結果よりも規律を重視…ルーニー監督に称賛の声「気品あふれる振る舞い」

DCユナイテッドを率いるウェイン・ルーニー監督の対応が称賛を浴びている。

19日にMLSの一戦でインテル・マイアミと対戦したDCユナイテッド。相手の指揮官はフィル・ネビルということもあり、マンチェスター・ユナイテッドの元チームメイト対決としても注目された。
しかし、2-2で迎えた後半の半ばに、DCユナイテッドのタキシャチス・フォンタスが相手のジャマイカ人DFのダミオン・ロウに人種差別的侮辱行為を働き、試合は一時中断する事態に。

そして数分後に再開されると、ルーニー監督はこの試合で同点ゴールを挙げるなど好調だったフォンタスを下げることを選択した。結果的に後半アディショナルタイムにインテル・マイアミの勝ち越しゴールを許し黒星を喫することになったが、結果よりも規律を尊重した決断に、フィル・ネビル監督も賛辞を送っている。

「ウェイン・ルーニーがあのように対処したことを私は評価しなければならない。私は以前から彼が気品あふれる振る舞いをする男であることを知っていた」「彼はまた、私の評価を高めてくれた。事態を受けて選手たちは傷つき失望していた。その時選手たちを呼んだのは、以前イングランドで仕事していた際、国によっては人種差別を受けた経験があったからだ」

「私はこのような状況への対処方法を熟知している。今夜ほど選手たちを誇りに思ったことはない。人種差別に対する強いジェスチャーは、団結することが憎しみや人間の愚かさよりも常に強いことを示し続けるはずだ」