格下中国ドローのサウジアラビアが2位に後退… 日本は次節勝利で首位通過決定《カタールW杯アジア最終予選》

2022.03.25 02:02 Fri
Getty Images
カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のグループB第9節が24日に行われた。

同日に行われた日本代表がオーストラリア代表に勝利したため、グループ2位以内が確定したサウジアラビア代表は、アウェイで中国代表と対戦し1-1の引き分けに終わった。

試合は立ち上がりから地力に勝るサウジアラビアがボールを支配すると15分、敵陣でのボール奪取からアル=ドサリのラストパスをボックス手前で受けたバヘブリが左足でシュートを狙ったが、これはわずかに枠の右に逸れた。
その後も70%以上のボール支配率で押し込むサウジアラビアだったが、5バックを敷く中国を崩せない状況が続く。ゴールレスで前半終了かと思われたが、サウジアラビアは前半アディショナルタイムにセットプレーで先制する。

46分、アル=ファラジの右CKをニアに走りこんだアル=シェフリが頭で合わせると、このシュートがゴール左隅に決まった。
迎えた後半、サウジアラビアは57分に決定機を創出する。右クロスをボックス左で受けたアル=ドサリの折り返しをゴール前のアル=シェフリが落とすと、最後はシャラヒリがシュートを放ったが、これは枠の右に外れた。

サウジアラビアは72分にも、アル=シェフリのスルーパスでボックス右まで駆け上がったアブドゥルハミドのマイナスの折り返しから決定機を迎えたが、アル=ドサリのシュートはガオ・チュンイーのスライディングブロックに阻まれた。

その後は互いに選手を入れ替えながらゴールを目指したが、拮抗した展開が続く。そんな中、サウジアラビアは82分に同点を許す。ガオ・チュンイーの右クロスがボックス内で競り合ったアル=アムリの右手に当たると、主審がPKを宣告。このPKをチュー・チェンジエがゴール左に決めた。

結局、試合はそのまま1-1でタイムアップ。格下の中国に引き分けたサウジアラビアは2位に後退し、日本がグループ首位で最終節を迎えることとなった。

また、同日に行われたグループBもう1試合のベトナム代表vsオマーン代表は、ハリド・アル・ハジリのゴールを守り抜いたオマーンが1-0で勝利している。

◆グループB順位表(第9節終了時点)
[勝点/試合数/得失差]
1.日本[21/9/8]
2.サウジアラビア[20/9/5]
――本大会出場――
3.オーストラリア[15/9/7]
―プレーオフ進出―
4.オマーン[11/9/-1]
5.中国[1/9/-8]
6.ベトナム[0/9/-11]

サウジアラビア代表の関連記事

レアル・マドリーは11日、クラブのレジェンド指揮官でもあるレオ・ベーンハッカー氏の死去を発表した。82歳だった。 オランダ出身のベーンハッカー氏は、様々な国のクラブや代表チームを指揮。母国ではゴー・アヘッド・イーグルスやアヤックス、フォレンダム、フィテッセ、フェイエノールトを指揮。国外では、スペインのレアル・サラ 2025.04.11 12:10 Fri
3月25日に埼玉スタジアムで開催された日本対サウジアラビア戦は、FW前田大然やMF伊東純也が惜しいシュートを放ったものの最後までサウジアラビアの堅守を崩すことはできず、0-0のドローに終わった。日本は今予選で初めてノーゴールに終わったが、勝点1を積み上げたことで勝点を20に伸ばし、グループCの首位突破を決めた。 2025.03.28 19:00 Fri
日本代表のMF鎌田大地(クリスタル・パレス)が、サウジアラビア代表戦を振り返った。 25日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で日本は埼玉スタジアム2002にサウジアラビアを迎えた。 20日に行われたバーレーン代表戦に勝利し、8大会連続8度目のW杯出場を史上最速で決めていた日本。そのバーレ 2025.03.26 07:15 Wed
日本代表の森保一監督が、サウジアラビア代表戦を振り返った。 25日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で日本は埼玉スタジアム2002にサウジアラビアを迎えた。 20日に行われたバーレーン代表戦に勝利し、8大会連続8度目のW杯出場を史上最速で決めていた日本。そのバーレーン戦からは先発6名を変 2025.03.26 06:30 Wed
日本代表のFW前田大然(セルティック)が試合を振り返った。 20日のバーレーン代表戦で史上最速のワールドカップ(W杯)出場を決めた日本。25日に行われたアジア最終予選第8節ではサウジアラビア代表と対戦した。 主導権を握る良い入りを見せたなか、9分には田中碧のスルーパスから前田のシュートが右ポストに直撃。19 2025.03.26 06:15 Wed

ワールドカップの関連記事

埼玉西武ライオンズは16日、日本代表の森保一監督がセレモニアルピッチに登場することを発表した。 森保監督は、6月13日(金)に行われる『日本生命セ・パ交流戦』の中日ドラゴンズ戦に来場。試合前のセレモニアルピッチを担当する。 ベルーナドームで行われるこの試合に登場する森保監督。これまでにもWBCや今シーズンの 2025.05.16 21:10 Fri
バルセロナのブラジル代表FWハフィーニャが、イタリア代表としてプレーしていたキャリアがあったことを明かした。 ポルトガルのヴィトーリア・ギマランイスでプロキャリアをスタートさせたハフィーニャはスポルティングCP、スタッド・レンヌ、リーズ・ユナイテッドでプレー。2022年7月にバルセロナへと完全移籍で加入した。 2025.05.05 23:05 Mon
かつて中国代表を指揮していた李鉄(リー・ティエ)氏の控訴が棄却され、実刑判決を受けることとなった。中国『捜狐(sohu.com)』が伝えた。 現役時代はエバートンやシェフィールド・ユナイテッドなどプレミアリーグでもプレーし、中国代表でもプレーしたリー・ティエ氏は、引退後に指導者となり、広州恒大(広州FC)でコンデ 2025.04.30 13:55 Wed
第1回大会開催から100周年を迎える2030年のワールドカップ(W杯)。64チーム参加という提案がなされている中、反対の意見も強く出ている。 2026年の北中米W杯は史上初となる48チームの参加に拡大となる中、その4年後の2030年は64チーム参加への拡大を南米サッカー連盟(CONMEBOL)が提案している。 2025.04.15 19:55 Tue
インテル・マイアミのハビエル・マスチェラーノ監督は、アルゼンチン代表のFWリオネル・メッシの2026年の北中米ワールドカップ(W杯)出場ついて言及した。『The Athletic』が伝えた。 メッシはアルゼンチン代表としてW杯に4回、コパ・アメリカに5回出場。クラブレベルではバルセロナで数多くのタイトルを獲得した 2025.04.14 20:30 Mon

サウジアラビア代表の人気記事ランキング

1

【日本代表プレビュー】最高の景色への第一歩…三笘、守田、上田らの代わりは誰が務める!?/vsサウジアラビア代表【2026W杯アジア最終予選】

2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選も残すところ3試合。日本代表は史上最速でのW杯出場権を獲得し、ここからの1年3カ月は強化のフェーズに入っていく。 最終予選でも圧倒的な成績を残している日本。7試合で6勝1分け、24得点2失点と数字は圧巻と言えるだろう。 順調な戦いを見せて20日のバーレーン代表戦でW杯の出場権を獲得した日本。1つ目標を果たした中での大事な試合となる。 <h3>◆W杯優勝への第一歩</h3> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/japan20250325_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad" class="desc">©︎超ワールドサッカー<hr></div> 5日前、歓喜に沸いた埼玉スタジアム2002に再び現れる日本代表の面々。W杯出場が決まった直後の試合ということもあり、チケットは再び完売となり、多くのファン・サポーターがスタンドを埋め尽くすこととなる。 史上最速、世界最速でW杯の切符を手にした最強日本代表。ただ、慢心も気の緩みもなく、森保一監督も「選手たちの練習での取り組みやオフ・ザ・ピッチの姿勢を見ても緩んでいることはなく、むしろ次は俺がやってやるという選手たちがギラギラしているところは今回も同じ」と、選手たちの目は輝いているという。 相手のサウジアラビアは現在グループ3位であり、自動的にW杯出場を決められる2位を目指して臨んでくることは間違いない。森保監督は「明日は非常に厳しい戦いになる」と、難しい一戦になると気を引き締めた。 この最終予選ではほとんど固定したメンバーがピッチに立っていた日本だが、この先の強化を考えれば底上げは必要。「明日はメンバーが変わる中でも勝利を目指してチャレンジしてもらいたい」と森保監督は語る。メンバーを入れ替えつつも、チームのベースを守り、しっかりと勝利を掴む。この先の戦い方の第一歩となる試合で、しっかりと結果を残していきたいところだろう。出番が限られてきた選手たちの起用にも注目が集まる。 <h3>◆この一戦の結果が未来を左右</h3> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/japan20250325_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad" class="desc">©︎超ワールドサッカー<hr></div> 対するサウジアラビアは前述の通り3位につけているが、2位になるチャンスは十分にある。6月にはそのオーストラリア代表との直接対決も控えており、この日本戦の結果はW杯出場権の行方を左右することは間違いない。 オーストラリアは6月に日本とサウジアラビアという上位対決が待っており、サウジアラビアとしてはまずは日本から勝ち点を奪って、6月の戦いに可能性を残したいところだろう。 エルヴェ・ルナール監督が再就任したチームは、1月のガルフカップでは準決勝まで勝ち上がるも敗退。ただ、20日の中国代表戦ではしっかりと勝利を収めている。 日本戦に向けて、ルナール監督は「我々に対して100%をぶつけてくることはわかっている」と日本を警戒しながらも「ピッチの上で戦う準備はできている」としっかりと勝利するための準備をしていると語った。 3大会連続のW杯出場へ。日本から勝ち点1を奪っているオーストラリアを考えると、ここで最低でも引き分けておきたいところだが、どんなサッカーを見せるか注目だ。 <span class="paragraph-title">◆予想スタメン[3-4-2-1]</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/japan20250325_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad" class="desc">©︎超ワールドサッカー<hr></div> GK:鈴木彩艶 DF:高井幸大、板倉滉、伊藤洋輝 MF:伊東純也、遠藤航、田中碧、中村敬斗 MF:鎌田大地、南野拓実 FW:前田大然 監督:森保一 出場権を獲得した直後の試合。上田綺世(フェイエノールト)、守田英正(スポルティングCP)が離脱し、長友佑都(FC東京)は別メニュー。三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)もコンディション不良で前日のトレーニングを回避しており、否応無しにもメンバー変更が求められることとなった。 GKはここまでも全試合に出場している鈴木彩艶(パルマ)が起用されると予想する。大迫敬介(サンフレッチェ広島)、谷晃生(FC町田ゼルビア)に出番を与える可能性もゼロではなさそうだが、鈴木と予想する。 最終ラインは板倉滉(ボルシアMG)、伊藤洋輝(バイエルン)が継続して先発すると予想。瀬古歩夢(グラスホッパー)ではなく、高井幸大(川崎フロンターレ)の起用を予想する。最終ラインにはケガ人がすでに多く、底上げをしておく必要があるだろう。 中盤のボランチは遠藤航(リバプール)と田中碧(リーズ・ユナイテッド)と予想する。バーレーン戦の後半からコンビを組んだ2人。守田がいないため、必然的にこの2人のチョイスになりそうだ。旗手怜央(セルティック)も出番は回ってくると予想する。 右ウイングバックは伊東純也(スタッド・ランス)、左ウイングバックは中村敬斗(スタッド・ランス)とクラブでも両ワイドを担う2人が先発すると予想。バーレーン戦の終盤には実現した2人だが、両サイドからサウジアラビアを混乱に陥れるだろう。関根大輝(スタッド・ランス)や菅原由勢(サウサンプトン)の出番にも注目だ。 シャドーのポジションだが、鎌田大地(クリスタル・パレス)と南野拓実(モナコ)と予想する。バーレーン戦で1ゴール1アシストの活躍を見せた久保建英(レアル・ソシエダ)はフル出場したこともあり、ベンチスタートと予想する。 1トップは前田大然(セルティック)と予想。バーレーン戦は出番がなかったが、クラブでは最も結果を残している男だけに、出番がないことはあり得ない。そのスピードを生かしたプレスとゴール前への顔出しに注目だ。 W杯優勝に向けて進んでいく日本。サウジアラビア代表戦は25日(火)の19時35分にキックオフ。地上波はテレビ朝日系列で生中継、また「DAZN」でもライブ配信される。 2025.03.25 14:30 Tue
2

チェルシーもサウジ資本と提携? ニューカッスル保有「PIF」傘下のリヤド航空

チェルシーにサウジアラビア資本が加わる可能性もあるようだ。イギリス『フットボール・インサイダー』が伝えている。 ここ1~2年で欧州サッカーへの関与を急速に強めたサウジアラビア。政府系投資基金「PIF」は2021年秋にニューカッスルの株式の過半数を買い取り、今夏は欧州5大リーグに所属するスター選手を自国リーグに引き入れようと躍起に。実質的に「PIF」が各クラブへ選手を分配している構図だ。 サウジアラビアの移籍市場は今月20日まで開かれているため、この動きがもう少し続く可能性も。そんななか、アメリカ人実業家のトッド・ベーリー氏が保有するチェルシーは、「PIF」傘下のリヤド航空と2024-25シーズンからのパートナーシップ締結に向け、協議を始めたという。 リヤド航空はまだ創業したばかりで、就航は2025年を予定。本格的な事業開始に先立って先行投資を進めているようで、先月にはアトレティコ・マドリーと複数年にわたるパートナー契約を結び、同クラブが今シーズンから着用するユニフォームの胸部分にロゴが表示されている。 チェルシーもアトレティコと同じくユニフォームの契約を目指しているとされ、リヤド航空との協議が成立した場合、シーズンあたりおよそ5000万ポンド(約92億1000万円)のスポンサー料に。ただ、現状ではプレミアリーグがこれを承認しない可能性も排除できないとのことだ。 2023.09.08 17:42 Fri
3

中国代表いきなりの惨敗…70歳指揮官は日本戦後に次戦のサウジを徹夜でチェック、2連敗回避で競争力を示せるか

中国代表がいきなりの惨敗。ほぼ何もできなかったアウェイ日本を経て、サウジアラビア代表とのホームゲームへ向かう。 5日、日本代表は2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選C組第1節で中国代表を7-0と粉砕。開始12分のセットプレーで均衡を破り、その後も自陣で低く構える中国をほとんど苦にせず、あらゆる形で崩し続けた。 中国代表としては、問答無用の惨敗。 中国の微博ユーザー間で、近年の代表チーム停滞から「驚きもない」との声が少なくない一方、この試合を国営放送CCTVが中継しなかったことについて「正しい選択だった」とも。 一方、政治と関係がないサッカー中国代表惨敗のトピックスは、香港の一部メディア関係者にとって格好の憂さ晴らしか。 とある香港メディアは、本土の微博ユーザーが発した「中国5000年で最大の屈辱」をタイトルとし、「0-3なら満足できるが0-7」などと、嬉々としてレポートしている感が否めず。多数の閲覧者が記事に付けた泣き笑いスタンプも、何かを物語っている印象だ。 日本戦の中国代表は修正力が皆無に等しく、シュート1本枠内ゼロ。そんななか、10日に今予選のホーム初戦として対戦するのは、有力な突破候補のサウジアラビアだ。 日本遠征帯同の中国『北京青年報』によると、御年70歳のブランコ・イバンコビッチ監督は日本戦後、日本時間6日3:00キックオフのサウジアラビアvsインドネシアを徹夜でチェック。 チーム関係者は「日本に負けて無力感、全員の機嫌が悪い」と語りつつ、「まだ始まったばかりでチャンスはある」と前を向いたそうだが、もしサウジに敗れて2連敗なら、2002年以来となるW杯出場に早くも黄信号か。 中国『新浪』は以下のように論評。 「(C組)上位2チーム入りは非現実的。中国が日本から1点を奪うのは非現実的。もう、さっさとこの敗戦を忘れるべき。疲労を取り除き、少しでも良い状態でサウジ戦へ」 バーレーンがオーストラリア相手に、インドネシアがサウジアラビア相手に示したような競争力が、中国にもあるか否か。中国は早くも岐路に立たされた印象が拭えない。 <span class="paragraph-title">【写真】ラツィオ女子に中国人選手が加入</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="it" dir="ltr"> Lina Yang è una nuova calciatrice della Lazio Women!<br><br> <a href="https://t.co/9wBj7hHqN6">https://t.co/9wBj7hHqN6</a><a href="https://twitter.com/hashtag/AvantiLazio?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#AvantiLazio</a> <a href="https://t.co/yqmvvSr2F5">pic.twitter.com/yqmvvSr2F5</a></p>&mdash; S.S.Lazio (@OfficialSSLazio) <a href="https://twitter.com/OfficialSSLazio/status/1831607454171295996?ref_src=twsrc%5Etfw">September 5, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.06 14:10 Fri
4

サウジ代表の新監督は誰に…元大分シャムスカ氏、セレソン率いたチッチ氏、ラモン・ディアス氏など候補多数

サウジアラビア代表の新監督は一体誰に…。サウジ国内だけでなく、最終予選で同居する中国やバーレーンなど、各国メディアが後任人事にスポットライトを当てている。 2026年W杯アジア最終予選の不振により、ロベルト・マンチーニ監督を解任したサウジ代表。次回11月の第5〜6節まで時間がないなか、後任人事が世界的な注目を浴びている。 やはりと言うべきか、実現性はともかく、ジネディーヌ・ジダン氏(52)というビッグネームが真っ先に取り沙汰され、アラブ世界での指導経験が大変豊富なエルヴェ・ルナール氏(56)の再登板も排除できないと伝えられる。 また、南米大陸では、元ブラジル代表監督のチッチ氏(63)が、8月にフラメンゴを解任されており、現在フリー。サウジ連盟はチッチ氏との接触を否定したが、果たして。 一方、Jリーグでも馴染み深いペリクレス・シャムスカ氏(59)は、サウジ2部のクラブでスポーツ・ディレクター(SD)を務めており、こちらは間違いなく候補の1人とされる。 そのほか、ギリシャ1部・PAOKのラズヴァン・ルチェスク監督(55)、UAE1部のアル・ジャジーラを率いるフセイン・アモータ監督(55)、元アル・ヒラル指揮官のラモン・ディアス氏(65)など、候補は多数とされている。 2024.10.26 15:20 Sat
5

「気持ちの部分で上回れるか」勝利を掴みにくるサウジアラビア戦へ、遠藤航はW杯優勝に向けて「明日の試合から新たなスタート」

日本代表のキャプテンを務めるMF遠藤航(リバプール)がサウジアラビア代表戦に向けてコメントした。 20日に埼玉スタジアムで行われたバーレーン代表戦では鎌田大地、久保建英のゴールで2-0と勝利。これにより、8大会連続8度目のW杯出場が決定。史上最速でのW杯出場決定となり、今大会ではアメリカ、カナダ、メキシコの開催国を除いては世界最速での出場権獲得となった。 25日にはサウジアラビアとの一戦を控える日本。遠藤は前日記者会見に出席し、「W杯出場権獲得は決まりましたが、明日の試合から新たなスタートということで、ホームでの試合ですし、ファンの皆さんに勝利を届けたいという思いが強いので、チームとしてはしっかり良い準備をここまでしている中で、また皆さんに勝利を届けられるように頑張っていきたいと思っています」と、しっかりと勝利したいとした。 森保一監督からはチャレンジを求められている選手たち。遠藤は「ここ最近というか、対アジアで試合で意識しているところはルーズボールの処理で、いかにマイボールにできるか。僕だけではなく、チームとしてそこの五分のボールをどれだけマイボールにするかが、勝敗を左右すると思っています」と、中盤でのボール回収に重点を置いているとコメント。ベスト8で終わったアジアカップで苦しんだことであり、しっかりと高い意識を持って臨んでいるようだ。 「特にアジアの国と戦う時は、ロングボールを多く使ってくるチームが多い中で、セカンドボールをどう拾うか。中盤の僕だけではなく、ディフェンスラインも含めてその処理。ヘディングでただクリアするだけでなく、胸トラップしてマイボールにするとか、単純に長いボールを蹴るだけじゃなく、コントロールしてパスを繋ぐとか、バックパスをするとか。シンプルにプレーすることも大事ですが、そういったところでマイボールにできるかどうかは、対戦相手が強くなったり、W杯で優勝すると考えた時には、ディティールの部分が大事になると思っているので、明日の試合もチャレンジしたいと思います」 主導権を握っていきたい日本だが、サウジアラビアはW杯出場権獲得のためには勝利を目指して日本戦に臨んでくる。 遠藤はサウジアラビアについて「凄く良いチームだと思います。最近はなかなか結果が出ていないということはあるかもしれませんが、個の能力が高い選手が揃っていたり、チームとしても色々な戦い方ができるチームになっている印象です」とコメント。「ただ、みんな対戦している選手、良く分かっている選手が多いと思うので、ホームでできるアドバンテージを活かしながら、勝ち点3を取れるように頑張っていきたいと思います」と、これまでの経験を活かして勝っていきたいとした。 バーレーン戦ではハンドにより取り消されたが、遠藤は前半にCKの流れからネットを揺らした。今予選では多くのゴールをセットプレーから奪っている日本だが、遠藤は「成果が出ている理由は間違いなくこだわっているからで、僕が最初に代表に入った時と比べると、今の方がこだわっている印象があります」とコメント。「ただ、それは日本代表に限らず、今のサッカーはセットプレーの重要性が昔よりも高まってきているかなと思います。日本代表というよりも、世界的にセットプレーの重要性が高まっていて、それぞれの国、所属チームがこだわり始めていると思います。結果が出ていることは嬉しいですし、こだわっているところを継続して攻守両面でやっていければと思います」と、現代サッカーにおいては重要な要素だと語り、その成果が結果として出ている事を喜んだ。 ここからはW杯優勝に向けて積み上げていくこととなる日本。鎌田大地(クリスタル・パレス)は個人のアピールよりもチームとして結果を残すことに重きを置いていると発言していた。 遠藤は「鎌田選手がそういったことを言ったということに関しては、大人になったなと思いますし、凄く嬉しいです」と笑いを誘いながらも「言っていることは大事なことで、このチームのために何ができるかを第一に考えなければいけないということは全員が理解していて、そこは日本人の個人的には最大の強みだと思っています」とコメント。カタールW杯からさらに高めているところだとした。 「前回のW杯の時も言っていましたが、チームとしての一体感に関しては、僕は日本代表チームが一番だと思っています。その中でも個の能力をW杯優勝のためには高めなければいけないので、W杯以降これまでやってきました。チームの成長過程は凄く良いと思いますし、ステップアップしたい、良い結果を残している選手がいてもスタメンじゃない。スタメンじゃなくても、チームのために貢献したいと思っていることは凄く大事ですし、継続しながら、みんなで結果を残し続けられるようにしていければと思います」 そんな中、23日のトレーニングには2度W杯で指揮を執った岡田武史氏が激励に訪れた。遠藤は「岡田さんが話されて印象があったのは、W杯前に結果が出ている日本代表は今まで結果が出ていないという事です。そこは凄く面白いなと思いました」とコメント。「出場が決まった翌日の会見でも話しましたが、ここから大事にするのは結果ではなくプロセスなんだなということを改めて感じました」と、結果以上に、残りの期間で何を積み上げるかが大事だとした。 「今僕らはW杯出場権を獲得しました。W杯の出場権を獲得するために結果を求めなければいけなかったですが、ここからはW杯で優勝するために時間をどう使うかが大事だと思うので、そこの結果に一喜一憂しすぎず、プロセスを一番大事にしていきながら、この1年3カ月準備していければと思います」 また、その中ではやはりサウジアラビア相手にしっかりと勝利することが大事だとし、決死の思いで来る相手に対しては、気持ちの部分で負けないことが大事だとした。 「明日の試合で大事なのは、戦術の準備もしますけど、気持ちが大事かなと思います。相手は追い込まれた状況で何がなんでも勝たなければいけない、勝ち点3が欲しい状況で、自分たちもそれ以上に強い気持ちを持って、W杯優勝を目指すチームになるんだということを全面に出して戦わなければいけないと思います」 「勝敗を分けるのは、戦術云々よりも、気持ちの部分で上回れるかが大事だと思います。球際の部分やメンタリティで上回っていければと思います」 その遠藤はトレーニングを見学に来ていたファン・サポーターについても言及。「多くのファンの方たちが練習を見にきてくれて、個人的には凄く嬉しかったです」と語り、「何度かこれまでも公開練習というのはありましたけど、その時よりも凄く人が多かった印象があって、W杯出場が決まってサッカーに注目してもらっている事を実感したので、非常に嬉しく思いました」と、自分たちの結果に応えてくれている人が多くいる事を喜んだ。 サウジアラビア戦は25日の19時35分キックオフ。埼玉スタジアム2002で行われ、テレビ朝日系列で地上波生中継。DAZNでもライブ配信が行われる。 2025.03.24 20:30 Mon

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly