新潟がキレキレの伊藤涼太郎2戦連発で2勝目! 川崎Fは開幕4戦で早くも2敗目【明治安田J1第4節】

明治安田生命J1リーグ第4節の1試合が11日にデンカビッグスワンスタジアムで催され、ホームのアルビレックス新潟が1-0で川崎フロンターレを撃破した。開幕から1勝2分けで戦いぶりにも手応えのスタートを切った新潟は千葉に代わってトーマス・デンが先発。一方、1勝1分け1敗の船出となる川崎Fは負傷で一時帰国したジェジエウの代わりに出場停止明けの山村がスタートから出場した。ミッドウィークに開幕したルヴァンカップでともに黒星を喫しての一戦は川崎Fが敵陣で時間の針を進める入りとなるが、新潟もボールを握れば丁寧なビルドアップで相手のプレスを掻い潜って反攻。一進一退の攻防戦となる。
半ばに差し掛かっても川崎Fが押し込む流れが続くが、17分には新潟が自陣での守りから伊藤の見事なパス一本でロングカウンター。太田のフィニッシュはチョン・ソンリョンに阻まれたものの、ゴールの可能性を感じさせる。

19分に大島の負傷交代に見舞われて以降もパス&ムーブの反復で崩しにかかる川崎Fだが、新潟が渡邊のボール奪取から先制。22分、敵陣左サイド深くで山根から奪っての繋ぎから、バイタルエリア左の伊藤が右足でニアを射抜く。伊藤はこれで2試合連続ゴール。開幕から公式戦5試合連続で先制点献上の川崎Fは以降もボールを握るが、新潟のプレスにも苦しみ、思うように前進できず。前にボールを持ち運んでも、フィニッシュの精度がイマイチと流れが悪い。

後半から松長根を前節に続く途中出場で送り出した川崎Fだが、新潟が引き続きカウンターと落ち着いた繋ぎを織り交ぜ、効果的な攻めを披露。59分に伊藤のクロスバーを叩く直接FKで追加点に迫ったりとうまく試合を進めていく。

続く61分にも新潟のカウンターから三戸に惜しい場面が巡り、川崎Fは62分にジョアン・シミッチ、山田を入れ、早くも4つの交代枠を消化。まず追いつこうと前がかり続けるが、新潟もGK小島の存在を光らせ、攻めあぐねる。

77分に最後の交代で前節に同点弾の瀬川を送り込み、布陣も3バックに変更した川崎Fだが、選手を入れ替えながらリードを守る新潟がうまく対応。その新潟が85分に伊藤のループで試合を決定づけにかかり、ペースを崩さない。

伊藤が随所にその才能を輝かせた新潟は見事な戦いで常勝チームの川崎Fを破り、開幕4試合負けなしの2試合ぶり白星。川崎Fはこれで2試合勝ちなしとなり、4試合目で早くも2敗目を喫している。

アルビレックス新潟 1-0 川崎フロンターレ
【新潟】
伊藤涼太郎(前22)