後半戦初戦で5発大勝の首位インテル、インザーギ監督「この2週間で全て分析した」

2024.01.14 14:38 Sun
モンツァ戦を勝利したインザーギ監督
Getty Images
モンツァ戦を勝利したインザーギ監督
インテルシモーネ・インザーギ監督が大勝を振り返った。イタリア『スカイ・スポーツ』が伝えた。

シーズンを首位で折り返したインテルは13日、セリエA第20節でモンツァと対戦。MFハカン・チャルハノールとFWラウタロ・マルティネスの2ゴール、FWマルクス・テュラムのダメ押し弾により、アウェイで5-1の勝利を飾った。

試合後にコメントを残したインザーギ監督は、「最高の準備をして迎えた素晴らしい試合だった。選手たちはいつも通りの素晴らしい意欲を見せた」と満足感をあらわに。直近の試合から改善が見られたことにも胸を張った。
「昨シーズン我々から重要な勝ち点を奪ったチームに対する素晴らしいアプローチだった」

「改善の余地は常にあるが、素晴らしい試合をした。(1-1だった)ジェノア戦も悪くはなかったが、(2-1で辛勝した)日曜日の(エラス・)ヴェローナ戦はあまり良くなかった」
「この2週間で全て分析したし、明日の朝も同じようにするつもりだ。今夜は難しい相手に対し素晴らしい試合をした」

続いて19日に迎えるのは、コッパ・イタリア王者として臨むサウジアラビア開催のスーペルコッパ・イタリアーナ。今大会から4チームが参加する新形式で行われる中、インザーギ監督はタイトル獲得に向けた意気込みを語っている。

「タイトルホルダーとしてアラビアに行き、2試合を戦う。これは新しいことだ。月曜日は休養日で、火曜日に大きな意欲を持ってスタートする。手に入れるべきトロフィーがある」

セリエAでは2位ユベントスと暫定で勝ち点「5」差をつけ、首位を走っているインテル。インザーギ監督は3年ぶりのセリエA制覇に向け、まだまだ油断できないと気を引き締めた。

「試練はまだ終わっていない。20試合以上残っている。昨シーズン、我々は2つのトロフィーを獲得し、チャンピオンズリーグ(CL)決勝も戦った。今シーズンは半分が終わったところだが、チャンピオンズリーグではグループステージで素晴らしい戦いを見せ、リーグ戦でもとても良いリズムを維持している。しかし、ユーベや他のチームも小さな隙を見逃さずつけこんでくる」

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インテル3冠の一員、”黒豹”エトーの類稀なスピードと決定力【ハットトリック・ヒーローズ】

サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い) サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。 今回は、元カメルーン代表FWのサミュエル・エトー氏がインテル時代に決めたハットトリックだ。 <div id="cws_ad">◆エトーのスピードと決定力は圧倒的!カメラを奪うゴールパフォーマンスも健在<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJpOUFNcDhkdSIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> バルセロナでゴールを量産していたエトー氏だが、クラブとの関係悪化もあり、2009年にFWズラタン・イブラヒモビッチとのトレードでインテルに加入。 優れた身体能力と得点力の高さを活かし、インテルでも得点を量産すると、いきなりの三冠達成に貢献するなど、イタリアでも見事な活躍を見せた。 2010年9月29日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)のグループリーグ、ブレーメン戦では まずは21分、インテルが相手のミスからボールを奪うと、MFエステバン・カンビアッソがエトーにパスを出す。相手DFラインの裏へと抜け出したエトーは、ボックス左からアウトサイドシュートで相手GKの股を抜き、見事な先制点を奪ってみせる。 さらに27分には、最終ラインのDFルッシオからのフィードを、エトーが絶妙なトラップで受けると、そのままボックス右に侵入し、右足でゴールへと沈め、追加点を奪う。 インテルは前半の内にもう1点を加え、3-0で後半を迎えると、試合終盤の81分にはカウンターのチャンスからMFヴェスレイ・スナイデルのスルーパスにエトーが抜け出し、最後は相手GKもかわして無人のゴールへと流し込んだ。 抜群のスピードと決定力でハットトリックを達成したエトー氏。インテルでの3シーズンで102試合53ゴールを記録している。 2020.10.05 18:10 Mon
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アドリアーノ氏が42歳のお誕生日!短くも強烈な全盛期を送った“皇帝”、古巣のエースが思い入れ語る「僕の永遠のNo.1」

2月17日、短くも強烈な全盛期を送った元ブラジル代表FWアドリアーノ氏が42歳の誕生日を迎えた。ブラジル『グローボ』が伝えている。 かつて“皇帝”の異名をとったアドリアーノ氏。190cm近い長身に鋼のような肉体、何よりその左足から放たれる強烈“すぎる"シュートに、時として相対するGKはなす術もなかった。 クラブキャリアではフラメンゴでデビュー後、インテル移籍で欧州上陸。レンタル先のフィオレンティーナ、パルマで活躍したのち、復帰したインテルでは背番号「10」を与えられた。 しかし、ブラジル代表の一員としてドイツ・ワールドカップ(W杯)を戦ったのを境に、当時インテルを率いたロベルト・マンチーニ監督との不和、無断練習欠席、うつ病発症などなど、その輝きが徐々に色褪せていくことに。 母国へのレンタル移籍によって一時的には復活も、イタリア帰還後は遅刻や夜遊び、ウェイトオーバーの常習犯となり、死亡説が流れたことも。結局、2016年に34歳で引退したアドリアーノ氏、その全盛期は20〜24歳ごろまでだったと言える。 そんな元皇帝も今年で42歳。古巣フラメンゴは公式SNSやYouTubeチャンネルでかつてのヒーローを祝い、アドリアーノ氏に憧れてフラメンゴへ来たという現エース・元ブラジル代表FWペドロが思い入れを語った。 「アドリアーノは間違いなく僕のアイドル。ピッチで彼以上に僕にインスピレーションを与えてくれる男はいなかった…小さな頃から彼を追いかけてきたんだ」 「マラカナンでのコリチーバ戦のゴールは、僕が最も心に残っている彼のゴール。あのとき僕はゴール裏にいてね。一人のファンとして彼を追いかけた記憶が色褪せることなんか決してない。繰り返すけど、彼は僕のインスピレーションの源であり、永遠にNo.1の選手だ」 現在のアドリアーノ氏の様子は、公式X(@A10imperador)から垣間見ることができる。20代の現役フットボーラーにも多大な影響を与えた男が、幸せそうで、何よりだ。 <span class="paragraph-title">【写真】幸せそうで何より! 現在のアドリアーノ氏</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="pt" dir="ltr">Partiu sampa <a href="https://t.co/uHCVhEuQcN">pic.twitter.com/uHCVhEuQcN</a></p>&mdash; Adriano Imperador (@A10imperador) <a href="https://twitter.com/A10imperador/status/1755992129824817420?ref_src=twsrc%5Etfw">February 9, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.02.18 20:30 Sun

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