「トラップうめえ」「すげーとこに決める」右足もある!パリ五輪世代MF山田楓喜の圧巻ゴールが話題!、連勝目指す東京Vが先制

2024.04.07 13:38 Sun
パリ五輪世代の東京V・山田楓喜
©超ワールドサッカー
パリ五輪世代の東京V・山田楓喜
東京ヴェルディのU-23日本代表MF山田楓喜が圧巻のゴールを記録した。京都サンガF.C.から期限付き移籍で東京Vに加入し、今シーズンはJ1を戦っている山田。開幕戦の横浜F・マリノス戦、第4節のアルビレックス新潟戦では、得意の左足から完璧なFKを直接叩き込んでいる。
7日、明治安田J1リーグ第7節で東京Vはホームに柏レイソルを迎えた一戦。前節の湘南ベルマーレ戦で16年ぶりのJ1勝利を収めたチームは、早々に先制した。

10分、GKマテウスがボールを持つと、狙い澄まして鋭いパントキック。これを右サイドの山田がパスカットに来たジエゴと入れ替わり上手く受けると、広大なスペースに対してドリブルスタート。そのままボックス内に侵入すると、ペースを落としながらも縦に仕掛けて自らシュート。右足でニアサイドを撃ち抜く見事なゴールを記録した。

圧巻のゴールにファンは「まさかの右脚ニアズドン」、「気持ちいいゴール」、「トラップうめえ」、「右足で決めるとは!」、「すげーとこに決める」と驚きの声が集まっている。
山田はU-23日本代表に選出されており、この試合後にはAFC U23アジアカップに臨むこととなる。

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日本サッカー協会(JFA)は3日、パリ・オリンピックに臨むU-23日本代表メンバーを発表した。 2024年のパリ・オリンピック出場権を獲得したU-23日本代表。AFC U23アジアカップでは見事に優勝し、アジア王者としてメダル獲得を目指す。 海外組の招集に制限がある中で、18名とこれまでの活動から大きくメンバーを絞らなければいけない状況に。大岩剛監督は、MF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)、MF山本理仁(シント=トロイデン)、GK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)、MF斉藤光毅(スパルタ・ロッテルダム/オランダ)、FW細谷真大(柏レイソル)らが選ばれた。 一方で、GK鈴木彩艶(シント=トロイデン/ベルギー)、MF松木玖生(FC東京)などはバックアップメンバーにも入らず。オーバーエイジの選出もなかった。 なお、バックアップメンバー4名も発表され、GK佐々木雅士(柏レイソル)、DF鈴木海音(ジュビロ磐田)、MF山田楓喜(東京ヴェルディ)、MF佐野航大(NECナイメヘン/オランダ)が呼ばれた。 今回発表されたU-23日本代表メンバーは以下の通り。 ◆パリ五輪 U-23日本代表メンバー GK 1.小久保玲央ブライアン(ベンフィカ/ポルトガル) 12.野澤大志ブランドン(FC東京) DF 4.関根大輝(柏レイソル) 2.半田陸(ガンバ大阪) 16.大畑歩夢(浦和レッズ) 15.高井幸大(川崎フロンターレ) 5.木村誠二(サガン鳥栖) 3.西尾隆矢(セレッソ大阪) MF 8.藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン/ベルギー) 7.山本理仁(シント=トロイデン/ベルギー) 6.川﨑颯太(京都サンガF.C.) 14.三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム/オランダ) 13.荒木遼太郎(FC東京) FW 17.平河悠(FC町田ゼルビア) 18.佐藤恵允(ブレーメン/ドイツ) 10.斉藤光毅(ロンメル/ベルギー) 9.藤尾翔太(FC町田ゼルビア) 11.細谷真大(柏レイソル) ◆バックアップメンバー GK 佐々木雅士(柏レイソル) DF 鈴木海音(ジュビロ磐田) MF 山田楓喜(東京ヴェルディ) 佐野航大(NECナイメヘン/オランダ) 2024.07.03 14:08 Wed
東京ヴェルディが、開幕戦で敗れた横浜F・マリノス相手にリベンジを果たした。 前節、ジュビロ磐田に0-3の完敗を喫して後半戦を黒星でスタートした東京Vは29日、日産スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第21節で横浜FMと対戦した。 今シーズンの開幕戦で1-2の逆転負けを喫したライバル相手にバウンスバックを狙った中2日の一戦では、前節から先発5人を変更。その中で城福浩監督は、保有元との対戦で起用できなかった試合を除き、リーグ全試合で先発起用してきたFW木村勇大、FW染野唯月の両エースに加え、背番号10のMF見木友哉をベンチスタートとし、MF山田楓喜、FW山田剛綺、FW山見大登を前線で起用する大きな賭けに出た。 その前線のテコ入れに加え、中2日での3連戦ラストマッチ、高湿度のタフなアウェイゲームにおいてハイインテンシティのスタイルに原点回帰すると、前半はその狙いが完璧に機能。 最前線に入った山田剛がアンカーのMF喜田拓也を抑えながら、2シャドーがセンターバックを掴みに行き、そこにウイングバックの縦ズレ、3バックの両脇の横ズレで連動しながらトリコロールが得意とするボールの循環を遮断。12分に右CKの二次攻撃から山見の圧巻のミドルシュートで先制点を奪うと、22分にはDF林尚輝の見事なダイレクトスルーパスで右サイドの背後を取った山田剛のグラウンダークロスがDF上島拓巳のオウンゴールを誘発し、瞬く間にリードを広げた。 その後、前半途中に喜田の1アンカーからMF渡辺皓太を1列落としたダブルボランチの形で修正を施したホームチームの反撃を受け、徐々にポケットを取られると、前半終了間際にその後手を踏んだ形からFW宮市亮に1点を返されたが、上々の形で前半を終えた。 後半は序盤のピンチを撥ね返したタイミングで、満を持して木村、染野、見木の主力3人を同時投入。この交代によって前線でボールを収めつつ、前がかりな相手を引っくり返してカウンターで3点目を奪うプランは嵌らなかったが、守護神マテウスの2度のビッグセーブを含め守備陣の身体を張った再三の好守によって前半のリードを守り抜き、敵地で2-1の勝利を収めた。 試合後の会見では防戦一方の後半のパフォーマンス、クローズの局面での攻撃のやり方を含め課題にも言及した城福監督だったが、ハーフタイム直前の失点を除き攻守に圧倒した前半について「守備も前にアグレッシブに行き、ラインも高く保ち、奪った後も前にボールを運ぶという意味で、我々が本来、今年の開幕から目指したものを、前半しっかり出してくれた。3点目が取れるチャンスもあったし、あれぐらい畳みかけるような状況で、3点目を取るか、あるいは前半を2-0のまま終わらすことができれば、最高の前半だったかなと思います」と手応えを口に。 さらに、「持たれるのはしんどかったと思いますけど、選手はやらせてはいけないところを、みんなで共有しながら最後のところは身体を張ってくれた。普段先発で行って、後からクローザーとして出てくる選手たちが、今回は逆になりましたが、各々が期するものがあって、各々の役割を全うしてくれたことで、このアウェイで勝ち点3を取れたと思いますし、全員で勝ち取った勝利なので、非常に価値がありますし、これをしっかり次につなげたい」と、総力戦でつかみ取った勝ち点3により大きな価値を見いだした。 常々、フラットなチーム内競争を促しながらも、攻撃面で明確なストロングポイントになっている木村、染野の両エースを同時にスタメンから外すという大きな決断に関しては、「今年で最低の試合」と強い憤りを示した磐田戦の敗戦を受け、「我々が目指しているサッカーに今進んでいるのか」と自問自答の末に下した決断だった。 「これまでずっとレギュラーで出てきた選手というのは、そういう成果を出してきて、そういう努力をしてきた選手たちですけど、いつしか免除するものがあったわけではないですけれども、彼らのよさが出ているのであれば、目をつぶっていたりした自分がいた。前節の負けというのは私のせいかなと思っていました」 その上で「ここで、やはりこのチームが目指したいものが何なのかということを考えたときに、前線の3人のハードワークというのは欠かせないものなので、賭けではありましたけど、彼らの思いに託しましたし、おそらくベンチで見ていた選手も相当刺激になったと思います」と、連敗かバウンスバックの勝利かで、今後のチームの行方を左右する中での賭けに勝利した勝負師は安堵と共に晴れやかな表情で期待に応えた選手たちの仕事を称えた。 「各々が期するものがあった」と指揮官が言及していた部分では、ここ数試合で消化不良のプレーが続いた山田剛、MF稲見哲行の2選手がこの試合で見せたパフォーマンスは非常に印象的なものだった。 強度の高い守備に2点目をお膳立てした背番号27に関して指揮官は、以前からその高いポテンシャルを引き出し切れていないとの反省を口にしていたが、この一戦を通じてそのヒントを得たようだ。 「中2日ではありましたけど、我々らしく我々が目指すものを出し切って、90分戦うというところで、彼の役割というものを明確にしました。彼が先頭を切ってスイッチを入れてくれるので、あとの選手が追随してボールを追いかけるのか、しっかり締めるのか、ラインを上げるのか、下げるのかというのは非常に明確だった。いろんな状況のなかで判断させるよりも、彼は先頭を切ってプレーさせる方が攻守において、彼の良さが活きると考えていました」 一方、右ウイングバックでプレーした稲見は何度か入れ替わられる場面や繋ぎの部分での判断ミスは見受けられたものの、チーム最多の走行距離、スプリントを記録し、宮市、FWエウベルとリーグ屈指のウイングプレーヤー相手に見事な奮闘を見せた。 城福監督は「フィジカル、運動量を含めて彼のストロングというのを前面に押し出してほしいと思っていましたし、特に今日の相手は日本の中で屈指のウイングが先発でも後から出てくる選手もいるので、彼のフィジカル的なものというのを押し出してくれれば、そうやられることはないだろうと思っていましたし、彼もそこに特化して集中してやってくれた」と、その起用の意図とともに与えられた役目を完遂したダイナモの奮闘を労った。 1失点は喫したものの、磐田戦の大量失点から中2日の一戦で、守備面の修正や指揮官が求める靴一足分の寄せといった意識の改善を示した中、DF千田海人は「チームで城福さんが伝えたいことをしっかり代わって出た選手含めて全員で、前半から体現できた試合」、「磐田戦じゃ基本的なところでの走るやプレッシングするとか、そういう相手に圧力を与えるところがやっぱり少なかった。今日はしっかりそこのところで相手にプレッシング、裏に抜けて走ること、スプリントすること、プレスバック、セカンドボールの予測。そこにどれだけ出力を出せるかというところを、今日はみんなできていたと思う」と、指揮官の明確な指示の下、短期間での立て直しに満足感を示した。 ゲームキャプテンとしてチームを締めたDF谷口栄斗も「アウェイですし、開幕戦はああいう負け方をしていた相手だったので、今回勝てたことはすごく大きいですし、チームとしてまた自信になる勝利」と難敵相手のこの勝利がチームの自信に繋がると感じている。 また、木村と染野のレギュラーストライカーコンビに良い形で刺激を与えた山田剛は「チーム内で競争していけるチームがやっぱり強いチームだと思うので、一喜一憂せずにここから後半戦も始まっていくので、もっとチームの力になり、他のチームにも脅威を与えられるような選手になりたい」と、後半戦でのさらなる活躍を誓った。 クラシコでの勝利で暫定ながら9位に浮上した昇格組は、同じく開幕3戦目で敗れたセレッソ大阪をホームに迎える次節で、再びのリベンジと共に後半戦初の連勝を狙う。 2024.06.30 07:30 Sun
明治安田J1リーグ第21節の横浜F・マリノスvs東京ヴェルディが29日に日産スタジアムで行われ、アウェイの東京Vが1-2で勝利した。 前節、アビスパ福岡に2-1と競り負けて連勝がストップした12位の横浜FMは、開幕戦以来、今シーズン2度目のクラシコでバウンスバックの勝利を狙った。大幅なターンオーバーを敢行した前節から先発7人を入れ替え、松原健、喜田拓也、渡辺皓太らが復帰。3トップは右からヤン・マテウス、アンデルソン・ロペス、宮市亮という並びとなった。 一方、後半戦初戦でジュビロ磐田に0-3の完敗を喫した11位の東京Vは、中2日のアウェイ戦でリバウンドメンタリティを示すトリコロール相手のリベンジを狙った。城福浩監督は先発5人を変更。木村勇大、染野唯月の両エースに見木友哉をベンチスタートとし、山田楓喜、山田剛綺、山見大登を起用。前線に大胆なテコ入れを図った。 中2日での3連戦ラストマッチというタフな状況で幕を開けた伝統の一戦。立ち上がりは前線にフレッシュな選手を送り込んだアウェイチームが、ショートカウンターから山見、綱島悠斗の意表を突くロングシュートと立て続けにフィニッシュのシーンを作り出す。 開始早々のゴールとはならなかったが、前回対戦同様に前半序盤に先制点を奪い切る。12分、右CKの場面で山田楓のクロスボールがゴール前で混戦を生むと、ペナルティアーク付近でクリアボールを回収した山見が、鋭い右足のミドルシュートをゴール左上隅の完璧なコースに突き刺した。 山見の15試合ぶりとなる今季2点目によって最高のスタートを切った東京V。さらに、ゴール直後には翁長聖がGKポープ・ウィリアムの前目のポジションを見極めてロングシュートを放ち、ユース育ちのGKに際どい対応を強いる。 以降も球際の勝負、集まりの速さで圧倒し続けると、22分には見事な崩しから追加点を奪取。自陣で綱島からバックパスを受けた最後尾の林尚輝が右サイドのスペースを狙う山田剛に絶妙なダイレクトスルーパスを通す。そのまま深い位置まで運んだ山田剛のグラウンダークロスはニアに飛び込んだ山見には合わずも、DF上島拓巳にディフレクトしてコースが変わってゴール左隅に決まった。 立ち上がりから良いところなく失点を重ねたホームチームは、ここから反撃態勢に。相手のプレスをかける位置が少し下がったことで、相手陣内でボールを動かす時間が長くなるが、ボールを持たされている感が否めなく、自慢の3トップもほとんど前向きでプレーできない。 また、30分過ぎには渡邊泰基が脳震とうの疑いでプレー続行不可能となり、古巣対戦の加藤蓮を同じ左サイドバックにスクランブル投入するアクシデントも発生。以降はボールを握って攻め手を窺う横浜FM、堅守速攻で応戦する東京Vという構図の下で拮抗した展開が続く。 前半アディショナルタイムにはホームチームがセットプレーの二次攻撃からエドゥアルドのボレーシュートでゴールネットを揺らすが、これは惜しくもオフサイドの判定。それでも、直後のアディショナルタイム5分には相手陣内右サイド深くでの細かい連携からポケットを取った天野純、渡辺のコンビネーションからゴール前にこぼれたボールを宮市が豪快に右足で蹴り込み、1点を返して前半を終えた。 アウェイチームの1点リードで折り返した後半は互いに選手交代なしでスタート。勢いを持って入った横浜FMが攻勢を仕掛ける展開が続く中、54分にはビッグチャンス。GKからのロングフィードのこぼれを中盤で繋ぎ渡辺のスルーパスで一気に背後を取ったヤン・マテウスがボックス右に抜け出すが、右足シュートは絶妙に間合いを潰したGKマテウスの好守に遭う。 守護神のビッグプレーで失点を回避した東京Vは直後の55分に3枚替えを敢行。前線で奮闘した山田剛、山田楓、山見を下げて木村、染野、見木の前線の主力を投入。さらに、61分には齋藤功佑に代えて宮原和也をボランチに投入した。 一方、喜田拓也の枠のわずか左に外れるミドルシュートで後半2つ目のチャンスを作り出した横浜FMも早いタイミングで交代カードを切る。1ゴールの宮市を下げて切り札のエウベルをピッチに送り出した。 後半半ばを過ぎてもボールを握って押し込む横浜FMの時間帯が続くが、最後の局面でしっかりと身体を張る東京Vの守備を崩し切れない。ただ、アウェイチームも主力を投入した前線のタレントを活かせず、なかなか前がかりな相手を引っくり返すことができない。 その後、膠着状態を打開したいハリー・キューウェル監督は85分に勝負の2枚替え。渡辺に代えて山根陸を入れたほか、エドゥアルドを下げて井上健太を投入。後ろを3枚にして力業でゴールをこじ開けにかかる。 4分が加えられた後半アディショナルタイムを含め、ホームチームが決死の猛攻を仕掛けたが、アンデルソン・ロペスの決定的なシュートはGKマテウスの好守に阻まれ、試合はこのままタイムアップ。 開幕戦と同じスコアでリベンジを果たした東京Vが、磐田戦の大敗を払拭する勝利で後半戦最初の白星を手にした。一方、前半の連続失点が最後まで重くのしかかった横浜FMは後半戦を連敗でスタートする形となった。 横浜F・マリノス 1-2 東京ヴェルディ 【横浜FM】 宮市亮(前45+5) 【東京V】 山見大登(前12) オウンゴール(前22) <span class="paragraph-title">【動画】東京Vの先制点は山見大登の強烈ミドル!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>こぼれ球をクールにズドン<br>\<br><br>CKのクリアボールを東京V・山見が<br>カーブをかけながら叩き込んだ<br><br>山見のゴラッソで<br>アウェイの東京Vが見事に先制<br><br>明治安田J1第21節<br>横浜FM×東京V<br> <a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> ライブ配信中<a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%A8%AA%E6%B5%9CFM%E6%9D%B1%E4%BA%ACV?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#横浜FM東京V</a> <a href="https://t.co/9aZdtAsmD3">pic.twitter.com/9aZdtAsmD3</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1806998553476112586?ref_src=twsrc%5Etfw">June 29, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.06.29 21:06 Sat
東京ヴェルディの城福浩監督が、不甲斐ない結果に終わった後半戦初戦に憤りを示した。 東京Vは26日、ヤマハスタジアムで行われた明治安田J1第20節のジュビロ磐田に0-3で敗戦した。 前節、名古屋グランパス相手に1-0の勝利を収め前半戦を白星で締めくくると共に10位でシーズンを折り返した東京V。後半戦に向けて指揮官は「“やれている感”を出したくない」、「満足しないチームだということを示し続けるチームにしたい」と改めてチームを引き締める言葉を強調したが、その初陣は厳しい結果となった。 前回対戦で3-2と競り勝った、昨季昇格を争ったライバル相手にシーズンダブルを狙った一戦は、前半序盤にPKを献上する難しい入りに。このピンチはキッカーのFWジャーメイン良のシュートを守護神マテウスのビッグセーブで凌ぎ事なきを得ると、前半半ば以降は球際の勝負で盛り返し、マイボール時もシステムの嚙み合わせ上のミスマッチを活かしながらミドルシュートを軸に惜しい形も作り出した。 ただ、前半同様に後半の入りで劣勢を強いられると、51分にMFブルーノ・ジョゼのクロスからDF林尚輝のオウンゴールで先制点を献上。さらに、波状攻撃を受けた中で61分には左CKの場面でMF上原力也の正確なクロスをFWマテウス・ペイショットに頭で合わせられ、痛恨の2失点目。 以降はFW山見大登、MF山田楓喜、MF新井悠太といった攻撃的なカードを切って前がかりな布陣でゴールを目指したが、FW木村勇大や新井の決定機も相手の好守に阻まれた。その後、不用意なボールロストやデュエルの敗北で受けた再三のカウンターからピンチを招くと、試合終了間際にはFW古川陽介に5人の守備者が翻弄される鮮やかなソロゴールを叩き込まれ、0-3の大敗を喫した。 マテウスのPKストップに救われた部分はあったが、相手の流れで耐えた前半の粘り強い守備。最後の精度に課題を残したものの、可能性を感じさせた前半終盤の攻撃と0-3という敗戦の中でも良い部分もあった一戦だったが、試合後の会見で城福監督は「今年で最低の試合」と非常に厳しい言葉でチームへの憤りを示した。 これまでも結果に関わらず、チームの緩みや消極的な姿勢に対して厳しい態度を示してきた一方、今回の試合以上に力の差を見せつけられたFC町田ゼルビア戦、サンフレッチェ広島戦では真摯に実力差を認めていた率直な指揮官は、その憤りの理由についてこう語った。 「相手にとって奪ったらカウンターをしやすいような中途半端なポゼッションと、局面の戦いで簡単に負けて、最後の走り合いで簡単に負けて、誰かが体を張ってくれるだろうという、人任せのこのサッカーはもう今日限りにしたい」 「(前後半の入りの苦戦の理由は)軽いの一言。前線の追いも甘いですし、誰かが3度ぐらい追いかけて全員を鼓舞するような走りをしたか。誰かが頭を投げ出して体を張っているのをみんなが感じるようなプレーをしたか。僕は感じられなかった」 また、球際の勝負、ハードワークといったファンダメンタルの不足以上に問題視したのは、「このチームとして気をつけなければいけないよくないところ」と指摘するポゼッションの部分。城福監督は「一番は僕の指導の至らなさ」と自身の反省を口にしつつ、相手に付け入る隙を与えたチームの戦いに苦言を呈した。 「ちょっと余裕があるなというふうになったときに、このチームとして気をつけなければいけないよくないところが、余裕があるからこそ足元で綺麗なサッカーをしようとする。それが相手からすれば、奪ったらカウンターにできる絶好のポゼッションとなる」 「自分たちが攻める方向でエネルギーをかけて、ボールを奪ってカウンターを仕掛けやすいようなポゼッションをしていると、出てこなくても出てきても誰が裏を何度も狙ったか。ボールを出した選手が長い距離のワンツーを走ったのか。奪われた瞬間に3度ボールを追いかけてファウルでもいいからそこで止めたのか。情けないですね。僕の指導の至らなさだと思います」 前半戦終了時点で首位と自動降格圏と12ポイント差で、上位争い、残留争いのいずれに絡んでいくかに注目が集まる中での後半戦初戦の厳しい結果を受けて指揮官は「自分たちが19節終わって半分のところで、もう半分というのが、一試合一試合の重みが増していく状況になる中で、後半のスタートがこのような軽い試合をしてしまえば、我々はおそらく残留争いに巻き込まれることは間違いない」と、改めてチームに危機感を植え付けた。 ここまで連敗が一度もない粘り強さ、リバウンドメンタリティを特長に16年ぶりのJ1の舞台で奮闘するチームは、中2日のアウェイゲームにおいて開幕戦で敗れた横浜F・マリノスとのクラシコに臨む。その対戦相手は1試合未消化ながら1ポイント下と決して状態は良くないが、難敵相手に磐田戦で出た課題を克服してバウンスバックを果たせるか…。 2024.06.27 07:30 Thu
明治安田J1リーグ第20節のジュビロ磐田vs東京ヴェルディが26日にヤマハスタジアムで行われ、ホームの磐田が3-0で勝利した。 前節、セレッソ大阪と1-1で引き分けた磐田は前半戦を16位でフィニッシュ。中3日で迎えたホームでの後半戦初戦は前回対戦で競り負けた昇格組相手に勝利を狙った。前節からは先発3人を変更。リカルド・グラッサ、松本昌也、平川怜に代えて森岡陸、ブルーノ・ジョゼ、金子翔太を起用した。 一方、名古屋グランパスに1-0で競り勝って前半戦を10位で終えた東京V。連勝とともに後半戦白星スタートを狙った城福浩監督率いるチームは先発2人を変更。谷口栄斗、山見大登に代えて千田海人、見木友哉を起用した。 立ち上がりは互いに長いボールを使いながら様子見の入りとなる。だが、徐々に切り替えとセカンドへの反応で優位に立ったホームチームが攻勢を強める。 金子の背後への抜け出しからファーストチャンスを作ると、直後の9分にはブルーノ・ジョゼがボックス内で松橋優安のファウルを誘ってPKを獲得する。だが、離脱明け後最初のゴールが期待されたキッカーのジャーメイン良が右を狙って蹴ったシュートはGKマテウスの見事なセーブに阻まれた。 ジャーメインの前回対戦に続くPK失敗によって均衡が保たれる形となった試合はここから一進一退に。 互いに素早いトランジション、細かい中盤での繋ぎから空いたサイドへの大きな展開も使いながら攻め手を窺う。その流れから東京Vは染野唯月、磐田はマテウス・ペイショットにゴール前で決定機が訪れるが、シュートを枠に飛ばせない。 前半終盤にかけてはデュエルの部分で押し返し、システムの噛み合わせのミスマッチを効果的に活かしたアウェイチームの時間が続いたが、齋藤功佑や綱島悠斗の際どいミドルシュートはゴールに繋がらず。また、微妙な判定によって両軍フラストレーションを露わにする場面も目立つ中で前半終了を迎えた。 ゴールレスで折り返した試合は後半も同じメンバーでスタート。開始直後の47分には前線で競り勝った木村勇大がボックス左に持ち込んで右足を振るが、ここはGK川島永嗣の好守に遭う。 このピンチを凌いだ磐田は後半最初のチャンスをゴールに結びつける。51分、ディフェンスラインからの縦パスを右のライン間に顔を出した上原力也が絶妙なワンタッチで右サイドのスペースを狙ったブルーノ・ジョゼに繋ぐと正確なクロスは味方に合わずも、DF林尚輝に当たってコースが変わってゴールネットに吸い込まれた。 後半の入りで先制しで勢いに乗るホームチームは畳みかける攻めを見せると、61分には上原の正確な左CKをゴール前のペイショットが頭で合わせて右隅に流し込み、貴重な追加点を挙げた。 一方、厳しい連続失点となった東京Vは失点前から準備していた3枚替えを敢行。谷口、山見に加えて、特別指定の新井悠太を投入。さらに、切り札の山田楓喜もピッチに送り込んで前がかる。 連戦の影響によってよりオープンとなった後半終盤はゴール前の攻防が多くなる。2トップにボールが収まる磐田は再三のカウンターから3点目に迫るが、ジャーメインの決定機は前半同様にGKマテウスに阻まれる。 対するアウェイチームは木村を起点にいくつかチャンスを作るが、最後のところで粘るホームチームの守備攻略に手を焼く。 その後、冷静に時計を進めた磐田は守備的なカードにJリーグデビューのウェベルトンを投入し、試合をクローズにかかる。すると、後半アディショナルタイムにはカウンターから左サイドで5人の守備者を翻弄した古川陽介が圧巻のソロゴールを叩き込んでトドメの3点目も奪って見せた。 そして、前回対戦で敗れた東京Vに会心のリベンジを決めた磐田が4試合ぶりの勝利で後半戦を白星でスタートした。 ジュビロ磐田 3-0 東京ヴェルディ 【磐田】 オウンゴール(後6) マテウス・ペイショット(後16) 古川陽介(後45+5) <span class="paragraph-title">【動画】古川陽介が独走弾</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>何人抜いた…!?<br>\<br><br>これぞ古川陽介<br>衝撃の60m独走弾<br><br>明治安田J1第20節<br>磐田×東京V<br><a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> 見逃し配信中<a href="https://twitter.com/hashtag/%E7%A3%90%E7%94%B0%E6%9D%B1%E4%BA%ACV?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#磐田東京V</a> <a href="https://t.co/nJnUWu3Duq">pic.twitter.com/nJnUWu3Duq</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1805937365694701885?ref_src=twsrc%5Etfw">June 26, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.06.26 21:23 Wed

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ブラウブリッツ秋田は2日、東京ヴェルディのFW河村慶人(24)が期限付き移籍で加入することを発表した。 移籍期間は2025年1月31日までとなり、東京Vとの公式戦には出場できない。なお、背番号は「77」に決定した。 河村は大阪府出身で、近畿大学附属高校から日本体育大学へ進学。2022年に東京Vへ加入した。 プロ1年目からJ2で28試合3得点、天皇杯で4試合に出場。2年目の2023シーズンもJ2で31試合2得点、天皇杯で1試合に出場していたが、初のJ1となった3年目の今シーズンはここまで2試合、YBCルヴァンカップでも1試合の出場に終わっていた。 秋田は河村について「泥臭く、攻守に献身的なプレーを厭わずFWにSHとマルチにこなすアグレッシブな選手」と、特徴を紹介している。 河村は両クラブを通じてコメントしている。 ◆ブラウブリッツ秋田 「東京ヴェルディから加入することになりました河村慶人です。初めての移籍なので新しい環境に早く慣れ、目標としているJ1昇格に貢献できるよう、全力でチームのために闘います」 「ソユースタジアムでファン・サポーターの方々にお会いできるのを楽しみにしています!応援よろしくお願いします」 ◆東京ヴェルディ 「このたび、ブラウブリッツ秋田に期限付き移籍することを決断しました。中々試合に出られない状況でもヴェルディの勝利のために何かできることはあるかと考えながら過ごしていましたが、選手として試合に出て成長したいという思いが強く、環境を変えて一から努力していこうと思い、今回の移籍を決断しました」 「ヴェルディからは離れてしまいますが、それでもファン・サポーターの方々に応援されるような選手になれるようブラウブリッツ秋田で頑張ってきたいと思います」 「最後になりますが、ファン・サポーターの方々と喜怒哀楽を共にした2年半は僕の人生の宝物です。ヴェルディが大好きです。本当にありがとうございました」 2024.07.02 10:43 Tue
ちょっと前の話だが、6月22日のJ1リーグ第18節、東京V対名古屋戦(1-0)の決勝点のシーンである。右サイドでカウンターを仕掛けた東京Vの選手がファウルで倒されたものの、ダレン・イングランド主審はすぐに笛を吹かずにプレーを流したことで、こぼれ球を拾った翁長聖がGKと1対1から意表をついたループシュートでゴールを決めた。ドリブルしながらのループはかなり高度なテクニックだが、翁長にとっては当り前のプレーだったのかもしれない。 そしてイングランド主審である。6月30日のJ1リーグ第21節、FC東京対福岡戦の主審を務めた。試合は中3日の3連戦目のせいもあったのか、とても低調な内容だった。スケジュール的に様々な理由があるのだろうが、梅雨入りした時期のハードな連戦は地方のクラブにとって「連戦のなか、ほとんど練習できない」と長谷部茂利監督が嘆いたように一考の余地があってもいいかもしれない。 試合について、イングランド主審はFC東京の選手の足を上げたタックルと、後ろからのチャージに迷うことなく笛を吹いた。プレーは途切れることなく続いていたので、たぶん日本人主審なら笛を吹かずにプレーを流していたことだろう。 ここが難しいところである。「海外基準で競り負けないために」とフィジカルコンタクトなど接触プレーに関して、近年のホイッスルはかなり緩くなっている印象がある。その一方で1月のアジアカップでは、「これで笛を吹くの?」とかなりルーズな(?)アジアの基準を再確認した。 天皇杯での町田対筑波大戦でのジャッジに関しても、JFAの審判委員会はノーコメントなのは、これまでの歴史から鑑みれば当然の成り行きだった。決まったジャッジを覆ることはあり得ないからだ。 話をイングランド主審に戻すと、イエローカードは福岡の選手に3枚。そのうち2枚は突破を意図的に反則でブロックしたケースで、残り1枚はアディショナルタイムに時間稼ぎをした選手の異議に対して。いずれも迷うことなくカードを出しつつ、選手とコミュニケーションを取っていたのが印象的だった。 英語で日本人選手とどこまで意思疎通ができるかどうか、こればかりは記者席から見ていてもわからない。しかしイングランド主審は前半にタックルで反則を取った中村帆高と試合中に何度かコミュニケーションを試みていた。たぶん、「次に危険なプレーをしたら警告だよ」とでもアドバイスしていたのではないだろうか。こうしたコミュニケーションもかなりの“抑止力"になると思われる。 選手と主審のコミュニケーション、できれば聞きたいものである。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカな <span class="paragraph-title">【動画】主審の判断が絶賛浴びる!!Jリーグを担当したプレミア主審のアドバンテージが決勝点に</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="A_VVJgu16gE";var video_start = 190;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.07.01 22:15 Mon
シント=トロイデンは30日、ガンバ大阪からU-23日本代表MF山本理仁(22)の完全移籍加入を発表した。 東京ヴェルディのアカデミーで育ち、高校2年生の2019年に飛び級昇格の左利き司令塔はトップチームで3年半を過ごした後、2022年夏からG大阪で初のJ1挑戦。昨年6月からはシント=トロイデンにレンタル移籍し、ベルギーを舞台に初の欧州挑戦を果たした。 そのベルギーでは途中出場が主だったが、公式戦35試合でプレー。代表では各世代で中心となり、来たるパリ・オリンピックのU-23日本代表メンバー入りも期待されるなか、完全移籍へ移行が決まった。 シント=トロイデンの公式サイトで「この度、STVVに完全移籍することになりました! 今年こそは目に見える結果でチームに貢献したいと思います! 応援よろしくお願いします」と決意を新たにすると、G大阪を通じても次のようにコメントしている。 「この度シント=トロイデンVVに完全移籍することになりました。ガンバ大阪というクラブで僕自身何も残すことはできませんでしたが、J1初挑戦だった僕にとっては毎日が刺激的で、成長させてもらえました」 「皆さんのパナスタでの声援、今でも忘れられません。ガンバ大阪というクラブ、大阪の街、人柄、全てが大好きです。最後になりますが、ガンバ大阪の躍進を心から願っています。そして今年のタイトル獲得を期待しています!」 「短い間でしたがありがとうございました!」 2024.06.30 15:29 Sun
東京ヴェルディが、開幕戦で敗れた横浜F・マリノス相手にリベンジを果たした。 前節、ジュビロ磐田に0-3の完敗を喫して後半戦を黒星でスタートした東京Vは29日、日産スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第21節で横浜FMと対戦した。 今シーズンの開幕戦で1-2の逆転負けを喫したライバル相手にバウンスバックを狙った中2日の一戦では、前節から先発5人を変更。その中で城福浩監督は、保有元との対戦で起用できなかった試合を除き、リーグ全試合で先発起用してきたFW木村勇大、FW染野唯月の両エースに加え、背番号10のMF見木友哉をベンチスタートとし、MF山田楓喜、FW山田剛綺、FW山見大登を前線で起用する大きな賭けに出た。 その前線のテコ入れに加え、中2日での3連戦ラストマッチ、高湿度のタフなアウェイゲームにおいてハイインテンシティのスタイルに原点回帰すると、前半はその狙いが完璧に機能。 最前線に入った山田剛がアンカーのMF喜田拓也を抑えながら、2シャドーがセンターバックを掴みに行き、そこにウイングバックの縦ズレ、3バックの両脇の横ズレで連動しながらトリコロールが得意とするボールの循環を遮断。12分に右CKの二次攻撃から山見の圧巻のミドルシュートで先制点を奪うと、22分にはDF林尚輝の見事なダイレクトスルーパスで右サイドの背後を取った山田剛のグラウンダークロスがDF上島拓巳のオウンゴールを誘発し、瞬く間にリードを広げた。 その後、前半途中に喜田の1アンカーからMF渡辺皓太を1列落としたダブルボランチの形で修正を施したホームチームの反撃を受け、徐々にポケットを取られると、前半終了間際にその後手を踏んだ形からFW宮市亮に1点を返されたが、上々の形で前半を終えた。 後半は序盤のピンチを撥ね返したタイミングで、満を持して木村、染野、見木の主力3人を同時投入。この交代によって前線でボールを収めつつ、前がかりな相手を引っくり返してカウンターで3点目を奪うプランは嵌らなかったが、守護神マテウスの2度のビッグセーブを含め守備陣の身体を張った再三の好守によって前半のリードを守り抜き、敵地で2-1の勝利を収めた。 試合後の会見では防戦一方の後半のパフォーマンス、クローズの局面での攻撃のやり方を含め課題にも言及した城福監督だったが、ハーフタイム直前の失点を除き攻守に圧倒した前半について「守備も前にアグレッシブに行き、ラインも高く保ち、奪った後も前にボールを運ぶという意味で、我々が本来、今年の開幕から目指したものを、前半しっかり出してくれた。3点目が取れるチャンスもあったし、あれぐらい畳みかけるような状況で、3点目を取るか、あるいは前半を2-0のまま終わらすことができれば、最高の前半だったかなと思います」と手応えを口に。 さらに、「持たれるのはしんどかったと思いますけど、選手はやらせてはいけないところを、みんなで共有しながら最後のところは身体を張ってくれた。普段先発で行って、後からクローザーとして出てくる選手たちが、今回は逆になりましたが、各々が期するものがあって、各々の役割を全うしてくれたことで、このアウェイで勝ち点3を取れたと思いますし、全員で勝ち取った勝利なので、非常に価値がありますし、これをしっかり次につなげたい」と、総力戦でつかみ取った勝ち点3により大きな価値を見いだした。 常々、フラットなチーム内競争を促しながらも、攻撃面で明確なストロングポイントになっている木村、染野の両エースを同時にスタメンから外すという大きな決断に関しては、「今年で最低の試合」と強い憤りを示した磐田戦の敗戦を受け、「我々が目指しているサッカーに今進んでいるのか」と自問自答の末に下した決断だった。 「これまでずっとレギュラーで出てきた選手というのは、そういう成果を出してきて、そういう努力をしてきた選手たちですけど、いつしか免除するものがあったわけではないですけれども、彼らのよさが出ているのであれば、目をつぶっていたりした自分がいた。前節の負けというのは私のせいかなと思っていました」 その上で「ここで、やはりこのチームが目指したいものが何なのかということを考えたときに、前線の3人のハードワークというのは欠かせないものなので、賭けではありましたけど、彼らの思いに託しましたし、おそらくベンチで見ていた選手も相当刺激になったと思います」と、連敗かバウンスバックの勝利かで、今後のチームの行方を左右する中での賭けに勝利した勝負師は安堵と共に晴れやかな表情で期待に応えた選手たちの仕事を称えた。 「各々が期するものがあった」と指揮官が言及していた部分では、ここ数試合で消化不良のプレーが続いた山田剛、MF稲見哲行の2選手がこの試合で見せたパフォーマンスは非常に印象的なものだった。 強度の高い守備に2点目をお膳立てした背番号27に関して指揮官は、以前からその高いポテンシャルを引き出し切れていないとの反省を口にしていたが、この一戦を通じてそのヒントを得たようだ。 「中2日ではありましたけど、我々らしく我々が目指すものを出し切って、90分戦うというところで、彼の役割というものを明確にしました。彼が先頭を切ってスイッチを入れてくれるので、あとの選手が追随してボールを追いかけるのか、しっかり締めるのか、ラインを上げるのか、下げるのかというのは非常に明確だった。いろんな状況のなかで判断させるよりも、彼は先頭を切ってプレーさせる方が攻守において、彼の良さが活きると考えていました」 一方、右ウイングバックでプレーした稲見は何度か入れ替わられる場面や繋ぎの部分での判断ミスは見受けられたものの、チーム最多の走行距離、スプリントを記録し、宮市、FWエウベルとリーグ屈指のウイングプレーヤー相手に見事な奮闘を見せた。 城福監督は「フィジカル、運動量を含めて彼のストロングというのを前面に押し出してほしいと思っていましたし、特に今日の相手は日本の中で屈指のウイングが先発でも後から出てくる選手もいるので、彼のフィジカル的なものというのを押し出してくれれば、そうやられることはないだろうと思っていましたし、彼もそこに特化して集中してやってくれた」と、その起用の意図とともに与えられた役目を完遂したダイナモの奮闘を労った。 1失点は喫したものの、磐田戦の大量失点から中2日の一戦で、守備面の修正や指揮官が求める靴一足分の寄せといった意識の改善を示した中、DF千田海人は「チームで城福さんが伝えたいことをしっかり代わって出た選手含めて全員で、前半から体現できた試合」、「磐田戦じゃ基本的なところでの走るやプレッシングするとか、そういう相手に圧力を与えるところがやっぱり少なかった。今日はしっかりそこのところで相手にプレッシング、裏に抜けて走ること、スプリントすること、プレスバック、セカンドボールの予測。そこにどれだけ出力を出せるかというところを、今日はみんなできていたと思う」と、指揮官の明確な指示の下、短期間での立て直しに満足感を示した。 ゲームキャプテンとしてチームを締めたDF谷口栄斗も「アウェイですし、開幕戦はああいう負け方をしていた相手だったので、今回勝てたことはすごく大きいですし、チームとしてまた自信になる勝利」と難敵相手のこの勝利がチームの自信に繋がると感じている。 また、木村と染野のレギュラーストライカーコンビに良い形で刺激を与えた山田剛は「チーム内で競争していけるチームがやっぱり強いチームだと思うので、一喜一憂せずにここから後半戦も始まっていくので、もっとチームの力になり、他のチームにも脅威を与えられるような選手になりたい」と、後半戦でのさらなる活躍を誓った。 クラシコでの勝利で暫定ながら9位に浮上した昇格組は、同じく開幕3戦目で敗れたセレッソ大阪をホームに迎える次節で、再びのリベンジと共に後半戦初の連勝を狙う。 2024.06.30 07:30 Sun
横浜F・マリノスのFW宮市亮が、東京ヴェルディ戦を振り返った。 29日、明治安田J1リーグ第21節で横浜FMはホームの日産スタジアムに東京Vを迎えた。 開幕戦で対戦した両者。横浜FMが国立競技場で見事な逆転勝利を収めていたものの、リーグ戦はここまで低迷。12位に沈んでいた。 一方の東京Vは16年ぶりのJ1でなんとか奮闘。粘り強さを見せて11位に位置している。 試合は12分、クリアボールを拾った山見大登に強烈なミドルシュートを叩き込まれて先制を許すと、22分には右サイドを崩されるとクロスがオウンゴールとなり横浜FMは2点のリードを許す。 開幕戦同様に先行される展開となった中、前半アディショナルタイムには宮市がこぼれ球を思い切り蹴り込み1点差で後半へ。その後半は横浜FMが良いパフォーマンスを見せていくも、東京Vの粘り強い守備の前にゴールを奪えず、1-2で敗戦となった。 この試合で反撃のゴールを決めた宮市だったが「僕の数字どうこうよりも、チームとして結果が出ていないことが何よりも辛いです」とコメント。チームとして勝てていないことを悔やんだ。 試合は前半の早い段階で2失点。ミスが絡んでのゴールとなった。 「ボールがなかなかウイングに入らず、ヴェルディも凄く対策してきた感じがありました。前半は苦しかったです」と振り返った宮市。チームとしては立ち上がりから主導権を握るつもりだったという。 「チームとしては前半圧倒して、勝負を決めたいという感じで入った中で、ああいった失点で0-2でビハインドになってしまうというのは、なんでだろうというところもあります」 「2-1になって、もう一回ここで巻き返そうとハーフタイムに入り、後半はほぼ僕たちが支配していたと思いますけど、結果は結果なのでしっかり受け止めないといけないです」 2失点を喫した中、チームは選手の配置を変更。ダブルボランチに変更すると、ボールが回りだし、後半にはほとんど時間を支配したが、ゴールだけが遠い結果となった。 宮市は「立ち位置のところでやりやすくなったのは、僕は中盤の選手ではないのでなんとも言えないですけど、やりやすさを感じたのかなと思います」と語り、「結構ゴール前まで行けるシーンは多かったので、その形を前半からやらなければいけないなと思います」と、最初から高いパフォーマンスを出せなかったことを悔やんだ。 チームはリーグ戦で今季3度目の連敗。5月からの2カ月で3度も連敗という状況だ。 前節のアビスパ福岡戦もミスから失点。宮市は「どう気をつけて良いのか、僕らも手探りな状況です。前を向いてやるしかないですね」と、難しい状況であるとした。 多くの経験をしてきた宮市だが「落ち込んでいる雰囲気はなくて、前向きにやっていて、雰囲気的にどうこうというのはないです」とチームの状態について言及。次戦のサガン鳥栖戦でしっかりと勝利することが大事だとした。 「こういうことは水物ではないですが、勝つ時は勝つし、負ける時は負ける。ただ、ここで本当にズルズルいかないことが何よりも大事です」 「今シーズンは連敗が多いですけど、絶対に次は3連敗しないように食い止めて、また連勝していければ流れも変わってくると思います」 <span class="paragraph-title">【動画】宮市亮が豪快に蹴り込み1点を返す!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br><a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> ライブ配信中<a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%A8%AA%E6%B5%9CFM%E6%9D%B1%E4%BA%ACV?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#横浜FM東京V</a> <a href="https://t.co/imtVbBYfLA">pic.twitter.com/imtVbBYfLA</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1807009330421547140?ref_src=twsrc%5Etfw">June 29, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.06.29 23:35 Sat

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柏レイソルは4日、鹿島アントラーズからFW垣田裕暉(26)が完全移籍で加入すると発表した。 鹿島の下部組織出身である垣田は、2016年にトップチーム昇格を果たしてプロデビュー。その後はツエーゲン金沢や徳島ヴォルティスへの期限付き移籍を経て、昨シーズンから鹿島に復帰した。 復帰初年度は公式戦34試合に出場するなど、主力の一人としてプレー。しかし、ランコ・ポポヴィッチ監督が就任した今シーズンは出番が減少しており、J1リーグ4試合、YBCルヴァンカップ2試合の出場にとどまっていた。 柏への移籍が決まった垣田は、両クラブを通じてコメントしている。 ◆柏レイソル 「はじめまして、垣田裕暉です。このたび、柏レイソルに加入することになりました。レイソルの力になれるよう、全力を尽くして戦います。応援よろしくお願いします」 ◆鹿島アントラーズ 「プロになってからは期限付き移籍で6年間外に出ていましたが、中学1年から14年半、人生の半分以上をアントラーズで過ごしてきました。自分にとって、アントラーズはとても思い入れのあるクラブなので、移籍をするかどうかすごく迷いました」 「しかし、一度きりのサッカー人生、ピッチで自分の力を示したいという思い、そしてこれからの成長を考えて、この決断をしました。アントラーズに関わるすべての皆様、本当にありがとうございました!」 2024.07.04 10:25 Thu
レノファ山口FCは4日、名古屋グランパスからFW酒井宣福(31)が期限付き移籍で加入すると発表した。背番号は「51」を着用する。 移籍期間は2025年1月31日まで。加入中、名古屋との公式戦には出場できない。 ヴィッセル神戸の酒井高徳を兄に持つ酒井。アルビレックス新潟でプロキャリアをスタートさせると、これまでアビスパ福岡、ファジアーノ岡山、大宮アルディージャ、サガン鳥栖でのプレーを経て、2022年に名古屋へ加入した。 名古屋では一定の出場機会を得るも、今シーズンは4月のトレーニング中に左大腿二頭筋肉離れの負傷をしたこともあり出番が減少。ここまで明治安田J1リーグで3試合、YBCルヴァンカップ1試合、天皇杯1試合の出場にとどまっていた。 山口に活躍の場を移す酒井は、両クラブを通じてコメントしている。 ◆レノファ山口FC 「初めまして、名古屋グランパスから来ました酒井宣福です!レノファに関わる全ての皆さんとたくさんの喜びを分かち合えるように自分の全てを捧げて頑張ります!J1昇格の為に共に戦いましょう!!よろしくお願いします!!」 ◆名古屋グランパス 「このたび、レノファ山口FCに期限付き移籍することになりました。シーズン途中での移籍になってしまって申し訳ありません。クラブ関係者やグランパスファミリーの方々の応援にいつも励まされていました。本当にありがとうございます!」 「自分としっかり向き合ってこのクラブでの経験を糧にさらなる成長ができるように頑張ります!チームを離れてもグランパスを応援しています!ありがとうございました!」 2024.07.04 09:50 Thu
SC相模原は4日、FC町田ゼルビアからDF三鬼海(31)が期限付き移籍で加入すると発表した。 移籍期間は2025年1月31日まで。加入期間中、町田との公式戦には出場できない。 三鬼は2011年に加入した町田でプロデビュー。その後、V・ファーレン長崎、ロアッソ熊本、モンテディオ山形でのプレーも経験し、2021年から再び町田でプレーしている。 しかし、2022年10月に右大腿二頭筋腱を断裂。全治6〜12カ月の大ケガを負うと、その後は出場機会を確保できず、今シーズンもJ1リーグに昇格したクラブで公式戦出場はなかった。 相模原で復活を目指す三鬼は、両クラブを通じてコメントしている。 ◆SC相模原 「SC相模原に関わる全ての皆様初めまして、三鬼海です。必要としてくれたクラブのために、覚悟を持って全力で戦います。応援のほどよろしくお願いいたします」 ◆FC町田ゼルビア 「この度、SC相模原に移籍することになりました。今までSNSや練習場、スタジアムなどでたくさん声をかけて頂きありがとうございました。そんなみなさんのためにも、怪我から復帰して必ずピッチに立って恩返しをする。その想いで辛いリハビリを乗り越え、日々練習をしてきましたが、残念ながら叶いませんでした」 「苦しい時も頑張れたのはみなさんのおかげです。本当に感謝しかありません。町田で出会ったすべての人のおかげで、今の自分があります。たくさんの愛をありがとうございました。町田の『J1優勝』を心から願ってます。長い間ありがとうございました!」 2024.07.04 09:20 Thu
3日、明治安田J1リーグ第16節延期分の横浜F・マリノスvsサガン鳥栖がニッパツ三ツ沢球技場で行われ、アウェイの鳥栖が0-1で勝利した。 横浜FMのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝進出に伴い延期されていた一戦。12位のホームチームは直近の東京ヴェルディ戦を1-2で落とし連敗中。中3日の今節はスタメンを2人変更し、エウベルと加藤聖が起用された。 対する18位の鳥栖は、柏レイソル相手の1-4の大敗でこちらも2連敗。中2日のアウェイチームは7名と大幅にメンバーを入れ替え、今シーズン初スタメンの日野翔太や特別指定の順天堂大学DF井上太聖らが先発した。 立ち上がりから攻め立てたのは横浜FM。左サイドを抜け出したエウベルがクロスを上げると、折り返しのボールを天野純が反転ボレー。GK朴一圭が落ち着いてセーブした。 その後もホームチームが主導権を握り、天野の直接FKやヤン・マテウスの突破からゴールに接近。鳥栖はなかなか前に出ていけなかったが、22分のCKの流れから河原創がクロスを上げ、富樫敬真のヘディングシュートに繋げた。 しかし、鳥栖にアクシデント。ピッチに座り込んでしまった井上が負傷交代となり、長沼洋一が25分に緊急出場。それでも、富樫のシュート、長沼の登場で盛り返し始めると、30分には波状攻撃から横山歩夢がカットインシュートを狙っていく。 一方の横浜FMも攻撃の姿勢を崩さず、32分に加藤聖に決定機。左ポケットからシュートも、GK朴が弾いたボールはゴールライン手前でDFがクリアした。 ハーフタイムにかけては一進一退の攻防が続き、44分には横山からのマイナスのパスを受けた日野が枠内にシュート。これはGKポープ・ウィリアムが弾き出した。 両チーム共にゴールまであと一歩に迫りながら、0-0で迎えた後半。鳥栖は早速左サイドから崩し、マルセロ・ヒアンが左ポスト直撃のシュートを放つ。 横浜FMも負けじと攻めるなか、54分には鳥栖が速攻からついに先制。マルセロ・ヒアンが右サイド高い位置でボールをキープすると、中央に走り込んだ横山を見てグラウンダーのクロス。右足ダイレクトで合わせたボールがゴール右隅に吸い込まれた。 リードを許した横浜FMは55分、左からヤン・マテウス、アンデルソン・ロペスと繋いで、エウベルが落としに反応。シュートは右ポストに直撃し、同点弾とはならない。 ハリー・キューウェル監督は66分までに4枚カードを切り、植中朝日や宮市亮など攻撃的な選手も投入。エウベルと植中の2トップの形に変える。 川井健太監督も75分に交代枠を使い果たし、5バックで逃げ切り体勢へ。押し込まれながらも集中した守備を見せ、アディショナルタイムも含めた20分を凌ぎきり、連敗を「2」で止める3試合ぶりの白星。17位に浮上し、降格圏を脱した。一方の横浜FMは、リーグ戦で4年ぶりとなる苦しい3連敗となった。 横浜F・マリノス 0-1 サガン鳥栖 【鳥栖】 横山歩夢(後9) <span class="paragraph-title">【動画】マルセロ・ヒアンの絶妙なラストパスから横山歩夢が先制点!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>最終ラインから鋭く速攻で仕留めた!<br>\<br><br>マルセロ・ヒアンの絶妙なラストパス<br>仕上げたのは逆サイドを上がった横山歩夢<br><br>明治安田J1リーグ第16節<br>横浜FM×鳥栖<br>LIVE on <a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%A8%AA%E6%B5%9CFM%E9%B3%A5%E6%A0%96?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#横浜FM鳥栖</a> <a href="https://t.co/nWIwKRtc8g">pic.twitter.com/nWIwKRtc8g</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1808461778608632191?ref_src=twsrc%5Etfw">July 3, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.07.03 21:09 Wed
愛媛FCは3日、ヴィッセル神戸からMF浦十藏(20)が育成型期限付き移籍で加入すると発表した。背番号は「38」を着用する。 移籍期間は2025年1月31日まで。加入期間中、神戸との公式戦には出場できない。 サガン鳥栖の下部組織出身である浦は、2023年に東福岡高校から神戸へ入団。同年3月にプロデビューを果たした。 神戸では厳しいポジション争いもあり、出場機会を掴めず。2年目となる今シーズンも、YBCルヴァンカップでの2試合の出場にとどまっていた。 武者修行へ出ることが決まった浦は、両クラブを通じてコメントしている。 ◆愛媛FC 「初めまして。ヴィッセル神戸から加入することになりました、浦十藏です!じゅうぞうと呼んでください!自分のスピードやドリブル突破を武器に愛媛FCのJ1昇格に貢献出来るように全身全霊で頑張ります!応援よろしくお願いします!」 ◆ヴィッセル神戸 「この度、愛媛FCに移籍することになりました。自分が成長するために考えた結果、この決断に至りました。チームに貢献できていない悔しさもありますが、絶対にヴィッセル神戸に貢献できるような選手になって、また優勝の景色を見られるように必ず成長して帰ってきます。短い間でしたが、ありがとうございました。引き続き、応援よろしくお願いします」 2024.07.03 10:20 Wed

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「今年で最低の試合」…東京Vの城福監督が大敗の磐田戦パフォーマンスに憤り

東京ヴェルディの城福浩監督が、不甲斐ない結果に終わった後半戦初戦に憤りを示した。 東京Vは26日、ヤマハスタジアムで行われた明治安田J1第20節のジュビロ磐田に0-3で敗戦した。 前節、名古屋グランパス相手に1-0の勝利を収め前半戦を白星で締めくくると共に10位でシーズンを折り返した東京V。後半戦に向けて指揮官は「“やれている感”を出したくない」、「満足しないチームだということを示し続けるチームにしたい」と改めてチームを引き締める言葉を強調したが、その初陣は厳しい結果となった。 前回対戦で3-2と競り勝った、昨季昇格を争ったライバル相手にシーズンダブルを狙った一戦は、前半序盤にPKを献上する難しい入りに。このピンチはキッカーのFWジャーメイン良のシュートを守護神マテウスのビッグセーブで凌ぎ事なきを得ると、前半半ば以降は球際の勝負で盛り返し、マイボール時もシステムの嚙み合わせ上のミスマッチを活かしながらミドルシュートを軸に惜しい形も作り出した。 ただ、前半同様に後半の入りで劣勢を強いられると、51分にMFブルーノ・ジョゼのクロスからDF林尚輝のオウンゴールで先制点を献上。さらに、波状攻撃を受けた中で61分には左CKの場面でMF上原力也の正確なクロスをFWマテウス・ペイショットに頭で合わせられ、痛恨の2失点目。 以降はFW山見大登、MF山田楓喜、MF新井悠太といった攻撃的なカードを切って前がかりな布陣でゴールを目指したが、FW木村勇大や新井の決定機も相手の好守に阻まれた。その後、不用意なボールロストやデュエルの敗北で受けた再三のカウンターからピンチを招くと、試合終了間際にはFW古川陽介に5人の守備者が翻弄される鮮やかなソロゴールを叩き込まれ、0-3の大敗を喫した。 マテウスのPKストップに救われた部分はあったが、相手の流れで耐えた前半の粘り強い守備。最後の精度に課題を残したものの、可能性を感じさせた前半終盤の攻撃と0-3という敗戦の中でも良い部分もあった一戦だったが、試合後の会見で城福監督は「今年で最低の試合」と非常に厳しい言葉でチームへの憤りを示した。 これまでも結果に関わらず、チームの緩みや消極的な姿勢に対して厳しい態度を示してきた一方、今回の試合以上に力の差を見せつけられたFC町田ゼルビア戦、サンフレッチェ広島戦では真摯に実力差を認めていた率直な指揮官は、その憤りの理由についてこう語った。 「相手にとって奪ったらカウンターをしやすいような中途半端なポゼッションと、局面の戦いで簡単に負けて、最後の走り合いで簡単に負けて、誰かが体を張ってくれるだろうという、人任せのこのサッカーはもう今日限りにしたい」 「(前後半の入りの苦戦の理由は)軽いの一言。前線の追いも甘いですし、誰かが3度ぐらい追いかけて全員を鼓舞するような走りをしたか。誰かが頭を投げ出して体を張っているのをみんなが感じるようなプレーをしたか。僕は感じられなかった」 また、球際の勝負、ハードワークといったファンダメンタルの不足以上に問題視したのは、「このチームとして気をつけなければいけないよくないところ」と指摘するポゼッションの部分。城福監督は「一番は僕の指導の至らなさ」と自身の反省を口にしつつ、相手に付け入る隙を与えたチームの戦いに苦言を呈した。 「ちょっと余裕があるなというふうになったときに、このチームとして気をつけなければいけないよくないところが、余裕があるからこそ足元で綺麗なサッカーをしようとする。それが相手からすれば、奪ったらカウンターにできる絶好のポゼッションとなる」 「自分たちが攻める方向でエネルギーをかけて、ボールを奪ってカウンターを仕掛けやすいようなポゼッションをしていると、出てこなくても出てきても誰が裏を何度も狙ったか。ボールを出した選手が長い距離のワンツーを走ったのか。奪われた瞬間に3度ボールを追いかけてファウルでもいいからそこで止めたのか。情けないですね。僕の指導の至らなさだと思います」 前半戦終了時点で首位と自動降格圏と12ポイント差で、上位争い、残留争いのいずれに絡んでいくかに注目が集まる中での後半戦初戦の厳しい結果を受けて指揮官は「自分たちが19節終わって半分のところで、もう半分というのが、一試合一試合の重みが増していく状況になる中で、後半のスタートがこのような軽い試合をしてしまえば、我々はおそらく残留争いに巻き込まれることは間違いない」と、改めてチームに危機感を植え付けた。 ここまで連敗が一度もない粘り強さ、リバウンドメンタリティを特長に16年ぶりのJ1の舞台で奮闘するチームは、中2日のアウェイゲームにおいて開幕戦で敗れた横浜F・マリノスとのクラシコに臨む。その対戦相手は1試合未消化ながら1ポイント下と決して状態は良くないが、難敵相手に磐田戦で出た課題を克服してバウンスバックを果たせるか…。 2024.06.27 07:30 Thu
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横浜FM撃破で後半戦初白星の東京V…前線総入れ替えの賭けに勝った勝負師は「全員で勝ち取った勝利」とより大きな価値見いだす

東京ヴェルディが、開幕戦で敗れた横浜F・マリノス相手にリベンジを果たした。 前節、ジュビロ磐田に0-3の完敗を喫して後半戦を黒星でスタートした東京Vは29日、日産スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第21節で横浜FMと対戦した。 今シーズンの開幕戦で1-2の逆転負けを喫したライバル相手にバウンスバックを狙った中2日の一戦では、前節から先発5人を変更。その中で城福浩監督は、保有元との対戦で起用できなかった試合を除き、リーグ全試合で先発起用してきたFW木村勇大、FW染野唯月の両エースに加え、背番号10のMF見木友哉をベンチスタートとし、MF山田楓喜、FW山田剛綺、FW山見大登を前線で起用する大きな賭けに出た。 その前線のテコ入れに加え、中2日での3連戦ラストマッチ、高湿度のタフなアウェイゲームにおいてハイインテンシティのスタイルに原点回帰すると、前半はその狙いが完璧に機能。 最前線に入った山田剛がアンカーのMF喜田拓也を抑えながら、2シャドーがセンターバックを掴みに行き、そこにウイングバックの縦ズレ、3バックの両脇の横ズレで連動しながらトリコロールが得意とするボールの循環を遮断。12分に右CKの二次攻撃から山見の圧巻のミドルシュートで先制点を奪うと、22分にはDF林尚輝の見事なダイレクトスルーパスで右サイドの背後を取った山田剛のグラウンダークロスがDF上島拓巳のオウンゴールを誘発し、瞬く間にリードを広げた。 その後、前半途中に喜田の1アンカーからMF渡辺皓太を1列落としたダブルボランチの形で修正を施したホームチームの反撃を受け、徐々にポケットを取られると、前半終了間際にその後手を踏んだ形からFW宮市亮に1点を返されたが、上々の形で前半を終えた。 後半は序盤のピンチを撥ね返したタイミングで、満を持して木村、染野、見木の主力3人を同時投入。この交代によって前線でボールを収めつつ、前がかりな相手を引っくり返してカウンターで3点目を奪うプランは嵌らなかったが、守護神マテウスの2度のビッグセーブを含め守備陣の身体を張った再三の好守によって前半のリードを守り抜き、敵地で2-1の勝利を収めた。 試合後の会見では防戦一方の後半のパフォーマンス、クローズの局面での攻撃のやり方を含め課題にも言及した城福監督だったが、ハーフタイム直前の失点を除き攻守に圧倒した前半について「守備も前にアグレッシブに行き、ラインも高く保ち、奪った後も前にボールを運ぶという意味で、我々が本来、今年の開幕から目指したものを、前半しっかり出してくれた。3点目が取れるチャンスもあったし、あれぐらい畳みかけるような状況で、3点目を取るか、あるいは前半を2-0のまま終わらすことができれば、最高の前半だったかなと思います」と手応えを口に。 さらに、「持たれるのはしんどかったと思いますけど、選手はやらせてはいけないところを、みんなで共有しながら最後のところは身体を張ってくれた。普段先発で行って、後からクローザーとして出てくる選手たちが、今回は逆になりましたが、各々が期するものがあって、各々の役割を全うしてくれたことで、このアウェイで勝ち点3を取れたと思いますし、全員で勝ち取った勝利なので、非常に価値がありますし、これをしっかり次につなげたい」と、総力戦でつかみ取った勝ち点3により大きな価値を見いだした。 常々、フラットなチーム内競争を促しながらも、攻撃面で明確なストロングポイントになっている木村、染野の両エースを同時にスタメンから外すという大きな決断に関しては、「今年で最低の試合」と強い憤りを示した磐田戦の敗戦を受け、「我々が目指しているサッカーに今進んでいるのか」と自問自答の末に下した決断だった。 「これまでずっとレギュラーで出てきた選手というのは、そういう成果を出してきて、そういう努力をしてきた選手たちですけど、いつしか免除するものがあったわけではないですけれども、彼らのよさが出ているのであれば、目をつぶっていたりした自分がいた。前節の負けというのは私のせいかなと思っていました」 その上で「ここで、やはりこのチームが目指したいものが何なのかということを考えたときに、前線の3人のハードワークというのは欠かせないものなので、賭けではありましたけど、彼らの思いに託しましたし、おそらくベンチで見ていた選手も相当刺激になったと思います」と、連敗かバウンスバックの勝利かで、今後のチームの行方を左右する中での賭けに勝利した勝負師は安堵と共に晴れやかな表情で期待に応えた選手たちの仕事を称えた。 「各々が期するものがあった」と指揮官が言及していた部分では、ここ数試合で消化不良のプレーが続いた山田剛、MF稲見哲行の2選手がこの試合で見せたパフォーマンスは非常に印象的なものだった。 強度の高い守備に2点目をお膳立てした背番号27に関して指揮官は、以前からその高いポテンシャルを引き出し切れていないとの反省を口にしていたが、この一戦を通じてそのヒントを得たようだ。 「中2日ではありましたけど、我々らしく我々が目指すものを出し切って、90分戦うというところで、彼の役割というものを明確にしました。彼が先頭を切ってスイッチを入れてくれるので、あとの選手が追随してボールを追いかけるのか、しっかり締めるのか、ラインを上げるのか、下げるのかというのは非常に明確だった。いろんな状況のなかで判断させるよりも、彼は先頭を切ってプレーさせる方が攻守において、彼の良さが活きると考えていました」 一方、右ウイングバックでプレーした稲見は何度か入れ替わられる場面や繋ぎの部分での判断ミスは見受けられたものの、チーム最多の走行距離、スプリントを記録し、宮市、FWエウベルとリーグ屈指のウイングプレーヤー相手に見事な奮闘を見せた。 城福監督は「フィジカル、運動量を含めて彼のストロングというのを前面に押し出してほしいと思っていましたし、特に今日の相手は日本の中で屈指のウイングが先発でも後から出てくる選手もいるので、彼のフィジカル的なものというのを押し出してくれれば、そうやられることはないだろうと思っていましたし、彼もそこに特化して集中してやってくれた」と、その起用の意図とともに与えられた役目を完遂したダイナモの奮闘を労った。 1失点は喫したものの、磐田戦の大量失点から中2日の一戦で、守備面の修正や指揮官が求める靴一足分の寄せといった意識の改善を示した中、DF千田海人は「チームで城福さんが伝えたいことをしっかり代わって出た選手含めて全員で、前半から体現できた試合」、「磐田戦じゃ基本的なところでの走るやプレッシングするとか、そういう相手に圧力を与えるところがやっぱり少なかった。今日はしっかりそこのところで相手にプレッシング、裏に抜けて走ること、スプリントすること、プレスバック、セカンドボールの予測。そこにどれだけ出力を出せるかというところを、今日はみんなできていたと思う」と、指揮官の明確な指示の下、短期間での立て直しに満足感を示した。 ゲームキャプテンとしてチームを締めたDF谷口栄斗も「アウェイですし、開幕戦はああいう負け方をしていた相手だったので、今回勝てたことはすごく大きいですし、チームとしてまた自信になる勝利」と難敵相手のこの勝利がチームの自信に繋がると感じている。 また、木村と染野のレギュラーストライカーコンビに良い形で刺激を与えた山田剛は「チーム内で競争していけるチームがやっぱり強いチームだと思うので、一喜一憂せずにここから後半戦も始まっていくので、もっとチームの力になり、他のチームにも脅威を与えられるような選手になりたい」と、後半戦でのさらなる活躍を誓った。 クラシコでの勝利で暫定ながら9位に浮上した昇格組は、同じく開幕3戦目で敗れたセレッソ大阪をホームに迎える次節で、再びのリベンジと共に後半戦初の連勝を狙う。 2024.06.30 07:30 Sun
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後半戦白星発進狙う東京Vは磐田との昇格組対決…林尚輝は強力2トップ警戒、見木友哉は攻撃のカギ語る

東京ヴェルディは26日、ヤマハスタジアムで行われる明治安田J1リーグ第20節でジュビロ磐田と対戦する。 前節、名古屋グランパスとのホームゲームを1-0で制し、前々節のサンフレッチェ広島戦での1-4の大敗を払拭すると共に、前半戦ラストマッチを白星で締めくくった東京V。これにより、16年ぶりにJ1へ復帰した名門は有力な降格候補との下馬評を覆し、6勝9分け4敗の10位というトップハーフでのシーズン折り返しとなった。 その名古屋戦から中3日で臨む後半戦初戦では、ホームでの前回対戦で3-2と競り勝った同じ昇格組で16位に位置する磐田相手にシーズンダブルと共に白星スタートを狙う。 ここまでディフェンスラインの主軸を担うDF林尚輝は、「広島戦で大量失点した後に、ゼロで抑えられたという部分で結果という形で見たときにはよかった」、と3試合ぶりのクリーンシートを記録した名古屋戦をポジティブに振り返りつつ、磐田戦、今後の戦いに向けた課題にも目を向ける。 「(セカンドボールの対応の改善について)城福さんからも『セカンドボールは真ん中の選手だけではなく全体で拾うもの』という共通意識の下でやったという部分で全体の意識が高まったところあります。自分たちディフェンス陣もできるだけ味方にヘディングで繋げられるように意識しました。その意識の差というのは、広島戦に比べて少し高まったと感じています」 「(後半の押し込まれた展開は)ひとつの反省点というか、ボランチと自分たちの立ち位置というところで、少しボランチを引かせすぎているという部分もあった。どうやって(バイタルエリアの)スペースを埋めさせるか、ボランチをいかに真ん中にさせられるかというのは今後の課題。今は攻められているのを受けて撥ね返している感じですけど、攻めさせない、いかに(全体を)下げさせないとか、もう少し1人ずつ高いポジションを取らせるとか、そういった工夫というのは必要になってくる」 磐田との前回対戦ではFWジャーメイン良との接触プレーによる脳震とうで後半途中交代となったが、改めてそのエースストライカー、FWマテウス・ペイショットという強力な2トップと対峙する一戦に向けては、「いざ対峙してみると、想像以上に強いと感じた」と名古屋戦でフィジカル強化の必要性を実感させられたFWパトリックとの対戦を踏まえ、より集中した対応が重要になると語る。 「ペイショット選手やジャーメイン選手も高さがあって強さがあってという選手なので、審判にもよりますけど、いかにロングボールが入ってくる前に自分たちはいい準備ができるか。それは相手との駆け引きのところもそうですし、ポジショニングのところもありますが、先に身体を当てておくとか、身長が自分の方が小さいぶん、必要になるのかなと思います」 また、昨季J2でのヤマハスタジアム、IAIスタジアム日本平と静岡のサッカー専用スタジアムでいずれもゴールを記録し、相性の良さを感じる26歳DFは、「去年もカウンターからランニングしていってという形で取れましたし、恵まれるシーンが多い」、「コーナーキックも今年はまだ、個人として決めてないですし、いいボールを蹴ってくれると思っているので、そこに自分たちがしっかり合わせて得点できるような機会を見せたい」と、J1初ゴールへの意欲も示した。 一方、名古屋戦を累積警告で欠場したMF見木友哉は、ボランチあるいは2シャドーの一角でのスタメン起用が見込まれる中で、攻撃のキーマンとなる1人だ。 前回対戦でもプレーした今季の磐田に対しては「技術が高い選手が多くてパス回しが巧い印象はありますけど、今年に関して言えば、ペイショット選手やジャーメイン選手も調子がよくて、去年は[4-2-3-1]気味だったのが、[4-4-2]気味で、その2トップにシンプルに当ててという攻撃も去年に比べればあって、そこの破壊力という部分は去年よりもあるという印象」と、改めて強力な2トップへの警戒を口にする。 一方で、前回対戦でチームとして3ゴールを挙げた手応えもあり、「そんなに守備がいいチームだとは個人的に思っていない」と、攻撃面では十分に付け入る隙があるとみている。とりわけ、1カ月半前とは異なる布陣で戦う中でポジションのずれを効果的に活かしたい考えだ。 「(木村)勇大のところで簡単に一対一で勝つことができれば、すぐチャンスに繋がると思いますし、そうではなくても相手が4バックの中で、自分たちがポジション的には最初の元の位置でもいいポジション取りができているので、そこをどう活かせるかというのはカギになる。間に立ちながら、うまく前にプレーすることができれば、相手の4バックに対して5レーンを使うことができるので、より前に運べてそういうチャンスを多く作りたいなと思っています」 前半戦においてデュエル勝利総数でリーグ2位、出場試合における走行距離においても常に上位に位置する緑の10番は、「J1で上の方になるとは個人的に思っていなかったですが、そこはもちろん自信にしていい」と初のJ1の舞台での自信を深めつつ、「リーグ戦で2桁というのはシーズン前から目標にしていますし、結果という部分を個人的にフォーカスしながらやっていきたい」と、より高いレベルでの貢献を目指す。 前回対戦はAFC U-23アジアカップ帰り直後でコンディション面を考慮され、スタンド観戦となったMF山田楓喜は、心身のリフレッシュを目的として約3週間の休養を経て前節の名古屋戦で復帰。頭部への打撲の影響もあってイン&アウトの形となったが、幸いなことにコンディション面で問題はなく、傑出したキック精度と攻撃センスを併せ持つレフティーはこの磐田戦で攻撃面におけるオプションとなるはずだ。 「楽しめたというのが一番大きい」、「(サポーターから)『おかえり』というような声が一番多かったので、ちょっとぐっとくる瞬間もありましたし、そういう待ってくれている人がたくさんいる中で、自分も幸せだなと思いながらプレーできました」と復帰戦を振り返った山田。 「フルで戻っていない感じ」とコンディション面では万全でないことを認めながらも、「逆に、力が抜けていい感じにプレーできるという感覚も出てきている」と元来のポジティブシンキングが戻ってきた印象だ。自身の不在時に[3-4-2-1]への布陣変更も図られたが、「今までも3バックでウイングバックをやったり、シャドーもやっていたりしていたので、特にそんな難しいと思う瞬間はない」と戦術面の適応も問題ないとしている。 復帰2戦目での本領発揮が期待される26日の一戦に向けては、「先制点を取るのと取らないので、だいぶ違う。しかもそれが早い時間帯に取れると、その後の試合運びもだいぶ楽になってくると思います。そこは気持ち的にも、相手の勢いという部分でもだいぶ落ちていくと思うので、誰もがわかっていると思いますけど、先に点を取るところは一番大事」と、酷暑と過密日程という部分で、チームとして先制点がカギになると語っている。 2024.06.25 19:00 Tue
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東京Vが横浜FMとのクラシコで意地のリベンジ! 山見大登ゴラッソなど前半2点を粘りの守備で死守【明治安田J1第21節】

明治安田J1リーグ第21節の横浜F・マリノスvs東京ヴェルディが29日に日産スタジアムで行われ、アウェイの東京Vが1-2で勝利した。 前節、アビスパ福岡に2-1と競り負けて連勝がストップした12位の横浜FMは、開幕戦以来、今シーズン2度目のクラシコでバウンスバックの勝利を狙った。大幅なターンオーバーを敢行した前節から先発7人を入れ替え、松原健、喜田拓也、渡辺皓太らが復帰。3トップは右からヤン・マテウス、アンデルソン・ロペス、宮市亮という並びとなった。 一方、後半戦初戦でジュビロ磐田に0-3の完敗を喫した11位の東京Vは、中2日のアウェイ戦でリバウンドメンタリティを示すトリコロール相手のリベンジを狙った。城福浩監督は先発5人を変更。木村勇大、染野唯月の両エースに見木友哉をベンチスタートとし、山田楓喜、山田剛綺、山見大登を起用。前線に大胆なテコ入れを図った。 中2日での3連戦ラストマッチというタフな状況で幕を開けた伝統の一戦。立ち上がりは前線にフレッシュな選手を送り込んだアウェイチームが、ショートカウンターから山見、綱島悠斗の意表を突くロングシュートと立て続けにフィニッシュのシーンを作り出す。 開始早々のゴールとはならなかったが、前回対戦同様に前半序盤に先制点を奪い切る。12分、右CKの場面で山田楓のクロスボールがゴール前で混戦を生むと、ペナルティアーク付近でクリアボールを回収した山見が、鋭い右足のミドルシュートをゴール左上隅の完璧なコースに突き刺した。 山見の15試合ぶりとなる今季2点目によって最高のスタートを切った東京V。さらに、ゴール直後には翁長聖がGKポープ・ウィリアムの前目のポジションを見極めてロングシュートを放ち、ユース育ちのGKに際どい対応を強いる。 以降も球際の勝負、集まりの速さで圧倒し続けると、22分には見事な崩しから追加点を奪取。自陣で綱島からバックパスを受けた最後尾の林尚輝が右サイドのスペースを狙う山田剛に絶妙なダイレクトスルーパスを通す。そのまま深い位置まで運んだ山田剛のグラウンダークロスはニアに飛び込んだ山見には合わずも、DF上島拓巳にディフレクトしてコースが変わってゴール左隅に決まった。 立ち上がりから良いところなく失点を重ねたホームチームは、ここから反撃態勢に。相手のプレスをかける位置が少し下がったことで、相手陣内でボールを動かす時間が長くなるが、ボールを持たされている感が否めなく、自慢の3トップもほとんど前向きでプレーできない。 また、30分過ぎには渡邊泰基が脳震とうの疑いでプレー続行不可能となり、古巣対戦の加藤蓮を同じ左サイドバックにスクランブル投入するアクシデントも発生。以降はボールを握って攻め手を窺う横浜FM、堅守速攻で応戦する東京Vという構図の下で拮抗した展開が続く。 前半アディショナルタイムにはホームチームがセットプレーの二次攻撃からエドゥアルドのボレーシュートでゴールネットを揺らすが、これは惜しくもオフサイドの判定。それでも、直後のアディショナルタイム5分には相手陣内右サイド深くでの細かい連携からポケットを取った天野純、渡辺のコンビネーションからゴール前にこぼれたボールを宮市が豪快に右足で蹴り込み、1点を返して前半を終えた。 アウェイチームの1点リードで折り返した後半は互いに選手交代なしでスタート。勢いを持って入った横浜FMが攻勢を仕掛ける展開が続く中、54分にはビッグチャンス。GKからのロングフィードのこぼれを中盤で繋ぎ渡辺のスルーパスで一気に背後を取ったヤン・マテウスがボックス右に抜け出すが、右足シュートは絶妙に間合いを潰したGKマテウスの好守に遭う。 守護神のビッグプレーで失点を回避した東京Vは直後の55分に3枚替えを敢行。前線で奮闘した山田剛、山田楓、山見を下げて木村、染野、見木の前線の主力を投入。さらに、61分には齋藤功佑に代えて宮原和也をボランチに投入した。 一方、喜田拓也の枠のわずか左に外れるミドルシュートで後半2つ目のチャンスを作り出した横浜FMも早いタイミングで交代カードを切る。1ゴールの宮市を下げて切り札のエウベルをピッチに送り出した。 後半半ばを過ぎてもボールを握って押し込む横浜FMの時間帯が続くが、最後の局面でしっかりと身体を張る東京Vの守備を崩し切れない。ただ、アウェイチームも主力を投入した前線のタレントを活かせず、なかなか前がかりな相手を引っくり返すことができない。 その後、膠着状態を打開したいハリー・キューウェル監督は85分に勝負の2枚替え。渡辺に代えて山根陸を入れたほか、エドゥアルドを下げて井上健太を投入。後ろを3枚にして力業でゴールをこじ開けにかかる。 4分が加えられた後半アディショナルタイムを含め、ホームチームが決死の猛攻を仕掛けたが、アンデルソン・ロペスの決定的なシュートはGKマテウスの好守に阻まれ、試合はこのままタイムアップ。 開幕戦と同じスコアでリベンジを果たした東京Vが、磐田戦の大敗を払拭する勝利で後半戦最初の白星を手にした。一方、前半の連続失点が最後まで重くのしかかった横浜FMは後半戦を連敗でスタートする形となった。 横浜F・マリノス 1-2 東京ヴェルディ 【横浜FM】 宮市亮(前45+5) 【東京V】 山見大登(前12) オウンゴール(前22) <span class="paragraph-title">【動画】東京Vの先制点は山見大登の強烈ミドル!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>こぼれ球をクールにズドン<br>\<br><br>CKのクリアボールを東京V・山見が<br>カーブをかけながら叩き込んだ<br><br>山見のゴラッソで<br>アウェイの東京Vが見事に先制<br><br>明治安田J1第21節<br>横浜FM×東京V<br> <a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> ライブ配信中<a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%A8%AA%E6%B5%9CFM%E6%9D%B1%E4%BA%ACV?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#横浜FM東京V</a> <a href="https://t.co/9aZdtAsmD3">pic.twitter.com/9aZdtAsmD3</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1806998553476112586?ref_src=twsrc%5Etfw">June 29, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.06.29 21:06 Sat
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斉藤光毅や佐野航大ら海外組も招集! パリ五輪出場への最後の準備、U-23日本代表メンバーが発表【アメリカ遠征】

日本サッカー協会(JFA)は30日、アメリカ遠征に臨むU-23日本代表メンバーを発表した。 2024年のパリ・オリンピック出場権を獲得したU-23日本代表。7月の本大会に向けた最後の調整の場となり、アメリカでU-23アメリカ代表と2試合を行う。 AFC U23アジアカップでは見事に優勝し、パリ五輪行きを決めた日本。今回のメンバーには、MF鈴木唯人(ブレンビー)やMF久保建英(レアル・ソシエダ)ら、一部の海外組はクラブがオリンピックに派遣しない意向を示したことで、2026年の北中米ワールドカップアジア2次予選に臨む日本代表に招集された。 また、アジアカップに呼ばれていなかった選手ではGK鈴木彩艶(シント=トロイデン)、DFバングーナガンデ佳史扶(FC東京)、DFチェイス・アンリ(シュツットガルト)、MF松村優太(鹿島アントラーズ)、MF斉藤光毅(スパルタ・ロッテルダム)、MF三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)、MF佐野航大(NECナイメヘン)が招集を受けることとなった。佐野はこの世代では初の招集となる。 一方で、アジアカップに参加していたDF木村誠二(サガン鳥栖)、MF山田楓喜(東京ヴェルディ)、MF田中聡(湘南ベルマーレ)、FW内野航太郎(筑波大学)は今回はメンバーから外れた。 今回発表されたU-23日本代表メンバーは以下の通り。 ◆U-23日本代表メンバー GK 1.小久保玲央ブライアン(ベンフィカ/ポルトガル) 23.鈴木彩艶(シント=トロイデン/ベルギー) 12.野澤大志ブランドン(FC東京) DF 16.内野貴史(デュッセルドルフ/ドイツ) 21.大畑歩夢(浦和レッズ) 3.西尾隆矢(セレッソ大阪) 24.バングーナガンデ佳史扶(FC東京) 2.半田陸(ガンバ大阪) 4.関根大輝(柏レイソル) 15.鈴木海音(ジュビロ磐田) 5.チェイス・アンリ(シュツットガルト/ドイツ) 22.高井幸大(川崎フロンターレ) MF 20.平河悠(FC町田ゼルビア) 25.松村優太(鹿島アントラーズ) 10.佐藤恵允(ブレーメン/ドイツ) 6.川﨑颯太(京都サンガF.C.) 18.斉藤光毅(スパルタ・ロッテルダム/オランダ) 7.山本理仁(シント=トロイデン/ベルギー) 8.藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン/ベルギー) 14.三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム/オランダ) 17.松木玖生(FC東京) 11.佐野航大(NECナイメヘン/オランダ) FW 9.藤尾翔太(FC町田ゼルビア) 19.細谷真大(柏レイソル) 13.荒木遼太郎(FC東京) 2024.05.30 14:03 Thu

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磐田が東京Vに3発快勝で後半戦白星スタート! 古川陽介が圧巻ソロゴールでダメ押し【明治安田J1第20節】

明治安田J1リーグ第20節のジュビロ磐田vs東京ヴェルディが26日にヤマハスタジアムで行われ、ホームの磐田が3-0で勝利した。 前節、セレッソ大阪と1-1で引き分けた磐田は前半戦を16位でフィニッシュ。中3日で迎えたホームでの後半戦初戦は前回対戦で競り負けた昇格組相手に勝利を狙った。前節からは先発3人を変更。リカルド・グラッサ、松本昌也、平川怜に代えて森岡陸、ブルーノ・ジョゼ、金子翔太を起用した。 一方、名古屋グランパスに1-0で競り勝って前半戦を10位で終えた東京V。連勝とともに後半戦白星スタートを狙った城福浩監督率いるチームは先発2人を変更。谷口栄斗、山見大登に代えて千田海人、見木友哉を起用した。 立ち上がりは互いに長いボールを使いながら様子見の入りとなる。だが、徐々に切り替えとセカンドへの反応で優位に立ったホームチームが攻勢を強める。 金子の背後への抜け出しからファーストチャンスを作ると、直後の9分にはブルーノ・ジョゼがボックス内で松橋優安のファウルを誘ってPKを獲得する。だが、離脱明け後最初のゴールが期待されたキッカーのジャーメイン良が右を狙って蹴ったシュートはGKマテウスの見事なセーブに阻まれた。 ジャーメインの前回対戦に続くPK失敗によって均衡が保たれる形となった試合はここから一進一退に。 互いに素早いトランジション、細かい中盤での繋ぎから空いたサイドへの大きな展開も使いながら攻め手を窺う。その流れから東京Vは染野唯月、磐田はマテウス・ペイショットにゴール前で決定機が訪れるが、シュートを枠に飛ばせない。 前半終盤にかけてはデュエルの部分で押し返し、システムの噛み合わせのミスマッチを効果的に活かしたアウェイチームの時間が続いたが、齋藤功佑や綱島悠斗の際どいミドルシュートはゴールに繋がらず。また、微妙な判定によって両軍フラストレーションを露わにする場面も目立つ中で前半終了を迎えた。 ゴールレスで折り返した試合は後半も同じメンバーでスタート。開始直後の47分には前線で競り勝った木村勇大がボックス左に持ち込んで右足を振るが、ここはGK川島永嗣の好守に遭う。 このピンチを凌いだ磐田は後半最初のチャンスをゴールに結びつける。51分、ディフェンスラインからの縦パスを右のライン間に顔を出した上原力也が絶妙なワンタッチで右サイドのスペースを狙ったブルーノ・ジョゼに繋ぐと正確なクロスは味方に合わずも、DF林尚輝に当たってコースが変わってゴールネットに吸い込まれた。 後半の入りで先制しで勢いに乗るホームチームは畳みかける攻めを見せると、61分には上原の正確な左CKをゴール前のペイショットが頭で合わせて右隅に流し込み、貴重な追加点を挙げた。 一方、厳しい連続失点となった東京Vは失点前から準備していた3枚替えを敢行。谷口、山見に加えて、特別指定の新井悠太を投入。さらに、切り札の山田楓喜もピッチに送り込んで前がかる。 連戦の影響によってよりオープンとなった後半終盤はゴール前の攻防が多くなる。2トップにボールが収まる磐田は再三のカウンターから3点目に迫るが、ジャーメインの決定機は前半同様にGKマテウスに阻まれる。 対するアウェイチームは木村を起点にいくつかチャンスを作るが、最後のところで粘るホームチームの守備攻略に手を焼く。 その後、冷静に時計を進めた磐田は守備的なカードにJリーグデビューのウェベルトンを投入し、試合をクローズにかかる。すると、後半アディショナルタイムにはカウンターから左サイドで5人の守備者を翻弄した古川陽介が圧巻のソロゴールを叩き込んでトドメの3点目も奪って見せた。 そして、前回対戦で敗れた東京Vに会心のリベンジを決めた磐田が4試合ぶりの勝利で後半戦を白星でスタートした。 ジュビロ磐田 3-0 東京ヴェルディ 【磐田】 オウンゴール(後6) マテウス・ペイショット(後16) 古川陽介(後45+5) <span class="paragraph-title">【動画】古川陽介が独走弾</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>何人抜いた…!?<br>\<br><br>これぞ古川陽介<br>衝撃の60m独走弾<br><br>明治安田J1第20節<br>磐田×東京V<br><a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> 見逃し配信中<a href="https://twitter.com/hashtag/%E7%A3%90%E7%94%B0%E6%9D%B1%E4%BA%ACV?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#磐田東京V</a> <a href="https://t.co/nJnUWu3Duq">pic.twitter.com/nJnUWu3Duq</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1805937365694701885?ref_src=twsrc%5Etfw">June 26, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.06.26 21:23 Wed
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「今年で最低の試合」…東京Vの城福監督が大敗の磐田戦パフォーマンスに憤り

東京ヴェルディの城福浩監督が、不甲斐ない結果に終わった後半戦初戦に憤りを示した。 東京Vは26日、ヤマハスタジアムで行われた明治安田J1第20節のジュビロ磐田に0-3で敗戦した。 前節、名古屋グランパス相手に1-0の勝利を収め前半戦を白星で締めくくると共に10位でシーズンを折り返した東京V。後半戦に向けて指揮官は「“やれている感”を出したくない」、「満足しないチームだということを示し続けるチームにしたい」と改めてチームを引き締める言葉を強調したが、その初陣は厳しい結果となった。 前回対戦で3-2と競り勝った、昨季昇格を争ったライバル相手にシーズンダブルを狙った一戦は、前半序盤にPKを献上する難しい入りに。このピンチはキッカーのFWジャーメイン良のシュートを守護神マテウスのビッグセーブで凌ぎ事なきを得ると、前半半ば以降は球際の勝負で盛り返し、マイボール時もシステムの嚙み合わせ上のミスマッチを活かしながらミドルシュートを軸に惜しい形も作り出した。 ただ、前半同様に後半の入りで劣勢を強いられると、51分にMFブルーノ・ジョゼのクロスからDF林尚輝のオウンゴールで先制点を献上。さらに、波状攻撃を受けた中で61分には左CKの場面でMF上原力也の正確なクロスをFWマテウス・ペイショットに頭で合わせられ、痛恨の2失点目。 以降はFW山見大登、MF山田楓喜、MF新井悠太といった攻撃的なカードを切って前がかりな布陣でゴールを目指したが、FW木村勇大や新井の決定機も相手の好守に阻まれた。その後、不用意なボールロストやデュエルの敗北で受けた再三のカウンターからピンチを招くと、試合終了間際にはFW古川陽介に5人の守備者が翻弄される鮮やかなソロゴールを叩き込まれ、0-3の大敗を喫した。 マテウスのPKストップに救われた部分はあったが、相手の流れで耐えた前半の粘り強い守備。最後の精度に課題を残したものの、可能性を感じさせた前半終盤の攻撃と0-3という敗戦の中でも良い部分もあった一戦だったが、試合後の会見で城福監督は「今年で最低の試合」と非常に厳しい言葉でチームへの憤りを示した。 これまでも結果に関わらず、チームの緩みや消極的な姿勢に対して厳しい態度を示してきた一方、今回の試合以上に力の差を見せつけられたFC町田ゼルビア戦、サンフレッチェ広島戦では真摯に実力差を認めていた率直な指揮官は、その憤りの理由についてこう語った。 「相手にとって奪ったらカウンターをしやすいような中途半端なポゼッションと、局面の戦いで簡単に負けて、最後の走り合いで簡単に負けて、誰かが体を張ってくれるだろうという、人任せのこのサッカーはもう今日限りにしたい」 「(前後半の入りの苦戦の理由は)軽いの一言。前線の追いも甘いですし、誰かが3度ぐらい追いかけて全員を鼓舞するような走りをしたか。誰かが頭を投げ出して体を張っているのをみんなが感じるようなプレーをしたか。僕は感じられなかった」 また、球際の勝負、ハードワークといったファンダメンタルの不足以上に問題視したのは、「このチームとして気をつけなければいけないよくないところ」と指摘するポゼッションの部分。城福監督は「一番は僕の指導の至らなさ」と自身の反省を口にしつつ、相手に付け入る隙を与えたチームの戦いに苦言を呈した。 「ちょっと余裕があるなというふうになったときに、このチームとして気をつけなければいけないよくないところが、余裕があるからこそ足元で綺麗なサッカーをしようとする。それが相手からすれば、奪ったらカウンターにできる絶好のポゼッションとなる」 「自分たちが攻める方向でエネルギーをかけて、ボールを奪ってカウンターを仕掛けやすいようなポゼッションをしていると、出てこなくても出てきても誰が裏を何度も狙ったか。ボールを出した選手が長い距離のワンツーを走ったのか。奪われた瞬間に3度ボールを追いかけてファウルでもいいからそこで止めたのか。情けないですね。僕の指導の至らなさだと思います」 前半戦終了時点で首位と自動降格圏と12ポイント差で、上位争い、残留争いのいずれに絡んでいくかに注目が集まる中での後半戦初戦の厳しい結果を受けて指揮官は「自分たちが19節終わって半分のところで、もう半分というのが、一試合一試合の重みが増していく状況になる中で、後半のスタートがこのような軽い試合をしてしまえば、我々はおそらく残留争いに巻き込まれることは間違いない」と、改めてチームに危機感を植え付けた。 ここまで連敗が一度もない粘り強さ、リバウンドメンタリティを特長に16年ぶりのJ1の舞台で奮闘するチームは、中2日のアウェイゲームにおいて開幕戦で敗れた横浜F・マリノスとのクラシコに臨む。その対戦相手は1試合未消化ながら1ポイント下と決して状態は良くないが、難敵相手に磐田戦で出た課題を克服してバウンスバックを果たせるか…。 2024.06.27 07:30 Thu
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「ファインプレーすぎ」「見てるところが違う」プレミアからやってきた主審がJリーグで神ジャッジ! 完全なファウルも、アドバンテージで決勝ゴールに「日本人にもこういう主審増えてほしい」

Jリーグの試合で見られた世界基準のジャッジが話題となっている。 日本サッカー協会(JFA)は審判交流プログラムとして世界各国の審判員を期間限定で招へいしており、Jリーグなどの試合を担当してもらっている。 様々な国のトップリーグや世界大会でジャッジしている主審や副審らが日本のサッカーをジャッジする中、話題のジャッジが誕生した。 そのジャッジが出たのは、22日に行われた明治安田J1リーグ第19節の東京ヴェルディvs名古屋グランパスの一戦だ。 この試合を担当したのは、ダレン・イングランド主審。2020年からプレミアリーグで笛を吹いている主審で、2023-24シーズンはプレミアリーグで12試合を担当。チャンピオンシップ(イングランド2部)で10試合を担当していた。 Jリーグでも15日に行われたセレッソ大阪vs浦和レッズで初めて笛を吹いた中、この試合が2試合目となった。 イングランド主審が注目を集めたのは52分のシーン。0-0で迎えた中、名古屋が東京Vのゴール付近でスローイン。すると、クロスをクリアした東京Vがカウンターを発動させる。 右サイドでパスを受けた翁長聖が木村勇大にパス。木村はドリブルを仕掛けてハーフウェイラインを越えると、山中亮輔に後ろから掴まれて引き倒される。完全にファウルであり、副審はフラッグを掲げていたが、後方から走っていた翁長がこぼれ球を拾いドリブルスタート。イングランド主審は笛をすぐに吹かずに、アドバンテージをとった。 倒した山中もファウルを覚悟したため翁長の動きについていけず。翁長の前には広大なスペースが、ディフェンダーも間に合わず、翁長はそのままボックス内に侵入。GKランゲラックが前に出たところで、見事な浮き球ループシュートを決め、東京Vが先制した。 諦めなかった翁長のプレー、そして見事にループシュートを決めた技術もさることながら、このシーンでは明らかなファウルであったものの周りの状況を見てすぐに笛を吹かずにアドバンテージをとったイングランド主審の判断に称賛の声が集まった。 「主審ナイスジャッジすぎる」、「ナイス判断」、「プレミアの主審は見てるところ違う」、「ファインプレーすぎ」、「完璧な仕事してる」、「神アドバンテージ」、「よく流したと思う」、「日本人にもこういう主審増えてほしい」と称賛のコメントが集まった。 このゴールは決勝点となり、東京Vが勝利を収めている。 <span class="paragraph-title">【動画】主審の判断が絶賛浴びる!!Jリーグを担当したプレミア主審のアドバンテージが決勝点に</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="A_VVJgu16gE";var video_start = 190;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.06.23 23:05 Sun
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10位で前半戦終えた東京Vの城福監督が後半戦へ決意「“やれている感”出したくない」、「満足しないチームだと示し続けたい」

東京ヴェルディの城福浩監督が、26日にヤマハスタジアムで行われる明治安田J1リーグ第20節のジュビロ磐田戦に向けて会見を行った。 前節、名古屋グランパスとのホームゲームを1-0で制し、前々節のサンフレッチェ広島戦での1-4の大敗を払拭すると共に、前半戦ラストマッチを白星で締めくくった東京V。これにより、16年ぶりにJ1へ復帰した名門は有力な降格候補との下馬評を覆し、6勝9分け4敗の10位というトップハーフでのシーズン折り返しとなった。 名古屋戦は決定機の数こそ少なかったものの、前半は攻守に安定したパフォーマンスを披露し、後半立ち上がりにFW木村勇大とMF翁長聖の2人で完結させた見事なロングカウンターから先制点を奪取。以降は途中投入のFWパトリックを活かした名古屋のパワープレー気味の攻撃を前に防戦一方の戦いを強いられたが、守護神マテウスの再三のビッグセーブもあって逃げ切っての完封勝利となった。 城福監督は課題の入りを含め、常日頃から求める相手陣内で多くの時間プレーすることができた前半のパフォーマンスについて「まだ45分しかできない」と反省を口にしながらも、ポジショニング、ボールホルダーに対する周囲の選択肢の与え方といった広島戦からの選手たちの意識の変化への手応えを口にした。 「相手の守備の仕方を分析した中、もっとボールに来るかなと思ったら、我々のポジショニングも悪くなかったので、おそらくプレッシャーに来られなかったと思います。行きたくても来られない時間が続いたので、だったらゴールを守るというふうに判断した。その判断を早くさせたボールの回し方はできたと思います」 「それがなぜできたかというのは、やっぱり広島戦で出たベーシックな課題があった。ボールホルダーの状況によって優先順位を変える。これは実はロングフィードを使っているシーンは少ないですけど、ボールを引き出している選手がものすごく多くなっている。ヴェルディが中盤ですごく繋いでいるように見えたのは、目に見えないところの前線で引き出している選手がいて、ボールホルダーはそれを使ってもいいし、空いたスペースを使ってもいい。それがボールを持っている選手がプレーを決められる。これがサッカーなので、広島の前半の戦いをみんなが意識した上で出し手と受け手がベーシックなところをやったのが、前半だったかなと思います」 一方、明確な課題として残った後半終盤の戦い方に関しては、前半にできていた「ベーシックな部分」の徹底ができなかったところに加えて「クリアの質」に問題があったと主張している。 「大きな要因のひとつはクリアの質にある。一番相手が二次攻撃をしやすいようなボールを何本も我々自身が供給してしまったということ。あの状況であれば、木村勇大が前に張る感じになると思いますが、彼が前で待っていて、彼が収められたときにはいいカウンターになるみたいな状況で、あそこしかポイントがないと、相手もそこを抑えにくるわけで、そこで取られて二次攻撃を受けるというのが、後半の途中ぐらいから散見された」 「繋げないのであれば、クリアの質をもう2ランクくらい上げていかなければいけない。もっと言えば、クリアできないのであれば、相手の足に当てればマイボールのスローインになる。そういうクレバーさというのも、後半の押された時間帯はちょっと立て続けに相手ボールにしてしまったのかなと思います」 さらに、後半アディショナルタイムに訪れたFW染野唯月を起点としたカウンターからの翁長の決定機を引き合いに出し、“全員攻撃・全員守備”というチームが志向するスタイルの追求を求めた。 「ダメ押しの2点目を取れればよかったと思いますが、あのシーンに象徴されるのは、木村勇大も自分たちのペナ近くまで戻っていた。そこから全員が湧いて出ていくというような状況、そこまで押し込まれる形を多く作りたくないですけど、それをもいとわないような全員攻撃・全員守備の状況をもっと作り出していくことが、後半の悪い時間帯というのをもっと少なくする術になるのかなと思います」 「攻める人、守る人というような分担制をこのチームはやっていないですし、そのつもりはないにしても、多少立ち位置的にそういう立ち位置とか、気持ちが緩んだわけではないですけど、自分がやらなくてもという気持ちが少しでも何人か働いたら、ああいうふうに押し込まれるというところは、しっかり次に活かしたいです」 結果と共にポジティブな形で反省もできた、その名古屋戦から中3日で臨む後半戦初戦では、ホームでの前回対戦で3-2と競り勝った同じ昇格組で16位に位置する磐田相手にシーズンダブルと共に白星スタートを狙う。 約1カ月半前から[3-4-2-1]に布陣を変更した東京Vに対して、磐田はFWジャーメイン良が1-1のドローに終わった前節のセレッソ大阪戦で復帰したこともあり、多少チーム内の序列の変化はあったものの、大枠という部分では前回対戦時と大きな変化はない。 城福監督も「2トップから逆算した一番いやなサッカーをしてくる」と、前回対戦で1ゴールずつを決められたジャーメイン、FWマテウス・ペイショットという明確なストロングポイントをいかに封じるかが勝敗のカギになると考えている。 「やっぱりジャーメインが戻ってきて、迫力が違います。ジュビロはボールを元々大事にしてくるサッカーだったという認識はしていますけど、特にJ1になってマテウス・ペイショットが入り、ジャーメインがあれほど成長して、彼らから逆算したサッカーもしてくる」 「リーグの中でも、2位か3位ぐらいにクロスが多いはずです。そこに飛び込んで来る迫力がありますし、合わせられる身体能力とか技術もあるので、繋ぐジュビロというイメージを今は持ってないです。むしろ2トップから逆算した一番いやなサッカーをしてくるジュビロだという印象があるので、中盤をルーズにしたらもちろん技術がある選手がいるので繋がれますけど、あの2トップはセンターバックだけの問題ではなくて、クロスを上げるところのプレッシャーを含めて全員でケアしなければいけないなと思います」 昇格プレーオフを制してのJ1昇格、クラブとしての予算規模の部分で、開幕前の段階では自チームを「20番目」という表現で表していた城福監督。 その中での現在のトップハーフという立ち位置はサプライズと言っていいが、後半戦スタートを前に「20番目のはずの我々がこれぐらいやれているじゃないかというのは、口が裂けても言いたくないし、“(J1で)やれている感”を彼らとともに共有するということはしない」と、強い口調でクラブ全体を引き締めると共に、「満足しないチームだということを示し続けるチームにしたい」と後半戦に向けた意気込みを示した。 「まだもっとやれるはずで、もっと貪欲に勝ち点を取れるチームになっていきたいし、もっといい内容で90分戦い抜きたいし、もっといろんな選手が出てきてほしいと。これを言い続けて、最後のところで、そのまま厳しい言葉を言い続ける監督だったなと思われるのか、彼ら(選手)とともに1年間の手応えを感じ合えるシーズンになるのか、これはわからないですけど、今これぐらいの順位でこれぐらいの内容という言い方が、対等に戦えている感覚を含めて、“やれている感”というのは一切出したくないです」 「まだまだです。もっと彼らはやれるし、もっと勝ち点も伸ばせるチームに。その向上心、野心、反骨心というもの。それはこの前選手にも言いましたけど、いろんな判断ミスがあっても、最後ボールから顔を背けるチームだけにはなるなと。それがこのチームの強みであって、判断ミスというのは他のチームにあるかもしれないと、でもこのチームは顔を背けないようなチームにならないと」 「だからこそ広島戦での1失点目があったわけで、それと同じように満足しない、びっくりするぐらいこのチームは満足しないチームで、向上心があって、どんな状況でもひたむきにやり続ける。だからこそ、この前の広島戦はひょっとしたら、0-4が0-5にならずに、1-4で終わったのかもしれない。とにかく外から見たら、簡単じゃないぞと、このチームを叩きのめすのは簡単じゃないんだということを示し続けるチームになりたいし、満足しないチームだということを示し続けるチームにしたいので、今の勝ち点と順位というのは本当に何とも思ってないです」 2024.06.25 18:00 Tue
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東京Vの31歳DF山越康平が千葉へ期限付き移籍「僕の持てる力全てを注ぎます」

ジェフユナイテッド千葉は28日、DF山越康平(31)の東京ヴェルディからの期限付き移籍加入を発表した。移籍期限は2025年1月31日までとなり、東京V戦の公式戦出場は不可となる。 山越は栃木SCのジュニアユース出身で、矢板中央高校から明治大学へと進学。大宮アルディージャでプロキャリアをスタートし、2022年から東京Vでプレーしている。 明治安田J1リーグへ昇格した今シーズンは、ここまで出番が4試合とプレータイムが減少。YBCルヴァンカップの2試合はどちらもプレーしたものの、J1では4月13日の第8節FC東京戦を最後にメンバー外が続いていた。 山越は両クラブを通じてコメントしている。 ◆ジェフユナイテッド千葉 「東京ヴェルディから来ました山越康平です。ジェフ千葉の為に僕の持てる力全てを注ぎます。素晴らしいサポーターとスタジアムで闘えることを心待ちにしています。応援よろしくお願いします」 ◆東京ヴェルディ 「このたび、ジェフユナイテッド千葉に期限付き移籍することを決断しました。このエンブレムを背負って最高のチームメイト達やサポーターと共に闘えた2年半はとても幸せでしたし誇りでした。こんな感情を普段中々抱かないのですが、心の底からヴェルディというクラブが好きになりました」 「ヴェルディにいた選手が口を揃えていうように、僕も緑色が好きになりましたし、身につける物を緑色を好んで選ぶようになりました。昨年のJ1昇格を決めた国立の景色は一生忘れることのない思い出です。ここで経験したことを次のチームで生かして頑張ります。心からヴェルディのJ1『定着』を願っています。2年半本当にありがとうございました」 2024.06.28 17:31 Fri

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