「リーグのレベルは関係ない」日本代表から落選した古橋亨梧&旗手怜央をポステコグルー監督が語る「W杯のような失望はないはず」
2023.03.18 22:40 Sat
セルティックのアンジェ・ポステコグルー監督が、日本代表から落選した2選手について言及した。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えた。
15日、国際親善試合に臨む日本代表メンバーが発表された。
カタール・ワールドカップ(W杯)をベスト16で終えた日本代表。森保一監督が続投した中での初陣を迎えるにあたり、26名が選出。ベテラン勢が外れた一方で、パリ五輪世代の選手も入るなど、入れ替わりが起こった。
その中で話題を呼んだのは2名の選手が招集外となったこと。それがセルティックのFW古橋亨梧とMF旗手怜央だ。
古橋は今シーズンのスコティッシュ・プレミアシップで20ゴールを決めて得点ランキングトップ。シーズンでは26ゴールを記録している。また、旗手はクラブのMFの中で最もプレータイムが長く、現地での評価もうなぎ登りだ。
この件を受けてポステコグルー監督がコメント。2人を改めて評価するとともに、リーグのレベルはあまり関係ないだろうとの見解を示した。
「2人とも本当に良いプレーをしているし、彼らが選ばれなかったということは残念だが、それが国際サッカーの性質だ。代表チームの決定にかかっている」
「(リーグレベルの発言は)無礼かという点では、あくまでも一個人の意見だ。あまり遠回りした結論を下すべきなのか、私にはわからない」
「来週ここに来れば、トレーニングしている選手があまりいないことがわかるだろう。その理由は、彼らが代表の活動でいないからだ」
「ワールドカップには5人の選手がいたが、大丈夫だった。大丈夫ということよりも、良かった。ヨシプ・ユラノビッチ、モリツ・イェンツがチームを去り、5大リーグのブンデスリーガで定期的にプレーしている」
「そのクラブに入れば、魔法のようにサッカーが上手くなるというのでなければ、個々の選手の選出にはリーグのレベルは関係ないだろう」
「1人の人の意見は、間違っているという意味ではない。ただ、そうであるという意味でもない」
また、今回落選したことを受けた2人の状態にも言及。2人なら問題ないだろうと語った。
「W杯の出場を逃すことほど失望することはないだろうし、2人の選手がどう反応したかを見ると、彼らは今まで以上に良いサッカーを見せている」
「彼らはどちらもとても意志が強く、何らかの方法でゲームのトップに立つはずだ」
「彼らが目の前にどんな困難を抱えていても、私は彼らが克服してくれると確信しており、私の役割は彼らがそれを達成することを助けることだ」
15日、国際親善試合に臨む日本代表メンバーが発表された。
カタール・ワールドカップ(W杯)をベスト16で終えた日本代表。森保一監督が続投した中での初陣を迎えるにあたり、26名が選出。ベテラン勢が外れた一方で、パリ五輪世代の選手も入るなど、入れ替わりが起こった。
古橋は今シーズンのスコティッシュ・プレミアシップで20ゴールを決めて得点ランキングトップ。シーズンでは26ゴールを記録している。また、旗手はクラブのMFの中で最もプレータイムが長く、現地での評価もうなぎ登りだ。
しかし、その2名はカタールW杯でも落選していたが、今回のメンバーにも入らず。森保監督は「彼らは選ばれていても全くチームの戦力として問題なく活躍してくれると思う」とパフォーマンスを評価した一方で「リーグのレベル、置かれている状況もそれぞれ違うというのは各国違うこともあり、それを考えての招集」とも語っており、それぞれの置かれた状況を踏まえての招集でもあるとしていた。
この件を受けてポステコグルー監督がコメント。2人を改めて評価するとともに、リーグのレベルはあまり関係ないだろうとの見解を示した。
「2人とも本当に良いプレーをしているし、彼らが選ばれなかったということは残念だが、それが国際サッカーの性質だ。代表チームの決定にかかっている」
「(リーグレベルの発言は)無礼かという点では、あくまでも一個人の意見だ。あまり遠回りした結論を下すべきなのか、私にはわからない」
「来週ここに来れば、トレーニングしている選手があまりいないことがわかるだろう。その理由は、彼らが代表の活動でいないからだ」
「ワールドカップには5人の選手がいたが、大丈夫だった。大丈夫ということよりも、良かった。ヨシプ・ユラノビッチ、モリツ・イェンツがチームを去り、5大リーグのブンデスリーガで定期的にプレーしている」
「そのクラブに入れば、魔法のようにサッカーが上手くなるというのでなければ、個々の選手の選出にはリーグのレベルは関係ないだろう」
「1人の人の意見は、間違っているという意味ではない。ただ、そうであるという意味でもない」
また、今回落選したことを受けた2人の状態にも言及。2人なら問題ないだろうと語った。
「W杯の出場を逃すことほど失望することはないだろうし、2人の選手がどう反応したかを見ると、彼らは今まで以上に良いサッカーを見せている」
「彼らはどちらもとても意志が強く、何らかの方法でゲームのトップに立つはずだ」
「彼らが目の前にどんな困難を抱えていても、私は彼らが克服してくれると確信しており、私の役割は彼らがそれを達成することを助けることだ」
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アウェイで完勝、サウジアラビア戦総括/六川亨の日本サッカー見聞録
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セルティックの日本代表MF旗手怜央(27)だが、セリエAからの関心があるようだ。 イギリス『スコティッシュ・サン』によると、ウディネーゼが獲得に関心を持っているとのこと。旗手のプレーをチェックするため、セルティックの試合にスカウトを派遣していたという。 川崎フロンターレから2022年1月にセルティックに完全移籍した旗手は、3シーズン半を過ごそうとする中で、公式戦140試合で26ゴール28アシストとを記録している。 2023年9月には3年の契約延長を果たしており、2028年夏まで契約が残っている中、フランスやドイツからも関心が持たれているという。 ウディネーゼがスカウトを派遣していた試合は4月12日のキルマーノック戦だったようで、この試合で旗手は先発出場すると2ゴール1アシストの大暴れ。5-1の圧勝に貢献し、スカウトの目にも止まったという。 川崎フロンターレからは140万ポンド(約2億7000万円)で旗手を獲得したセルティック。今夏の売却となれば、高額の移籍金を手にすることができるが、旗手も夢と語っていた5大リーグに挑戦なるだろうか。 2025.05.10 23:50 Sat3
旗手怜央が今季リーグ10点目! 前田大然もフル出場のセルティックが優勝決定後のホームゲームで逆転勝利【スコティッシュ・プレミアシップ】
セルティックは10日、スコティッシュ・プレミアシップ第36節でハイバーニアンとのホームゲームに臨み、3-1で勝利した。なお、FW前田大然はフル出場、MF旗手怜央は80分までプレーした。 前節、レンジャーズとのオールドファームを1-1のドローで終えたセルティック。今節は優勝決定後初のセルティック・パークでハイバーニアンを迎え撃った。前田と旗手は引き続きスタメンを飾った。 立ち上がりから押し込む入りを見せたセルティックは旗手やイダーが積極的にボックス付近で足を振っていく。以降も旗手と前田の連携からイダーのチャンスを演出するなど上々の流れで進めていく。 しかし、25分にはロングボールで右サイドを攻略されると、ボックス内でのトラスティのクリアがブロックされてボイルに先制点を決められる。 まさかのビハインドを背負ったホームチームはここから攻勢を強め、旗手らがフィニッシュに繋げていく。そんななか、前半終盤の41分にはラルストンの背後へ蹴り込んだボールに対してイダーがうまくDFとGKを引き付ける形で連係ミスを誘発。ボックス内で完全にGKと入れ替わったキューンが無人のゴールへシュートを流し込む。 さらに、45分にはキューンのパスでボックス右に抜け出したイダーが冷静にシュートをゴールネットへ流し込み、瞬く間の連続ゴールによって前半のうちに試合を引っくり返した。 2-1のスコアで折り返したフープス。後半は冷静にゲームをコントロールしていく。 そんななか、58分には鮮やかな崩しから日本人MFにゴールが生まれた。左サイドからのクロスを相手GKがはじいたところをボックス付近で回収したセルティックは中央での細かいパス交換から、最後はマクレガーの丁寧なラストパスに反応した旗手が抑えの利いた右足ダイレクトシュートをゴール右隅に突き刺し、今季リーグ戦ゴールを2桁の大台にのせた。 この旗手の3点目で完全に勝利を決定づけたセルティックは以降も果敢にゴールに迫りつつ、相手のカウンターを冷静に撥ね返していく。後半半ばを過ぎて主力がベンチに下がると、殊勲の旗手も80分にイダーとともにベンチへ下がった。 その後、得点王へゴールがほしい前田は最後まで積極的にゴールを狙ったが、チーム4点目を挙げることはできず。それでも、優勝決定後のホームゲームで逆転勝利を飾っている。 セルティック 3-1 ハイバーニアン 【セルティック】 ニコラス・キューン(前41) アダム・イダー(前45) 旗手怜央(後13) 【ハイバーニアン】 マーティン・ボイル(前25) 2025.05.11 01:43 Sun4
セルティックFW前田大然がPFA年間最優秀選手賞を受賞! 中村俊輔、古橋亨梧に続いて3人目の受賞に
セルティックの日本代表FW前田大然がスコットランドPFA年間最優秀選手賞を受賞した。日本人3人目の受賞者となる。 今シーズンも圧倒的な強さを見せたセルティックは、スコティッシュ・プレミアシップで4連覇を達成。シーズン3冠の可能性を残している状況だ。 前田はゴールを量産しており、ここまでリーグ戦32試合で16ゴール10アシストを記録。公式戦では、48試合で33ゴール12アシストと圧倒的な成績を残していた。 前田はチームメイトであるMFカラム・マクレガー、FWニコライ・トゥーン、ダンディーFCのサイモン・マレーと共に最終候補に残っていた。 なお、日本人選手としては2007年に中村俊輔、2023年に古橋亨梧(スタッド・レンヌ)が受賞しており、日本人として3人目の受賞者となった。 前田は受賞に際しコメント。今季のゴール数に関しては「想像はしていなかったですが、今まで積み重ねてきたことを今シーズンもやっていたので、それが結果につながり良かったと思います」と振り返った。 またチームメイトからの投票もあったなか「チームメイトに選ばれたことは感謝したい」とコメント。ファンからも選ばれての受賞には「加入当初は厳しい声もありましたし、それが力になったので、逆に感謝しています」とコメントした。 <span class="paragraph-title">【写真】前田大然がPFA年間最優秀選手賞受賞</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr" <a href="https://twitter.com/CelticFC/status/1919158175460106575?ref_src=twsrc%5Etfw">May 4, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.05.05 17:13 Mon5