W杯出場へ執念?インドネシア陣営がバーレーン側との交渉でチケット譲歩引き出す 上田綺世へのレーザー妨害念頭にクギも刺す徹底ぶり

2024.10.09 17:50 Wed
インドネシアサッカー協会(PSSI)のエリック・トヒル会長
Getty Images
インドネシアサッカー協会(PSSI)のエリック・トヒル会長
インドネシアサッカー協会(PSSI)が「バーレーン代表vsインドネシア代表」へ奔走した。インドネシア『kompas.com』が伝える。

インドネシア代表は10日、2026年北中米W杯アジア最終予選C組第3節でバーレーン代表と対戦。第1〜2節でサウジ&豪州から“勝ち点2”を稼いだなか、いよいよ+3を目指す戦いだ。

今回は敵地での対戦というわけだが、思い返せば、こんな出来事が。
今春、U-23インドネシア代表がバーレーンの隣国・カタールでパリ五輪アジア最終予選を戦った際、相手サポーターを大きく凌駕するインドネシア人がドーハへ大挙。強烈な応援に後押しされた選手たちは本大会出場ならずも、オーストラリアと韓国を予選敗退へ追い込んだ。

この出来事もおそらく念頭にあるのだろう。
10日、インドネシア代表は森保ジャパンも先月訪れた「バーレーン・ナショナル・スタジアム」でバーレーン代表と対戦予定。当日の収容限度は2万4000人なのだという。

当初、インドネシア側に割り当てられたアウェイサポーターのチケットは、収容人数に対するFIFA規定ギリギリの「5%=1200枚」。ただ、PSSIがバーレーン連盟と交渉し、「2000枚」まで増やすことができたというのだ。

その一方、先月のバーレーン代表vs日本代表で起きた、バーレーンサポーターによる上田綺世へのレーザーポインター照射問題を念頭に、インドネシア代表チームを統括するナショナルチームエージェンシー(BTN)が声明。

「試合に公平性が保たれることを望みます。その上で勝ち点を獲得することが目標です。もし相手サポーターによる妨害があれば、間違いなく、アジアサッカー連盟(AFC)と国際サッカー連盟(FIFA)に報告します」

バーレーン側からチケットの譲歩を引き出した一方、あえて試合前にクギも刺したPSSI。かつてインテルを保有した実業家、エリック・トヒル会長の、本気度の現れか。

インドネシア代表はバーレーン代表との前回対戦(2012年)、今回と同じバーレーン・ナショナル・スタジアムで0-10の歴史的大敗。今回が単なる最終予選の1試合ではないことが明白だ。

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インドネシアサッカーの底上げに尽力も道半ばで解任、シン・テヨン氏が受け取る違約金は…

シン・テヨン氏が多額の違約金を受け取るようだ。ベトナム『VTC NEWS』が伝える。 2018年ロシアW杯で韓国代表を率いたシン・テヨン氏。翌19年の暮れにインドネシアサッカー協会(PSSI)から招聘され、同国A代表と五輪世代代表を指揮することとなった。 そこからインドネシアはヤング世代が着々と力をつけ、旧宗主国オランダからの帰化組が激増したA代表も、26年W杯最終予選に東南アジア勢で唯一進出。フル代表のチーム力、国全体のサッカー熱は、タイやベトナムを凌駕した。 しかし、昨年契約を27年まで延長したばかりにもかかわらず、年明け6日に解任の憂き目に。ほぼ22歳以下で挑んだASEAN杯にてグループステージ敗退を喫した直後だったとはいえ、単なる“成績不振”ではなかったことが明らかだ。 PSSIとしては、多額の出費を承知のうえでの解任だった模様。 シン・テヨン氏は昨年の契約延長で月給12万5000ドル(約1970万円)に昇給。年俸換算だと150万ドル(約2.3億円)となる。そして、契約をおよそ2年半残しての解任…これから支払われる予定だった給与総額が違約金となり、額は360万ドル(約5億6000万円)に及ぶという。 ベトナムメディアいわく、ASEAN杯優勝で東南アジア王者となったベトナム代表を率いる韓国人指揮官、キム・サンシク監督の年俸は36万ドル(約5600万円)とのことだ。 2025.01.14 21:00 Tue

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