのサラリーキャップ制度導入を発表した。 かつては“爆買い”が大きな話題となり、ヨーロッパで活躍するトッププレーヤーを資金力に任せて大量に獲得していた中国スーパーリーグのクラブたち。しかし、近年は中国サッカー協会(CFA)の方針転換などもあり、給与面などが改善されている。 また、クラブの給与未払い問題や、クラブの消滅などを繰り返した中、今シーズンは新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を受けて変則的なシーズンを過ごしていた。 その中国スーパーリーグは、2021シーズンからサラリーキャップを導入することを発表。外国人選手の年俸は300万ユーロ(約3億8000万円)を上限、国内選手は500万元(約8000万円)を上限とすることになった。 なお、この制限を超えたチームに関しては、最大で勝ち点24が剥奪されることとなる。また、選手はCFA主催の試合への出場停止措置を受ける可能性もあるとのことだ。 中国スーパーリーグではチェルシーなどでプレーした元ブラジル代表MFオスカルが6000万ユーロ(約75億5000万円)で上海上港で加入。年俸は2300万ユーロ(約29億円)であり、今回も受けられる上限のおよそ8倍をもらっていた。 CFAがサラリーキャップ制度を導入する理由は「マネーフットボール」の抑制と中国代表への「投資バブル」をもたらしたいとのことだ。 CFAの陳戌源会長は、「中国スーパーリーグのクラブの支出は、韓国のKリーグの約10倍、日本のJリーグの3倍となっている。しかし、我々の代表チームははるかに遅れをとっている」とコメントしている。 FIFAランキングで見れば、中国は75位に対し、韓国は38位、日本は27位となっており、会長の言葉通りコストに対して代表強化が進んでいないのが現状だ。 なお、1月1日から有効となり、2部と3部でもサラリーキャップ制度が導入されるとのことだ。 2020.12.16 13:05 Wed3
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中国では、2004年からのおよそ20年間で「127」ものプロサッカークラブが消滅した。中国『新浪』が伝える。 中国サッカー界では6日、“広州恒大”時代にアジア最強クラブと言われた広州FC(甲級)、給与未払いが常態化していた滄州雄獅(超級)など、プロクラブ3つのライセンス不認可を発表。当地でこれは、問答無用のクラブ解散を意味する。 2023年に経営難で解散した広州富力なども含め、中国からプロサッカークラブが消えていく様子は、ハッキリ言って珍しくもない光景。 中国のトップディビションが1部超級・2部甲級・3部乙級で構成される「中国スーパーリーグ」となった2004シーズン以降、20年間で合計124ものプロクラブが消滅し、今回そこに広州FCなど3つが追加されることに。実に「127」ものクラブが消え去ったのだ。 中には、例えば2004年創設で2006年消滅…といったクラブもあるが、1955年創設で2019年に解散した延辺富徳など、それなりに長い歴史を有しながらもメインスポンサーの歯車が狂って解散を余儀なくされたクラブも存在。 それにしても、およそ20年で127ものプロクラブが消滅…尋常ではない数字である。 2025.01.16 20:25 Thu4
【ACLプレビュー】大幅なターンオーバーでアジア最強クラスの広州恒大に挑む《広州恒大vsサンフレッチェ広島》
12日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2019のグループステージ第2節が開催。サンフレッチェ広島はホームにメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)を迎える。 <span style="font-weight:700;color:#4c47ab;font-size:1.1em;">◆ACL組の力で大会初勝利へ</span> プレーオフ、そして第1節の広州恒大戦と若手選手を起用した城福浩監督。しかし、プレーオフはゴールレスのままPK戦へ、広州恒大戦は2-0と完敗を喫し、無得点と結果を残せていない。 世代交代、戦術変更と2つの改革を実行に移している段階ではあり、勝ちに行ったメンバー構成とは言いながらも、結果を残せていない状況なだけに、やや急速すぎる感もある。一方で、主力選手が主体となっている明治安田生命J1リーグでは前節のセレッソ大阪戦で初勝利。実に2018年9月1日以来、約半年ぶりの白星に安堵したはずだ。 ホームで迎えるメルボルン・ビクトリー戦は、ACL組とリーグ戦組の混合チームになると予想される。ここまで無得点の攻撃陣にテコ入れしつつ、リーグ戦の控え組選手たちを先発させていくだろう。今大会初勝利なるか。 <span style="font-weight:700;color:#002aa1;font-size:1.1em;">◆広島以上の注目を集める本田圭佑</span> <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20190312_7_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>Jリーグ勢の戦いとあって、普段であれば広島の戦いぶりに注目が集まるところだが、それ以上の注目を集めているのはメルボルン・ビクトリーのMF本田圭佑だ。 2008年に名古屋グランパスからVVVフェンロへと移籍して以来、日本代表の活動以外では初の日本でのプレーとなる本田。さらに、自身にとってもACLという新たなチャレンジを始めたばかりであり、チームの勝利のために躍動することは間違いない。 初戦の大邱FC戦では元スウェーデン代表FWオラ・トイヴォネンのゴールで先制しながらも、3失点を喫して逆転負け。今大会の初勝利を目指し、高い志を持って来日している。 トイヴォネンは今季のAリーグで14試合に出場し10ゴールと得点の形を確立。トップ下での出場が予想されるMFジェームズ・トロイージは20試合で5得点に加え、リーグ最多アシストを記録している。本田を含めた攻撃陣は広島にとって脅威となるだろう。 <span style="font-weight:700;color:#4c47ab;font-size:1.1em;">◆サンフレッチェ広島予想スタメン</span> <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20190312_7_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div> GK:中林洋次 DF:荒木隼人、井林章、佐々木翔 MF:エミル・サロモンソン、松本大弥、和田拓也、清水航平 MF:川辺駿、東俊希 FW:パトリック 監督:城福浩 前述の通り、ACLメンバーとリーグ戦メンバーを分けて起用している状況だが、今節は混合チームになると予想。GKはACL組の中林洋次、最終ラインは荒木隼人、井林章のACL組とリーグ組の佐々木翔と予想する。 中盤にはリーグ戦組でここまで唯一ゴールを決めているエミル・サロモンソンを起用。マッチアップする機会は少ないだろうが、トイヴォネンとの元スウェーデン代表対決にも注目だ。また、その他は松本大弥、和田拓也、清水航平とACL組が並ぶだろう。 シャドーにはリーグ戦組の川辺駿とACL組の東俊希が並ぶと予想。1トップはパトリックと見る。 <span style="font-weight:700;color:#4c47ab;font-size:1.1em;">◆注目選手</span> FWパトリック(31) <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20190312_7_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 広島の注目選手はFWパトリックだ。今シーズンはコンディションの問題で出遅れたこともあるが、ここまで先発は1試合。ノーゴールと元気がない状況だ。チームの戦い方の変更もあり、なかなか効果的なプレーができておらず、この辺りでシーズン初ゴールを期待したいところだ。 メルボルン・ビクトリー相手には、体の強さを生かしたプレーが求められ、シャドーに入る選手へのチャンスメイクも期待される。公式戦5試合で2得点と元気がないチーム状況を打破するためにも、パトリックの躍動に期待せざるを得ない。 2019.03.05 13:30 Tue5