【ラ・リーガ第11節プレビュー】マドリード勢vsアンダルシア勢! バルサは難敵アスレティック戦
2022.10.22 12:30 Sat
ミッドウィーク開催となった第10節ではエル・クラシコで明暗分かれたレアル・マドリー、バルセロナが共に快勝を収め、今後もリーグタイトル争いを牽引していくことを改めて証明した。また、公式戦8連勝と絶好調のレアル・ソシエダが3位に浮上している。
来週ミッドウィークに再びUEFAコンペティションが再開される中で開催される今節ではレアル・マドリーvsセビージャ、ベティスvsアトレティコ・マドリーとマドリードの名門とアンダルシアの名門が激突する。
首位のレアル・マドリーは前節、最下位のエルチェと対戦。再三ゴールネットを揺らした中、その多くがVARの介入で取り消されるストレスフルな展開となったが、MFバルベルデのゴラッソを皮切りにバロンドーラ―獲得後初出場となったFWベンゼマ、FWアセンシオとアタッカー陣が決定的な仕事を果たし、3-0の快勝。激しい消耗を強いられた首位攻防戦直後の一戦を危なげなく勝ち切った。週明けには敵地でのチャンピオンズリーグ(CL)のRBライプツィヒ戦を控えるが、すでに決勝トーナメント進出を決めていることもあり、より重要な今回の一戦に主力を起用するはずだ。
対する12位のセビージャはサンパオリ新監督就任後1勝3分けの公式戦4試合無敗を継続。唯一勝利を挙げたマジョルカを除きいずれも難しい対戦相手が続いた中、複数失点は1度もなくひとまず崩壊しかかった守備に本来の安定感が出始めている。ただ、直近の試合で若手DFキケ・サラスが退場し、DFタンギ・ニアンズ、DFマルコン、MFフェルナンドと離脱者が相次いでおり、首位チーム相手のアウェイゲームではディフェンスラインのやり繰りに苦労しそうだ。逆に、攻撃陣は駒は揃っているものの、システムを含めて最適解を見いだせておらず、新体制移行後も複数得点は一度もない。そういった中、今回の一戦では古巣初対戦のMFイスコの輝きに期待したいところだ。
前節、それぞれカディスとラージョと格下相手にドローに終わって勝ち点3を積み上げられず、ソシエダに抜かれた5位のベティスと4位のアトレティコは2試合ぶりの白星を懸けて激突する。
対するアトレティコは前節、FWグリーズマンとFWモラタの2トップの連携でゴールを奪い切り、2試合連続ウノセロ達成かに思われたが、土壇場で与えたPKを古巣対戦のFWファルカオに決められて痛恨の逃げ切り失敗に。週明けには逆転突破に向けて重要なCLレバークーゼン戦を控えているが、まずはベティス相手にきっちり結果を残したい。引き続き守護神オブラク、カピタンのMFコケが不在となる可能性がある中、好調なグリーズマンを軸に勝ち切りたい。
2位のバルセロナは6位のアスレティック・ビルバオと対戦。前々節のクラシコでは1-3というスコア以上の完成度の差を見せつけられる惨敗を喫し、チャビ監督や一部主力への風当りもかなりきつくなった。しかし、苦戦必至と思われたビジャレアル戦ではクラシコ後半のメンバーを中心にメンバーを構成すると、アンカー起用のMFフレンキー・デ・ヨングと若手インテリオールの躍動に、DFジョルディ・アルバらがいずれも好パフォーマンス披露。そして、前半半ば30分過ぎにFWレヴァンドフスキのドブレーテ、FWアンス・ファティと一気に3点を重ね、今季ここまでわずか3失点だった相手を見事に圧倒し、リバウンドメンタリティを示した。
週明けにはビクトリア・プルゼニのアシスト次第で奇跡の逆転突破の可能性を残すCLバイエルン戦を控えているが、ひとまずはアスレティックとの戦いに集中したい。直近3戦未勝利とやや調子が下降気味もウィリアムズ兄弟を中心に実力者が並ぶ難敵相手に、ビジャレアル戦の快勝がまぐれではなかったことを証明し、良い形でドイツ王者とのビッグマッチを迎えたい。
MF久保建英を擁するソシエダは前節、マジョルカ相手に試合序盤のMFメリーノのゴールを最後まで守り切ってウノセロの勝利。公式戦8連勝というクラブ史上初の快挙を成し遂げた。古巣対戦となった久保は過去に2度在籍した古巣への愛情が邪魔したか、幾つかの決定機を逸してしまったが、そのパフォーマンス自体はいつも通りの安定感が際立っていた。週明けには首位通過に向けて重要なヨーロッパリーグ(EL)のオモニア戦を控えるため、ターンオーバーの可能性も考えられるが、昇格組で11位のバジャドリー相手にきっちり勝ち点3を積み上げたい。
《ラ・リーガ第11節》
▽10/22(土)
《21:00》
ラージョ vs カディス
《23:15》
バジャドリー vs レアル・ソシエダ
《25:30》
バレンシア vs マジョルカ
《28:00》
レアル・マドリー vs セビージャ
▽10/23(日)
《21:00》
エスパニョール vs エルチェ
《23:15》
ベティス vs アトレティコ・マドリー
《25:30》
ジローナ vs オサスナ
ビジャレアル vs アルメリア
《28:00》
バルセロナ vs アスレティック・ビルバオ
▽10/24(月)
《28:00》
セルタ vs ヘタフェ
来週ミッドウィークに再びUEFAコンペティションが再開される中で開催される今節ではレアル・マドリーvsセビージャ、ベティスvsアトレティコ・マドリーとマドリードの名門とアンダルシアの名門が激突する。
首位のレアル・マドリーは前節、最下位のエルチェと対戦。再三ゴールネットを揺らした中、その多くがVARの介入で取り消されるストレスフルな展開となったが、MFバルベルデのゴラッソを皮切りにバロンドーラ―獲得後初出場となったFWベンゼマ、FWアセンシオとアタッカー陣が決定的な仕事を果たし、3-0の快勝。激しい消耗を強いられた首位攻防戦直後の一戦を危なげなく勝ち切った。週明けには敵地でのチャンピオンズリーグ(CL)のRBライプツィヒ戦を控えるが、すでに決勝トーナメント進出を決めていることもあり、より重要な今回の一戦に主力を起用するはずだ。
前節、それぞれカディスとラージョと格下相手にドローに終わって勝ち点3を積み上げられず、ソシエダに抜かれた5位のベティスと4位のアトレティコは2試合ぶりの白星を懸けて激突する。
ここに来て前線を中心に離脱者が増えているベティスではカディス相手のドローに加え、試合終了間際の連続カードでMFカナーレスが退場となり、今回のビッグマッチでは不在に。引き続きFWフェキルを欠く中、やや当たりが止まり始めた主砲ボルハ・イグレシアスや意外性のFWルイス・エンヒキらアタッカー陣の奮起に期待したい。
対するアトレティコは前節、FWグリーズマンとFWモラタの2トップの連携でゴールを奪い切り、2試合連続ウノセロ達成かに思われたが、土壇場で与えたPKを古巣対戦のFWファルカオに決められて痛恨の逃げ切り失敗に。週明けには逆転突破に向けて重要なCLレバークーゼン戦を控えているが、まずはベティス相手にきっちり結果を残したい。引き続き守護神オブラク、カピタンのMFコケが不在となる可能性がある中、好調なグリーズマンを軸に勝ち切りたい。
2位のバルセロナは6位のアスレティック・ビルバオと対戦。前々節のクラシコでは1-3というスコア以上の完成度の差を見せつけられる惨敗を喫し、チャビ監督や一部主力への風当りもかなりきつくなった。しかし、苦戦必至と思われたビジャレアル戦ではクラシコ後半のメンバーを中心にメンバーを構成すると、アンカー起用のMFフレンキー・デ・ヨングと若手インテリオールの躍動に、DFジョルディ・アルバらがいずれも好パフォーマンス披露。そして、前半半ば30分過ぎにFWレヴァンドフスキのドブレーテ、FWアンス・ファティと一気に3点を重ね、今季ここまでわずか3失点だった相手を見事に圧倒し、リバウンドメンタリティを示した。
週明けにはビクトリア・プルゼニのアシスト次第で奇跡の逆転突破の可能性を残すCLバイエルン戦を控えているが、ひとまずはアスレティックとの戦いに集中したい。直近3戦未勝利とやや調子が下降気味もウィリアムズ兄弟を中心に実力者が並ぶ難敵相手に、ビジャレアル戦の快勝がまぐれではなかったことを証明し、良い形でドイツ王者とのビッグマッチを迎えたい。
MF久保建英を擁するソシエダは前節、マジョルカ相手に試合序盤のMFメリーノのゴールを最後まで守り切ってウノセロの勝利。公式戦8連勝というクラブ史上初の快挙を成し遂げた。古巣対戦となった久保は過去に2度在籍した古巣への愛情が邪魔したか、幾つかの決定機を逸してしまったが、そのパフォーマンス自体はいつも通りの安定感が際立っていた。週明けには首位通過に向けて重要なヨーロッパリーグ(EL)のオモニア戦を控えるため、ターンオーバーの可能性も考えられるが、昇格組で11位のバジャドリー相手にきっちり勝ち点3を積み上げたい。
《ラ・リーガ第11節》
▽10/22(土)
《21:00》
ラージョ vs カディス
《23:15》
バジャドリー vs レアル・ソシエダ
《25:30》
バレンシア vs マジョルカ
《28:00》
レアル・マドリー vs セビージャ
▽10/23(日)
《21:00》
エスパニョール vs エルチェ
《23:15》
ベティス vs アトレティコ・マドリー
《25:30》
ジローナ vs オサスナ
ビジャレアル vs アルメリア
《28:00》
バルセロナ vs アスレティック・ビルバオ
▽10/24(月)
《28:00》
セルタ vs ヘタフェ
レアル・マドリーの関連記事
|
|
レアル・マドリーの人気記事ランキング
1
ヴィニシウスがサウジ・プロリーグの副会長と会談、5年総額約1600億円のビッグオファーを検討へ
レアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオール(24)がサウジアラビア方面からの破格オファーを検討しているようだ。スペイン『マルカ』が報じている。 『マルカ』によればヴィニシウスはサウジ・プロ・リーグの副会長であるサード・アル・ラジーズ氏とオンラインで15分ほど会談を持ったようで、その際に年俸2億ユーロ(約321億円)、総額10億ユーロ(約1600億円)の5年契約を提示されたとのこと。 移籍先はアル・アハリが有力とされる中、サウジ・プロリーグとしてはヴィニシウスを2034年ワールドカップの大使にも据えたいとしている。この前例のない巨額オファーをヴィニシウスの側近たちは拒否できないオファーと考えているとのこと。 なお、2027年6月までマドリーとの契約があるヴィニシウスの契約解除金は10億ユーロ。そのヴィニシウスは11日のマンチェスター・シティ戦後、サウジ・プロリーグとの接触を否定し、「マドリーで歴史を作りたい」と白い巨人への忠誠を誓っていた。 2025.02.13 11:30 Thu2
レアル・マドリーがミランから19歳DFヒメネスを一時的に呼び戻し? 昨夏完全移籍移行も半年レンタルのアイデアを保有か
レアル・マドリーに、ミランからスペイン人DFアレックス・ヒメネス(19)を一時的に呼び戻すプランが存在か。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。 ヒメネスはスペイン出身で、マドリーの下部組織育ち。23年夏にレンタル移籍でミランU-19へ加わり、1年後の昨夏、ミランへの完全移籍と共にトップチーム昇格となった。 すなわち現在は完全にミランの一員なわけで、迎えた今シーズンはセリエA5試合、スーペルコッパ・イタリアーナ2試合などに出場。ただ、主戦場はセリエCのフトゥーロ(U-23)である。 そんななか、最終ラインが手薄なマドリーが、半年レンタルでのヒメネス呼び戻しを画策か。 現段階ではいちプランに過ぎずも、ドライローンでの獲得に興味を持っているとのこと。マドリーには2025年夏なら900万ユーロ(約14.4億円)、26年夏なら1200万ユーロ(約19.2億円)という、買い戻し条項があるとされている。 2025.01.16 15:40 Thu3
ヴィニシウスにトラブル…クラブ買収巡る問題で2年間の出場停止求める訴え起こされる
レアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが、国際サッカー連盟(FIFA)の倫理規定違反で2年間の出場停止処分を科される可能性が浮上している。 昨年はバロンドールこそ逃したもののFIFAザ・ベストを受賞し、チャンピオンズリーグとラ・リーガの2冠に貢献したヴィニシウス。今シーズンは昨シーズンほどのインパクトこそ残せていないが、公式戦20ゴール14アシストと十分なスタッツを残し、マドリーの主軸として活躍。直近では2030年までの新契約締結で合意に至ったとの報道も出ていた。 そんななか、イタリア『ジャンルカ・ディ・マルツィオ』などの報道によれば、現在フットボール界屈指のスーパースターには父親と代理人とともに経営する『ALL Agenciamento Esportivo』社のサッカークラブ買収に関する問題で、FIFAから調査を受けているという。 『ALL』はポルトガルのFCアルベルカと、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエB(ブラジル2部)のアスレティック・クラブを買収した。 後者のアスレティック・クラブに関しては16.5%の株式を保有するブラジル企業『ティベリス・ホールディング・ド・ブラジル』が、クラブのセリエB昇格を受けて、株式過半数を取得する優先購入権を行使する計画を立てていた。 しかし、実際に株式はヴィニシウスと関係のある『ALL』に直接売却され、サンパウロ商事裁判所は調査のため取引を停止。 だが、捜査が行われている間に『ALL』がクラブの運営権を握ったことに激怒した『ティベリス』は4月7日、FIFA倫理委員会の調査委員会に申し立てを行い、ヴィニシウスに対して2年間の出場停止処分を要求した。 『ティベリス』の訴えによると、これはFIFA倫理規定第20条およびスペインサッカー連盟(RFEF)スポーツ正義規定第22条に違反するとして国際訴訟を起こすことを決定。これらの規定はいずれも、利益相反の明らかなリスクがある場合に、現役サッカー選手がプロサッカークラブを直接的または間接的に所有することを禁じている。 懸念されるのは、選手オーナーにとって有利な個人契約、スポーツの試合結果への影響。さらに、異例の形で他の選手を引きつける可能性、税務上の不正行為に至るまで、多岐にわたるという。実際、アスレティック・クラブとアルベルカの間ではここにきて選手移籍の動きもある。 この訴えはFIFAに審査される予定であり、出場停止処分に至らない可能性もあるが、『ティベリス』は2年間の出場停止処分を求めており、この訴えが全面的に認められた場合、ヴィニシウスの選手生命に関わる事態となる。 ただ、現状の見立てでは両者間での和解を目指しつつ、ヴィニシウス側に処分が下ったとしても、罰金といったより軽微な処分にとどまる可能性が高いようだ。 2025.04.23 20:51 Wed4
2001年から続いたレアル・マドリーの“ジダン王朝”、三男テオがカスティージャ退団でとうとう終焉へ
レアル・マドリーから“ジダン”がいなくなる見通しに。スペイン『Relevo』が伝える。 2001年7月9日、レアル・マドリーで前年から第一次政権を発足させたフロレンティーノ・ペレス会長が、21世紀到来を控えてスタートした“銀河系軍団”構築の第2弾として、ユベントスから2000年のFIFA世界最優秀選手賞、ジネディーヌ・ジダン氏を当時史上最高額の9000万ユーロで獲得。全世界が仰天した。 その後、ジダン氏は2006年の現役引退までマドリーでプレーし、引退後は2度にわたって監督を歴任。その間の功績等は説明不要だろう。 一方、ジダン氏には4人の息子が。長男エンツォ・ジダン(1995年生まれ)、次男ルカ・ジダン(98年生まれ)、三男テオ・ジダン(02年生まれ)、四男エリアス・ジダン(05年生まれ)。エンツォとルカは父の現役時代からマドリー下部組織に所属し、テオとエリアスも兄2人を追うようにマドリーの一員となった。 現在もマドリーに残るはリザーブチーム「カスティージャ」でプレーする三男テオのみだが、一家の父が2001年7月にマドリー入りして以来、エル・ブランコには絶えず、”ジダン”が所属しているのだ。 しかし、2024年夏をもって、四半世紀近く続いてきた「マドリーにジダンあり」が終わる見通しに。テオの契約が6月末までとなっており、本人に延長の意志なし。トップチーム昇格を待たずして、キャリアで初めてマドリーを離れる決断を25日に下したとのことだ。 22歳テオは、父の盟友ラウール・ゴンサレスが率いるカスティージャで主力選手。今季のスペイン3部でセントラルハーフとして優れたパフォーマンスを披露し、他クラブのトップチームに羽ばたく目処が立ったとみられている。 なお、マドリートップチーム通算“1試合1得点”という29歳の長男エンツォは、現役引退を宣言せずとも現在サッカーから離れ、不動産業に従事。1月にマドリーからレアル・ベティスへ移籍した18歳の四男エリアスは、来季のトップチーム昇格が決定し、U-19フランス代表でも主力級という194cmの左利きセンターバックだ。 2024.05.27 15:00 Mon5
