【ECLグループステージ総括】菅原躍動のAZにハマーズ&ビジャレアルが順当突破
2022.11.04 20:30 Fri
2022-23シーズンのヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)・グループステージが3日に終了した。昨シーズンから創設されたチャンピオンズリーグ(CL)、ヨーロッパリーグ(EL)に次ぐUEFA3番目のコンペティションにはDF菅原由勢が在籍するAZ、ビジャレアルやウェストハムなど5大リーグの強豪クラブが参戦した。
ここでは、注目クラブや日本人選手の所属するチームを中心にグループステージを総括していきたい。
◆菅原躍動のAZにハマーズ&ビジャレアルが順当突破
創設1年目となった昨季はトッテナム、ローマというビッグクラブが参戦したが、2年目の今季はビジャレアル、ウェストハム、フィオレンティーナといった名門が参戦したものの、比較的地味な顔ぶれとなった。
また、日本人所属クラブでは昨季に続きDF菅原由勢を擁するAZが唯一の参戦となった。
MF藤本寛也とMF新井瑞希を擁するジル・ヴィセンテとのプレーオフを制してグループステージ進出を決めたAZは、今グループステージでドニプロ-1、アポロン・リマソル、ファドゥーツと同じグループEに入った。
本職の右サイドバックを主戦場に右ウイング、左サイドハーフと複数の役割を担った中、ドニプロとの初戦では途中出場で決勝点をアシスト。さらに、第2節のファドゥーツ戦では右サイドを独走してボックス内に持ち込み、ニア下を匂わせながら逆のサイドネットにグラウンダーのシュートを突き刺す見事なフィニッシュでゴールも記録。さらに、最終節では決勝点をアシストするなど、攻守両面でチームの首位通過に大きな貢献を果たした。
強豪チームではウェストハムがグループステージ唯一の全勝突破を決めた。今夏の積極補強も実らず、プレミアリーグでは中位以下の13位に低迷するモイーズのチームだが、アンデルレヒト、シルケボー、FCSBとまずまずの実力を持つ相手と同居したグループリーグでは地力を証明。リーグ戦では13試合11ゴールと得点力不足に悩まされているが、ECLでは新戦力のFWスカマッカの4ゴールを筆頭に、アタッカー陣がきっちり結果を残して6試合13ゴールと破壊力を示した。
一昨季のEL王者にして昨季のチャンピオンズリーグ(CL)のセミファイナリストのビジャレアルは、突然の監督交代に見舞われながらもレフ・ポズナン、ハポエル・ベエルシェバ、オーストリア・ウィーンと同居したグループを首位通過した。
ウナイ・エメリ前監督の下で戦った4試合では積極的にターンオーバーを敢行した中、MFアレックス・バエナ、FWジャクソンと今季台頭した若手アタッカー、今季加入のベテランFWホセ・モラレスらの活躍が光り4連勝を達成。その後、エメリ監督がアストン・ビラに引き抜かれ、キケ・セティエン新監督を招へいした直近の2試合では1分け1敗と結果を残せなかったものの、前任者の下で稼いだ勝ち点を生かした格好だ。
その他ではルシアン・ファブレが再任し、今夏の移籍市場でGKシュマイケル、MFラムジー、MFバークリー、FWラボルドら積極補強に踏み切ったニースが、10位に低迷するリーグ戦の不振を払しょくする首位通過を決めた。
一方でフィオレンティーナは実力者を擁するイスタンブール・バシャクシェヒルとの一騎打ちとなったグループAで勝ち点で並びながらも、当該成績で下回って2位でのプレーオフ行きとなった。
なお、来年2月半ばに開催されるプレーオフではELグループステージ3位敗退組からラツィオ、ブラガ、トラブゾンスポルといった強豪クラブが参戦する。
▽ECLグループステージ最終順位
◆グループA
1. イスタンブール・バシャクシェヒル(勝ち点13)
――ECL決勝T進出――
2. フィオレンティーナ(勝ち点13)
―ECLプレーオフ進出―
3. ハーツ(勝ち点6)
4. FK RFS(勝ち点2)
◆グループB
1. ウェストハム(勝ち点18)
――ECL決勝T進出――
2. アンデルレヒト(勝ち点8)
―ECLプレーオフ進出―
3. シルケボー(勝ち点6)
4. FCSB(勝ち点2)
◆グループC
1. ビジャレアル(勝ち点13)
――ECL決勝T進出――
2. レフ・ポズナン(勝ち点9)
―ECLプレーオフ進出―
3. ハポエル・ベエルシェバ(勝ち点7)
4. オーストリア・ウィーン(勝ち点2)
◆グループD
1. ニース(勝ち点9)
――ECL決勝T進出――
2. パルチザン(勝ち点9)
―ECLプレーオフ進出―
3. ケルン(勝ち点8)
4. スロヴァコ(勝ち点5)
◆グループE
1. AZ(勝ち点15)
――ECL決勝T進出――
2. ドニプロ-1(勝ち点10)
―ECLプレーオフ進出―
3. アポロン(勝ち点7)
4. ファドゥーツ(勝ち点2)
◆グループF
1. ユールゴーデン(勝ち点16)
――ECL決勝T進出――
2. ヘント(勝ち点8)
―ECLプレーオフ進出―
3. モルデ(勝ち点7)
4. シャムロック・ローバーズ(勝ち点2)
◆グループG
1. スィヴァススポル(勝ち点11)
――ECL決勝T進出――
2. クルージュ(勝ち点10)
―ECLプレーオフ進出―
3. スラビア・プラハ(勝ち点8)
4. バルカニ(勝ち点4)
◆グループH
1. スロバン・ブラチスラヴァ(勝ち点11)
――ECL決勝T進出――
2. バーゼル(勝ち点11)
―ECLプレーオフ進出―
3. ピュニク(勝ち点6)
4. ジャルギリス(勝ち点5)
◆ELグループ3位チーム
ボデ/グリムト(ノルウェー)
ラルナカ(キプロス)
ルドゴレツ(ブルガリア)
ブラガ(ポルトガル)
シェリフ(モルドバ)
ラツィオ(イタリア)
カラバフ(アゼルバイジャン)
トラブゾンスポル(トルコ)
ここでは、注目クラブや日本人選手の所属するチームを中心にグループステージを総括していきたい。
Getty Images
創設1年目となった昨季はトッテナム、ローマというビッグクラブが参戦したが、2年目の今季はビジャレアル、ウェストハム、フィオレンティーナといった名門が参戦したものの、比較的地味な顔ぶれとなった。
また、日本人所属クラブでは昨季に続きDF菅原由勢を擁するAZが唯一の参戦となった。
MF藤本寛也とMF新井瑞希を擁するジル・ヴィセンテとのプレーオフを制してグループステージ進出を決めたAZは、今グループステージでドニプロ-1、アポロン・リマソル、ファドゥーツと同じグループEに入った。
エールディビジでアヤックス、PSVの2強と共に熾烈な上位争いを演じるオランダの名門は、今グループステージで若干のターンオーバーを実施した中、菅原は全6試合に出場し1ゴール2アシストを記録。
本職の右サイドバックを主戦場に右ウイング、左サイドハーフと複数の役割を担った中、ドニプロとの初戦では途中出場で決勝点をアシスト。さらに、第2節のファドゥーツ戦では右サイドを独走してボックス内に持ち込み、ニア下を匂わせながら逆のサイドネットにグラウンダーのシュートを突き刺す見事なフィニッシュでゴールも記録。さらに、最終節では決勝点をアシストするなど、攻守両面でチームの首位通過に大きな貢献を果たした。
強豪チームではウェストハムがグループステージ唯一の全勝突破を決めた。今夏の積極補強も実らず、プレミアリーグでは中位以下の13位に低迷するモイーズのチームだが、アンデルレヒト、シルケボー、FCSBとまずまずの実力を持つ相手と同居したグループリーグでは地力を証明。リーグ戦では13試合11ゴールと得点力不足に悩まされているが、ECLでは新戦力のFWスカマッカの4ゴールを筆頭に、アタッカー陣がきっちり結果を残して6試合13ゴールと破壊力を示した。
一昨季のEL王者にして昨季のチャンピオンズリーグ(CL)のセミファイナリストのビジャレアルは、突然の監督交代に見舞われながらもレフ・ポズナン、ハポエル・ベエルシェバ、オーストリア・ウィーンと同居したグループを首位通過した。
ウナイ・エメリ前監督の下で戦った4試合では積極的にターンオーバーを敢行した中、MFアレックス・バエナ、FWジャクソンと今季台頭した若手アタッカー、今季加入のベテランFWホセ・モラレスらの活躍が光り4連勝を達成。その後、エメリ監督がアストン・ビラに引き抜かれ、キケ・セティエン新監督を招へいした直近の2試合では1分け1敗と結果を残せなかったものの、前任者の下で稼いだ勝ち点を生かした格好だ。
その他ではルシアン・ファブレが再任し、今夏の移籍市場でGKシュマイケル、MFラムジー、MFバークリー、FWラボルドら積極補強に踏み切ったニースが、10位に低迷するリーグ戦の不振を払しょくする首位通過を決めた。
一方でフィオレンティーナは実力者を擁するイスタンブール・バシャクシェヒルとの一騎打ちとなったグループAで勝ち点で並びながらも、当該成績で下回って2位でのプレーオフ行きとなった。
なお、来年2月半ばに開催されるプレーオフではELグループステージ3位敗退組からラツィオ、ブラガ、トラブゾンスポルといった強豪クラブが参戦する。
▽ECLグループステージ最終順位
◆グループA
1. イスタンブール・バシャクシェヒル(勝ち点13)
――ECL決勝T進出――
2. フィオレンティーナ(勝ち点13)
―ECLプレーオフ進出―
3. ハーツ(勝ち点6)
4. FK RFS(勝ち点2)
◆グループB
1. ウェストハム(勝ち点18)
――ECL決勝T進出――
2. アンデルレヒト(勝ち点8)
―ECLプレーオフ進出―
3. シルケボー(勝ち点6)
4. FCSB(勝ち点2)
◆グループC
1. ビジャレアル(勝ち点13)
――ECL決勝T進出――
2. レフ・ポズナン(勝ち点9)
―ECLプレーオフ進出―
3. ハポエル・ベエルシェバ(勝ち点7)
4. オーストリア・ウィーン(勝ち点2)
◆グループD
1. ニース(勝ち点9)
――ECL決勝T進出――
2. パルチザン(勝ち点9)
―ECLプレーオフ進出―
3. ケルン(勝ち点8)
4. スロヴァコ(勝ち点5)
◆グループE
1. AZ(勝ち点15)
――ECL決勝T進出――
2. ドニプロ-1(勝ち点10)
―ECLプレーオフ進出―
3. アポロン(勝ち点7)
4. ファドゥーツ(勝ち点2)
◆グループF
1. ユールゴーデン(勝ち点16)
――ECL決勝T進出――
2. ヘント(勝ち点8)
―ECLプレーオフ進出―
3. モルデ(勝ち点7)
4. シャムロック・ローバーズ(勝ち点2)
◆グループG
1. スィヴァススポル(勝ち点11)
――ECL決勝T進出――
2. クルージュ(勝ち点10)
―ECLプレーオフ進出―
3. スラビア・プラハ(勝ち点8)
4. バルカニ(勝ち点4)
◆グループH
1. スロバン・ブラチスラヴァ(勝ち点11)
――ECL決勝T進出――
2. バーゼル(勝ち点11)
―ECLプレーオフ進出―
3. ピュニク(勝ち点6)
4. ジャルギリス(勝ち点5)
◆ELグループ3位チーム
ボデ/グリムト(ノルウェー)
ラルナカ(キプロス)
ルドゴレツ(ブルガリア)
ブラガ(ポルトガル)
シェリフ(モルドバ)
ラツィオ(イタリア)
カラバフ(アゼルバイジャン)
トラブゾンスポル(トルコ)
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