ついに今季初勝利! 最下位横浜FCが大胆メンバー変更の新潟を下す【明治安田J1第11節】

3日、明治安田生命J1リーグ第11節の横浜FCvsアルビレックス新潟がニッパツ三ツ沢球技場で行われ、ホームの横浜FCが1-0で勝利を収めた。昇格組同士の対戦となった今回の試合。前節の北海道コンサドーレ札幌戦を1-4で落とした横浜FCは、今シーズン未だ勝ちなしで最下位と苦しい状況に立たされている。13位の新潟も鹿島アントラーズ戦、FC東京戦と2連敗中。両チーム共に勝利に飢えた状態でこの一戦に臨んだ。前節から中3日という過密日程にありながら、それほどメンバーを変えてこなかった横浜FC。対照的に新潟は大幅にスタメンを入れ替え、攻撃のキーマンである伊藤もベンチスタートとなった。
横浜FCはメンバーよりも布陣を変えてきた。守備時は5バックでしっかりとブロックを敷き、新潟の攻撃に対抗。ボールを握ったのは新潟だったが、横浜FCの方がより効果的な攻めを見せた。最大の好機は22分。右サイドを抜け出した小川慶がゴール前にグラウンダーのクロスを送ると、ファーの山下がこれに飛び込んだがうまくヒットせず。先制点を奪うことはできなかった。

グスタボ・ネスカウをターゲットにした新潟の迫力ある攻撃も体を張って防いだ横浜FCは、その後の36分にFKからチャンスを作る。ファーの吉野が強烈なヘディングシュートを放ったが、新潟のGK阿部が好セーブで凌いだ。0-0のまま迎えた後半は前半よりも保持率の上がった横浜FCが、53分についに均衡を破る。中央から右に展開すると、近藤が高弾道のクロスを供給。最前線まで上がっていたユーリ・ララが頭で巧みに合わせ、ついにネットを揺らした。

反撃に出たい新潟は三戸、谷口を投入してゴールを狙いにいくが、惜しい場面を作るのは横浜FC。61分、絶妙なスルーパスに小川航が抜け出すと、GK阿部もかわしにかかるが、阿部が必死に手を伸ばしてボールに触れたため小川航はすぐに打つことができず。体勢を立て直してゴールを狙ったが、このシュートも新潟守護神に阻まれた。

新潟は62分に伊藤も投入して攻勢を強めるが、またしてもチャンスを迎えたのは横浜FC。68分、坂本が左からクロスを上げると小川慶がヘディングで狙ったが、これは惜しくも枠の右へと外れていった。

新潟も負けじと横浜FCゴールに迫る。78分に伊藤が放った左足のグラウンダーシュートは、味方の足に当たってコースが変わり、GKの不意をつく形になったが枠内には収まらなかった。

81分には新潟がゴール正面左寄りでFKを獲得し、このキッカーも伊藤が務めたが、シュートは壁に阻まれた。

横浜FCが1点をリードしたまま試合は後半アディショナルタイムに突入。新潟の三戸がうまく最終ラインを抜け出して決定的なシュートを放つ場面も訪れたが、GKブローダーセンが間一髪でセーブし、チームを救う。このまま逃げ切った横浜FCが1-0で今シーズン初勝利をゲット。新潟はリーグ戦3連敗を喫することとなった。

横浜FC 1-0 アルビレックス新潟
【横浜FC】
ユーリ・ララ(後半8)