ジェラード監督と3度目のタッグ、アル・イテファクがACにマイケル・ビール氏を招へい…レンジャーズやアストン・ビラでコンビ

2024.11.21 13:05 Thu
アストン・ビラ時代のジェラード監督(左)とビールAC
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アストン・ビラ時代のジェラード監督(左)とビールAC
サウジ・プロ・リーグのアル・イテファクは20日、アシスタントコーチにマイケル・ビール氏(44)が就任することを発表した。

ビール氏はチェルシーやリバプールの下部組織で指導者を務めた他、クイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR)、レンジャーズ、サンダーランドでも監督を務めていた。

2018年6月から2021年11月まではスティーブン・ジェラード監督の下でレンジャーズのアシスタントコーチを務め、2020-21シーズンはセルティックの9連覇を阻む優勝に貢献。その後、アストン・ビラでもジェラード監督のアシスタントコーチを務めていた。
アル・イテファクで3度目のタッグを組む両者。ジェラード監督率いるアル・イテファクは、今シーズンのサウジ・プロ・リーグで10試合を終えて12位と低迷。立て直しに力を貸すこととなりそうだ。

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サウジ代表選手が先発できぬアル・ヒラル、日本戦前最後のスターターは4人中1人…1カ月リーグ戦出場ゼロで10月落選の選手も

10月の代表ウィークを前にして、サウジ・プロフェッショナルリーグでは王者アル・ヒラルvsアル・アハリの大一番が行われた。サウジアラビア『サウジ・ガゼット』が伝える。 5日、サウジ・プロフェッショナルリーグ第6節で表題の大一番が開催され、アル・ヒラルが2-1勝利で開幕6連勝に。昨季無敗優勝のスター軍団は、もはや120%国内に敵なしである。 ただ昨季以降、ご存じの方も多い通り、サウジ1部の主要クラブは欧州から獲得したスター選手が中枢を占めるようになり、その筆頭格こそアル・ヒラル。A代表に名を連ねるような自国の有力選手がスターターから外れたのだ。 今回のアル・アハリ戦で言えば、日本代表戦(H)より始まる10月の代表ウィークへ、アル・ヒラルからは4人がサウジアラビア代表に招集されているが、先発したのはキャプテンにして同国No.1選手のMFサレム・アル・ドサリのみ。 その他、サウジ代表主力のMFナセル・アル・ドサリが後半頭から、DFハッサン・タンバクティが90+8分から途中出場。GKのモハメド・アル・ルバイエはそもそも今季出場ゼロである。 また、そんなアル・ヒラルを今夏脱出し、それぞれアル・イテハド、アル・イテファクに移籍した、同代表主力のFWサレー・アル・シェフリ、MFアブドゥレラー・アル・マルキ。2人は新天地でもベンチ生活が続き、アル・マルキに至っては公式戦4試合出番なしという状況だ。 一方、アル・ヒラルに残留したFWアブドゥラー・アル・ハムダンは9月の中国戦でスタメン出場。しかし、クラブに戻ってから1度もリーグ戦に出られず、今回落選ということに。 サウジ代表のロベルト・マンチーニ監督は9月、同月の招集リストについて「国内リーグで先発できない選手が20人いるが、選ばざるを得ない」とコメント。しかし、アル・ハムダンのように切る選択もあるようだ。 2024.10.07 20:55 Mon

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