2・3月のJリーグ月間MVPが決定! J1からは名古屋の稲垣祥が初受賞

2021.04.09 16:40 Fri
©︎J.LEAGUE
Jリーグは9日、2・3月の「2021明治安田生命Jリーグ KONAMI月間MVP」を発表した。明治安田生命J1リーグからは名古屋グランパスのMF稲垣祥が受賞。開幕から6試合連続のフル出場で3得点を挙げ、その間に6連勝を記録したチームに大きく貢献した。そうしたクラブでの活躍ぶりもあり、先の代表ウィークで日本代表デビューも果たした稲垣。初受賞を受け、喜びの心境を語っている。

「KONAMI月間MVPに選出いただき、嬉しいですし、とても光栄です。この賞は自分ひとりでいただけたものでなく、監督・コーチ・チームメイト・クラブスタッフ・グランパスファミリーに感謝したいと思います。まだシーズン序盤なので、またこの賞をいただけるようなプレーが出来るよう頑張ります」
◆選考理由
・原博実委員
「名古屋の6連勝攻守の立役者。得意のミドルシュートで3得点全てが決勝ゴール。6試合フル出場はMVPに相応しい。日本代表にも選出され大活躍」

・播戸竜二委員
「6試合無敗名古屋のダイナモ! 6試合フル出場で3得点。しかもPA外からのゴールが2得点! ボールを受け散らす仕事、カバー、ボールを奪う仕事に加え得点まで!全てをこなすパワーは驚異的! 代表での活躍もあり、たくさんの人に注目して欲しい選手です!」
・柱谷幸一委員
「堅守の名古屋においてボランチとしてボールを奪いゴールを奪い献身的なプレーで勝利に貢献した」

・北條聡委員
「尾張名古屋は祥(稲垣)で持つ、というくらいの圧倒的存在感。八面六臂の働きで破竹の6連勝へ導いた。ボールの回収からフィニッシュに至るまで何でもござれ。神戸戦の決勝ミドルを含め、価値あるゴールも積み上げる圧巻のパフォーマンス」

・寺嶋朋也委員
「好調名古屋の心臓として獅子奮迅の活躍。息を吸うかのごとく自然体で行っている攻→守の切り替えの的確さと強度は特筆すべき技」

なお、J2リーグからは5戦5発の活躍でチームの開幕5連勝に貢献したアルビレックス新潟のMF高木善朗。J3リーグからは開幕3戦3ゴールをマークしたFC岐阜のMF川西翔太が選ばれ、それぞれ初受賞となる。

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