心身共に充実感じさせる東京Vの山見大登、中断明け初戦の広島戦へ「上位争いに食い込むために大事な一戦」
2024.08.06 20:00 Tue
好調維持する山見大登
東京ヴェルディのFW山見大登が後半戦の行方を占う中断明けの戦いに向けて意気込む。
昇格組ながらトップハーフの9位でサマーブレイクに入った東京V。約2週間の中断期間を経て、7日に味の素スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第25節のサンフレッチェ広島戦で後半戦の戦いを再開する。
今シーズンの前半戦ではチーム最多9ゴールを挙げるFW木村勇大、同2位の6ゴールを挙げるFW染野唯月の両エースストライカーの活躍が光った。しかし、現在のチームで攻撃を牽引する働きを見せているのは、6月末の横浜F・マリノス戦以降、4試合連続スタメン出場で3ゴールを挙げる山見だ。
中断前に行われた前節のアビスパ福岡戦(1-0〇)ではチームに3試合ぶりの白星をもたらす決勝点を記録し、中断期間に行われたブライトン(2-4●)とのフレンドリーマッチでも見事な2アシストで存在感を示すなど、今の東京Vの攻撃陣で最も良い状態にある。
加入から半年以上が経過したなか、城福浩監督の下で強度の高い日々のトレーニングに励みつつ、プレータイムの増加によってコンディションを上げている点がここ最近の好調の一因である一方、シーズン序盤の[4-4-2]のサイドハーフから[3-4-2-1]の2シャドーの一角にポジションを移した点も攻撃面で存在感を示すことに繋がっている印象だ。
さらに、「自分のところでズレができれば、ボランチのところの(見木)友哉くんと(齋藤)功佑くんのところも空きますし、(木村)勇大が一対一になっているので、そこを簡単に使って自分のスピードを活かしていくという部分も福岡戦の立ち上がりとかではできていた。そこの部分はある程度やりやすくなってきた」と、周囲との距離感、連携面の向上に関しても手応えを感じているという。
また、ここ最近の好調にも関わらず、「今は少し数字がついてきているからこそ、ある程度見逃されている部分もある。数字がついてこなくなったときにもチームに貢献できるように積み重ねていきたい」と、東京V加入から継続的な課題として挙げている守備面の取り組みについても自ら言及。浮ついた様子は全く感じられない。
心身共に充実を感じさせる緑の11番は、今季の公式戦2度の対戦でいずれも敗れている5位チームとの中断明け初戦に向けては「ある程度重なる部分もある」と共通点を感じるチーム相手に局面でのバトルを勝敗のポイントに挙げる。
「ミラーゲームになることが予想されますし、相手の3バックはすごく強固。全員が運動量多く走ってくるチームというところで、自分たちとある程度重なる部分もあると思うので、そこでいかにどっちが多く走るかか、ウチが要所で球際とかの部分で勝つことができるのかという部分が肝になってくる。個々の場面で勝っていければと考えています。広島に勝てれば順位も近づきますし、上位争いに食い込んでいけると思うので、この一戦はすごく大事」
その対戦相手ではヨーロッパで実績十分のMFトルガイ・アルスランが新戦力として加入した一方、ルヴァンカップで2点を決められたFW大橋祐紀が海外移籍、リーグ前回対戦で同じく2点を決められたFWピエロス・ソティリウが負傷によって欠場が濃厚。
山見はそういったメンバーの入れ替えは自分たちにとって付け入る隙になると考えている。
「広島はメンバー交代も少ないチームというのが印象にあるので、そこで肝になる選手が抜けた初めての試合という部分で向こうも最初に困る部分もあると思うので、そこのところを突いていければ、より早い時間帯での先制点だったりとか、相手に早い時間帯でやらさない、自分たちがボールを支配するという部分ができれば、そこでずれが生じてくるのではないかなと思っています」
個人の部分では人基準の広島の守備に対して、マッチアップが想定されるDF中野就斗に対して個的優位をもたらす仕事が期待されるところだ。
「スピードがあって対人も強い」とその印象を語る守備者に対して、「自分としてはそういう選手を破っていかないと、上にも上がっていけないと思うので、そういった部分は破っていきたい。逆に、元々真ん中の選手ではなくてウイングバックとかをやっていたような選手だと思うので、攻撃でもある程度できるという部分があると思うので、そこで自分が上手になれれば、いい感じで試合に入っていけると思うので、そこの守備の部分からやっていきたい」と意気込む。
そして、「次からの広島、名古屋、FC東京とこの3連戦ではある程度順位も近いですし、上に勝てれば上にいける。下に負ければ下に行くという部分があると思うので、そこの部分でポイントを落とさずに、上に行くために3連勝することが大事」と、この一戦を含め中断明けのスタートダッシュを誓った。
昇格組ながらトップハーフの9位でサマーブレイクに入った東京V。約2週間の中断期間を経て、7日に味の素スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第25節のサンフレッチェ広島戦で後半戦の戦いを再開する。
今シーズンの前半戦ではチーム最多9ゴールを挙げるFW木村勇大、同2位の6ゴールを挙げるFW染野唯月の両エースストライカーの活躍が光った。しかし、現在のチームで攻撃を牽引する働きを見せているのは、6月末の横浜F・マリノス戦以降、4試合連続スタメン出場で3ゴールを挙げる山見だ。
加入から半年以上が経過したなか、城福浩監督の下で強度の高い日々のトレーニングに励みつつ、プレータイムの増加によってコンディションを上げている点がここ最近の好調の一因である一方、シーズン序盤の[4-4-2]のサイドハーフから[3-4-2-1]の2シャドーの一角にポジションを移した点も攻撃面で存在感を示すことに繋がっている印象だ。
その点について山見は「サイドであれば相手との1対1や1対2で対峙する部分が多かったですけど、いまはある程度相手のズレを見ながら間やスペースでボールを受けたりとか、そこでドリブルでスピードアップできるという部分が増えてきている。そこの部分では真ん中の方が前向きでフリーでボールを持てるという感じがします」と、自身のストロングポイントを活かしやすい状況にあると考えている。
さらに、「自分のところでズレができれば、ボランチのところの(見木)友哉くんと(齋藤)功佑くんのところも空きますし、(木村)勇大が一対一になっているので、そこを簡単に使って自分のスピードを活かしていくという部分も福岡戦の立ち上がりとかではできていた。そこの部分はある程度やりやすくなってきた」と、周囲との距離感、連携面の向上に関しても手応えを感じているという。
また、ここ最近の好調にも関わらず、「今は少し数字がついてきているからこそ、ある程度見逃されている部分もある。数字がついてこなくなったときにもチームに貢献できるように積み重ねていきたい」と、東京V加入から継続的な課題として挙げている守備面の取り組みについても自ら言及。浮ついた様子は全く感じられない。
心身共に充実を感じさせる緑の11番は、今季の公式戦2度の対戦でいずれも敗れている5位チームとの中断明け初戦に向けては「ある程度重なる部分もある」と共通点を感じるチーム相手に局面でのバトルを勝敗のポイントに挙げる。
「ミラーゲームになることが予想されますし、相手の3バックはすごく強固。全員が運動量多く走ってくるチームというところで、自分たちとある程度重なる部分もあると思うので、そこでいかにどっちが多く走るかか、ウチが要所で球際とかの部分で勝つことができるのかという部分が肝になってくる。個々の場面で勝っていければと考えています。広島に勝てれば順位も近づきますし、上位争いに食い込んでいけると思うので、この一戦はすごく大事」
その対戦相手ではヨーロッパで実績十分のMFトルガイ・アルスランが新戦力として加入した一方、ルヴァンカップで2点を決められたFW大橋祐紀が海外移籍、リーグ前回対戦で同じく2点を決められたFWピエロス・ソティリウが負傷によって欠場が濃厚。
山見はそういったメンバーの入れ替えは自分たちにとって付け入る隙になると考えている。
「広島はメンバー交代も少ないチームというのが印象にあるので、そこで肝になる選手が抜けた初めての試合という部分で向こうも最初に困る部分もあると思うので、そこのところを突いていければ、より早い時間帯での先制点だったりとか、相手に早い時間帯でやらさない、自分たちがボールを支配するという部分ができれば、そこでずれが生じてくるのではないかなと思っています」
個人の部分では人基準の広島の守備に対して、マッチアップが想定されるDF中野就斗に対して個的優位をもたらす仕事が期待されるところだ。
「スピードがあって対人も強い」とその印象を語る守備者に対して、「自分としてはそういう選手を破っていかないと、上にも上がっていけないと思うので、そういった部分は破っていきたい。逆に、元々真ん中の選手ではなくてウイングバックとかをやっていたような選手だと思うので、攻撃でもある程度できるという部分があると思うので、そこで自分が上手になれれば、いい感じで試合に入っていけると思うので、そこの守備の部分からやっていきたい」と意気込む。
そして、「次からの広島、名古屋、FC東京とこの3連戦ではある程度順位も近いですし、上に勝てれば上にいける。下に負ければ下に行くという部分があると思うので、そこの部分でポイントを落とさずに、上に行くために3連勝することが大事」と、この一戦を含め中断明けのスタートダッシュを誓った。
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東京ヴェルディのFW山見大登が後半戦の行方を占う中断明けの戦いに向けて意気込む。 昇格組ながらトップハーフの9位でサマーブレイクに入った東京V。約2週間の中断期間を経て、7日に味の素スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第25節のサンフレッチェ広島戦で後半戦の戦いを再開する。 今シーズンの前半戦ではチーム最多9ゴールを挙げるFW木村勇大、同2位の6ゴールを挙げるFW染野唯月の両エースストライカーの活躍が光った。しかし、現在のチームで攻撃を牽引する働きを見せているのは、6月末の横浜F・マリノス戦以降、4試合連続スタメン出場で3ゴールを挙げる山見だ。 中断前に行われた前節のアビスパ福岡戦(1-0〇)ではチームに3試合ぶりの白星をもたらす決勝点を記録し、中断期間に行われたブライトン(2-4●)とのフレンドリーマッチでも見事な2アシストで存在感を示すなど、今の東京Vの攻撃陣で最も良い状態にある。 加入から半年以上が経過したなか、城福浩監督の下で強度の高い日々のトレーニングに励みつつ、プレータイムの増加によってコンディションを上げている点がここ最近の好調の一因である一方、シーズン序盤の[4-4-2]のサイドハーフから[3-4-2-1]の2シャドーの一角にポジションを移した点も攻撃面で存在感を示すことに繋がっている印象だ。 その点について山見は「サイドであれば相手との1対1や1対2で対峙する部分が多かったですけど、いまはある程度相手のズレを見ながら間やスペースでボールを受けたりとか、そこでドリブルでスピードアップできるという部分が増えてきている。そこの部分では真ん中の方が前向きでフリーでボールを持てるという感じがします」と、自身のストロングポイントを活かしやすい状況にあると考えている。 さらに、「自分のところでズレができれば、ボランチのところの(見木)友哉くんと(齋藤)功佑くんのところも空きますし、(木村)勇大が一対一になっているので、そこを簡単に使って自分のスピードを活かしていくという部分も福岡戦の立ち上がりとかではできていた。そこの部分はある程度やりやすくなってきた」と、周囲との距離感、連携面の向上に関しても手応えを感じているという。 また、ここ最近の好調にも関わらず、「今は少し数字がついてきているからこそ、ある程度見逃されている部分もある。数字がついてこなくなったときにもチームに貢献できるように積み重ねていきたい」と、東京V加入から継続的な課題として挙げている守備面の取り組みについても自ら言及。浮ついた様子は全く感じられない。 心身共に充実を感じさせる緑の11番は、今季の公式戦2度の対戦でいずれも敗れている5位チームとの中断明け初戦に向けては「ある程度重なる部分もある」と共通点を感じるチーム相手に局面でのバトルを勝敗のポイントに挙げる。 「ミラーゲームになることが予想されますし、相手の3バックはすごく強固。全員が運動量多く走ってくるチームというところで、自分たちとある程度重なる部分もあると思うので、そこでいかにどっちが多く走るかか、ウチが要所で球際とかの部分で勝つことができるのかという部分が肝になってくる。個々の場面で勝っていければと考えています。広島に勝てれば順位も近づきますし、上位争いに食い込んでいけると思うので、この一戦はすごく大事」 その対戦相手ではヨーロッパで実績十分のMFトルガイ・アルスランが新戦力として加入した一方、ルヴァンカップで2点を決められたFW大橋祐紀が海外移籍、リーグ前回対戦で同じく2点を決められたFWピエロス・ソティリウが負傷によって欠場が濃厚。 山見はそういったメンバーの入れ替えは自分たちにとって付け入る隙になると考えている。 「広島はメンバー交代も少ないチームというのが印象にあるので、そこで肝になる選手が抜けた初めての試合という部分で向こうも最初に困る部分もあると思うので、そこのところを突いていければ、より早い時間帯での先制点だったりとか、相手に早い時間帯でやらさない、自分たちがボールを支配するという部分ができれば、そこでずれが生じてくるのではないかなと思っています」 個人の部分では人基準の広島の守備に対して、マッチアップが想定されるDF中野就斗に対して個的優位をもたらす仕事が期待されるところだ。 「スピードがあって対人も強い」とその印象を語る守備者に対して、「自分としてはそういう選手を破っていかないと、上にも上がっていけないと思うので、そういった部分は破っていきたい。逆に、元々真ん中の選手ではなくてウイングバックとかをやっていたような選手だと思うので、攻撃でもある程度できるという部分があると思うので、そこで自分が上手になれれば、いい感じで試合に入っていけると思うので、そこの守備の部分からやっていきたい」と意気込む。 そして、「次からの広島、名古屋、FC東京とこの3連戦ではある程度順位も近いですし、上に勝てれば上にいける。下に負ければ下に行くという部分があると思うので、そこの部分でポイントを落とさずに、上に行くために3連勝することが大事」と、この一戦を含め中断明けのスタートダッシュを誓った。 2024.08.06 20:00 Tue5
今季も驚異の残留力示す湘南が鈴木章斗の3戦連発弾などで大きな2連勝! 7戦ぶり黒星の東京Vは8位に後退…【明治安田J1第33節】
明治安田J1リーグ第33節の東京ヴェルディvs湘南ベルマーレが6日に味の素スタジアムで行われ、アウェイの湘南が0-2で勝利した。 6位の東京Vは前節、アウェイで行われたガンバ大阪とのシックスポインターを1-1のドローで終えた。連勝が「4」でストップも、無敗を6試合に更新。勝利且つ他クラブの結果次第で残留が確定する、ホーム3連勝を狙った今回の一戦では前節から先発1人を変更。保有元との対戦で起用できなかった山見大登が染野唯月に代わって起用された。 一方、16位の湘南は前節、鹿島アントラーズ相手に2点差を引っくり返す3-2の逆転勝利によって連敗を「2」でストップ。ただ、前日の柏レイソルの勝利によって試合開始時点で17位という状況でタフなアウェイゲームに臨んだ。鹿島戦からはこちらも先発1人を変更。ベンチ外の畑大雅に代えて松村晟怜を起用した。 キックオフ直後からハイインテンシティの攻防が繰り広げられると、開始3分には右サイドを起点に押し込んだ湘南が田中聡の左足ミドルシュートでファーストシュートを記録。対する東京Vも前線へのロングボールのこぼれに反応した山見のループ気味のシュートで応戦する。 立ち上がり以降は出足の鋭さと切り替えの精度、オフ・ザ・ボールの動き出しの量で勝るアウェイチームが優勢に進めていく。安定したボール保持と即時奪回の良いサイクルで主導権を握る中、仕掛けのパスや崩しの精度を欠くが、17分にはボックス左で田中のパスを受けた松村晟がシュートまで持ち込む。 一方、東京Vは前半半ばを過ぎて徐々に守備で前から奪いに行く姿勢を見せ始めると、前向きな形でのボール奪取からのカウンターで押し返していく。29分にはペナルティアーク手前の好位置で得たFKの場面でキッカーの山田楓喜が左足を振るが、これは壁に阻まれる。 ややイーブンの展開に持ち込まれたアウェイチームだったが、相手の一瞬の隙を突いてゴールをこじ開ける。32分、相手陣内左サイドでのスローインの流れから鈴木淳之介がオフサイドラインの味方との入れ替わりを狙った小野瀬康介に絶妙なフィードを通す。ボックス左で収めた小野瀬が内側に運んで丁寧な横パスを入れると、中央でフリーの鈴木雄斗が強烈な左足ダイレクトシュートを突き刺した。 今季2度の対戦同様に湘南に先制点を許した東京V。何とか前半のうちに追いつこうと、攻守にギアを上げる。38分には中盤でのボール奪取からカウンターを発動。山見がボックス左に持ち込んで左足シュートを放つが、これは古巣対戦のGK上福元直人の好守に遭う。さらに、前半終盤にはロングボールを使った攻めから木村勇大らがフィニッシュに絡むが、ゴールをこじ開けるには至らなかった。 湘南の1点リードで折り返した後半、先に動いたのは東京V。山田楓を下げて見木友哉をハーフタイム明けに投入した。闘将による激しい檄が飛んだことが想像に難くないホームチームはアグレッシブな入りからいきなり良い形の崩しもみせた。 これに対して受け身に回る中でも冷静に前がかりな相手の隙を狙っていた湘南は後半最初のチャンスをものの見事にゴールに結びつける。 51分、相手の人数をかけた攻撃をボックス手前で前向きにパスカット。攻め残っていた2トップを起点とした数的同数のロングカウンターが発動すると、左サイドをドリブルで運んだ福田翔生がDF2枚を引き付けてボックス右で浮いた鈴木章斗にラストパス。すかさず右足を振り抜くと、ブロックを試みたDFにもディフレクトした強烈なシュートがゴールネットに突き刺さり、値千金の3試合連続ゴールとなった。 良い入りを見せながらもミスから痛恨の2失点目を喫した東京Vは63分、千田海人、山見を下げて染野、松村優太を同時投入。宮原和也をディフェンスラインに下げてより攻撃的な布陣に変化。リスクを冒して前がかると、69分には齋藤功佑が強烈な左足のミドルシュートを枠の右隅へ飛ばすが、ゴール前の密集を抜けたシュートはGK上福元のビッグセーブに阻まれた。 後半半ばを過ぎると、途中投入の根本凌を最前線に残して[5-4-1]の後ろ重心で逃げ切りを図る湘南に対して、東京Vは選手交代と[4-4-2]への変化で猛攻を仕掛けていく。だが、ボックス内でこぼれ球に反応した染野のシュートは枠を外れ、ゴール前に抜け出した山田剛綺のGKとの一対一は上福元の好守に阻まれる。 互いの意地と意地がぶつかり合った後半最終盤の攻防では、土壇場に強いホームチームの“劇場”を許さなかったアウェイチームが7試合ぶりのクリーンシート締め。熾烈な残留争いに身を置く中で2連勝を達成し、暫定ながら15位に浮上。一方、敗れた東京Vは7戦ぶりの黒星で8位に後退した。 東京ヴェルディ 0-2 湘南ベルマーレ 【湘南】 鈴木雄斗(前32) 鈴木章斗(後6) <span class="paragraph-title">【動画】小野瀬康介の絶妙抜け出しから鈴木雄斗!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr"><a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%B0%8F%E9%87%8E%E7%80%AC%E5%BA%B7%E4%BB%8B?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#小野瀬康介</a> の絶妙な飛び出し、絶妙なトラップ、完璧なラストパス<br><br>最後は落ち着いて <a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%88%B4%E6%9C%A8%E9%9B%84%E6%96%97?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#鈴木雄斗</a> が決めた<br><br>ゴール動画 <br> 明治安田J1リーグ 第33節<br> 0-1<br> 32分<br> 鈴木 雄斗(湘南)<a href="https://twitter.com/hashtag/%EF%BC%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a> <a href="https://t.co/sLFLTzyH8q">pic.twitter.com/sLFLTzyH8q</a></p>— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) <a href="https://twitter.com/J_League/status/1842857349457060033?ref_src=twsrc%5Etfw">October 6, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.10.06 18:09 Sun東京ヴェルディの人気記事ランキング
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Jリーグが理念強化配分金とファン指標配分金の支給額を発表! 「DAZN」ベースのファン指標分配金の1位は浦和、最下位はYSCCに…連覇神戸は5.5億円
Jリーグは25日、2025年度理念強化配分金の支給対象候補クラブ、2024年度ファン指標配分金支給対象クラブを発表した。 理念強化配分金は、2023年の明治安田生命J1リーグで1位から10位に対して送られるもの。20チーム制に変更となったために1チーム増えることとなった。また、2024シーズン年間ファン指標順位(DAZN視聴者数等1~10位)に基づいても支給される。 競技面では連覇を達成したヴィッセル神戸から10位のセレッソ大阪までに支給され、神戸は2025年、2024年にそれぞれ2億5000万円ずつを手にする。なお、2023年も優勝したため、その分の2億5000万も今回支給される。また、2位のサンフレッチェ広島には2年間で1億8000万円ずつ、3位のFC町田ゼルビアは、1億5000万円(2025年)と7000万円(2026年)を手にする。なお、2023年2位の横浜F・マリノスには1億8000万円、3位の広島には7000万円がしキュされる。 また、ファン指標順位は1位は2024年も浦和レッズとなり1億7000万円。2位が鹿島アントラーズで1億2000万円、3位が横浜FMで7000万円と続き、10位は名古屋グランパスで1000万円となった。なお、競技順位で10位以内に入っていないクラブでは、1位の浦和、10位の名古屋に加え、8位に北海道コンサドーレ札幌が入り2000万円となった。 さらに、「ファン指標配分金」として、13億6000万円をJリーグの全60クラブに分配。これは、2024シーズンのDAZN視聴者数やDAZNシーズンパス販売実績等で配分され、1位が浦和で8921万5930円。2位が横浜FMで7945万2984円、3位が川崎フロンターレで6648万1993円となっている。なお、最下位はY.S.C.C.横浜となり182万4625円が分配される。 <h3>◆理念強化配分金(競技)/総額11億2000万円</h3> 1位:ヴィッセル神戸 1年目ー2億5000万円、2年目ー2億5000万円 2位:サンフレッチェ広島 1年目ー1億8000万円、2年目ー1億8000万円 3位:FC町田ゼルビア 1年目ー1億5000万円、2年目ー7000万円 4位:ガンバ大阪 1年目ー1億5000万円、2年目ーなし 5位:鹿島アントラーズ 1年目ー1億2000万円、2年目ーなし 6位:東京ヴェルディ 1年目ー9000万円、2年目ーなし 7位:FC東京 1年目ー6000万円、2年目ーなし 8位:川崎フロンターレ 1年目ー5000万円、2年目ーなし 9位:横浜F・マリノス 1年目ー4000万円、2年目ーなし 10位:セレッソ大阪 1年目ー3000万円、2年目ーなし <h3>◆理念強化配分金(人気)</h3> 1位:浦和レッズ/1億7000万円 2位:鹿島アントラーズ/1億2000万円 3位:横浜F・マリノス/7000万円 4位:ヴィッセル神戸/5000万円 5位:川崎フロンターレ/4000万円 6位:サンフレッチェ広島/3000万円 7位:ガンバ大阪/2000万円 8位:北海道コンサドーレ札幌/2000万円 9位:FC町田ゼルビア/1000万円 10位:名古屋グランパス/1000万円 <h3>◆ファン指標配分金</h3>(昨年との金額比較) 1位:浦和レッズ/8921万5930円(↑) 2位:横浜F・マリノス/7945万2984円(↑) 3位:川崎フロンターレ/6648万1993円(↓) 4位:鹿島アントラーズ/6598万4095円(↓) 5位:ヴィッセル神戸/6491万8131円(↑) 6位:ガンバ大阪/5864万8883円(↑) 7位:名古屋グランパス/5851万4812円(↓) 8位:北海道コンサドーレ札幌/5315万3249円(↑) 9位:FC東京/4924万9886円(↑) 10位:サンフレッチェ広島/4572万5356円(↑) 11位:FC町田ゼルビア/4558万3908円(↑) 12位:アルビレックス新潟/4466万3143円(↓) 13位:ジュビロ磐田/4426万2918円(↑) 14位:セレッソ大阪/3988万8434円(↓) 15位:サガン鳥栖/3834万3648円(↑) 16位:柏レイソル/3695万3904円(↓) 17位:湘南ベルマーレ/3554万5920円(↓) 18位:東京ヴェルディ/3459万9966円(↑) 19位:京都サンガF.C./3438万1632円(↑) 20位:清水エスパルス/3362万962円(↓) 21位:アビスパ福岡/3259万3587円(↓) 22位:ベガルタ仙台/2298万6246円(↑) 23位:V・ファーレン長崎/1758万2571円(↑) 24位:大分トリニータ/1716万3388円(↑) 25位:ファジアーノ岡山/1704万1315円(↑) 26位:横浜FC/1664万9981円(↓) 27位:ジェフユナイテッド千葉/1608万1426円(↓) 28位:モンテディオ山形/1442万3396円(↓) 29位:ヴァンフォーレ甲府/1362万8966円(↓) 30位:松本山雅FC/1324万9873円(↑) 31位:ロアッソ熊本/1008万4227円(↓) 32位:栃木SC/983万8888円(↓) 33位:徳島ヴォルティス/934万7583円(↓) 34位:RB大宮アルディージャ/925万5971円(↓) 35位:ザスパ群馬/888万8344円(↓) 36位:レノファ山口FC/886万2864円(↓) 37位:いわきFC/878万641円(↓) 38位:鹿児島ユナイテッドFC/825万2572円(↑) 39位:愛媛FC/768万2897円(↑) 40位:水戸ホーリーホック/718万9579円(↓) 41位:藤枝MYFC/708万1435円(↓) 42位:ツエーゲン金沢/622万6288円(↓) 43位:ブラウブリッツ秋田/619万6520円(↓) 44位:カターレ富山/481万4398円(↑) 45位:ギラヴァンツ北九州/459万264円(↓) 46位:FC岐阜/396万9504円(↓) 47位:SC相模原/341万1253円(↓) 48位:FC今治/327万7554円(↓) 49位:AC長野パルセイロ/317万8338円(↓) 50位:カマタマーレ讃岐/313万7389円(↓) 51位:FC琉球/309万4569円(↓) 52位:福島ユナイテッドFC/288万7440円(↑) 53位:ガイナーレ鳥取/282万3403円(↓) 54位:ヴァンラーレ八戸/265万6822円(↓) 55位:いわてグルージャ盛岡/261万6733円(↓) 56位:アスルクラロ沼津/251万5766円(↓) 57位:テゲバジャーロ宮崎/237万4594円(↑) 58位:FC大阪/226万1536円(↑) 59位:奈良クラブ/223万1534円(↓) 60位:Y.S.C.C.横浜/182万4625円(↓) 2025.02.25 17:40 Tue2
J1昇格の明暗を分けたシーン、主審のジャッジは妥当と審判委員会が見解…あくまでもVARの介入は「明白な間違い」と「見逃された重大な事象」
日本サッカー協会(JFA)は8日、第10回レフェリーブリーフィングを開催した。 2023シーズンも、Jリーグは全ての日程が終了。残すは、9日に行われる天皇杯の決勝のみとなった中、2023シーズンのレフェリングの総括を行った。 ブリーフィングには、扇谷健司 JFA審判委員会 委員長、東城穣 JFA審判マネジャー Jリーグ担当統括、佐藤隆治 JFA審判マネジャー VAR担当の3名が出席。様々なデータや事象を共有した。 その中で、事象についての質問が飛び、注目された1つは2023J1昇格プレーオフ決勝の東京ヴェルディvs清水エスパルスの最後のシーン。清水の高橋祐治が東京Vの染野唯月にスライディングタックルをして東京VにPKが与えられ、これが決まり1-1の同点に。東京Vが16年ぶりのJ1昇格を掴んでいた。 このシーンは多くの議論を生み、SNS上ではPKが妥当という見方と、ファウルではないという見方が混在。ただ、通常VARが導入されていないJ2の試合で、この試合はVARも導入されていた中でのジャッジとなった。 特に話題となったのは、このシーンにVARが介入しなかったという点。ただ、あくまでもVARが介入するのは、「得点」、「PKの有無」、「退場」、「警告の人間違い」に限られている。 このシーンはPKの有無ではあるが、そもそもVARは上記のシーンにおいて「はっきりとした、明白な間違い」、「見逃された重大な事象」とされており、すぐにPKのジャッジを下した池内明彦主審のジャッジは「明白な間違い」でも、「見逃された重大な事象」でもないと判断されたということだ。 佐藤氏は「染野選手が体を入れているという意見があるが、スローで見ればそう見える」と語り、「不自然な動きかと言われるとどちらとも言えない」と見解。また「攻撃側のボールでありアドバンテージがあった」と、あのボールは染野が持ち出したボールであり、イーブンなボールやルーズボールではなかったとして、「接触があったことも事実」と高橋のスライディングがボールに行っているとは言え、足にも接触していることは明白。「PKではないないというジャッジだったとしても、VARは介入はしなかったと思う」と、どちらとも取れるシーンだったため、池内主審のジャッジを尊重する結果となったと説明した。 なお、VARは介入せずとも、全てのゴールやPKのシーンのチェックは行っていることは忘れてはいけない。ジャッジが間違っていると見受けられた場合にのみ介入するが、VARが見逃したというわけではなく、主審のジャッジを妥当だと考えたに過ぎないということだ。 染野が攻撃側のボールをキープしに行くことは自然であり、高橋にぶつかりに行ってファウルをもらいに行っているとは言い切れないシーン。池内主審がしっかりと素早くジャッジできたということになる。 <span class="paragraph-title">【動画】後半ATに痛恨のPKとなった高橋祐治のプレー、主審のジャッジは正当</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="sNd2tmUnkXk";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.12.08 22:45 Fri3
「めっちゃチャラい」茶髪にイヤリング…田中隼磨が20年前の“チャラい”お宝写真公開、先輩からはツッコミ「触れただけでキレそうだな」
2022シーズンをもって現役を引退したDF田中隼磨の20年前の姿が大きな話題となっている。 横浜フリューゲルス、横浜F・マリノスのユースで育った田中は、2001年にトップチーム昇格。豊富な運動量とガッツ溢れるプレーが魅力だったが、プロ入り当初はボランチに。しかし、2002年から1年半期限付き移籍した東京ヴェルディで右サイドバックにコンバート。これがキャリアのターニングポイントとなる。 横浜FM復帰後は右サイドに定着すると、日本代表にも選出。その後、2009年に名古屋グランパスへと移籍すると、2014年に地元の松本山雅FCへ完全移籍した。 22年間に及ぶプロ生活を終えた田中。自身のインスタグラムで20年前に撮影したというファッションブランド「SOPH.」のモデルの写真を投稿したがこれが話題だ。 東京V時代にグラウンドで撮ったという写真だが、茶髪にイヤリング、シルバーのネックレスと晩年の田中のイメージとは大きく違う印象。自身も「#チャラくてごめんなさい」と、当時を振り返った。 これには1つ上の横浜FMユースからの先輩である石川直宏氏が「触れただけでキレそうだな」とコメント。ファンも「めちゃ若い」、「めっちゃチャラい」と反応。また「今の方が好き」、「今の方がカッコいい」とコメントが寄せられ、チャラい時代を知る人は「それでもサインしてくれましたね!」、「サインもらうのに苦労しました(笑)」と、ファン想いの中身は昔から変わらなかったようだ。 <span class="paragraph-title">【写真】お宝?チャラい時代、20年前の田中隼磨</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/Cni4Y9ThO8c/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); margin: 1px; max-width:540px; min-width:326px; padding:0; width:99.375%; width:-webkit-calc(100% - 2px); width:calc(100% - 2px);"><div style="padding:16px;"> <a href="https://www.instagram.com/p/Cni4Y9ThO8c/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" background:#FFFFFF; line-height:0; padding:0 0; text-align:center; text-decoration:none; width:100%;" target="_blank"> <div style=" display: flex; flex-direction: row; align-items: center;"> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 40px; margin-right: 14px; width: 40px;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: column; flex-grow: 1; justify-content: center;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; margin-bottom: 6px; width: 100px;"></div> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; width: 60px;"></div></div></div><div style="padding: 19% 0;"></div> <div style="display:block; height:50px; margin:0 auto 12px; width:50px;"><svg width="50px" height="50px" viewBox="0 0 60 60" version="1.1" xmlns="https://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="https://www.w3.org/1999/xlink"><g stroke="none" stroke-width="1" fill="none" fill-rule="evenodd"><g transform="translate(-511.000000, -20.000000)" fill="#000000"><g><path d="M556.869,30.41 C554.814,30.41 553.148,32.076 553.148,34.131 C553.148,36.186 554.814,37.852 556.869,37.852 C558.924,37.852 560.59,36.186 560.59,34.131 C560.59,32.076 558.924,30.41 556.869,30.41 M541,60.657 C535.114,60.657 530.342,55.887 530.342,50 C530.342,44.114 535.114,39.342 541,39.342 C546.887,39.342 551.658,44.114 551.658,50 C551.658,55.887 546.887,60.657 541,60.657 M541,33.886 C532.1,33.886 524.886,41.1 524.886,50 C524.886,58.899 532.1,66.113 541,66.113 C549.9,66.113 557.115,58.899 557.115,50 C557.115,41.1 549.9,33.886 541,33.886 M565.378,62.101 C565.244,65.022 564.756,66.606 564.346,67.663 C563.803,69.06 563.154,70.057 562.106,71.106 C561.058,72.155 560.06,72.803 558.662,73.347 C557.607,73.757 556.021,74.244 553.102,74.378 C549.944,74.521 548.997,74.552 541,74.552 C533.003,74.552 532.056,74.521 528.898,74.378 C525.979,74.244 524.393,73.757 523.338,73.347 C521.94,72.803 520.942,72.155 519.894,71.106 C518.846,70.057 518.197,69.06 517.654,67.663 C517.244,66.606 516.755,65.022 516.623,62.101 C516.479,58.943 516.448,57.996 516.448,50 C516.448,42.003 516.479,41.056 516.623,37.899 C516.755,34.978 517.244,33.391 517.654,32.338 C518.197,30.938 518.846,29.942 519.894,28.894 C520.942,27.846 521.94,27.196 523.338,26.654 C524.393,26.244 525.979,25.756 528.898,25.623 C532.057,25.479 533.004,25.448 541,25.448 C548.997,25.448 549.943,25.479 553.102,25.623 C556.021,25.756 557.607,26.244 558.662,26.654 C560.06,27.196 561.058,27.846 562.106,28.894 C563.154,29.942 563.803,30.938 564.346,32.338 C564.756,33.391 565.244,34.978 565.378,37.899 C565.522,41.056 565.552,42.003 565.552,50 C565.552,57.996 565.522,58.943 565.378,62.101 M570.82,37.631 C570.674,34.438 570.167,32.258 569.425,30.349 C568.659,28.377 567.633,26.702 565.965,25.035 C564.297,23.368 562.623,22.342 560.652,21.575 C558.743,20.834 556.562,20.326 553.369,20.18 C550.169,20.033 549.148,20 541,20 C532.853,20 531.831,20.033 528.631,20.18 C525.438,20.326 523.257,20.834 521.349,21.575 C519.376,22.342 517.703,23.368 516.035,25.035 C514.368,26.702 513.342,28.377 512.574,30.349 C511.834,32.258 511.326,34.438 511.181,37.631 C511.035,40.831 511,41.851 511,50 C511,58.147 511.035,59.17 511.181,62.369 C511.326,65.562 511.834,67.743 512.574,69.651 C513.342,71.625 514.368,73.296 516.035,74.965 C517.703,76.634 519.376,77.658 521.349,78.425 C523.257,79.167 525.438,79.673 528.631,79.82 C531.831,79.965 532.853,80.001 541,80.001 C549.148,80.001 550.169,79.965 553.369,79.82 C556.562,79.673 558.743,79.167 560.652,78.425 C562.623,77.658 564.297,76.634 565.965,74.965 C567.633,73.296 568.659,71.625 569.425,69.651 C570.167,67.743 570.674,65.562 570.82,62.369 C570.966,59.17 571,58.147 571,50 C571,41.851 570.966,40.831 570.82,37.631"></path></g></g></g></svg></div><div style="padding-top: 8px;"> <div style=" color:#3897f0; 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東京V、バスケス・バイロンの異例の移籍経緯を説明…
J2リーグの上位2チームの間で実現したシーズン途中の異例の移籍を受け、東京ヴェルディが経緯を明かした。 FC町田ゼルビアは6日、東京ヴェルディからチリ人MFバスケス・バイロン(23)を完全移籍で獲得したことを発表。 現在、両クラブは勝ち点10差が付いているものの、町田が首位、東京Vが2位と自動昇格、優勝争いを繰り広げている。さらに、同じ東京を本拠地とするローカルライバルの間柄ということもあり、シーズン途中のライバルチームへの移籍は衝撃をもって伝えられた。 6日の移籍決定後に新天地での加入会見に臨んだバスケス・バイロンは、移籍リリース時のコメント同様に「批判されるのもわかった上での決断」と、大きな覚悟をもっての移籍だったとコメント。それでも、恩師である黒田剛監督の元でのプレーを熱望し、町田行きを決断した。 一方、ライバルに主力を引き抜かれる形となった東京Vは移籍発表翌日となった7日、江尻篤彦強化部長がクラブハウスで報道陣の囲み取材に応じ、交渉の詳細に関する言及は避けながらも移籍の経緯を説明。 クラブとしては契約延長交渉を含め、全力で慰留に努めながらも、最終的には選手自身の強い意向によって移籍を認めざるを得なかったとしている。 「我々にとって欠かせない選手でした。1カ月プラスアルファ前から彼との契約の更新というのは当然進めていました。そういった中で最終的に今回のような形となりました」 「今まで巻き直し(延長交渉)は年度末にやっていたと思いますが、この時期に巻き直しをちゃんとやって、残さなければいけないというのは、今までのヴェルディではなかったことだと思います。去年お金を作ったぶん、早い段階でそういったことをやっていくことは自分の仕事だと思っていました」 「そういった中、(自分たちが)早く動けば、(他クラブから)早く動きがくるというのはしょうがないことです」 「当然、ある程度のお金を彼が置いていってくれました。そのへんは抜かりなく自分も仕事をしているつもりです」 「(延長オファーを拒否され、他クラブからのオファーが来て違約金を払われての移籍という形か)そういう流れでした」 「彼も彼で悩み抜いた結果だと思いますし、僕らも個人的に彼と話を重ねて、最終的に彼が決めた決断でした。ただ、クラブは指をくわえて見ているような状況ではなく、クラブとしてやれることを全力でやった結果、こうなってしまったことは致し方ないというところです」 また、9日に新国立競技場で行われる『東京クラシック』を間近に控える中での移籍発表に関しては、様々な要素が絡み合った上での偶然だったという。 「1カ月前のそういったところから始めていて、町田さんのいろんな狙いがあるとは思いますが、それを含めてのJ1昇格への戦いだと捉えています。J1昇格にはクラブ力が問われる。現場だけでなくクラブの力が当然問われます。そういう戦いのステージに、万年中位のチームが上がったということは、それだけの戦いをしている。現状の上位のチームと戦うということはピッチだけではない。そこをチーム全体で認識してやっていける機会なのかなと思います。そういう舞台で戦っていることを私も監督含めた現場、クラブ側もわかってJ1昇格に向けて戦っていかないと良い形にはなりません」 「こういったタイミングになったことに関しては、彼と真剣に我々が向き合って話し合った結果がこのときになってしまったというだけで、意図してやっているわけではないです」 主力の穴埋めに関しては名古屋グランパスから育成型期限付き移籍で獲得したMF甲田英將らを含めた現有戦力の台頭を促しつつも、クラブとして新戦力補強に動くことを認めている。 「それは当然です。今年は(J1昇格の)チャンスがあると思っています。そこに向けて全力投球していきたいと思っています。(伸びしろ十分の若手選手が)補強しなくても自分たちがいるというような形が一番です。ただ、それを指をくわえて待つわけではなく、強化部としてそこに適する選手を取っていくという考えではいます」 「ただ、間違ってもバカげた補強というか、端的に言えば多くのお金が必要となる補強をするつもりは明確にありません。あくまでクラブに合った形でないと、それ以後のことに関して上がっても上がれなくても大変になりますし、そこは10年、20年とヴェルディがやっていく上で重要なことだと考えています」 また、現場を預かる城福浩監督も同日に行われた記者会見、その後の囲み取材で今回の移籍に言及。「サッカーの世界ではよくあること」、「弱肉強食の世界」と前置きしながらも、百戦錬磨の指揮官にとっても今回の移籍は前例がないものだと感じている。 「“強奪”という言い方が適切かはわかりませんが、我々の目からそのように映ることはサッカーの世界ではよくあることです」 「ただし、サッカー先進国やサッカー先進国に近づこうとしている国のリーグでシーズン途中に、このような順位でこういった移籍が実現した例がはたしてほかにあるのであれば、聞かせてほしいというふうに思っています。シーズン中にこういう2位から1位に主力が行くというのが、こういうことが成立するのか。自分が知り得る限りでは聞いたことがないです」 さらに、クラブ同様に1カ月以上の期間を通じて何度となく対話を重ねて慰留を図ったという。その中で「これ以上は話せない」と慎重に言葉を選びつつも、起用の可否を含めて難しいチーム状況の中で指揮官として繊細な対応を行っていたことを明かした。 「彼とは話しすぎるぐらい話しました。もちろん条件というのはサッカー選手にとって重要なものです。20年も30年もサッカー選手を続けていくのは難しい。あとは個人でバックボーンが異なります。その部分は無視できないです」 「ひとつは彼がそういう選択肢を得た事実があったこと。そこで条件がはね上がったとするのであれば、それは彼が勝ち取ったものです。そこを否定することはありません」 「あとは手段を選ばずにJ1昇格を考えたとき、今回のような向こうの手段が意表というものではありません。僕らはそういった部分も含めて昇格を争っています。ただ。ピッチの上で90分、戦術や選手交代がどうのという部分だけで戦っているわけではない」 「何がなんでも昇格しようとしているチームが何チームもあります。これほどインパクトがある補強がこれからあるかはわかりませんが、そのチームの戦力をもぎ取れば二乗倍の補強になるという思考があってしかるべきというほど、みんなが是が非でも昇格したい。そういう世界だと思います」 「この1カ月はこの騒動にチームが巻き込まれないようにすることにかなり努力しました。おそらく選手は僕らが言わなくても、どんな混沌とした状況かというのは、この1カ月感じながらやっていました」 「僕らは起用するしないの判断も含めて考えていました。それはなぜかと言えば、行くか残るのかわからなかったからです。行くか残るかわからない状況でどういう準備をしてという部分は、少なくともチームに影響がないという部分で自分が努力する。今はその努力をしなくていいという部分でスッキリしていますし、個人的には間違いなくプラスです」 「(残留の可能性に賭けていた部分は?)僕らが賭けていたというか、(選手本人が)ファイナルアンサーしたら僕らはどうしようもないです。それにものすごい差があろうがなかろうかというところです」 「誰よりも1人いなくなったことで、チームが沈んだと言われたくないのは我々当事者です。それをプラスにできると確信しています」 2023.07.07 17:10 Fri5
