英雄はスタンドで呆然…コートジボワール代表が衝撃大敗でアフリカ杯敗退危機「悪夢のシナリオ」
2024.01.23 13:43 Tue
ケシエが中心選手のコートジボワール代表
コートジボワール代表がまさかの大敗を喫した。フランス『RMC Sport』が伝えている。コートジボワール代表は22日、自国開催のアフリカ・ネーションズカップ2023(CAN)グループA第3節で赤道ギニア代表と対戦。結果はワールドカップ(W杯)出場歴がないFIFAランキング88位の格下に対し、0-4の大敗を喫した。
初戦こそギニアビサウ代表に2-0と勝利していたコートジボワール代表だが、ナイジェリア代表との第2節“天王山”も0-1で落としており、1勝2敗の勝ち点3でグループ3位が確定。なお、首位はよもやの大勝を収めた赤道ギニア、2位がナイジェリアとなっている。
自国開催のコートジボワールとしては、各グループ3位の中で成績上位4チーム(全6グループ)に入れば決勝トーナメント進出となり、現状グループステージ敗退が決まったわけではない。しかし、確実に勝ち点3が欲しかった相手の大敗…チームには動揺が広がっている。
昨年から指揮を執るフランス人指揮官、ジャン=ルイ・ガセット監督は試合後、「成績上位4チーム入りを期待したい。他チームの結果を待つなんて、良い兆候ではないがね」と力なく語り、選手のメンタル面を心配した。
「後半も最初は頑張った。優勢だったのは我々…しかし、チャンスは相手に訪れ、そこでゴールが決まり、我々の制御は拒否される…災害的だ」
「(試合後)ロッカールームで泣いている選手を見て心が痛んだ。ここまで努力を尽くしてきたと誓えるし、この試合だって全力を注いだ。だが、悪夢のシナリオとなり、もうこれ以上何もいうことがない」
『RMC Sport』によると、試合を現地観戦したコートジボワールの国家的英雄ディディエ・ドログバ氏は、スタンドで呆然と後半45分間を眺め、試合終了後もショックを隠せなかった様子だったという。
初戦こそギニアビサウ代表に2-0と勝利していたコートジボワール代表だが、ナイジェリア代表との第2節“天王山”も0-1で落としており、1勝2敗の勝ち点3でグループ3位が確定。なお、首位はよもやの大勝を収めた赤道ギニア、2位がナイジェリアとなっている。
昨年から指揮を執るフランス人指揮官、ジャン=ルイ・ガセット監督は試合後、「成績上位4チーム入りを期待したい。他チームの結果を待つなんて、良い兆候ではないがね」と力なく語り、選手のメンタル面を心配した。
「キャリアを歩んでいると、何回か、悪夢としか言いようがない試合を経験する。今日の我々はハーフタイム直前に先制点を奪われたが、それは相手にとって前半唯一のチャンスだった。その瞬間、我々は試合をコントロールする能力を完全に失った」
「後半も最初は頑張った。優勢だったのは我々…しかし、チャンスは相手に訪れ、そこでゴールが決まり、我々の制御は拒否される…災害的だ」
「(試合後)ロッカールームで泣いている選手を見て心が痛んだ。ここまで努力を尽くしてきたと誓えるし、この試合だって全力を注いだ。だが、悪夢のシナリオとなり、もうこれ以上何もいうことがない」
『RMC Sport』によると、試合を現地観戦したコートジボワールの国家的英雄ディディエ・ドログバ氏は、スタンドで呆然と後半45分間を眺め、試合終了後もショックを隠せなかった様子だったという。
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エゴと献身性の相反する能力を持ち合わせたアフリカ最高のストライカー、サミュエル・エトー
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▽コートジボワール代表MFヤヤ・トゥーレは、先日亡くなった弟のFWイブラヒム・トゥーレ(享年28歳)の見舞いをクラブが許してくれなかったことを明かした。<br /><br />▽ヤヤ・トゥーレの弟であり、レバノンのアル・サファでプレーしていたイブラヒムは、19日にマンチェスター市内で死去した。ヤヤ・トゥーレは、イブラヒムがガンで数カ月前から入院していたことを告白。そして、2013-14シーズン終了後に、入院するイブラヒムのお見舞いに赴こうとしていたという。<br /><br />▽しかし、シーズン終了後はシティの一員としてアブダビ遠征に参加していたため、クラブはイブラヒムの元へ行くことを許してくれなかったようだ。<br /><br />▽ヤヤ・トゥーレはフランス『フランス・フットボール』のインタビューで次のように話した。<br /><br />▽「本当にショックだ。彼(イブラヒム)はなんでも打ち明けられる親友のような存在だった。僕は、コートジボワール代表として参加するワールドカップ前に、2、3日の自由な時間がほしかった。でも、それをシティは認めてくれなかった」<br /><br />▽「彼のところに行って、死ぬ前にリーグ優勝の喜びを共に分かち合いたかったんだ。(認められなかった後)僕は食い下がらなかった。そんな自分に怒りを憶えているよ。それでも、シティは弟が2、3カ月前から苦しんでいることを知っていたんだ」<br /><br />▽ヤヤ・トゥーレは以前、自身の誕生日をシティが祝ってくれなかったことをきっかけに同クラブからの退団を示唆していた。そして、今回の告白によりシティへの不信感はよりいっそう高まってしまった格好だ。シティの国内2冠(プレミアリーグ、キャピタル・ワン・カップ)に大きく貢献していたヤヤ・トゥーレだが、今回の一件により同選手がマンチェスターを去るのは決定的になってしまったのかもしれない。 2014.06.24 21:02 Tue2
ボーンマス、サッスオーロMFトラオレ獲得が目前に! 弟はユナイテッドのディアロ
ボーンマスがサッスオーロからコートジボワール代表MFハメド・トラオレ(22)の獲得に近づいているようだ。イギリス『90min』が伝えている。 ハメド・トラオレはマンチェスター・ユナイテッドが保有するFWアマド・ディアロの実兄で、兄弟揃ってイタリアで選手キャリアをスタート。弟がアタランタ育ちなのに対し、自身はエンポリの下部組織出身だ。 サッスオーロには2019年夏に2年レンタルで加入し、2021年夏に完全移籍移行。在籍3年半でクラブ通算111試合18得点11アシストを記録しており、29日に行われたミラン戦ではフル出場し1アシストと、5-2という圧勝劇に大きく貢献していた。 ボーンマスはそんなハメド・トラオレの獲得で合意寸前。同クラブはつい先日、イタリア代表MFニコロ・ザニオーロ(23)の獲得でローマと合意したものの、選手の同意を得られず断念しており、この資金を他の選手獲得に回した格好だ。 移籍金等の具体的な数字は不明だが、ハメド・トラオレの市場価値は推定2200万ユーロ(約31億円)とされている。 2023.01.31 13:46 Tue3
バランス悪すぎない!? ヤヤ・トゥーレ選出のベストイレブンにファンも困惑
元コートジボワール代表MFヤヤ・トゥーレ(35)が選んだベストイレブンのバランスが悪すぎると話題になっている。イギリス『デイリー・ミラー』が伝えている。 バルセロナやマンチェスター・シティで世界最高峰のミッドフィルダーとして名を馳せたヤヤ・トゥーレ。昨シーズン限りでマンチェスター・シティを退団し、昨年9月からは古巣オリンピアコスに復帰していたが、同年12月11日にオリンピアコスが契約解除を発表。現在は新天地を模索している状況だ。 そのヤヤ・トゥーレは、14日に『Monday Night Football』に出演。番組内では、同選手が共にプレーしたことがある選手の中で選んだベストイレブンが紹介されたのだが、「ストライカーが多すぎる」「今まで見てきたこういうベストイレブンで最悪だ」「ヤヤは大好きだが、監督はやらないほうが良い…」「監督をやってくれ。俺はシーズンチケットを買うぞ」「5歳の子どもが選んだようなチームだ」と多くのファンが困惑する結果に。一体、どんなベストイレブンなんだろうか…。 ◆ヤヤ・トゥーレ選出ベストイレブン GK エデルソン DF ヴァンサン・コンパニ ラファエル・マルケス カルレス・プジョール MF アンドレス・イニエスタ レロイ・ザネ セルヒオ・アグエロ リオネル・メッシ ティエリ・アンリ FW サミュエル・エトー ディディエ・ドログバ 2019.01.16 17:10 Wed4
2部復帰1年目サンダーランドが最終節で昇格POへ! 16-17以来のプレミア昇格なるか
8日、チャンピオンシップ(イングランド2部)最終節の全12試合が行われ、プレミアリーグ昇格をかけたプレーオフ進出の4チームが確定した。 ヴァンサン・コンパニ監督率いるバーンリーの優勝とシェフィールド・ユナイテッドの2位が確定済みのチャンピオンシップ。バーンリーは1年での、シェフィールド・Uは2年ぶりのプレミアリーグ復帰となった。 その一方、3~6位までに与えられる昇格プレーオフ出場権を巡る争いは最終節(第46節)までもつれ込み、最終的に3位ルートン・タウン、4位ミドルズブラ、5位コベントリー・シティ、6位サンダーランドが獲得することとなった。 注目の存在はなんと言っても2016-17シーズン以来のプレミアリーグ復帰を目指すサンダーランドか。サンダーランドは16-17シーズンのプレミアリーグで最下位となり、10年ぶりのチャンピオンシップ降格という屈辱を味わった。 さらに、あろうことか翌2017-18シーズンもチャンピオンシップで最下位となり、なんとリーグ1(イングランド3部)まで降格。2007~17年まで10年間にわたってプレミアリーグに身を置いていたチームが2018-19シーズンから昨シーズンまでの4年間を3部リーグで過ごすこととなってしまった。 それでも、昨シーズンはリーグ戦5位から昇格プレーオフを制し、チャンピオンシップに返り咲き。迎えた今シーズンは最終節のプレストン・ノースエンド戦で3-0と勝利し、土壇場で7位から6位に浮上、昇格プレーオフ行きを掴み取った。 チームのエースはマンチェスター・ユナイテッドからレンタルで加入しているコートジボワール代表MFアマド・ディアロ。ディアロはリーグ戦37試合で13得点3アシストを記録し、最終節でも54分に先制点をゲットした。サンダーランドがプレミアリーグ復帰を掴むためには、来たる昇格プレーオフでもディアロの活躍が欠かせないだろう。 なお、昇格プレーオフだが、13日と16日に3位ルートンvs6位サンダーランド、14日と17日に4位ミドルズブラvs5位コベントリーが行われ、2戦合計で勝利したチームが聖地ウェンブリー・スタジアムで行われる一発勝負の決勝戦に臨む。 2023.05.09 15:26 Tue5