ホーム3戦連発期待される東京Vの山田楓喜、柏戦勝利を置き土産にパリ五輪懸けた戦いへ「連勝してアジアカップに臨めるように」

U-23日本代表メンバーに選出された東京ヴェルディのMF山田楓喜が、柏レイソル戦での勝利を置き土産に、パリ・オリンピック出場を懸けた戦いに臨む。先月に行われたマリ、ウクライナとの国際親善試合で久々の代表復帰を果たした山田は、4日に発表されたAFC U23アジアカップに臨むU-23日本代表メンバーに選出された。そして、7日に味の素スタジアムで開催される明治安田J1リーグ第7節の柏戦後に所属クラブを離れ、パリ五輪を懸けた重要な戦いに臨むことになる。
山田は「すごく嬉しかったですし、日本を代表して戦えるのはすごく楽しみ」と、U-23日本代表選出の喜びを語った。さらに、「いつも通りの自分を出していければ日本を勝たせる力を持っていると思うので、今までやってきたことをそのまま日本代表でやっていければ…」と、パリ五輪に向けた意気込みを語った。

一方、東京Vは前節、湘南ベルマーレとのアウェイゲームを2-1の逆転勝利で飾り、J1では16年ぶりとなる待望の今シーズン初白星を奪取。これで15位に順位を挙げた中、7位の柏との一戦ではホーム初白星と共に今季初の連勝を狙う。山田は「チームとして試合に勝てたことはすごく大きいですし、この1勝はヴェルディがこれから上位に食い込んでいくための勢いになると思う」と新天地での初勝利を振り返った。

その一方で、「勝てましたが、前半の入りから自分たちの思うような展開にならなくて、自分たちも納得いく内容ではないので、悔しさもあります。その勝ちをもっと良い勝ちにできるようにしたい」と、内容面での課題についてもしっかりと目を向ける。

また、加入後一番悪かったと反省した自身のパフォーマンスについては、「本質的な部分」、「強引さ」という言葉を使って改善を求めている。

「後半はボールが自分のところに入っていろいろと流動的にボールに触れましたし、ゴールに向かう数も増えましたが、前半からやっぱりボール持っているときというよりかは、持ってないときの圧力というか、相手にかける圧力、戻すスピードとか、そういう本質的な部分というのが、ちょっと抜けていた。その本質的な部分を後半からではなくて、前半最初から自分の特徴として、その本質というのを忘れず戦っていきたい」

「(流れの中で決定機に絡むという課題)そういう場面が出てきたら決める自信もありますし、今はそういう場面を作るシーンがちょっとチーム自体も少なくなってきているので、それを自分でこじ開けるぐらいの強引さだったり、エゴというのは出していいかなというのはあります」

「すごく堅くてウチと似た感じ」とイメージを語る柏との一戦に向けては「わかりやすいタイプなので、自分たちもやるべきことを変えないですし、やらなければいけないことは明確に決まっている。そこをちゃんと前半から、前半の最初からフルスロットルで入っていきたい」と、ここ数試合のチームの課題を踏まえて前半からアグレッシブな戦いを見せたいと語った。

東京V加入後は横浜F・マリノスとの国立競技場での開幕戦、味の素スタジアムでの開幕戦となった第4節のアルビレックス新潟戦でいずれも直接FKでゴールを決めており、今回の柏戦ではホーム3試合連続ゴールへの期待も高まる。

「アウェイとは違ったホームでのリズムがある」とその感覚を語るレフティーは、「味スタとか国立とか、今までヴェルディにいなかったので、ホームと感じられなくてアウェイという感じでやっていた場所なので、すごくやりにくかったです。ただ、それがホームになると、一気に自分のリズムが出るというか、またアウェイとは違ったホームでのリズムというのが自分の中にあるので、良い結果を出せるのではないかと思っています」と、3戦連発への意気込みを示した。

そして、「ここで連勝して、自分としてもアジアカップにしっかり臨めるように目の前の試合に集中したい」と、今季初の連勝を置き土産に代表の活動に臨みたいとの決意を語った。