解任も取り沙汰されるローマ指揮官が重要なサン=ジロワーズ戦へ「オーナーの信頼は感じているが、結果を出す必要があるのは明らかだ」
2024.11.07 12:45 Thu
早くも崖っぷちのユリッチ監督
ローマのイバン・ユリッチ監督が、自身の去就を左右するユニオン・サン=ジロワーズ戦に向けた公式会見に臨んだ。
ダニエレ・デ・ロッシ監督の電撃解任を受け、9月中旬にジャッロロッシの新指揮官に就任したユリッチ監督。就任直後はウディネーゼ、ヴェネツィア相手に連勝を飾ったが、以降は格下であるエルフスボリやエラス・ヴェローナ相手の敗戦、フィオレンティーナ戦での1-5の大敗を喫するなど急失速。
さらに、冷遇する一部の新加入選手やリーダーグループとの関係にも問題を抱えており、早くも解任の可能性が取り沙汰される。
最新報道ではひとまずインターナショナルマッチウィークまでの解任の可能性はないようだが、7日に行われるヨーロッパリーグ(EL)のリーグフェーズ第4節のサン=ジロワーズ戦、セリエA次節のボローニャ戦での勝利が続投に向けた必須条件とみられる。
そんななか、クロアチア人指揮官はサン=ジロワーズ戦の公式会見の場で幾つかのトピックについて言及した。『romapress』が伝えている。
「フリードキン? 彼らと話したが、メディアは過度な憶測を見せている」
「オーナーの信頼は感じているが、結果を出す必要があるのは明らかだ」
文字通りの完敗となったフィオレンティーナ戦を除き、勝ち点3を取りこぼしてきた試合でも、ポジティブな要素を強調するきらいがある指揮官は、直近のヴェローナ戦を同じ形で振り返りつつも、今回の試合では勝利が必須だと尻に火が付いた様子も垣間見せた。
「フィオレンティーナ戦の後、我々は良いパフォーマンスを見せたが、特別なエピソードの代償を払った。プレーヤーは自分たちのやっていることを信じ、ハングリー精神と目的を持ってプレーしなければならない」
「明日は勝たなければならないし、我々はこの試合に集中している。プレーヤーもヴェローナ戦後の士気を高めるためにも勝利を必要としている」
「我々は改善し、必要な結果を得ることに集中している。明日は難しい試合になるだろうが、順位と士気のために勝たなければならない。そのためには我々のアイデアとゲームプランを貫き、集中力をさらに高める必要がある」
ダニエレ・デ・ロッシ監督の電撃解任を受け、9月中旬にジャッロロッシの新指揮官に就任したユリッチ監督。就任直後はウディネーゼ、ヴェネツィア相手に連勝を飾ったが、以降は格下であるエルフスボリやエラス・ヴェローナ相手の敗戦、フィオレンティーナ戦での1-5の大敗を喫するなど急失速。
さらに、冷遇する一部の新加入選手やリーダーグループとの関係にも問題を抱えており、早くも解任の可能性が取り沙汰される。
そんななか、クロアチア人指揮官はサン=ジロワーズ戦の公式会見の場で幾つかのトピックについて言及した。『romapress』が伝えている。
今週に入ってオーナーのフリードキン・ファミリーとの会談が行われた中、指揮官は自身の去就に言及。ここ最近の解任の可能性に関する報道に釘を刺しながらも、結果を残す必要があることは自覚しているという。
「フリードキン? 彼らと話したが、メディアは過度な憶測を見せている」
「オーナーの信頼は感じているが、結果を出す必要があるのは明らかだ」
文字通りの完敗となったフィオレンティーナ戦を除き、勝ち点3を取りこぼしてきた試合でも、ポジティブな要素を強調するきらいがある指揮官は、直近のヴェローナ戦を同じ形で振り返りつつも、今回の試合では勝利が必須だと尻に火が付いた様子も垣間見せた。
「フィオレンティーナ戦の後、我々は良いパフォーマンスを見せたが、特別なエピソードの代償を払った。プレーヤーは自分たちのやっていることを信じ、ハングリー精神と目的を持ってプレーしなければならない」
「明日は勝たなければならないし、我々はこの試合に集中している。プレーヤーもヴェローナ戦後の士気を高めるためにも勝利を必要としている」
「我々は改善し、必要な結果を得ることに集中している。明日は難しい試合になるだろうが、順位と士気のために勝たなければならない。そのためには我々のアイデアとゲームプランを貫き、集中力をさらに高める必要がある」
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ローマは16日、新監督にダニエレ・デ・ロッシ氏(40)が就任することを発表した。 契約期間は2024年6月30日までの残りシーズンとなる。 デ・ロッシ新監督は、ローマ育ちでアカデミー出身者。2002年にファーストチームに昇格すると、2019年7月にボカ・ジュニアーズに移籍するまでプレー。ローマ時代には2007年、2008年にはコッパ・イタリアで優勝。2007年にはスーペル・コパも制し、フランチェスコ・トッティ氏が引退してからはキャプテンとしてチームを支えた。 引退後はイタリア代表のテクニカルコーチを務め、2021年のユーロ優勝に貢献。2022年10月から2023年2月まではSPALで指揮を執っていたが、半年でわずか3勝に終わり解任されていた。 ローマでは公式戦通算616試合に出場し63ゴール。18年間プレーしたクラブに監督として復帰することとなったデ・ロッシ新監督は、クラブを通じてコメントしている。 「ローマのテクニカル面でのリーダーシップの責任を私に託してくれたフリードキンファミリーに感謝したい。私としては、今からシーズン終了までの間に待ち受ける試練に立ち向かうため、日々の犠牲を払い、自分の中にある全てを捧げる必要があると思っている」 「ベンチに座ることができる感動は言葉では言い表せない。私にとってローマがどんな存在であるかは、誰もが知っているが、我々全員を待っている仕事は既に引き受けた」 「我々には時間がなく、選択肢もない。競争力を持ち、目標のために戦い、達成しようとすることがスタッフと私が自分たちに与える唯一の優先事項だ」 ローマは16日、4シーズン目を迎えていたジョゼ・モウリーニョ監督を解任。就任1年目の2021-22シーズンはヨーロッパ・カンファレンスリーグで優勝。2022-23シーズンはヨーロッパリーグで決勝に進むも、セビージャにPK戦の末に敗れて準優勝。今シーズンはリーグ戦で序盤から調子が上がらず、14日に行われたセリエA第20節でミランに敗れ、3戦未勝利となっており、9位と苦しんでいた。 2024.01.16 22:15 Tue4
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.34“スパレッティの0トップ”セリエA記録となる破竹の11連勝/ローマ[2005-06]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.34</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2005-2006シーズン/ローマ 〜スパレッティの0トップ〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2005-06roma.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ルチアーノ・スパレッティ(48) 攻撃力8:★★★★★★★★☆☆ 守備力7:★★★★★★★☆☆☆ タレント7:★★★★★★★☆☆☆ 連係10:★★★★★★★★★★ 選手層7:★★★★★★★☆☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">セリエA記録となる破竹の11連勝</div> クラブ史上初のスクデットをもたらしたカペッロ監督が去った2004-05シーズンは、結果が出ずに1シーズンで4人の監督交代が相次ぐなど低迷したローマ。そこで、ウディネーゼで3位という好成績を残したスパレッティ監督に白羽の矢を立てると、翌シーズンに復活を遂げる。 序盤戦こそ不安定な戦いが続いたが、“0トップシステム”を用いるスパレッティ監督の戦術が浸透し始めた第22節から当時のセリエA記録となる破竹の11連勝を達成。カルチョーポリの影響でユベントス、ミラン、フィオレンティーナの3チームがセリエB降格や勝ち点剥奪となったため、2位に繰り上がってシーズンを終えた。 スパレッティ監督に率いられた“ジャッロロッソ”は、その後の2006-07シーズンと2007-08シーズンにおいてもチームの完成度を高めて上々の成績を残した。セリエA・2位、チャンピオンズリーグ・ベスト8、コッパ・イタリア制覇をそれぞれ2年連続で成し遂げ、その称賛された戦術とともに素晴らしいチームとしてヨーロッパに君臨する。ただ、ユベントスが低迷していた当時のセリエAにおいて最強を誇ったインテルの後塵を拝し、スパレッティの下でスクデットを獲得することはなかった。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">スパレッティの0トップ</div> 純粋なセンターフォワードがいなかったため、スパレッティが編み出した策がトッティを最前線に置く0トップシステム。このバンディエラのキープ力を軸に、2列目の選手が空いたスペースに飛び出していくという、当時は稀な戦術を用いた。 中盤に下りてボールを受けるトッティは、抜群の展開力で2列目の選手の飛び出しを生かしつつ、ゴール前に顔を出してチーム最多の得点数を記録。ペッロッタ、マンシーニ、タッデイといった2列目は機動力を生かしてボールを引き出し、縦に鋭いサイドアタックを披露した。 ボランチにおいても、巧みな配球を行うデ・ロッシやアクイラーニは前線に飛び出すプレーを披露。また、守備ではメクセスとキブが好連係で相手の攻撃を防ぎ、両サイドバックのパヌッチやクフレが攻守のバランスを取った。2006-07シーズンと2007-08シーズンはサイドハーフもこなせるカッセッティ、トネット、シシーニョらがサイドバックを務めて攻撃力を格段に高めた。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">MFシモーネ・ペッロッタ(28)</span> スパレッティ監督によって新境地を開拓したのがペッロッタだ。2001-02シーズンに躍進を遂げたミラクル・キエーボでは中盤を支えるハードワーカーだった2006年のW杯優勝メンバーは、ローマでトップ下の位置を与えられると完璧に順応。卓越したテクニックはなくとも、豊富な運動量と高度な戦術眼で周囲と絡みながら幾度もチャンスを演出し、司令塔タイプと異なる新たなトップ下像を印象づけた。 2019.04.20 12:00 Sat5
