マドリーがアスレティック撃破で2季ぶり12度目の優勝! モドリッチ&ベンゼマ弾に守護神が圧巻のPKストップ《スーペル・コパ》
2022.01.17 05:33 Mon
                スーペル・コパ・デ・エスパーニャ決勝、レアル・マドリーvsアスレティック・ビルバオが16日にサウジアラビアで行われ、2-0で勝利したマドリーが2シーズンぶり通算12回目の同タイトルを獲得した。
バルセロナとの今季2度目のエル・クラシコとなった準決勝をバルベルデが延長戦で決めたゴールによって3-2で競り勝ったマドリー。4チーム形式移行後の初代王者であるエルブランコは、2大会ぶりの優勝を目指して前回王者と対峙した。アンチェロッティ監督は4日前のクラシコから先発2人を変更。新型コロナウイルス陽性のカルバハルに代えてルーカス・バスケス、アセンシオに代えてロドリゴを起用し、右サイドを入れ替えた。
一方、アスレティックは昨季リーグ王者アトレティコ・マドリーとの接戦をニコ・ウィリアムズのゴールによって2-1で逆転勝利。大会連覇に王手をかけた。ラ・リーガでの2度の対戦でいずれも敗れている難敵相手の大一番ではアトレティコ戦と全く同じスタメンを採用。2トップにはイニャキ・ウィリアムズとサンセトが並んだ。
中立地とは思えないマドリー応援ムードが目立つキング・アブドゥッラー・スポーツ・シティ・スタジアムでのファイナルは、地力で勝るマドリーが押し込む立ち上がりとなる。
一方、アスレティックは自陣に押し込められながらも易々とボックス内への侵入は許さず、ソリッドな対応を続ける。また、良い形でクサビを引き出すサンセトを起点に攻撃の枚数は少ないながらも、快足イニャキ・ウィリアムズとの2トップでカウンターチャンスを作り出す。
押し込みながらも決定機まであと一歩という状況が続くマドリーは、18分にベンゼマ、27分にカゼミロとミドルレンジのシュートでチャンスを窺うが、GKウナイ・シモンの牙城を破れない。
百戦錬磨のクロアチア代表MFのゴラッソによってマドリーの1点リードで折り返したスーペル・コパ。この展開の中でアスレティックはベレンゲルを下げて、アトレティコ撃破の立役者となったニコラス・ウィリアムズをハーフタイム明けに投入した。
しかし、後半も先にゴールをこじ開けたのはマドリー。50分、ボックス付近でベンゼマが放ったシュートがDFジェライの上げた手に直撃すると、オンフィールドレビューの結果、PKが与えられる。これをキッカーのベンゼマがゴール左隅に突き刺し、相手の出ばなを挫く後半開始早々のゴールとした。
この2失点目で厳しくなったアスレティックは58分、バレンシアガ、サラガ、サンセトを下げてユーリ、ベスガ、ラウール・ガルシアをピッチへ送り込む3枚替えを敢行。この交代でウィリアムズ兄弟の仕掛けに加え、ラウール・ガルシアの高さをシンプルに使った攻撃で幾度か惜しいシーンを作り出していく。
一方、よりカウンターを繰り出しやすいシチュエーションとなったマドリーだが、64分にロドリゴを下げてバルベルデを同じポジションに入れて攻守のバランスを整える交代策に出る。
以降はリスクを冒して攻めるアスレティックがマドリー陣内でプレーする時間を増やしていくが、要所を締めるエルブランコの堅守を前に攻めあぐねる場面が目立つ。さらに、アンチェロッティ監督はヴィニシウスを下げてカピタンのマルセロを投入する守備的な采配で試合をクローズにかかった。
だが、一発勝負のファイナルは簡単に終わらない。87分、ユーリの左クロスをボックス内のラウール・ガルシアが頭で合わすと、枠に向かっていたボールがDFミリトンの腕に直撃。すると、主審はオンフィールドレビューの結果、アスレティックにPKを与えると共に決定機阻止のミリトンにレッドカードを掲示した。
このPKが決まれば同点に追いつく可能性も十分にあったが、ここでマドリーの守護神が立ちはだかった。キッカーのラウール・ガルシアは左に飛んだクルトワの動きを見て中央に蹴り込むが、クルトワはこれを予期していたか、左足で蹴り出す圧巻のPKストップを見せた。
このPKストップでアスレティックの反撃の芽を完全に詰んだマドリーがこのまま2-0で試合を締めくくり、アンチェロッティ新体制での初タイトルを手にした。
                    
                                            
                                        
                                        
                                        
                                        
                    
                    
                                        
                                            バルセロナとの今季2度目のエル・クラシコとなった準決勝をバルベルデが延長戦で決めたゴールによって3-2で競り勝ったマドリー。4チーム形式移行後の初代王者であるエルブランコは、2大会ぶりの優勝を目指して前回王者と対峙した。アンチェロッティ監督は4日前のクラシコから先発2人を変更。新型コロナウイルス陽性のカルバハルに代えてルーカス・バスケス、アセンシオに代えてロドリゴを起用し、右サイドを入れ替えた。
一方、アスレティックは昨季リーグ王者アトレティコ・マドリーとの接戦をニコ・ウィリアムズのゴールによって2-1で逆転勝利。大会連覇に王手をかけた。ラ・リーガでの2度の対戦でいずれも敗れている難敵相手の大一番ではアトレティコ戦と全く同じスタメンを採用。2トップにはイニャキ・ウィリアムズとサンセトが並んだ。
一方、アスレティックは自陣に押し込められながらも易々とボックス内への侵入は許さず、ソリッドな対応を続ける。また、良い形でクサビを引き出すサンセトを起点に攻撃の枚数は少ないながらも、快足イニャキ・ウィリアムズとの2トップでカウンターチャンスを作り出す。
押し込みながらも決定機まであと一歩という状況が続くマドリーは、18分にベンゼマ、27分にカゼミロとミドルレンジのシュートでチャンスを窺うが、GKウナイ・シモンの牙城を破れない。
それでも、焦れずにゲームをコントロールするアンチェロッティ率いるチームは前半の内にゴールをこじ開ける。38分、自陣からカゼミロ、モドリッチ、ロドリゴとスムーズに縦パスが繋がる。そして、右サイドから斜めのドリブルでボックス内に侵入したロドリゴがDF3枚を引き付けて短いマイナスのパスを送ると、これをモドリッチが見事な右足のダイレクトシュートでゴール右隅を射抜いた。
百戦錬磨のクロアチア代表MFのゴラッソによってマドリーの1点リードで折り返したスーペル・コパ。この展開の中でアスレティックはベレンゲルを下げて、アトレティコ撃破の立役者となったニコラス・ウィリアムズをハーフタイム明けに投入した。
しかし、後半も先にゴールをこじ開けたのはマドリー。50分、ボックス付近でベンゼマが放ったシュートがDFジェライの上げた手に直撃すると、オンフィールドレビューの結果、PKが与えられる。これをキッカーのベンゼマがゴール左隅に突き刺し、相手の出ばなを挫く後半開始早々のゴールとした。
この2失点目で厳しくなったアスレティックは58分、バレンシアガ、サラガ、サンセトを下げてユーリ、ベスガ、ラウール・ガルシアをピッチへ送り込む3枚替えを敢行。この交代でウィリアムズ兄弟の仕掛けに加え、ラウール・ガルシアの高さをシンプルに使った攻撃で幾度か惜しいシーンを作り出していく。
一方、よりカウンターを繰り出しやすいシチュエーションとなったマドリーだが、64分にロドリゴを下げてバルベルデを同じポジションに入れて攻守のバランスを整える交代策に出る。
以降はリスクを冒して攻めるアスレティックがマドリー陣内でプレーする時間を増やしていくが、要所を締めるエルブランコの堅守を前に攻めあぐねる場面が目立つ。さらに、アンチェロッティ監督はヴィニシウスを下げてカピタンのマルセロを投入する守備的な采配で試合をクローズにかかった。
だが、一発勝負のファイナルは簡単に終わらない。87分、ユーリの左クロスをボックス内のラウール・ガルシアが頭で合わすと、枠に向かっていたボールがDFミリトンの腕に直撃。すると、主審はオンフィールドレビューの結果、アスレティックにPKを与えると共に決定機阻止のミリトンにレッドカードを掲示した。
このPKが決まれば同点に追いつく可能性も十分にあったが、ここでマドリーの守護神が立ちはだかった。キッカーのラウール・ガルシアは左に飛んだクルトワの動きを見て中央に蹴り込むが、クルトワはこれを予期していたか、左足で蹴り出す圧巻のPKストップを見せた。
このPKストップでアスレティックの反撃の芽を完全に詰んだマドリーがこのまま2-0で試合を締めくくり、アンチェロッティ新体制での初タイトルを手にした。
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