「このまま行く」Jリーグは試合エントリー人数の変更なし、野々村チェアマン「不公平、不平等を生み出さないことが最大の目的」
2022.08.22 13:15 Mon
22日、第61回新型コロナウイルス対策連絡会議が行われた。
その中で、Jリーグは週2回の定期抗原定性検査、NPBは2週間に1回のPCR検査を実施している状況。ただ、一般的には行動制限がなくなっていること、さらに今後のコストとのバラナスを考え、検査体制のあり方の見直しの議論が始まったという。
政府は新規感染者の数も、これまでは全数把握だったが、定点観測に変更する方針。また、感染症法では重症化リスクや感染力に応じて分類している中、現在は2類相当に属している新型コロナウイルスを、5類に変えようという動きがある。
その中で検査のあり方についても再考する余地があるとし、「社会に合わせてどう検査していくかを考えていく必要があるということをお話しさせていただきました」とコメント。「今までのデータをどうまとめていくかが大事」と、これまで2年以上にわたってやってきた成果をまとめ、今後の体制をどう築くかを考える必要があるとした。
三鴨廣繁氏(愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授)は「NPB、Jリーグはもっと自信を持てば良い」と語り、「我々も非常に気をつけている中、病院でも1割近くが休んでいる状況。それとほぼ同等のレベル」と、感染者はいながらも、その数の少なさは誇るべきだとコメント。「巷よりも十分感染者は抑えられていることを強く申し上げた」と、しっかりと対策できているとした。
また、野々村芳和チェアマンは、各クラブと試合のエントリー人数の見直しについて議論を行っていたと報告。「Jリーグは何人いれば試合ができるのかということを各クラブと話し合ってきた」と語り、「シーズン当初から続けているこのルールで今シーズンはやるべきだという意見が過半数を超える中で、ルールを変えずにやっていくことにしました」と、現状の13名以上がエントリー条件とするとした。
その理由としては「不公平、不平等を生み出さないことが最大の目的だったので、シーズン中に変えるという不公平をなくすには、このまま行く必要があるとしました」とし、「足りないことを想定してアカデミーの選手を登録しておくということもあり、アカデミーの選手の登録を強く進めるという形で、13名ということにしました」と、トップチームの選手が足りなくなった場合でも試合が行えるように、2種登録の選手をしておくことをチームに勧めたとした。
PR
JリーグとNPB(日本野球機構)が専門家チームと行うこの会議も今回が61回目。現在は第7波が起きている中で、全国的な新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者も高止まりしている状況。徐々にではあるが減少しつつある。JリーグやNPBでは各クラブ、球団で日々陽性者が出ているものの、全体の数として極めて少ない状況。また、Jリーグでは「声出し応援」の実証検証も行ってきた中で、観客からのクラスターなどは発生していない。政府は新規感染者の数も、これまでは全数把握だったが、定点観測に変更する方針。また、感染症法では重症化リスクや感染力に応じて分類している中、現在は2類相当に属している新型コロナウイルスを、5類に変えようという動きがある。
この点を踏まえても検査の体制を見直す必要があるとし、舘田一博氏(東邦大学医学部微生物・感染症学講座教授)は「今から起こる変化としては2類と5類への変更、全数把握から定点での観測になる」とコメント。また検査については「検査が有効であるが、コストもかかる。その点で、ウィズコロナ、アフターコロナにどう対応するかを考えるべきだという話になっている」と、今後も今までのやり方から変えていく方向が良いとした。
その中で検査のあり方についても再考する余地があるとし、「社会に合わせてどう検査していくかを考えていく必要があるということをお話しさせていただきました」とコメント。「今までのデータをどうまとめていくかが大事」と、これまで2年以上にわたってやってきた成果をまとめ、今後の体制をどう築くかを考える必要があるとした。
三鴨廣繁氏(愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授)は「NPB、Jリーグはもっと自信を持てば良い」と語り、「我々も非常に気をつけている中、病院でも1割近くが休んでいる状況。それとほぼ同等のレベル」と、感染者はいながらも、その数の少なさは誇るべきだとコメント。「巷よりも十分感染者は抑えられていることを強く申し上げた」と、しっかりと対策できているとした。
また、野々村芳和チェアマンは、各クラブと試合のエントリー人数の見直しについて議論を行っていたと報告。「Jリーグは何人いれば試合ができるのかということを各クラブと話し合ってきた」と語り、「シーズン当初から続けているこのルールで今シーズンはやるべきだという意見が過半数を超える中で、ルールを変えずにやっていくことにしました」と、現状の13名以上がエントリー条件とするとした。
その理由としては「不公平、不平等を生み出さないことが最大の目的だったので、シーズン中に変えるという不公平をなくすには、このまま行く必要があるとしました」とし、「足りないことを想定してアカデミーの選手を登録しておくということもあり、アカデミーの選手の登録を強く進めるという形で、13名ということにしました」と、トップチームの選手が足りなくなった場合でも試合が行えるように、2種登録の選手をしておくことをチームに勧めたとした。
PR
野々村芳和の関連記事
J1の関連記事
|
野々村芳和の人気記事ランキング
1
「中盤からは独走態勢」 J3優勝の大宮を野々村芳和チェアマンが喝采、レッドブル下の来季にも「新たな旋風を期待」
大宮アルディージャの明治安田J3リーグ優勝にJリーグチェアマンの野々村芳和氏がコメントを寄せた。 1年でのJ2復帰を期してJ3を戦った大宮は春先から首位をひた走り続け、第32節で自動昇格圏内の2位以内が確定。そして、今週末の第33節は2位FC今治との直接対決を引き分けに持ち込み、5試合を残して優勝を決めた。 今季J3最多の61ゴールもさることながら、守りも最少の22失点と攻守に圧倒的な戦い。野々村チェアマンはJリーグを通じて祝福し、レッドブルグループ下での来季にも期待した。 「大宮アルディージャの皆さま、2024明治安田J3リーグ優勝、そしてJ2昇格おめでとうございます。ファン・サポーターの皆さま、クラブに関わる全ての方々に心よりお祝い申し上げます」 「昨シーズンの雪辱を晴らし、1年でJ2の舞台へ返り咲きました。今シーズンは開幕から上位に位置し、第8節で首位に立つと、第13節まで無敗と勝点を積み上げ、中盤からは独走態勢に。今節の結果をもって23勝8分2敗と他チームの追随を許さぬ圧倒的な強さで、残り5節を残してJ3リーグ優勝を勝ち取りました」 「経験豊富な選手達の安定したプレーが若手選手を引っ張り、『戦う集団』へとチームを上手くまとめ上げる長澤徹監督のマネジメント手腕も光りました」 「本日もホームスタジアムであるNACK5スタジアム大宮には、大勢のファン・サポーターの皆さまが詰めかけ、素晴らしい雰囲気でチームを後押ししてくれました。クラブが苦しい時にも、声援を送り続けたファン・サポーターの皆さまにとって、本日の歓喜は忘れがたいものとなるでしょう」 「来シーズンからは再びJ2の舞台で戦うこととなりますが、勢いこのままに新たな旋風を巻き起こしてくれることを期待しています」 <span class="paragraph-title">【動画】大宮選手が歓喜のシャーレアップ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr"><a href="https://twitter.com/hashtag/%EF%BC%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a> <a href="https://twitter.com/Ardija_Official?ref_src=twsrc%5Etfw">@Ardija_Official</a> <a href="https://t.co/oSTaK9R9U1">pic.twitter.com/oSTaK9R9U1</a></p>— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) <a href="https://twitter.com/J_League/status/1847537864126713999?ref_src=twsrc%5Etfw">October 19, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.10.19 18:12 Sat2
「鳥肌が立った」「感動で涙出る」Jリーグの開幕戦煽り映像にファンが感動…31年前の再現となる東京Vvs横浜FMは必見「これはヤバい」
2024シーズンの明治安田Jリーグは23日に開幕。19日には、開幕イベントが行われ、J1の19クラブの選手が集まった。 野々村芳和チェアマンからは、今後10年、30年と成長していくための改革案とビジョンが語られ、登壇した選手たちからは、新シーズンへの意気込みが語られた。 そんな中、Jリーグは公式YouTubeチャンネルにて19日に開幕戦に向けた「煽り映像」を投稿。2024シーズンの開幕カードから数試合をピックアップして紹介した。 多くの注目カードがある中、やはり今シーズンの開幕カードで一番注目を集めるのは、東京ヴェルディvs横浜F・マリノスの国立競技場での一戦。1993年、Jリーグのオープニングマッチのカードが、31周年を迎える開幕戦のカードで実現した。 横浜FMは、オリジナル10のなかで、鹿島アントラーズと共に降格を経験したことがないクラブ。一方で、東京Vは長らくJ2で過ごした中、16年ぶりにJ1の舞台へと復活する。 かつては読売クラブ、日産自動車と日本サッカー界でも名門と呼ばれた両者であり、ライバル関係でもあったが、この16年でその差は大きく開くことに。それでも、ユースレベルを含め、この2クラブのライバル関係は変わっていなかった。 「煽り映像」では、この一戦を「歴史が渇望した一戦」としてピックアップ。ユース出身の東京V・谷口栄斗、横浜FM・喜田拓也や城福浩監督、ハリー・キューウェル監督のインタビューも交えて盛り上げている。 ファンは「ここから始まる次の30年の開幕戦がまたヴェルディ対マリノスにすることが出来たのは熱すぎる」、「入場は是非ともJリーグアンセムを!」、「鳥肌が立った」、「対照的ですらあるナショナルダービー」、「これはヤバい。涙出る」、「カッコよすぎる」、「感動で涙出る」とコメント。両クラブ以外のファンにとっても、胸が熱くなるものとなった。 その他、昇格組・ジュビロ磐田vs王者・ヴィッセル神戸、初J1のFC町田ゼルビアvsガンバ大阪、開幕カードであるサンフレッチェ広島vs浦和レッズがピックアップされている。 <span class="paragraph-title">【動画】感動の声続出! 31年前の開幕戦再来の煽り映像が話題に</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="h-ZS5B2dGTo";var video_start = 237;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.02.20 12:57 Tue3
Jリーグアウォーズ、「ベストイレブン」選出方法が変更に…DF、MF、FW、左右のサイド5名が得票上位で決定に
Jリーグは5日、2024シーズンのJリーグ表彰について発表。ベストイレブンの決定方法などが変更となった。 12月10日(火)に横浜アリーナで「2024Jリーグアウォーズ」が開催される。 Jリーグアウォーズでは最優秀選手賞やベストイレブン、最優秀ゴール賞などが発表されることとなり、毎年大きな注目を集めている。 2023シーズンからは変更点があり、選考委員会のメンバーが変更に。野々村芳和チェアマンとJ1の20クラブの実行委員か、実行委員に指名されたクラブの人の21名で構成される。 また、J1の20クラブの監督および選手と選考委員が投票。選手は、明治安田J1リーグ第36節終了時点で19試合以上に出場した選手が資格を持つこととなる。 ベストイレブンの選考方法はこれまでと変更が行われ、監督と選手の投票結果から、得票上位者よりDF、MF、FW、右サイド、左サイドを1名ずつ選出。GKを含む残りの6名に関しては、選考委員会が決定する。なお、外国籍選手は5名以内となる。 なお、J1で19試合以上出場した選手がベストイレブンの資格を持っており、賞金100万円とトロフィーを手にする。 また、最優秀選手賞は「ベストイレブン」の投票結果を参考に選考委員会によって決定する。 なお、J2、J3の表彰に関しても、「ベストイレブン」は同じ形式で選考される。 2024.11.05 20:35 Tue4
「良いゲームだった」野々村芳和チェアマンが川崎F制覇のスーパー杯に満足感「インテンシティもこの時期と考えると高かった」
Jリーグの野々村芳和チェアマンが、17日に国立競技場で行われたFUJIFILM SUPER CUP 2024の試合後に囲み取材に応じた。 2023シーズンJ1王者のヴィッセル神戸と天皇杯王者の川崎フロンターレがぶつかった一戦。神戸が昨シーズンの主力中心で臨んだ一方、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を戦ったばかりの川崎Fは、スタメン総入れ替えでタイトル獲得を目指した。 試合は海外から日本へ戻ってきた新戦力DFファンウェルメスケルケン際が後半立ち上がりにセットプレーからゴールを決め、川崎Fが先制する展開に。その1点を守り切り、2021年以来3度目の大会制覇を果たした。 野々村チェアマンは今シーズンの幕開けとなる一戦について「(観客)5万2000人、スーパーカップだと3番目ぐらいかな。たくさんの人に来ていただいて、これでまた始まるなと思えたのは良かった」とコメント。盛況ぶりに満足感を示した。 一方、試合については両チームの戦いぶりをそれぞれ分析。若手の台頭を喜びつつ、今シーズンの展望も語っている。 「川崎Fはちょっと練習量があったりして、チームとしての全体のコンディションはすごく良かったんだと思いますけど、メンバーを入れ替えたりしながらも『この選手こんな良いプレーできるんだ』っていうようなプレーを見せてくれた若い選手もいたので、すごく良かった、良いゲームだったなという風に思います」 「神戸は去年のベースと新しい選手が少しずつ加わりながら、去年以上の良いシーズンを過ごしていくんだろうなという想像ができるようなゲームだったのかなと思っています」 「チャンスの数も多かったし、インテンシティもこの時期と考えると高かったのかなと思ったので、この両チームは今年もやっぱり上の方を争っていくだろうなという風に思いました」 この試合最大のトピックは、プロとして初めて日本で公式戦を戦い、いきなり決勝点を奪った川崎Fのファンウェルメスケルケン際。海外でキャリアを積んだ選手が日本に戻ってくることについて、神戸の元日本代表FW大迫勇也の名前も出しながら歓迎の意を示している。 「神戸が似たような(状況)。たとえば大迫選手とか何人かの選手が、海外でいろんな経験をして戻ってきて、日本に還元して、チームを強くするっていうような循環を、去年の優勝で、チームの作り方というか日本サッカーの今の在り方を見せてくれたようなところがある。今日の際選手も含めて、そういうのはきっと増えてくるんだろうなという風に思っています」 「日本だけでサッカーしているわけではないので、日本で育った選手が外に出てまた戻ってくるとか、その逆もまたどんどん起こってくるのがこの業界だと思うので、何らかの変化に繋がっていくと良いなと思います」 さらに、川崎FがACL直後でメンバーを大幅に入れ替えた点にも言及。選手層の厚さが見られたと高評価している。 「これでもし全くゲームのバランスが崩れてしまうというようなことがあると、それは1つのチームとして、クラブとして考えなければいけないことなのかもしれないですけど、今日のゲームに関して言うと、新しく出てくる若い選手とかが遜色なくこのレベルで十分できるという期待を持たせてくれた」 「それは川崎Fにとっても良かったし、Jリーグのトップレベルのクラブの安定感というか、レベルが少しずつ上がっているなというのは見せたと思うので、それはそれで1つの評価かなと思います」 2024.02.17 18:35 Sat5