昇格争う東京V、後半ATに佐川洸介が劇的ヘッドで3試合ぶり勝利! 残留争い直接対決の栃木vs徳島、最下位の大宮は最終盤に劇的ドラマで勝ち点1の積み上げ【明治安田J2第30節】
2023.08.13 21:09 Sun
13日、明治安田生命J2リーグ第30節の5試合が各地で行われた。
この試合を4位で迎えた東京ヴェルディ(勝ち点49)は、アウェイで13位のブラウブリッツ秋田(勝ち点36)と対戦した。
東京Vは清水エスパルスとの昇格争い対決で、秋田は最下位の大宮アルディージャとの一戦いで、互いに前節は敗れた中で迎えた試合は、立ち上がりは秋田が押し込んでいく。
互いに攻撃に出ていくも、決定的なチャンスを生み出せず。東京Vは得意のビルドアップの精度を欠いてしまい、思うようにボールを前に運べず。秋田は何度もボールを奪って攻め込むが、フィニッシュの精度の低さが露呈してしまう。
後半に入っても秋田が押し込む展開に。74分には前線で粘ると右サイドからデュエルに勝った中村がクロス。これに三上が飛び込むが、ヘディングは届かない。
東京Vは88分に左サイドを崩すとボックス左から染野唯月がクロス。これに森田晃樹が飛び込むが、わずかにヒットしない。
このまま引き分けで終わるかと思われたが、アディショナルタイム4分、ボックス左でのFKから北島祐二のクロスを佐川洸介が飛び込みヘッド。これがネットを揺らし、土壇場で東京Vが先制。これが決勝点となり、東京Vが土壇場で勝ち点3を手にした。
残留を争う18位のいわきFC(勝ち点32)と昇格争い中の7位ヴァンフォーレ甲府(勝ち点46)の一戦は
立ち上がりに甲府がチャンス。ボックス左でのFKからクリスティアーノが直接ゴールを狙うがこれはGKがパンチング。ここからいわきがカウンター。ボックスを飛び出たGK河田晃兵が点灯すると、永井颯太は無人のゴールへシュートも枠外。しかし、このプレーで河田がヒザを痛めてしまいプレー続行不可能に。7分に山内康太と交代する。
思わぬアクシデントに見舞われた甲府。すると11分、いわきはボックス左の角度のないところからのFKを岩渕弘人がシュート性の低いボールを入れると、山口大輝に当たって入りいわきが先制する。
甲府はクリスティアーノとピーター・ウタカの強力2トップを軸に攻め込んでいくがなかなかゴールが決まらない。それでも44分、左サイドから崩すと、ゴール前の混戦から佐藤和弘がコースを狙ったミドルシュートを決め、同点に追いつく。
同点に追いつかれたいわきは、前半の残り少ない時間で何度も甲府ゴールに迫るビッグチャンスを連発。しかし、山口、岩渕、谷村海那といずれもシュートの精度を欠き、勝ち越すことができない。
後半に入ってもアグレッシブさを失わないのはいわき。甲府を相手に押し込み、ゴールを目指していく。それでも前半同様にフィニッシュの精度が低くネットを揺らせず。甲府は最終盤に波状攻撃を仕掛けてゴールに迫っていくが、こちらもゴールを奪えず、1-1の引き分けに終わった。
20位の栃木SC(勝ち点31)と21位の徳島ヴォルティス(勝ち点29)による、残留ラインを挟んだ“シックスポインター”となった。
徳島は開始11分に森海渡のゴールで先制。カウンターから西谷和希のスルーパスに反応した森が冷静に流し込んだ。
しかし、先制を許した栃木は18分に根本凌がネットを揺らしてすぐさま同点に追いつく。山田雄士のロングボールを抜け出した根本が胸トラップから素早くシュート。これが豪快に決まる。
後半は互いにゴールが遠い中で、75分に栃木の佐藤祥が2枚目のイエローカードで退場。数的不利になる中で粘り強く戦っていた栃木は89分に右CKからクロスを大島康樹が決めて逆転に成功する。
土壇場で逆転した栃木だったが、徳島も脅威の粘り。アディショナルタイム1分、左CKからこぼれ球を繋いで行くと、最後はボックス内の混戦を渡大生が押し込み同点。両チームは痛み分けとなった。
最下位の大宮アルディージャ(勝ち点25)は、11位のファジアーノ岡山(勝ち点38)と対戦。2020年以来の3連勝を目指した。
調子を取り戻してきた大宮は19分、後方からのビルドアップからカイケが持ち出し前線へ送ると、茂木力也が繋いで中野誠也がGKと一対一の決定機。しかし、シュートは枠を外してしまう。
大宮は岡山に攻め込まれながらも前半アディショナルタイムにビッグチャンス。カウンターから左サイドの茂木がアーリークロス。黒川淳史が粘って繋ぎ、最後はシュヴィルツォクが蹴り込むが、GK堀田大暉がなんとかセーブする。
後半も大宮が押し込んで行く中で、岡山は選手交代で流れを掴みに。ヨルディ・バイスがクロスバー直撃のシュート、坂本一彩が一対一になるなどゴールに迫っていった。
すると終盤に圧力をかけて押し込んでいった岡山は88分、ヨルディ・バイスがアンジェロッティからボールを奪うと、そのボールを繋いで途中出場のチアゴ・アウベスがゴール。先制点を記録した。
終盤の失点で厳しい状況に追いつかれた大宮だったが、後半アディショナルタイム5分にドラマ。右サイドから岡庭愁人が狙い澄ましたクロスを入れると、ボックス中央で室井彗佑がヘッド。これが決まり土壇場で同点。室井はJリーグ初ゴールとなり、1-1の引き分けに終わった。
◆明治安田生命J2リーグ第30節
▽8/13
ブラウブリッツ秋田 0-1 東京ヴェルディ
いわきFC 1-1 ヴァンフォーレ甲府
栃木SC 2-2 徳島ヴォルティス
ベガルタ仙台 0-2 ザスパクサツ群馬
大宮アルディージャ 1-1 ファジアーノ岡山
▽8/12
水戸ホーリーホック 3-3 V・ファーレン長崎
FC町田ゼルビア 2-1 ジュビロ磐田
清水エスパルス 1-0 レノファ山口FC
モンテディオ山形 1-0 ジェフユナイテッド千葉
ツエーゲン金沢 1-1 ロアッソ熊本
大分トリニータ 1-0 藤枝MYFC
この試合を4位で迎えた東京ヴェルディ(勝ち点49)は、アウェイで13位のブラウブリッツ秋田(勝ち点36)と対戦した。
東京Vは清水エスパルスとの昇格争い対決で、秋田は最下位の大宮アルディージャとの一戦いで、互いに前節は敗れた中で迎えた試合は、立ち上がりは秋田が押し込んでいく。
後半に入っても秋田が押し込む展開に。74分には前線で粘ると右サイドからデュエルに勝った中村がクロス。これに三上が飛び込むが、ヘディングは届かない。
東京Vはなかなか攻撃がうまくいかず、それでもGKマテウスを中心とした守備で秋田の攻撃にしっかりと対応していく。
東京Vは88分に左サイドを崩すとボックス左から染野唯月がクロス。これに森田晃樹が飛び込むが、わずかにヒットしない。
このまま引き分けで終わるかと思われたが、アディショナルタイム4分、ボックス左でのFKから北島祐二のクロスを佐川洸介が飛び込みヘッド。これがネットを揺らし、土壇場で東京Vが先制。これが決勝点となり、東京Vが土壇場で勝ち点3を手にした。
残留を争う18位のいわきFC(勝ち点32)と昇格争い中の7位ヴァンフォーレ甲府(勝ち点46)の一戦は
立ち上がりに甲府がチャンス。ボックス左でのFKからクリスティアーノが直接ゴールを狙うがこれはGKがパンチング。ここからいわきがカウンター。ボックスを飛び出たGK河田晃兵が点灯すると、永井颯太は無人のゴールへシュートも枠外。しかし、このプレーで河田がヒザを痛めてしまいプレー続行不可能に。7分に山内康太と交代する。
思わぬアクシデントに見舞われた甲府。すると11分、いわきはボックス左の角度のないところからのFKを岩渕弘人がシュート性の低いボールを入れると、山口大輝に当たって入りいわきが先制する。
甲府はクリスティアーノとピーター・ウタカの強力2トップを軸に攻め込んでいくがなかなかゴールが決まらない。それでも44分、左サイドから崩すと、ゴール前の混戦から佐藤和弘がコースを狙ったミドルシュートを決め、同点に追いつく。
同点に追いつかれたいわきは、前半の残り少ない時間で何度も甲府ゴールに迫るビッグチャンスを連発。しかし、山口、岩渕、谷村海那といずれもシュートの精度を欠き、勝ち越すことができない。
後半に入ってもアグレッシブさを失わないのはいわき。甲府を相手に押し込み、ゴールを目指していく。それでも前半同様にフィニッシュの精度が低くネットを揺らせず。甲府は最終盤に波状攻撃を仕掛けてゴールに迫っていくが、こちらもゴールを奪えず、1-1の引き分けに終わった。
20位の栃木SC(勝ち点31)と21位の徳島ヴォルティス(勝ち点29)による、残留ラインを挟んだ“シックスポインター”となった。
徳島は開始11分に森海渡のゴールで先制。カウンターから西谷和希のスルーパスに反応した森が冷静に流し込んだ。
しかし、先制を許した栃木は18分に根本凌がネットを揺らしてすぐさま同点に追いつく。山田雄士のロングボールを抜け出した根本が胸トラップから素早くシュート。これが豪快に決まる。
後半は互いにゴールが遠い中で、75分に栃木の佐藤祥が2枚目のイエローカードで退場。数的不利になる中で粘り強く戦っていた栃木は89分に右CKからクロスを大島康樹が決めて逆転に成功する。
土壇場で逆転した栃木だったが、徳島も脅威の粘り。アディショナルタイム1分、左CKからこぼれ球を繋いで行くと、最後はボックス内の混戦を渡大生が押し込み同点。両チームは痛み分けとなった。
最下位の大宮アルディージャ(勝ち点25)は、11位のファジアーノ岡山(勝ち点38)と対戦。2020年以来の3連勝を目指した。
調子を取り戻してきた大宮は19分、後方からのビルドアップからカイケが持ち出し前線へ送ると、茂木力也が繋いで中野誠也がGKと一対一の決定機。しかし、シュートは枠を外してしまう。
大宮は岡山に攻め込まれながらも前半アディショナルタイムにビッグチャンス。カウンターから左サイドの茂木がアーリークロス。黒川淳史が粘って繋ぎ、最後はシュヴィルツォクが蹴り込むが、GK堀田大暉がなんとかセーブする。
後半も大宮が押し込んで行く中で、岡山は選手交代で流れを掴みに。ヨルディ・バイスがクロスバー直撃のシュート、坂本一彩が一対一になるなどゴールに迫っていった。
すると終盤に圧力をかけて押し込んでいった岡山は88分、ヨルディ・バイスがアンジェロッティからボールを奪うと、そのボールを繋いで途中出場のチアゴ・アウベスがゴール。先制点を記録した。
終盤の失点で厳しい状況に追いつかれた大宮だったが、後半アディショナルタイム5分にドラマ。右サイドから岡庭愁人が狙い澄ましたクロスを入れると、ボックス中央で室井彗佑がヘッド。これが決まり土壇場で同点。室井はJリーグ初ゴールとなり、1-1の引き分けに終わった。
◆明治安田生命J2リーグ第30節
▽8/13
ブラウブリッツ秋田 0-1 東京ヴェルディ
いわきFC 1-1 ヴァンフォーレ甲府
栃木SC 2-2 徳島ヴォルティス
ベガルタ仙台 0-2 ザスパクサツ群馬
大宮アルディージャ 1-1 ファジアーノ岡山
▽8/12
水戸ホーリーホック 3-3 V・ファーレン長崎
FC町田ゼルビア 2-1 ジュビロ磐田
清水エスパルス 1-0 レノファ山口FC
モンテディオ山形 1-0 ジェフユナイテッド千葉
ツエーゲン金沢 1-1 ロアッソ熊本
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「あのときから積み上げてきた」東京Vが神戸との再戦で成長示す…「ふさわしい形で勝てたらもっと成長できる」
10日、味の素スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第36節のヴィッセル神戸戦に臨む東京ヴェルディは首位撃破での3連勝を狙う。 東京Vは前節、アルビレックス新潟に2-1で勝利し、今シーズン4度目の連勝を達成。順位を6位に上げている。AFCチャンピオンズリーグ出場権争いに踏みとどまるなか、残り3試合ではより上位でのフィニッシュを目指しつつ、来シーズンに繋がるような戦いを意識する。 新潟戦が前倒し開催となった影響で、中17日での開催となる今回のホームゲームでは、5月末に行われた前回対戦で1-0と競り勝ったJ1王者相手のシーズンダブルを目指す。 その前回対戦ではFC町田ゼルビア戦での大敗、ルヴァンカップのサンフレッチェ広島戦での今季初の連敗を受け、短い準備期間の中で[4-4-2]から[3-4-2-1]へ布陣変更。内容的には課題も少なくなかったが、王者相手に泥臭く勝ち切った勝利がチームに与えた自信は大きく、シーズンのターニングポイントのひとつとなった。 そして、約5カ月を経て再戦する今回の試合はチームとしての完成度、成長を示す重要な一戦となる。 前回対戦では3バックの中央でFW大迫勇也、FW武藤嘉紀らと激しいマッチアップを繰り広げたDF千田海人は、「ほぼ外国人みたいな感じ」とJリーグ屈指のタレントを誇る相手の前線の印象について言及。 「タレントも実力もあってベテランの経験もあって、宮代選手もすごくいい選手。前線はみんなキープ力があって推進力もありますし、個の能力が高い選手たちばかり。スタイルというのがしっかり固まってきて、シーズンを通して作り上げてきたチーム」 相手の実力を認めた上で、「ファーストのところは自分たちが責任を持って守備しなければいけないですし、そこに対してのセカンドラインとかのコンパクトさ」を守備のポイントに挙げつつ、「守備の切り替えとかも早いですし、そこでしっかり対策と相手の良さをどう消すかというところを意識してやっていきたい」と、守備のポイントについても語った。 5カ月ぶりの再戦に向けては約1年前の熾烈なJ1昇格争いを振り返りつつ、チームとしての成長を示したいと意気込む。 「自分たちは去年J2から上がってきて、日本でも資金力もあるし、実力ともに整ったチーム相手にやれるのは本当に幸せなこと。自分たちがどうやってそこまで来たかと振り返ると、もちろん結果もそうですけど、しっかり成長したところは自信を持ってやってきたところなので、まだチャレンジャーかもしれないですけど、しっかり自分たちの力を示さないといけない」 「前回対戦も決して簡単なゲームではなかったですし、本当に前半はいつやられてもおかしくないというか、かなりチャンスメイクもされました。あのときから3バックが始まって、シーズンのなかで自分たちが作り上げてきたものはそこから始まって、もちろん相手も積み上げていると思いますけど、僕たちもそれ以上に積み上げている部分がある。それをしっかり見せるというか、ピッチで体現できれば、ここ2試合いいゲームができているので、そこのところで慢心せずにしっかり危機感を持ちながら向かっていきたい」 前回対戦ではクローザー役を担い、直近の新潟戦で待望のJ1初ゴールを挙げたFW山田剛綺は、スタート起用が想定される今回の一戦で2試合連続ゴールが期待される。 「各年代のコーチや監督から連絡をもらったり、すごくうれしかった」と初ゴールを喜んだが、「特に何か変わることはなく全員が熱量高く、首位の神戸相手にどう勝っていくかというところを再確認してトレーニングしている」と、浮足立つことなく2週間以上に渡る準備期間の取り組みを振り返った。 前回対戦同様に持ち味でもある前線からの守備での貢献が求められる一方、シャドーのポジションでのプレーも整理されてきたストライカーは、「クロスの部分では個人的にも得点の匂いを感じているので、そこは狙い続ける。あとは、自分たちの真ん中には(森田)晃樹とか(齋藤)功佑くんとかボールを持てる巧い選手がいるので、そこと合わせて背後へ抜けたり、ディフェンスとのライン間で受けて、ゴールというのは意識している」と、堅守攻略へのイメージも持っている。 優勝争いの真っただ中にいる首位との対戦に特別な意識はないと語る山田剛だが、3連勝に向けては個の能力で勝る相手に対して「全員がひとつになって戦うこと」、「目の前の相手に負けないこと」を常に意識して戦いたいとしている。 一方、前回対戦では2ボランチの一角で勝利に貢献し、ここ最近では2シャドーの一角で再び存在感を示し始めているMF見木友哉。 前回対戦からは「守備のところでは、3バックに変えた当初に比べれば間違いなく成熟している。そういうところでは間違いなく成長した姿を見せられる」と守備面の成長を実感。 攻撃面に関しては「相手は4バックなので5レーンをうまく使いながら、サイドに揺さぶっていくところが大事。ボールホルダーへの寄せだったりは間違いなく強度も高いと思いますけど、そこを自分たちの技術で打開することができればチャンスを作れる」と、相手のプレッシャーを上回る個や連携での打開をポイントに挙げている。 また、今回の神戸戦がJリーグ通算200試合目の節目の一戦となる見木は、「(ジェフユナイテッド千葉時代に)100試合のセレモニーのときは、相手が水戸でしたが点を取りました。今回も神戸、(川崎)フロンターレ相手に点を取って、チームの勝利に貢献したい」と、メモリアルゲームでのゴールも虎視眈々と狙っている。 最後に、緑の背番号10は「前回神戸に勝ちましたが、あまり勝てるような内容ではないけど勝ったみたいな感じだったので、今回ホームでしっかり自分たちのやるべきことをやって、勝ちにふさわしい形でしっかり勝てたら、チームとしてもっと成長できる」と、内容にもこだわった上で王者相手のシーズンダブルを誓った。 2024.11.09 20:00 Sat4
【J1注目プレビュー|第36節:東京Vvs神戸】シーズンダブル目指す東京V、神戸は連覇へ負けられない
【明治安田J1リーグ第36節】 2024年11月10日(日) 14:00キックオフ 東京ヴェルディ(6位/54pt) vs ヴィッセル神戸(1位/67pt) [味の素スタジアム] <h3>◆目標は高く、1つでも上へ【東京ヴェルディ】</h3> 前節はアウェイでのアルビレックス新潟戦で0-2と勝利。浦和レッズ戦から中3日と厳しい日程でもしっかりと連勝を収めた。 16年ぶりのJ1での戦いが注目された今シーズンだったが、前半戦の11戦無敗などチームは勝ち点を積み上げ、上位フィニッシュも可能な状況だ。 アウェイでの神戸戦では、3バックのシステムを採用して勝利。そこからチームはそのシステムでしっかりと経験を積み、結果を残し続けてきた。 半月ぶりの試合となるこの一戦に向けてコンディションは十分。前節J1での初ゴールを記録した山田剛綺らの活躍にも注目が集まるが、優勝を争う首位チームにどこまで通用するのかもポイントだ。 ★予想スタメン[3-4-2-1] GK:マテウス DF:綱島悠斗、千田海人、谷口栄斗 MF:宮原和也、森田晃樹、齋藤功佑、翁長聖 FW:山田剛綺、見木友哉 FW:木村勇大 監督:城福浩 <h3>◆連覇へ勝ち続けたい【ヴィッセル神戸】</h3> 連覇を目指す中、サンフレッチェ広島との熾烈な優勝争いを繰り広げている神戸。勝ち点差は「2」という状況であり、このまま勝ち続ければ自力で優勝ができる状況だ。 残り3試合。昨年の経験もしっかりと活かせるところ。前節はしっかりとホームでジュビロ磐田を下した中、アウェイでの連戦で勝利をもぎ取りたいところだ。 今節の相手は前半戦で敗れた東京V。また、次節は残留を争っている柏レイソルと気が抜ける相手はいない。しっかりと自分たちのストロングを出し切って戦いたいところだ。 チームとしては天皇杯との2冠も見えている状況。一方でAFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)でも結果を残しており、その原動力の1人が宮代大聖。リーグ戦のゴールもキャリア初の2桁に乗せており、勢いそのままに優勝へ突き進みたい。 ★予想スタメン[4-3-3] GK:前川黛也 DF:酒井高徳、山川哲史、マテウス・トゥーレル、本多勇喜 MF:井手口陽介、扇原貴宏、井出遥也 FW:武藤嘉紀、大迫勇也、宮代大聖 監督:吉田孝行 2024.11.10 11:40 Sun5