パリ五輪でなでしこと同組、ナイジェリアの監督が連盟に再びの"お願い"「適切に準備できるよう支援を」

2024.04.10 21:10 Wed
ナイジェリア女子代表を率いるランディ・ウォルドラム監督
Getty Images
ナイジェリア女子代表を率いるランディ・ウォルドラム監督
パリ・オリンピック出場を決めたナイジェリア女子代表のランディ・ウォルドラム監督が、連盟への協力を仰いだ。イギリス『BBC』が伝えた。

9日に行われたパリ・オリンピック女子サッカーアフリカ最終予選の第2戦で、スーパーファルコンズの愛称で知られるナイジェリアは南アフリカ女子代表と敵地で対戦し、両者無得点の引き分けに。2戦合計スコアを1-0とし、パリ行きを決めた。
2008年の北京大会以来となる4大会ぶりの本大会チケットを手にしたナイジェリア。ウォルドラム監督はパリに備えるため「適切なトレーニングと適切な移動手段」をスポーツ大臣やナイジェリアサッカー連盟(NFF)へ向け、メディアを通して"お願い”した。

「グループステージに備えるためには、ヨーロッパでのキャンプや、適切なトレーニングと適切な移動手段が必要になる。私の"お願い"と挑戦は、スポーツ大臣と連盟に対するものであり、我々が適切に準備できるよう支援してくださることです」

パリ・オリンピックのグループリーグ分け抽選会は3月20日に実施されており、FIFAランキング36位のナイジェリアは、同1位のスペイン女子代表、同7位のなでしこジャパン、同10位のブラジル女子代表とグループCに同居する。
2023年女子ワールドカップ(W杯)直前にも、ナイジェリアは先駆けての国内合宿がキャンセルになるなど、「NFFのサポートの欠如には非常にイライラしている」と、指揮官と連盟の間には不仲が伝えられていた。

連盟側は当時、代表チームは欧州クラブ所属選手が大半を占めていることを理由に、先の主張を「根拠のないもの」と一刀両断していたが、そのことや五輪開催地も踏まえてか、指揮官は今回ヨーロッパでのキャンプを打診したようだ。

2023年の女子W杯では開催国オーストラリアや東京オリンピック金メダリストのカナダ女子代表と同組になりながらも、死の組と呼ばれたグループステージを突破したナイジェリア。W杯優勝経験国2チームと同居するパリでもダークホースとなれるだろうか。

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パリ・オリンピック女子サッカーのアフリカ最終予選第2戦の2試合が9日に各地で行われ、ナイジェリアとザンビアが本大会出場を決めた。 なでしこジャパンと同組となるグループCの椅子を争うのは、ナイジェリア女子代表と南アフリカ女子代表。第1戦ではナイジェリアがラシーダット・アジバデ(アトレティコ・マドリー)のPK弾で南アフリカにホームで1-0と先勝していた。 アウェイでの第2戦でも、逆転突破を目指すバニャナ・バニャナ(南アフリカ)の攻撃に対し、オケケ(マイナビ仙台レディース)をはじめとした守備陣が危なげない対応を続け、勝敗を決定づけるゴールこそ奪えなかったものの、大きな破綻なくゴールレスドローで試合終了。第1戦のリードを生かしたスーパーファルコンズ(ナイジェリア)が、北京大会以来となる4大会ぶりのオリンピック出場を決めた。 もう1枠を巡る争いでは、ザンビア女子代表がモロッコ女子代表を逆転した。 本拠地での初戦を1-2で落としていたザンビアは、敵地戦でアトラス・ライオネス(モロッコ)にポゼッションを譲るも、38分にバーバラ・バンダが試合を動かし、合計スコアをタイに戻す。 後半はモロッコが主導権を握る中で両者ともにゴールが生まれず、試合は延長戦にもつれ込むと、延長前半終了間際にザンビアがPKを獲得し、これをバンダが決めて決勝点に。コッパー・クイーンズ(ザンビア)が2大会連続2度目のオリンピック出場権を獲得した。 ◆パリ・オリンピックアフリカ最終予選 第2戦 ナイジェリア 0-0(AGG:1-0) 南アフリカ モロッコ 0-2(AGG:2-3)ザンビア 2024.04.10 14:20 Wed
パリ・オリンピック女子サッカーのアフリカ最終予選第1戦2試合が5日に各地で行われ、モロッコとナイジェリアが先勝した。 2枠を巡っての最終予選を迎えているアフリカ勢。東京オリンピックで五輪初出場を果たし、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)ではなでしこジャパンともグループステージで同居したザンビア女子代表が、2023年のW杯では初のノックアウトステージ進出を果たしたモロッコと対戦。アウェイのモロッコが2-1で勝利を収めた。 モロッコは、スペイン女子代表を率いて2023女子W杯を制したホルヘ・ビルダ監督が昨年10月に新指揮官へ就任。互いに決定機を生かせない前半は、33分に不運なハンドでモロッコがPKを献上したが、GKカディジャ・エル・ルミチのセーブで難を逃れると、前半終了間際にジネブ・レドゥアニが左45度からのスーパーゴールを決め、先制に成功する。 終盤はザンビアの猛攻を受け、80分にはFKからルショモ・ムウェンバに同点ゴールを許したが、試合終了直前にロゼラ・アヤネ(トッテナム)が劇的な決勝点をマーク。敵地戦を白星で飾った。 もう1試合のナイジェリア女子代表vs南アフリカ女子代表は、WEリーグのマイナビ仙台レディースに所属するDFオケケも先発したナイジェリアがホームで勝利。43分にラシーダット・アジバデ(アトレティコ・マドリー)が決めたPKが決勝点となり、4大会ぶりの出場へ向けて先手を取っている。 第2戦はホーム&アウェイを入れ替え、いずれも9日に行われる。 <span class="paragraph-title">【動画】ホルヘ・ビルダ監督率いるモロッコがザンビアを下し先勝!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="g0TZ8S5O-98";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.06 16:15 Sat
ブラジル女子代表のアルトゥール・エリアス監督が、パリ・オリンピックのグループ分け抽選結果を受けての心境を語った。 国際サッカー連盟(FIFA)は20日、パリ・オリンピック女子サッカー競技のグループリーグ分け抽選会を行い、FIFAランキング10位のブラジルはなでしこジャパン(同7位)、スペイン女子代表(同1位)、アフリカ予選1位[(ナイジェリア(同36位)or南アフリカ(同51位)]と同居するグループCに入った。 直近の女子W杯優勝者のスペイン、2011年大会の覇者・日本と同組となったことで、ブラジル『trivela』は「今大会の『死の組』といえる」と伝えるが、指揮官は至って冷静だ。 「組み合わせを見てみると、どのグループも競争力があり、レベルが高いのがオリンピックの特徴だろう。対戦相手や現在のパフォーマンスを考えると、(グループCには)各ポットの最も強いチームが集まったと思うが、だからといって開催時期に影響するわけでもないだろう?」 「グループ分けが決まったので、ここからは技術面や移動の計画を早急に練ることになる。また、大会にはこれまでと同じ心構えで幅広く選手を評価し、パフォーマンスを上げていきたい。オリンピックによってブラジル女子サッカーの歴史を作ることができると、私は確信している」 エリアス監督は、2023年のオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)後にブラジル女子の監督に就任。これまでカナダ女子代表と2連戦、なでしこジャパンと2連戦と、オリンピックで対戦の可能性がある国との強化試合を行い、今年の2月下旬から3月にかけて行われていた2024CONCACAF W ゴールドカップでは、アメリカ女子代表に次ぐ準優勝という成績を収めた。「ブラジル的」で攻撃的なプレー基準を持つと同時に、トーナメント形式での堅実な戦い方でも決勝まで進んだ。 W杯、オリンピックともに過去最高成績は準優勝のブラジル。主要国際大会での初タイトル獲得を、エリアス監督は虎視眈々と狙っている。 「これまでの期間で我々が得た最大の成果は、グループ外の人には見えない部分にある。我々が、代表チームが国際大会で再び頭角を現すための仕事、交流、そして最も重要なプレーモデルにおいて、基本的な環境とメンタリティを創り上げてきたと、信じているよ」 <span class="paragraph-title">【動画】2023年末の親善試合ではブラジルがなでしこに4-3で勝利</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="mj5iOj2thi4";var video_start = 8337;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.03.21 20:10 Thu
国際サッカー連盟(FIFA)は20日、パリ・オリンピック女子サッカー競技のグループリーグ分け抽選会を行った。 なでしこジャパンがすでに出場権を獲得しているパリ・オリンピック。その日本はグループCに入り、スペイン女子代表、ブラジル女子代表、そしてアフリカ予選1位(ナイジェリアor南アフリカ)と同居することとなった。 スペインは2023年夏に行われたオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)で初優勝を達成した強豪。グループステージで対戦した際には4-0で日本が勝利していたが、その後勝ち上がり優勝を果たしていた。 また、同W杯ではグループステージ敗退となったブラジルとも同居。2023年11月から12月にかけてブラジル遠征した際には2試合を戦い、3-4、2-0と1勝1敗の成績。4月にアメリカで行われる「2024 SheBelieves Cup」にも日本と共に出場し、対戦の可能性もある。 決定していないアフリカの1カ国に関しても、ナイジェリア、南アフリカともに2023年の女子W杯に出場。共にラウンド16まで勝ち上がるも敗れていた。 なお、初戦は7月25日(木)にスペインと、第2戦が同28日(日)にブラジルと最終戦が同31日(水)でアフリカ勢と対戦する。なお、グループ上位2カ国と、3位の上位2カ国が準々決勝へと勝ち上がることとなる。 なでしこジャパンを率いる池田太監督は、今回の組み合わせ抽選結果を受けてコメントしている。 「対戦国が決まり、戦いをイメージしてポジティブな緊張を改めて感じています。12チームという限られた出場国で開催されるオリンピックでは、どのチームとの対戦も常にタフな試合になります」 「初戦のスペインはワールドカップチャンピオンであり対戦が楽しみです。ブラジルは昨年の国際親善試合で高い個の技術と勝利への執念に苦しめられました。アフリカ勢も昨年のワールドカップでは3チームがラウンド16に進出するなど、勢いのあるチームが多いです」 「ここからまたひとつ、準備が進んでいきます。大会までの残り約4カ月、常にオリンピックを意識してチームとしての積み上げを続けていきます」 ◆パリ・オリンピック 女子サッカー組み合わせ 【グループA】 フランス コロンビア カナダ ニュージーランド 【グループB】 アメリカ アフリカ予選2位(ザンビア/モロッコ) ドイツ オーストラリア 【グループC】 スペイン 日本 アフリカ予選1位(ナイジェリア/南アフリカ) ブラジル 2024.03.21 10:15 Thu

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U-23日本代表のパリ・オリンピックに向けたメンバーが決定した。 オーバーエイジを活用せずのメンバー選考となるなか、キャプテンの藤田譲瑠チマをはじめ、これまでの軸を担った選手たちがパリ行きの一方で、まさかの落選となった1人が松木玖生だ。 メンバーを発表した大岩剛監督は会見の冒頭で「選ばれた選手の話をさせていただきたいと思う」と言及を避けつつ、後のさらなる質問で「彼の身体、コンディションに問題があるという理由ではない」と付け足した。 そこでも「個人、選ばれていない選手についてのコメントは避けたい」と前置きし、多くを語らずの大岩監督だったが、同席したナショナルチームダイレクター(TD)の山本昌邦氏が「補足いいですか?」と口を開き、説明した。 「今の松木選手の件に関する補足だが、移籍の可能性がある。そのなかで、先ほども申し上げたように、確実にオリンピックの期間に招集できるという確約がとれなかった。それが一番の要因」 後の山本TDから18人のなかで移籍を理由に出られなくなっても、そのためのメンバー変更ができないルールが明らかにされ、そうした事情もあって選べなかったとみられる松木。そのほかのパリ世代ではパルマ行きが報じられるGK鈴木彩艶も選外となっている。 2024.07.03 16:16 Wed
3日、日本サッカー協会(JFA)はパリ・オリンピックに臨むU-23日本代表メンバー18名とバックアップメンバー4名を発表した。 8大会連続12回目の五輪出場となった日本。出場権を懸けて戦ったAFC U23アジアカップでは、見事に優勝を果たし、アジア王者としてオリンピックに参加する。 18名のメンバーには、北京オリンピック以来となるオーバーエイジ枠を使わなかった他、これまでチームのメンバーとして招集され続けていたGK鈴木彩艶(シント=トロイデン)やMF松木玖生(FC東京)らが招集外に。また、MF久保建英(レアル・ソシエダ)やMF鈴木唯人(ブレンビー)など、海外でプレーする五輪世代の選手も招集されなかった。 これまでの招集に拘束力がない状況で、海外クラブとの交渉に苦しんでいた日本。ナショナルチーム・ダイレクター(NTD)の山本昌邦氏は、これまでの苦労を語り、日本サッカーの世界の中での立ち位置の変化の賜物だと語った。 「いよいよメキシコ・オリンピック以来28年間、オリンピックにすら出られなかったオリンピック代表が、28年連続で出場することとなりました。そして、節目の大会になると思います」 「海外でプレーする選手もこれだけ増えました。そんな中で、18人のメンバー、バックアップの4人、このメンバーでオリンピックのメダルに挑むことになります。ぜひ皆さんのお力をお借りして、目標がしっかり達成できるようにできればと思います」 「招集の面で様々な苦労がありましたが、これは日本サッカーの進化であり、成長であり、躍進の賜物だと思っております。選ばれたメンバーで、限りなく高いところを、大岩監督を中心に挑んでくれると思いますので、ご支援・ご協力いただければと思います。この大会で日本サッカーの進化を世界に証明したいと思います」 招集された18名のうち、海外組は6名。オーバーエイジ(OA)も候補として名前が挙がっていた選手は海外でプレーしており、交渉が難航したこととなる。 山本氏はOAの選手がいないことについても状況を説明。「非常に未来に向かって重要なご質問だと思います。OAに関して、現場からの希望は当然ありました。1年以上かけて海外組の調整というのは進めてまいりました」と、招集の意思はあったとコメント。「選手の意志、そしてクラブの了承も得られなければいけない。移籍が関わってくると、現クラブと、移籍先のクラブの確認を取らなければいけない。様々な要因が絡まって、日々この時期ヨーロッパのマーケットが動いていますので、選手の移籍先、状況、移籍先が決まらなければ交渉すらできない状況です」と、クラブが新シーズンに向けて始動する中で、それぞれの選手の立ち位置、そして移籍の可能性がある選手の招集の難しさを語った。 また、「(所属クラブの)監督が代われば、選手の立ち位置も変わっていく中で、オリンピックの期間の了承、登録が7月のこのタイミングということで、先を予測してその交渉をするということは困難を極めました」と、およそ1カ月程度前にメンバーを決める難しさもあったとした。 加えて、五輪世代ながらも海外でプレーする選手として招集できなかったメンバーについても言及。「OAに関わらず、A代表で活躍する久保建英、鈴木唯人、鈴木彩艶の海外組の選手たちも招集が叶いませんでした」と語り、「ヨーロッパオフィスを抱えており、日々クラブと連絡を取りながら、関係者を含めて昨日まで努力したつもりですが、そういう選手たちがチームにおいてとてつもなく大きな存在で、必要とされているからこそ、こういう困難な状況になっているのだろうと思います」と、新シーズンを戦うクラブが選手をチームに留めておきたいと考えていることが、これまでとの大きな変化だとした。 「選手たちの成長、躍進。こういったものがなくても勝てるという底上げを考えていきたいですし、このメンバーでメダルをどう狙うのか、そういうお話がしかりとできれば、この後のワールドカップ予選に何人上がって行ってもらえるのか。それが日本の未来ですし、パリ五輪での6試合の経験値があった人が、素晴らしい成長を遂げてくれることを期待しております」 「海外組というところでいうと、前回の東京五輪では、U-23日本代表で7人の海外組がおりました。今回は6人の海外組がいます。この後オリンピックまでに何人かが海外に移籍するかもしれません。大岩監督が選んだ選手たちは伸び代はあると思いますし、日本の未来の成長に必ず力になってもらえると確信しています」と、今後選手の招集に関してはより一層難しくなるものの、選手たちにはさらに成長し、羽ばたいて行ってもらいたいと期待を口にした。 JFAとしての立場としては「今後世界のクラブとどうコミュニケーションをとって選手を招集できるのか。これは五輪だけでなく、U-20の世代でも同じことが起きています。そういう時代になったという日本サッカーの明るさだ捉えております」と、日本がより重要な存在になっていくために必要なことだとも語った。 バックアップメンバーの4名に関しては、18名の中で体調不良やケガなどがあった場合に入れ替えるとのこと。ただ、そのルールも二転三転し、候補になる選手は100名以上いるとした。 「基本的にはこの4人の中から18人にケガ、体調不良があった時に差し替えることができます。初戦の24時間前までには、4人のバックメンバーに何かがあった場合、ラージのグループから入ります」 「ラージリストが50人という情報が出ていましたが、50人ではありません。ルールが変わりまして、元々5月下旬に50人のラージリストを出す予定にされていましたが、5月21日にFIFA(国際サッカー連盟)から100人にしますということが来て、我々としては増えるので歓迎しますが、さらにその後に100人も撤廃され、事実上100人以上の2月に登録した膨大な量の選手全員に可能性があります」 「ただ、選ばれた18名は、ケガや体調不良など以外は、差し替えは認められないため、18人で戦うことになります」と、移籍などの理由での18名のメンバーの変更は認められていないと語った。 2024.07.03 16:05 Wed
U-23日本代表のパリ・オリンピックに向けた精鋭18名が決まった。 1968年のメキシコ大会以来となるメダルを目指してのパリ大会に向け、キャプテンの藤田譲瑠チマをはじめ、これまでの軸となる選手たちがメンバー入りした一方で、24歳以上のオーバーエイジ(OA)枠を使っての招集はゼロに。このパリ世代では松木玖生らが落選した。 このメンバー発表会見に出席し、招集した選手を一人ずつ読み上げた大岩剛監督はOAなしでの選手選考について、「みなさんもご存知の通り、色々な制限があるなかで」とした上で、こう説明した。 「今現在、U-23日本代表としてパリ五輪を迎えるにあたり、招集できる最高の18人+4人のバックアップメンバーを選んだつもりでいる」 「そして、これは活動ごとに言っているが、そのときに集まれた選手たちがそのときのU-23日本代表だと発足当初から言い続けてきた」 「今回も変わらず、今現在で招集できるベストなメンバーを招集したつもり。このメンバーでしっかりとパリ・オリンピックを戦っていくというのが率直な気持ち」 また、落選組についての質問に「選ばれた選手の話をさせていただきたいと思う」と返すと、改めてOA枠の不使用にも「最初の質問に対する答えと同じものになるが…」と前置きし、決意を口にした。 「OAも含めて、今現在、招集できるなかで、ベストと思われる選手たちを招集したつもりでいる。U-23の選手たちで戦ったアジアカップでチャンピオンになった自信と誇りをもってパリ・オリンピックに向かいたい」 「OAがいる、いないは別として、今現在、招集できる日本代表という責任をもってパリ・オリンピックに向かっていきたいと。現在はその一心でいる」 2024.07.03 14:50 Wed
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「優遇されてない?」毎度デザインが大人気のナイジェリア、新ユニフォームも支持される「カッコ悪いのを見たことがない」「他国のファンだが買おう」

ナイジェリアサッカー連盟 (NFF)とナイキは18日、ナイジェリア代表の新ユニフォームを発表した。 ナイジェリア代表と言えば、2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)で着用したユニフォームが大きな話題に。サプライヤーのナイキが手掛けたユニフォームには伝統の緑地に白のVラインが縦に何層も入り、袖は白地に黒のVラインに反転させた派手なデザインが人気を博し、即完売となっていた。 毎回好評を得るナイジェリアの新ユニフォームだが、今回はホームユニフォームのメインカラーに白を使用。胸元には“スーパーイーグルス”の異名のもとでもある鷲のシルエットが薄っすらと描かれ、その上にナイキのスウッシュ(ロゴ)と「NAIJA」という文字があしらわれている。通常は代表チームのエンブレムが来ることが多い場所だが、ナイジェリアだけの特別な仕様になっている。 一方のアウェイユニフォームは、黒をベースにシャツ全体に曲線的な緑のグラフィックがあしらわれた派手なデザインに。ユニフォーム等の情報を扱う『Footy Headlines』によると、このデザインはナイジェリアの熱帯雨林からインスピレーションを得ているという。 ナイジェリアの新ユニフォームデザインに、ファンは「ナイジェリアだけ優遇されてないか?」、「最高のユニフォームを持つチーム」、「カッコ悪いナイジェリアのユニフォームを見たことがない」、「他国のファンだが買おう」とコメント。今回のユニフォームにも好意的な声が多く寄せられている。 <span class="paragraph-title">【画像】今年は白!ナイジェリア代表の新ユニフォーム</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="en" dir="ltr">Nike have dropped Nigeria&#39;s new 2024 home and away kits <br><br>It&#39;ll be the first time in three years that the Super Eagles use white as a main colour. <a href="https://t.co/dirWMoJmF8">pic.twitter.com/dirWMoJmF8</a></p>&mdash; ESPN Africa (@ESPNAfrica) <a href="https://twitter.com/ESPNAfrica/status/1769657236266045455?ref_src=twsrc%5Etfw">March 18, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.03.19 19:00 Tue
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なでしこはパリ五輪で厳しいグループに! W杯女王のスペイン、ブラジル、アフリカの2カ国と同居…池田太監督「ポジティブな緊張を改めて感じています」

国際サッカー連盟(FIFA)は20日、パリ・オリンピック女子サッカー競技のグループリーグ分け抽選会を行った。 なでしこジャパンがすでに出場権を獲得しているパリ・オリンピック。その日本はグループCに入り、スペイン女子代表、ブラジル女子代表、そしてアフリカ予選1位(ナイジェリアor南アフリカ)と同居することとなった。 スペインは2023年夏に行われたオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)で初優勝を達成した強豪。グループステージで対戦した際には4-0で日本が勝利していたが、その後勝ち上がり優勝を果たしていた。 また、同W杯ではグループステージ敗退となったブラジルとも同居。2023年11月から12月にかけてブラジル遠征した際には2試合を戦い、3-4、2-0と1勝1敗の成績。4月にアメリカで行われる「2024 SheBelieves Cup」にも日本と共に出場し、対戦の可能性もある。 決定していないアフリカの1カ国に関しても、ナイジェリア、南アフリカともに2023年の女子W杯に出場。共にラウンド16まで勝ち上がるも敗れていた。 なお、初戦は7月25日(木)にスペインと、第2戦が同28日(日)にブラジルと最終戦が同31日(水)でアフリカ勢と対戦する。なお、グループ上位2カ国と、3位の上位2カ国が準々決勝へと勝ち上がることとなる。 なでしこジャパンを率いる池田太監督は、今回の組み合わせ抽選結果を受けてコメントしている。 「対戦国が決まり、戦いをイメージしてポジティブな緊張を改めて感じています。12チームという限られた出場国で開催されるオリンピックでは、どのチームとの対戦も常にタフな試合になります」 「初戦のスペインはワールドカップチャンピオンであり対戦が楽しみです。ブラジルは昨年の国際親善試合で高い個の技術と勝利への執念に苦しめられました。アフリカ勢も昨年のワールドカップでは3チームがラウンド16に進出するなど、勢いのあるチームが多いです」 「ここからまたひとつ、準備が進んでいきます。大会までの残り約4カ月、常にオリンピックを意識してチームとしての積み上げを続けていきます」 ◆パリ・オリンピック 女子サッカー組み合わせ 【グループA】 フランス コロンビア カナダ ニュージーランド 【グループB】 アメリカ アフリカ予選2位(ザンビア/モロッコ) ドイツ オーストラリア 【グループC】 スペイン 日本 アフリカ予選1位(ナイジェリア/南アフリカ) ブラジル 2024.03.21 10:15 Thu
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イランがナイジェリアを抑えてゴールレスドロー《ブラジル・ワールドカップ》

▽2014年ブラジル・ワールドカップのグループF第1節、クリチバのアレーナ・ダ・バイシャーダで16日に開催されたイラン代表vsナイジェリア代表は、ゴールレスドローに終わった。<br /><br />▽ポルトガル人指揮官のカルロス・ケイロス監督の下で組織的なチームとなったイランと、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表と2位の座を争うと見られるナイジェリアの一戦。試合は、立ち上がりからナイジェリアが持ち前のサイドアタックで敵陣に攻め込んでいく。そのナイジェリアは8分、左サイドで粘ったエメニケの折り返しからムサがゴール前に入り込むが、相手DFにクリアされる。さらに、このクリアボールを拾ったオナジがボックス内からシュートに持ち込むも、枠の左に逸れていった。<br /><br />▽試合のペースを握るナイジェリアだが、前半の半ばにアクシデントに見舞われる。20分に競り合いからの着地で足首を痛めたセンターバックのオボアボナが治療から一旦ピッチに戻ったものの、29分にヨボとの交代でピッチを後にした。<br /><br />▽一方、ナイジェリアのスピードに慌てるイランは、守勢を強いられる。ボールを奪っても、組み立てのところでミスを犯し、前線のゴーチャンネハドまでボールを運べない。それでも34分に右CKを得ると、ニアサイドのゴーチャンネハドが決定的なヘディングシュートを放つ。しかし、これはGKエニュアマの好反応に弾き出されて絶好のチャンスを逸した。その後はナイジェリアの攻撃をうまく凌ぎ、ハーフタイムを迎えた。<br /><br />▽ゴールレスで迎えた後半、拮抗した中でナイジェリアが先に交代カードを切る。52分にモーゼスを下げてアメオビを投入し、エメニケを右サイドに回した。大型FWを最前線に置いたナイジェリアは攻勢を出るが、イランの守備を崩すことができない。一方のイランは、カウンターで応戦するが、効果的にボールを前に運ぶことができない。遠目からシュートを放っていくものの、GKエニュアマを脅かすことはできなかった。<br /><br />▽均衡を破りたいナイジェリアは、69分にアゼーズを下げてオデムウィンギーを投入する。するとこの直後、左サイドからのクロスにアメオビがサデギとの競り合いを制してヘディングで合わせるが、惜しくも枠の右に逸れてしまう。対するイランは77分、左サイドからプーラディが入れたアーリークロスがファーサイドでフリーのデヤガーへ。決定機を迎えたデヤガーだが、ヘディングシュートをミートさせることができない。<br /><br />▽終盤にかけてナイジェリアが猛攻をかける。90分に左サイドからムサが入れたクロスは、ファーサイドのアメオビの手前でプーラディにクリアされる。さらに、このプレーで得た右CKからアメオビが打点の高いヘディングシュートを放つも、またもやプーラディのクリアに遭った。結局、試合はゴールレスドローで終了し、今大会初の引き分けとなった。 2014.06.17 06:01 Tue

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