韓国がファン・ヒチャンの後半AT弾でポルトガルに劇的逆転勝利! 逆転での2位通過果たす《カタールW杯》
2022.12.03 02:16 Sat
カタール・ワールドカップ(W杯)のグループH最終節、韓国代表vsポルトガル代表が2日に行われ、韓国が2-1で逆転勝利した。
ここまで1分け1敗でグループ3位の韓国は逆転での突破に向けて勝利が絶対条件。すでに突破を決めた首位チームとの大一番では2-3で競り負けたガーナ代表戦から先発3人を変更。軽傷を抱えるキム・ミンジェに代えてクォン・ギョンウォン、アタッカーのチョン・ウヨンとクォン・チャンフンに代えてイ・ガンインとイ・ジェソンを起用した。なお、前節退席処分のベント監督はスタンド観戦を強いられた。
一方、ガーナ、ウルグアイ代表と難敵相手に連勝を飾りグループリーグ突破を決めたポルトガル。引き分け以上で首位通過を決められる最終戦ではGKジオゴ・コスタ、ペペ、カンセロ、ネヴェス、クリスティアーノ・ロナウドを除く先発5人を変更。19歳DFアントニオ・シウバやリカルド・オルタ、ヴィティーニャらを起用した。
共に[4-3-3]の布陣を採用して臨んだ試合は勝利が必須の韓国が勢いを持って入る。しかし、前がかりな相手の背後を狙ったポルトガルの攻撃がいきなり先制点に繋がった。
5分、最後尾のペペからのロングフィードに良いタイミングで抜け出した右サイドのダロトが縦への仕掛けからボックス内に侵入。丁寧なプルバックを送ると、ニアに飛び込んだオルタが右足でゴール左隅へ流し込んだ。
以降はポルトガルが余裕のあるボール回しでゲームを落ち着かせることに成功。韓国はなかなか良い形でボールを奪えず、ビハインドにも関わらず受け身の戦いが続く。
それでも、前半半ば過ぎにはセットプレーからゴールをこじ開ける。27分、イ・ガンインが左足アウトスウィングで入れたクロスがゴール前の混戦を生むと、こぼれ球に反応したキム・ヨングォンが体勢を崩しながらも左足で巻き込む形のシュートをうまく流し込んだ。
1-1のイーブンに戻った試合は韓国がアグレッシブさを増し、ポルトガルもロナウドを筆頭に果敢にゴールを目指してオープンな展開に。韓国がボックス手前のソン・フンミンがフィニッシュに持ち込めば、ポルトガルも前半終了間際にヴィティーニャを起点にオルタやロナウドが鋭いシュートを韓国守備陣に浴びせかけるが、GKキム・スンギュを中心に粘って2点目を許さず。
ポルトガルペースも1-1のスコアで折り返した試合は後半も同様の展開が続いていく。押し込むポルトガルはボックス付近で細かい崩しを狙っていくが、後ろ重心の韓国の粘りの守備を前にフィニッシュまで行き切れない。ただ、韓国も攻撃ではなかなか厚みを出せず、ソン・フンミンらが単発的にカウンターからフィニッシュに持ち込むにとどまる。
徐々に試合が膠着し始めると、ポルトガルは65分に3枚替えを敢行。ロナウドとネヴェス、マテウス・ヌネスを下げてアンドレ・シウバ、レオン、パリ―ニャを投入。一方の韓国はイ・ジェソンを下げてファン・ヒチャンと個での打開力に優れるアタッカーをピッチに送り出す。
一連の交代を通じて攻撃が活性化し始めた韓国は、ファン・ヒチャンのドリブル突破を軸に流れの中でも決定機まで持ち込む。だが、ファン・インボムのミドルシュートはGKジオゴ・コスタ、ソン・フンミンのボックス内での強烈なボレーシュートはDFカンセロの身体を張ったブロックに阻まれる。
その後、両ベンチはさらに2枚ずつの交代カードを切って最終盤の戦いに臨む。ベルナルド・シウバらを入れてうまく時計を進める韓国がこのまま1-1でクローズするかに思われたが、韓国が土壇場で底力を見せた。
6分が加えられたアディショナルタイムの91分、エースのソン・フンミンが長い距離を持ち上がってロングカウンターを発動。ボックス手前で複数のDFに囲まれながらも猛スプリントでゴール前に走り込んできたファン・ヒチャンへDFの股間を抜く圧巻のスルーパスを供給。そして、ゴール前でのGKとの一対一をウォルバーハンプトンFWが冷静に制して土壇場で逆転に成功した。
その後、専守防衛の構えでポルトガルの反撃を凌ぎ切った韓国が会心の2-1の逆転勝利を飾った。
さらに、同時刻開催の試合でガーナがウルグアイに敗れたことで、ウルグアイと勝ち点、得失点差で完全に並んだ韓国は総得点で上回り、2010年大会以来となる逆転でのグループリーグ突破を決めた。
なお、今大会初黒星も首位通過のポルトガルは6日にグループGの2位チームと、2位通過の韓国は5日にグループGの首位チームとラウンド16を戦う。
韓国代表 2-1 ポルトガル代表
【韓国】
キム・ヨングォン(前27)
ファン・ヒチャン(後46)
【ポルトガル】
R・オルタ(前5)
ここまで1分け1敗でグループ3位の韓国は逆転での突破に向けて勝利が絶対条件。すでに突破を決めた首位チームとの大一番では2-3で競り負けたガーナ代表戦から先発3人を変更。軽傷を抱えるキム・ミンジェに代えてクォン・ギョンウォン、アタッカーのチョン・ウヨンとクォン・チャンフンに代えてイ・ガンインとイ・ジェソンを起用した。なお、前節退席処分のベント監督はスタンド観戦を強いられた。
一方、ガーナ、ウルグアイ代表と難敵相手に連勝を飾りグループリーグ突破を決めたポルトガル。引き分け以上で首位通過を決められる最終戦ではGKジオゴ・コスタ、ペペ、カンセロ、ネヴェス、クリスティアーノ・ロナウドを除く先発5人を変更。19歳DFアントニオ・シウバやリカルド・オルタ、ヴィティーニャらを起用した。
5分、最後尾のペペからのロングフィードに良いタイミングで抜け出した右サイドのダロトが縦への仕掛けからボックス内に侵入。丁寧なプルバックを送ると、ニアに飛び込んだオルタが右足でゴール左隅へ流し込んだ。
出ばなを挫かれる厳しい入りとなった韓国は早い時間帯のゴールを目指すが、流れの中ではなかなかチャンスまで持ち込めない。そういった中、17分には左CKの流れからソン・フンミンの正確なクロスをボックス中央のチョ・ギュソンがヘディングで合わせる。GKジオゴ・コスタが鋭い反応ではじき出したところにチョン・ウヨン、キム・ジンスと詰めてゴールネットを揺らすが、ここは最後のキム・ジンスのオフサイドを取られてゴールは認められず。
以降はポルトガルが余裕のあるボール回しでゲームを落ち着かせることに成功。韓国はなかなか良い形でボールを奪えず、ビハインドにも関わらず受け身の戦いが続く。
それでも、前半半ば過ぎにはセットプレーからゴールをこじ開ける。27分、イ・ガンインが左足アウトスウィングで入れたクロスがゴール前の混戦を生むと、こぼれ球に反応したキム・ヨングォンが体勢を崩しながらも左足で巻き込む形のシュートをうまく流し込んだ。
1-1のイーブンに戻った試合は韓国がアグレッシブさを増し、ポルトガルもロナウドを筆頭に果敢にゴールを目指してオープンな展開に。韓国がボックス手前のソン・フンミンがフィニッシュに持ち込めば、ポルトガルも前半終了間際にヴィティーニャを起点にオルタやロナウドが鋭いシュートを韓国守備陣に浴びせかけるが、GKキム・スンギュを中心に粘って2点目を許さず。
ポルトガルペースも1-1のスコアで折り返した試合は後半も同様の展開が続いていく。押し込むポルトガルはボックス付近で細かい崩しを狙っていくが、後ろ重心の韓国の粘りの守備を前にフィニッシュまで行き切れない。ただ、韓国も攻撃ではなかなか厚みを出せず、ソン・フンミンらが単発的にカウンターからフィニッシュに持ち込むにとどまる。
徐々に試合が膠着し始めると、ポルトガルは65分に3枚替えを敢行。ロナウドとネヴェス、マテウス・ヌネスを下げてアンドレ・シウバ、レオン、パリ―ニャを投入。一方の韓国はイ・ジェソンを下げてファン・ヒチャンと個での打開力に優れるアタッカーをピッチに送り出す。
一連の交代を通じて攻撃が活性化し始めた韓国は、ファン・ヒチャンのドリブル突破を軸に流れの中でも決定機まで持ち込む。だが、ファン・インボムのミドルシュートはGKジオゴ・コスタ、ソン・フンミンのボックス内での強烈なボレーシュートはDFカンセロの身体を張ったブロックに阻まれる。
その後、両ベンチはさらに2枚ずつの交代カードを切って最終盤の戦いに臨む。ベルナルド・シウバらを入れてうまく時計を進める韓国がこのまま1-1でクローズするかに思われたが、韓国が土壇場で底力を見せた。
6分が加えられたアディショナルタイムの91分、エースのソン・フンミンが長い距離を持ち上がってロングカウンターを発動。ボックス手前で複数のDFに囲まれながらも猛スプリントでゴール前に走り込んできたファン・ヒチャンへDFの股間を抜く圧巻のスルーパスを供給。そして、ゴール前でのGKとの一対一をウォルバーハンプトンFWが冷静に制して土壇場で逆転に成功した。
その後、専守防衛の構えでポルトガルの反撃を凌ぎ切った韓国が会心の2-1の逆転勝利を飾った。
さらに、同時刻開催の試合でガーナがウルグアイに敗れたことで、ウルグアイと勝ち点、得失点差で完全に並んだ韓国は総得点で上回り、2010年大会以来となる逆転でのグループリーグ突破を決めた。
なお、今大会初黒星も首位通過のポルトガルは6日にグループGの2位チームと、2位通過の韓国は5日にグループGの首位チームとラウンド16を戦う。
韓国代表 2-1 ポルトガル代表
【韓国】
キム・ヨングォン(前27)
ファン・ヒチャン(後46)
【ポルトガル】
R・オルタ(前5)
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