「今一番このチームで点火力のある選手」指揮官も重要性認める緑のダイナモ…東京Vの齋藤功佑が名古屋戦へ「まず走り勝つことが大事」
2025.03.14 18:15 Fri
名古屋戦でも勝敗のカギを握る齋藤功佑
名古屋グランパス戦で今シーズンのホーム初白星を目指す東京ヴェルディのキーマンが意気込みを語った。
現在、1勝1分け3敗の16位と厳しい序盤戦を過ごす東京V。それでも、8日にアウェイで行われた明治安田J1リーグ第5節のアルビレックス新潟戦では今季2勝目こそ逃したが、今季初の複数得点にビハインドの状況から追いつく2-2のドローと、厳しい戦いが続く状況においてもポジティブな要素も得た。
その前節は豪快なシュートで先制点を挙げたFW木村勇大、貴重な同点ゴールを挙げたMF綱島悠斗の活躍も印象的だったが、試合を通して傑出したワークレート、判断・技術が光ったアシストで同点ゴールを演出したMF齋藤功佑のパフォーマンスがより印象的だった。
この一戦において齋藤はJ1第5節のリーグ全体のトップとなる走行距離(13.556km)を記録。守備時は3トップと連動する形でアグレッシブなハイプレスに参加しつつ、MF森田晃樹とともに中盤の幅広いエリアをカバー。攻撃でも“へそ”と言われる中盤の底でビルドアップの起点を担いつつ、相手のボックス付近まで攻撃参加を披露。
さらに、前線に離脱者が相次ぐなか、後半途中からは[3-4-2-1]のシャドーに入り、守備のスイッチ役と前線と中盤のリンクマンとして新たな顔も見せた。
自身のパフォーマンスに関しては「本当に勝つためにプレーした結果が数字(走行距離)にも表れたという感じ」と冷静に受け止めながらも、自信とともに新たな課題を口にしている。
「シンプルに90分間あの強度でプレーできたというのは自分にとっても自信になりますし、次はまた質の部分だったり、新しい課題に向き合いながら、もっと成長できたらいいかなと思います」
「(積極的なプレスと攻撃参加)自分の中でだいぶ強度が出せるようになってきたなかで、行けるときは積極的に前に顔を出していきたいというのは、自分の成長する部分としてトライしているところですし、自然とそういうシーンが増えてきてはいると思います」
また、城福浩監督の下では[4-2-3-1]のトップ下や[4-4-2]のサイドハーフでもプレーしてきたが、新潟戦ではチーム事情もあってシャドーの位置でプレー。
「ボランチとは動きが全然変わる」と試行錯誤のプレーとなったが、「そこの意識の切り替えの部分は自分の中で整理できてやれた。(谷口)栄斗が持ったときに背後への抜け出したりとか、ウイングバックにボールが入ったときになめる動きとか、ビルドアップのときはちょっとボランチを助ける動きとか。意外と整理できていたので、悪くはなかったかなと思っています」と、その感触を語った。
13日に行われた監督会見の場で、そのシャドー起用について問うと、指揮官はボランチを含めポジションが重なる選手の奮起を促しつつも、十二分にオプションになり得ると返答。さらに、「今一番このチームで点火力のある選手」とその重要性を改めて語っている。
「ボランチについて、今は森田晃樹と齋藤功佑で、我々らしく“へそ”を使いながら、相手陣でサッカーをするというところを具現化してくれている選手。何よりも彼の点火力というか、あれこそが背中から頭から湯気を出してチームを牽引するということを具現化しようとしてくれている選手」
「ボランチとしても、もちろん彼の中での課題というのを突き詰めていってほしいところはありますし、我々は提示も要求もしますけど、あのスイッチの入れ方であるとか、それこそ13kmを超える運動量であったり、両足蹴れることによるチャンスメイクであったりというのは、我々はそこにも注目している」
「攻撃バージョンになったときに、何よりもまずはボールを奪わなければいけないので、そこのスイッチにもなり得ますし、ボールを集めながらゲームを作りながらゴール前に入っていく走力も今はあるので、ボランチとしてもシャドーとしても、今の彼の運動量とかインテンシティを持ってすれば、両方こなせるかなというふうに思います」
指揮官がその存在感を称賛した背番号8は、15日に味の素スタジアムで行われる最下位の名古屋戦でも勝敗のカギを握るキーマンの一人となる。
開幕前の沖縄キャンプで実施されたトレーニングマッチでは、ともに主力を起用した1本目と2本目で1-3の逆転負けを喫した相手との再戦に向けて齋藤は、“ミラーゲーム”をいかに優位に進められるかが、ホーム初勝利の重要なポイントになると主張した。
「ミラーゲームになる上で、相手のボランチがハードワークできて球際とかセカンドが強いイメージがあります。攻撃では個がある。スピードだったり、パワーだったりという選手が多いイメージ」
「ミラーゲームというところが非常に重要になってくると思うので、そのバランスをいかに崩せるか。ワンタッチフリックとかがすごく大事になってくると思いますし、3人目の動き、ボランチの3人目の抜け出しみたいなのは攻撃で大事になるので、まず走り勝つことがまた大事になるかなと思います」
現在、1勝1分け3敗の16位と厳しい序盤戦を過ごす東京V。それでも、8日にアウェイで行われた明治安田J1リーグ第5節のアルビレックス新潟戦では今季2勝目こそ逃したが、今季初の複数得点にビハインドの状況から追いつく2-2のドローと、厳しい戦いが続く状況においてもポジティブな要素も得た。
その前節は豪快なシュートで先制点を挙げたFW木村勇大、貴重な同点ゴールを挙げたMF綱島悠斗の活躍も印象的だったが、試合を通して傑出したワークレート、判断・技術が光ったアシストで同点ゴールを演出したMF齋藤功佑のパフォーマンスがより印象的だった。
さらに、前線に離脱者が相次ぐなか、後半途中からは[3-4-2-1]のシャドーに入り、守備のスイッチ役と前線と中盤のリンクマンとして新たな顔も見せた。
後半終盤にはバルセロナのスペイン代表MFガビを彷彿とさせる、ピッチに倒れ込みながらも頭でルーズボールを味方に繋げようとするなど勝利への執念も示した緑のダイナモは、「勝ちたかったですけど連敗しなかった、追いつけたという部分ではチームとしてタフになった証拠」と、新潟戦をポジティブに振り返った。
自身のパフォーマンスに関しては「本当に勝つためにプレーした結果が数字(走行距離)にも表れたという感じ」と冷静に受け止めながらも、自信とともに新たな課題を口にしている。
「シンプルに90分間あの強度でプレーできたというのは自分にとっても自信になりますし、次はまた質の部分だったり、新しい課題に向き合いながら、もっと成長できたらいいかなと思います」
「(積極的なプレスと攻撃参加)自分の中でだいぶ強度が出せるようになってきたなかで、行けるときは積極的に前に顔を出していきたいというのは、自分の成長する部分としてトライしているところですし、自然とそういうシーンが増えてきてはいると思います」
また、城福浩監督の下では[4-2-3-1]のトップ下や[4-4-2]のサイドハーフでもプレーしてきたが、新潟戦ではチーム事情もあってシャドーの位置でプレー。
「ボランチとは動きが全然変わる」と試行錯誤のプレーとなったが、「そこの意識の切り替えの部分は自分の中で整理できてやれた。(谷口)栄斗が持ったときに背後への抜け出したりとか、ウイングバックにボールが入ったときになめる動きとか、ビルドアップのときはちょっとボランチを助ける動きとか。意外と整理できていたので、悪くはなかったかなと思っています」と、その感触を語った。
13日に行われた監督会見の場で、そのシャドー起用について問うと、指揮官はボランチを含めポジションが重なる選手の奮起を促しつつも、十二分にオプションになり得ると返答。さらに、「今一番このチームで点火力のある選手」とその重要性を改めて語っている。
「ボランチについて、今は森田晃樹と齋藤功佑で、我々らしく“へそ”を使いながら、相手陣でサッカーをするというところを具現化してくれている選手。何よりも彼の点火力というか、あれこそが背中から頭から湯気を出してチームを牽引するということを具現化しようとしてくれている選手」
「ボランチとしても、もちろん彼の中での課題というのを突き詰めていってほしいところはありますし、我々は提示も要求もしますけど、あのスイッチの入れ方であるとか、それこそ13kmを超える運動量であったり、両足蹴れることによるチャンスメイクであったりというのは、我々はそこにも注目している」
「攻撃バージョンになったときに、何よりもまずはボールを奪わなければいけないので、そこのスイッチにもなり得ますし、ボールを集めながらゲームを作りながらゴール前に入っていく走力も今はあるので、ボランチとしてもシャドーとしても、今の彼の運動量とかインテンシティを持ってすれば、両方こなせるかなというふうに思います」
指揮官がその存在感を称賛した背番号8は、15日に味の素スタジアムで行われる最下位の名古屋戦でも勝敗のカギを握るキーマンの一人となる。
開幕前の沖縄キャンプで実施されたトレーニングマッチでは、ともに主力を起用した1本目と2本目で1-3の逆転負けを喫した相手との再戦に向けて齋藤は、“ミラーゲーム”をいかに優位に進められるかが、ホーム初勝利の重要なポイントになると主張した。
「ミラーゲームになる上で、相手のボランチがハードワークできて球際とかセカンドが強いイメージがあります。攻撃では個がある。スピードだったり、パワーだったりという選手が多いイメージ」
「ミラーゲームというところが非常に重要になってくると思うので、そのバランスをいかに崩せるか。ワンタッチフリックとかがすごく大事になってくると思いますし、3人目の動き、ボランチの3人目の抜け出しみたいなのは攻撃で大事になるので、まず走り勝つことがまた大事になるかなと思います」
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東京ヴェルディは3日、ホームタウンである東京都多摩市にある『LINK FOREST』でファンイベント『東京ヴェルディファン感謝祭2024』を開催した。 16年ぶりのJ1の舞台で躍進を遂げた緑の名門は、明治安田J1リーグ第35節消化時点で6位に位置。前々節の浦和レッズ戦の勝利によって4節を残しての残留を確定させ、前節はアルビレックス新潟を相手に2-0の快勝。今季4度目の連勝を飾り、良い雰囲気のなかでシーズン佳境のタイミングでのファン感謝祭を迎えた。 約1000名を集めて行われたイベントでは“選手と監督によるトークショー”、ファン・サポーターから事前に募集された“Q&Aコーナー”、サイン入りグッズが当る“スペシャル抽選会”などが約2時間に渡って行われた。 城福浩監督は冒頭で前日に行われたYBCルヴァンカップ決勝での心揺さぶる戦いを引き合いに出し、その場に立てなかった悔しさを語りつつ、日頃のファン・サポーターへの感謝と共に残り試合への決意を語った。 「常日頃、我々のチーム、選手たちを鼓舞していただき、一緒に戦っていただいて本当にありがとうございます。抽選で漏れた方々を含めて、本当に我々の苦しいタイミングで、温かく熱い声援をしていただいていること。それに対する御礼という意味で、今日は本当に大事に考えています」 「自分たちはあとリーグ戦が3試合なので、全て勝って我々の順位が何位になるのか、それが今年の我々の正当な評価になってくると思うので、より上を目指していけばそれにふさわしいチームになっていくと思うので、残り3試合も引き続き応援していただきたいと思います。今日は数少ないみなさんとの交流の場となるので、我々も楽しみにしていますし、是非楽しんでいってください」 トークショーでは横浜F・マリノスと国立開催の開幕戦を皮切りに、湘南ベルマーレ戦での初勝利、序盤、中盤、後半戦のトピックとなった試合の映像を交えながら、指揮官や選手たちが当時の心境やエピソード、選手同士の掛け合いなど軽妙なトークで魅せた。 MF山田楓喜は開幕戦での先制ゴールとなった直接FKについて「FKをもらってボールの横に立ったときに決まったと思った」と、先日のサガン鳥栖戦で決めた際にも語っていたコメントを自ら被せる形で会場の笑いを誘い、トークショーにおいても良い流れを作った。 東京ダービーの初戦で圧巻のダイレクトボレーを決めたFW染野唯月も、「自分でも巧いなと思う」と、ニヤリと笑いながら自画自賛。紆余曲折を経てサガン鳥栖とのアウェイゲームでJ1とクラブでの初ゴールを決めたMF松橋優安に関してはゴールセレブレーションの際のユースの先輩でキャプテンのMF森田晃樹のあまりにも手荒な祝福に改めてスポットライトが当ると、温厚な優等生は「みんなが喜んでくれてうれしかった」と語りつつも、「試合後に誰が髪を引っ張ったのか問題はあった」、「残り3試合あるので…」と“犯人”である森田と染野への復讐を虎視眈々と狙っていることを明かし、再び笑いを誘った。 また、鹿島アントラーズとのアウェイゲームで0-3から3-3のドローに持ち込む立役者となったMF齋藤功佑は、「自分がピッチに入った瞬間に引き分けになるなと思っていた」と、山田楓の冒頭のコメントを被せて場内を沸かせた。 “Q&Aコーナー”では指揮官と一緒に仕事をしたいとのファン・サポーターからのラブコールに対して、城福監督は「クラブの中途採用に応募してほしい」とジョークを交えて返答。続けて「僕と同じぐらいのパッションを持っていると、ちょっとウザイかもしれない。もうちょっと落ち着いた感じの人がいい」と自虐を語ると、隣に座っていた森田が思わず噴き出す場面も。指揮官とキャプテンの良好な関係を窺わせるシーンとなった。 子供たちからの質問では「好きなおやつはなんですか?」との可愛らしい問いかけに対して守護神マテウスは、満面の笑みを浮かべながら通訳を介すことなく「アルフォート」と返答。チョコ菓子という意外な好みを明かした。 DF林尚輝とFW木村勇大という屈強な攻守の主力に関しては、人気のメインマスコットであるリヴェルン好き疑惑がファン・サポーターの間で話題に。その真相について問われた林は「ばれてますか…」と素直に白状。一方の木村もスマホケースにリヴェルンを入れていたことを告白し、ヴェルディくんと共に会場に来ていたリヴェルンと3ショットで写真を撮るほっこりとした一幕もあった。 スペシャル抽選会では当選者が席から壇上に上がる形の形式でスタートしたものの、会場後方のファン・サポーターへ配慮した城福監督が自らマイクを取って自身を含め選手たちに自ら当選者の席まで向かう形式への変更を進言。この指揮官の粋な計らいによって、当選者以外のファン・サポーターも選手たちとより間近での交流が可能となった。 その後、キャプテンの森田の「残り3試合ですが、3試合すべて勝ってみなさんと勝利を分かち合えるようにチーム一同頑張って戦っていきます。みなさんも一緒に戦ってください」という閉会の挨拶をもってファン感謝祭が終了。 ファン・サポーターは城福監督と選手たちとのハイタッチによって見送られ、最後まで笑顔に溢れた中で会場を後にした。 ファン感謝祭後に取材に応じたMF綱島悠斗は、「試合よりも緊張した」と語ったトークショーの自己採点に関して「ちょっと慌ててしまったというか、自分のリズムを崩してしまった」と真面目に評価。 一方、過去のイベントではアカデミー出身選手や若手を中心に一発芸やネタを披露する機会が多かったが、今回は純粋なトークショーのみに。仮に、その準備はあったかとの問いに対しては「こういう(イベントの)詳細が出る前は、自分2年目なので、やらなきゃいけないのかなという覚悟はありました。それに対する想定も少しはしていましたが、自分はなくてホッとしました」と正直な胸の内を明かしてくれた。 久々のファン・サポーターとの直接のふれあいについて「こういう環境でやれたのも、自分たちがJ1に上がってファン・サポーターの方がいてくれたからこそなので、こういう素晴らしい施設を借りてできたのはすごくうれしく思います」とコメント。 その上で「ファンと関わることで、より自分たちも頑張らなければなと思います。退場したときのお客さんの顔が本当に笑顔で溢れていたというか、やっぱりああいう人たちがいるから今のヴェルディがあるわけであって、応援してくれる人がいるから自分たちがこうやって素晴らしい環境のなかでサッカーができているというのはすごく感謝していますし、もっともっと彼らを笑顔にしたいという思いが強くなりました」と、より一層の責任を口にした。 今回のイベントを通じて、より一体感と責任感が増した東京Vは、次節にホームで行われる首位のヴィッセル神戸戦を皮切りに、川崎フロンターレ、京都サンガF.C.という難敵相手の残り3試合でさらなる高みを目指す。 <span class="paragraph-title">【写真】笑顔に溢れた東京Vのファン感謝祭</span> <span data-other-div="movie"></span> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241103_1_tw1.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241103_1_tw2.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241103_1_tw3.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241103_1_tw4.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241103_1_tw5.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241103_1_tw6.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241103_1_tw7.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241103_1_tw8.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> 2024.11.03 19:50 Sun5
鹿島戦大敗からリバウンドメンタリティ示す…東京VのDF千田海人「後悔しない戦い方ができた」「それに結果がついてきてよかった」
東京ヴェルディのDF千田海人が、前節の悔しい敗戦を払しょくする力強いパフォーマンスを見せた。 東京Vは26日、町田GIONスタジアムで行われた明治安田J1リーグ第3節でFC町田ゼルビアと対戦し、MF齋藤功佑が挙げたゴールを守り切って1-0の勝利。待望の今季初白星を挙げた。 連敗した清水エスパルス、鹿島アントラーズとの2試合ではハードワーク、球際の勝負、セカンドボールへの反応と、戦うという部分で昨季の水準を下回り、結果以上に不甲斐ないパフォーマンスが深刻にみえた。 だが、球際のデュエルを最大の特徴とする町田に対して、この日の東京Vは一歩も引くことなく真っ向勝負。前半は城福浩監督も「自分たちのなかで本当にパーフェクトに近い試合だった」と評価するなど、昨季3位チーム相手を圧倒するパフォーマンスを披露した。 後半は押し込まれて耐える展開とはなったものの、ディフェンスラインを中心に相手のシュートシーンで複数の選手が体を投げ出してブロックするなど、昨季6位躍進を果たした“ヴェルディらしさ”が随所に窺える内容での勝利となった。 3バックの中央でフル出場し、今季初のクリーンシート勝利に貢献した千田だが、0-4で惨敗した鹿島戦では前半の2失点に関与。ビルドアップの局面でもチーム全体が相手の守備に嵌る場面が多かったなか、個人としてミスが目立ち、最も悔しい思いをした選手の一人だった。 それゆえに町田戦ではスタメン落ちも十分に考えられたが、FWオ・セフンやFWミッチェル・デュークら長身のターゲットマンにロングボールを入れてくる相手に対して、城福浩監督は千田の対人戦の強さ、強気なライン統率を買って継続起用。 30歳DFが難しいメンタル状態で臨んだことは想像に難くないが、開始直後にデュークに対して深追い気味にファウルで潰すプレーを見せるなど腹をくくった姿勢を示すと、試合を通してはソリッドなパフォーマンスを披露し、指揮官の起用に応えるとともにリバウンドメンタリティを示した。 同試合後、千田は「みんなが忘れられない1試合になった」と語り、試合へのアプローチを含め今回の一戦が今後に繋がる重要なものになったと感じている。 「今週はちょっとこの2試合を踏まえて、自分たちに足りないところをしっかり見つめ直せた1週間だったので、もう1回自分たちの立ち位置というか、大切にするものとかをしっかりみんなで確認して、今日の試合を迎えました」 「もし今日結果的に負けたとしても、後悔しない戦い方はみんなができたんじゃないかなと思います。それに今日結果がついてきて本当によかったです」 「サッカーは“心技体”。そこの“心”のところが、いかに大事かというところを今日みんなが身をもって感じたと思います。ただ、そこだけでサッカーできるわけではないですし、そこのところを全部基準ひとつ高く、みんなで持っていくことが今後も大事だと思います。ただ、今日のこの1試合というのは、みんなが忘れられない1試合になったと思いますし、今日を忘れずにまた次に向かいたいです」 試合内容では開幕2試合で課題となっていた後ろ重心、距離感の遠さという問題を改善。機動力がある3トップのアグレッシブなプレスに対して、中盤、ディフェンスラインが呼応し、コンパクトな守備で町田の自由を奪った。 「みんなが同じ絵を描いて今日はやれた」と千田も手応えを口に。 「前線のプレスがあって、僕らもラインを上げられるし、僕らのラインアップがあるから前線もプレスに行けるという、そこの関係性が気持ちの部分もそうですし、そういうところで背中を押されて今日はうまくいったと思います」 本来のスタイルを取り戻し開幕3戦目で初勝利を手にしたチームだが、重要なのはこの町田戦の基準をベースに、さらなる成長とともに勝ち点を積み重ねていくことだ。 そういった意味で、本拠地・味の素スタジアムで戦う次節のガンバ大阪戦(3月2日)では継続性を示す上で重要な試合となる。 町田戦の勝利によってひとつ結果でファン・サポーターに報い、いい雰囲気で戦える味スタでの初戦に向けて千田は、より高い基準とともに勝利を誓った。 「あの2試合を踏まえて、今日の1試合で自分たちの全部の基準が上がったかはわからないですけど、そこはサポーターも感じたと思いますし、僕らもやっていて感じた部分があります」 「1戦、2戦目でかなりサポーターをがっかりとさせてしまったと思いますが、そのなかで今日はしっかりと信頼を取り戻せたと思うので、次は味スタでホームですし、あれよりもっともっと高い基準でやれたらと思います」 2025.02.27 11:15 Thu東京ヴェルディの人気記事ランキング
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永井秀樹前監督によるパワハラ問題の東京Vはけん責と100万円の罰金の懲罰が決定、村井満チェアマン「悪意なき、自覚なきということ」
Jリーグは24日、東京ヴェルディに対する懲罰発表した。 今回の懲罰は、東京Vの永井秀樹前監督によるパワーハラスメントが問題視され、事実の有無を調査していた。 Jリーグによると、クラブから提出されたコンプライアンス委員会報告書により、監督が選手やスタッフにより、「サッカーの指導に不必要に攻撃的な言葉や暴言」、「不適切な指導や不適切な取り扱い」、「人格等を否定する言葉や暴言」が行われており、ハラスメントを行ったことが認定されていた。 Jリーグは、クラブ取締役、管理職者等に対して直接事情聴取を行い、事実関係を確認。本件は、裁定委員会への諮問及び答申を経て、クラブ側の管理監督義務違反を認め、Jリーグの社会的信用を毀損したものとみなし、クラブに対して「罰金100万円及びけん責」処分を課すことに決定した。 Jリーグは24日にオンラインでの会見を実施。村井満チェアマンは「昨日私の方からヴェルディの経営陣に制裁内容をお伝えさせていただきました」とし、「諮問委員会に諮った上で内容を伝えましたが、Jリーグとしてはハラスメント行為は撲滅していく、絶対に許さない、今後も行わないことを訴えてきましたが、こういったことが繰り返されていました」と語り、2019年に起きた湘南ベルマーレの曺貴裁監督の問題があったにも関わらず、再び監督によるパワハラが起きていた事実を振り返った。 また「時代が変化していることに追いつかず、悪意なき、自覚なきということが根本」と、このような事態が起こる理由についても言及。「違反行為があった場合は、本人だけではなく、管理、監督するクラブの回避義務があるが、現場任せになっていると感じている」と、クラブやリーグとしての努力も必要であると語った。 なお、懲罰内容の理由に関しては、「東京Vの管理監督義務」、「マスメディアを通じての公表によりJリーグの信用が大きく毀損したこと」、「今回の行為をクラブ職員が認識していたにもかかわらず、結果として管理監督が行き届かない環境が生まれていたこと」、「相談窓口の設置や研修の実施その他のハラスメント行為の発生を防止するための措置も講じていなかったこと」を挙げている。 一方で、懲罰の酌量すべき事実もあるとし、「2020年12月末に経営陣の交代があり、現在の経営陣は、2021年以降、同クラブのガバナンスの強化及び改善を意図して社内規程及び社内制度を変更。本件各行為は、これらの制度変更を行っている中で生じたものであったこと」、「本件各行為の発覚後、速やかにコンプライアンス委員会の設置、アンケートやヒアリングの実施、第三者である弁護士が担当する内部調査を実施したこと」、「コンプライアンス委員会の改善要望書及び内部調査報告書の提出を受けて、速やかに関係者の処分を行うとともに、選手に対する相談窓口の設置や関連研修を実施する等、自浄機能を有する組織への変革の姿勢がうかがわれる」を挙げている。 2021.12.24 17:37 Fri2
2025シーズンのホームグロウン制度、14クラブが不遵守も罰則なし…最多はFC東京の15名
Jリーグは22日、各クラブの2025シーズンのホームグロウン選手の人数を発表した。 ホームグロウン制度は、各クラブが選手育成にコミットし、アカデミーの現場を変えていくことを目的に導入したもの。12歳の誕生日を迎える年度から21歳の誕生日を迎える年度までの期間において、990日以上、自クラブで登録していた選手が対象となる。 期限付移籍の選手は、移籍先クラブでの登録となり、21歳以下の期限付移籍選手の育成期間は、移籍元クラブでカウント。JFA・Jリーグ特別指定選手は、ホームグロウン選手とはみなされない。 2025シーズンに関しては、J1のクラブは4名、J2・J3のクラブは2名以上と定められている中、14クラブが不遵守となっており、昨シーズンから2クラブ増えることとなった。 明治安田J2リーグではいわきFCと藤枝MYFCが昨シーズンに続いて「0人」、明治安田J3リーグではヴァンラーレ八戸、福島ユナイテッドFC、栃木シティ、SC相模原、FC大阪、高知ユナイテッドSC、テゲバジャーロ宮崎が「0人」、ザスパ群馬、FC岐阜、奈良クラブが「1人」となっている。 これまで不遵守となったクラブは、翌シーズンのプロA契約選手の「25名枠」から不足人数分減じられることとなっていたが、2026シーズンからはプロ契約の区分が撤退されるため、処分はない。 なお、全部60クラブで最も多くホームグロウン選手を登録しているのはFC東京で15名。続いて13名の鹿島アントラーズとサンフレッチェ広島、12名の柏レイソル、11名の川崎フロンターレ、RB大宮アルディージャと続いている。 <h3>◆明治安田J1リーグ(合計160人)</h3> 鹿島アントラーズ:13人 浦和レッズ:7人 柏レイソル:12人 FC東京:15人 東京ヴェルディ:9人 FC町田ゼルビア:4人 川崎フロンターレ:11人 横浜F・マリノス:9人 横浜FC:4人 湘南ベルマーレ:8人 アルビレックス新潟:7人 清水エスパルス:7人 名古屋グランパス:5人 京都サンガF.C.:8人 ガンバ大阪:8人 セレッソ大阪:7人 ヴィッセル神戸:6人 ファジアーノ岡山:2人 サンフレッチェ広島:13人 アビスパ福岡:5人 <h3>◆明治安田J2リーグ(合計83人)</h3> 北海道コンサドーレ札幌:8人 ベガルタ仙台:4人 ブラウブリッツ秋田:2人 モンテディオ山形:4人 いわきFC:0人 水戸ホーリーホック:1人 RB大宮アルディージャ:11人 ジェフユナイテッド千葉:5人 ヴァンフォーレ甲府:7人 カターレ富山:2人 ジュビロ磐田:6人 藤枝MYFC:0人 レノファ山口FC:2人 徳島ヴォルティス:3人 愛媛FC:3人 FC今治:2人 サガン鳥栖:7人 V・ファーレン長崎:5人 ロアッソ熊本:4人 大分トリニータ:7人 <h3>◆明治安田J3リーグ(合計40人)</h3> ヴァンラーレ八戸:0人 福島ユナイテッドFC:0人 栃木SC:3人 栃木シティ:0人 ザスパ群馬:1人 SC相模原:0人 松本山雅FC:9人 AC長野パルセイロ:3人 ツエーゲン金沢:2人 アスルクラロ沼津:8人 FC岐阜:1人 FC大阪:0人 奈良クラブ:1人 ガイナーレ鳥取:2人 カマタマーレ讃岐:2人 高知ユナイテッドSC:0人 ギラヴァンツ北九州:4人 テゲバジャーロ宮崎:0人 鹿児島ユナイテッドFC:2人 FC琉球:2人 2025.04.22 22:10 Tue3
Jリーグが理念強化配分金とファン指標配分金の支給額を発表! 「DAZN」ベースのファン指標分配金の1位は浦和、最下位はYSCCに…連覇神戸は5.5億円
Jリーグは25日、2025年度理念強化配分金の支給対象候補クラブ、2024年度ファン指標配分金支給対象クラブを発表した。 理念強化配分金は、2023年の明治安田生命J1リーグで1位から10位に対して送られるもの。20チーム制に変更となったために1チーム増えることとなった。また、2024シーズン年間ファン指標順位(DAZN視聴者数等1~10位)に基づいても支給される。 競技面では連覇を達成したヴィッセル神戸から10位のセレッソ大阪までに支給され、神戸は2025年、2024年にそれぞれ2億5000万円ずつを手にする。なお、2023年も優勝したため、その分の2億5000万も今回支給される。また、2位のサンフレッチェ広島には2年間で1億8000万円ずつ、3位のFC町田ゼルビアは、1億5000万円(2025年)と7000万円(2026年)を手にする。なお、2023年2位の横浜F・マリノスには1億8000万円、3位の広島には7000万円がしキュされる。 また、ファン指標順位は1位は2024年も浦和レッズとなり1億7000万円。2位が鹿島アントラーズで1億2000万円、3位が横浜FMで7000万円と続き、10位は名古屋グランパスで1000万円となった。なお、競技順位で10位以内に入っていないクラブでは、1位の浦和、10位の名古屋に加え、8位に北海道コンサドーレ札幌が入り2000万円となった。 さらに、「ファン指標配分金」として、13億6000万円をJリーグの全60クラブに分配。これは、2024シーズンのDAZN視聴者数やDAZNシーズンパス販売実績等で配分され、1位が浦和で8921万5930円。2位が横浜FMで7945万2984円、3位が川崎フロンターレで6648万1993円となっている。なお、最下位はY.S.C.C.横浜となり182万4625円が分配される。 <h3>◆理念強化配分金(競技)/総額11億2000万円</h3> 1位:ヴィッセル神戸 1年目ー2億5000万円、2年目ー2億5000万円 2位:サンフレッチェ広島 1年目ー1億8000万円、2年目ー1億8000万円 3位:FC町田ゼルビア 1年目ー1億5000万円、2年目ー7000万円 4位:ガンバ大阪 1年目ー1億5000万円、2年目ーなし 5位:鹿島アントラーズ 1年目ー1億2000万円、2年目ーなし 6位:東京ヴェルディ 1年目ー9000万円、2年目ーなし 7位:FC東京 1年目ー6000万円、2年目ーなし 8位:川崎フロンターレ 1年目ー5000万円、2年目ーなし 9位:横浜F・マリノス 1年目ー4000万円、2年目ーなし 10位:セレッソ大阪 1年目ー3000万円、2年目ーなし <h3>◆理念強化配分金(人気)</h3> 1位:浦和レッズ/1億7000万円 2位:鹿島アントラーズ/1億2000万円 3位:横浜F・マリノス/7000万円 4位:ヴィッセル神戸/5000万円 5位:川崎フロンターレ/4000万円 6位:サンフレッチェ広島/3000万円 7位:ガンバ大阪/2000万円 8位:北海道コンサドーレ札幌/2000万円 9位:FC町田ゼルビア/1000万円 10位:名古屋グランパス/1000万円 <h3>◆ファン指標配分金</h3>(昨年との金額比較) 1位:浦和レッズ/8921万5930円(↑) 2位:横浜F・マリノス/7945万2984円(↑) 3位:川崎フロンターレ/6648万1993円(↓) 4位:鹿島アントラーズ/6598万4095円(↓) 5位:ヴィッセル神戸/6491万8131円(↑) 6位:ガンバ大阪/5864万8883円(↑) 7位:名古屋グランパス/5851万4812円(↓) 8位:北海道コンサドーレ札幌/5315万3249円(↑) 9位:FC東京/4924万9886円(↑) 10位:サンフレッチェ広島/4572万5356円(↑) 11位:FC町田ゼルビア/4558万3908円(↑) 12位:アルビレックス新潟/4466万3143円(↓) 13位:ジュビロ磐田/4426万2918円(↑) 14位:セレッソ大阪/3988万8434円(↓) 15位:サガン鳥栖/3834万3648円(↑) 16位:柏レイソル/3695万3904円(↓) 17位:湘南ベルマーレ/3554万5920円(↓) 18位:東京ヴェルディ/3459万9966円(↑) 19位:京都サンガF.C./3438万1632円(↑) 20位:清水エスパルス/3362万962円(↓) 21位:アビスパ福岡/3259万3587円(↓) 22位:ベガルタ仙台/2298万6246円(↑) 23位:V・ファーレン長崎/1758万2571円(↑) 24位:大分トリニータ/1716万3388円(↑) 25位:ファジアーノ岡山/1704万1315円(↑) 26位:横浜FC/1664万9981円(↓) 27位:ジェフユナイテッド千葉/1608万1426円(↓) 28位:モンテディオ山形/1442万3396円(↓) 29位:ヴァンフォーレ甲府/1362万8966円(↓) 30位:松本山雅FC/1324万9873円(↑) 31位:ロアッソ熊本/1008万4227円(↓) 32位:栃木SC/983万8888円(↓) 33位:徳島ヴォルティス/934万7583円(↓) 34位:RB大宮アルディージャ/925万5971円(↓) 35位:ザスパ群馬/888万8344円(↓) 36位:レノファ山口FC/886万2864円(↓) 37位:いわきFC/878万641円(↓) 38位:鹿児島ユナイテッドFC/825万2572円(↑) 39位:愛媛FC/768万2897円(↑) 40位:水戸ホーリーホック/718万9579円(↓) 41位:藤枝MYFC/708万1435円(↓) 42位:ツエーゲン金沢/622万6288円(↓) 43位:ブラウブリッツ秋田/619万6520円(↓) 44位:カターレ富山/481万4398円(↑) 45位:ギラヴァンツ北九州/459万264円(↓) 46位:FC岐阜/396万9504円(↓) 47位:SC相模原/341万1253円(↓) 48位:FC今治/327万7554円(↓) 49位:AC長野パルセイロ/317万8338円(↓) 50位:カマタマーレ讃岐/313万7389円(↓) 51位:FC琉球/309万4569円(↓) 52位:福島ユナイテッドFC/288万7440円(↑) 53位:ガイナーレ鳥取/282万3403円(↓) 54位:ヴァンラーレ八戸/265万6822円(↓) 55位:いわてグルージャ盛岡/261万6733円(↓) 56位:アスルクラロ沼津/251万5766円(↓) 57位:テゲバジャーロ宮崎/237万4594円(↑) 58位:FC大阪/226万1536円(↑) 59位:奈良クラブ/223万1534円(↓) 60位:Y.S.C.C.横浜/182万4625円(↓) 2025.02.25 17:40 Tue4
