カーティス2発などで5発完勝リバプールがベスト4進出! 先発の遠藤航は週末アーセナル戦へ良い調整に【EFLカップ】

2023.12.21 06:59 Thu
Getty Images
EFLカップ(カラバオカップ)準々決勝、リバプールvsウェストハムが20日にアンフィールドで行われ、5-1で快勝したリバプールが準決勝進出を決めた。なお、リバプールのMF遠藤航は60分までプレーした。

前ラウンドでボーンマスを退けたリバプールは、アーセナルを破ったウェストハムとのプレミアリーグ勢対決でベスト4進出を狙った。直近のマンチェスター・ユナイテッド戦を0-0のドローで終え、公式戦2試合未勝利となったクロップのチームは中2日でのこの一戦に向けて先発6人を変更。

GKをケレハーに代えたほか、負傷でメンバー外のグラフェンベルフ、ルイス・ディアスとサラーがベンチスタートとなり、エリオットやガクポが起用された。なお、遠藤は引き続きスタメンに入った。
拮抗した入りを見せた試合は時間の経過とともにリバプールペースで進んでいく。10分には遠藤のパスを受けたエリオットがボックス付近まで運んで左足を振るが、これはわずかに枠の右へ外れる。さらに、直後の14分にはカーティス・ジョーンズの見事な中央突破からガクポを経由したボールが再びエリオットに繋がり、カットインから左足を一閃。だが、これもクロスバーの上を越えた。

以降も相手陣内でハーフコートゲームを展開するリバプール。エリオット、カーティス・ジョーンズと積極的に足を振ってゴールを目指すなか、前半半ば過ぎにスーパーゴールでハマーズのゴールをこじ開ける。
28分、カウンタープレスの形でジョー・ゴメス、クアンサーの2人で相手陣内でボールを奪い切ると、ボックス手前右でクアンサーのパスを受けたソボスライが右足一閃。無回転気味の鋭いシュートがゴール左下隅に突き刺さった。

リバプール8番の代名詞である鮮烈ミドルシュートによって良い時間帯にリードを手にしたリバプール。失点後のウェストハムの出方を窺いつつ、以降も攻守両面で相手を圧倒し続ける。前半終了間際の決定機ではガクポがヘディングシュートを枠の右に外してしまったが、相手に決定機はおろか1本のシュートも打たせぬまま前半を終えた。

互いに選手交代なしで臨んだ後半もリバプール優位は変わらず。立ち上がりの48分にはボックス左でパスを受けたヌニェスが鋭いシュートを枠に飛ばす。だが、これはGKアレオラの好守に遭う。

それでも、攻勢を続けるホームチームは56分、相手陣内中央左でヌニェスとパス交換したカーティス・ジョーンズがボックス左に抜け出すと、ゴールライン際からGKアレオラの股間を抜く見事な左足シュートを流し込み、貴重な追加点を奪い切った。

これで勝利に大きく近づいたレッズは60分、ファン・ダイク、遠藤、ソボスライの3選手を下げてコナテ、アレクサンダー=アーノルド、サラーと主力同士の交代で週末のアーセナルとの首位攻防戦を睨んだ戦い方にシフト。さらに、69分にはツィミカスも下げてブラッドリーを投入し、ジョー・ゴメスを左に回した。

一方、ここまで何もできないウェストハムは2失点目の後にベンラーマを下げてパケタを投入するが、防戦一方の展開は変わらず。71分にはクドゥスが強引にミドルシュートを放ってようやくファーストシュートを記録した。

後半半ばを過ぎて徐々に試合がオープンになると、ここから続けてゴールが生まれる。まずは71分、コナテの高い位置での潰しからボックス付近でボールを引き取ったガクポがゴール左下隅に右足のシュートを突き刺す。一方、ウェストハムも直後の77分にはボックス付近でDFクアンサーを振り切ったボーウェンが利き足とは逆の右足で見事なコントロールシュートを右隅へ突き刺し、一矢報いるゴールを挙げた。

ここからハマーズが勢いづくかに思われたが、逆にリバプール攻撃陣に火が付く。82分にアレクサンダー=アーノルドのミドルパスに反応したサラーがそのまま相手陣内を独走し、4点目を奪取。さらに、84分には中央で見事なドリブル突破を見せたカーティス・ジョーンズがそのままボックス内に持ち込んで自身2点目を挙げた。

その後、危なげなく試合をクローズしたリバプールが難敵ハマーズに5-1の快勝を飾り、順当にベスト4進出を決めた。これで公式戦3試合ぶりの勝利となったクロップのチームは最高の形でアーセナルとのビッグマッチに臨む形となった。

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