ニューカッスル、現実的な目標にゲンドゥージ獲得を設定か

2021.11.04 22:31 Thu
Getty Images
ニューカッスルが、マルセイユのフランス代表MFマテオ・ゲンドゥージ(22)に関心を示しているようだ。『フットメルカート』が報じている。

10月初旬にサウジアラビアの政府系ファンド『パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)』による買収が決まったニューカッスル。成績不振に陥っていたスティーブ・ブルース監督の解任を改革の第一歩とした。

その後任としては、現在は元ボーンマス指揮官のエディ・ハウと交渉中と報じられているが、戦力補強も進めていきたいところ。これまでアルゼンチン代表FWマウロ・イカルディや、マンチェスター・ユナイテッドで不遇をかこつオランダ代表FWドニー・ファン・デ・ベークなど大物選手の名前が取り沙汰されているが、今回伝えられたのは現実的な選択肢だ。
ゲンドゥージは現在、アーセナルからマルセイユにレンタル中。今季終了後に戻る見込みだが、かつての愚行からミケル・アルテタ監督の信頼を完全に失っており、去就は不透明となっている。

それでもマルセイユでは、ここまで主力として全試合に出場しており、リーグ・アンでは12試合で3ゴール3アシストを記録している。移籍金も推定1100万ユーロ(約14億5000万円)と、PIFの資金力を考えると余裕で手の届く価格帯だ。
ただ、マルセイユは買取オプションを持っており、移籍が複雑化する可能性も指摘されている。

マテオ・ゲンドゥージの関連記事

フランスサッカー連盟(FFF)は13日、UEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25に臨むフランス代表メンバー24名を発表した。 ディディエ・デシャン監督が率いるフランス。UNLはリーグA・グループ2を首位で終えて準々決勝に進出している。 今回のメンバーには、DFバンジャマン・パヴァール(インテル)や 2025.03.13 22:25 Thu
フランスサッカー連盟(FFF)は7日、UEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25に臨むフランス代表メンバー23名を発表した。 ディディエ・デシャン監督が率いるフランス。UNLはリーグA・グループ2に入っており、4試合を終えて3勝1敗となっている。 今回のメンバーには、リールの正守護神でもあるGKリュ 2024.11.07 22:45 Thu
今回のフランス代表で選外ながら、夜遊びが報じられ、物議を醸すレアル・マドリーFWキリアン・ムバッペについて、ディディエ・デシャン監督が語った。 所属先で左ハムストリングのケガから復帰したばかりとあって、そのコンディションが考慮され、メンバー外のムバッペ。だが、フランスが10日にUEFAネーションズリーグ(UNL) 2024.10.14 10:50 Mon
この10月のフランス代表に不参加のなか、夜遊びが報じられ、物議を醸すレアル・マドリーFWキリアン・ムバッペだが、MFマテオ・ゲンドゥージとDFヴェスレイ・フォファナがかばったようだ。フランス『Le Parisien』が報じる。 所属先で左ハムストリングのケガから復帰したばかりとあって、そのコンディションが考慮され 2024.10.13 19:50 Sun
フランス代表のディディエ・デシャン監督が勝利を喜んだ。フランス『レキップ』が伝えた。 UEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25ではリーグAのグループ2に属し、9月に行われた2試合は1勝1敗で終えたフランス。10日の第3節ではイスラエル代表とのアウェイゲームに臨んだ。 FWキリアン・ムバッペが負傷に 2024.10.11 14:02 Fri

ニューカッスルの関連記事

先週末に行われた第36節ではリバプールvsアーセナルの頂上決戦がドローに終わったほか、ニューカッスルvsチェルシーの上位対決は前者に軍配。また、マンチェスター・シティが最下位サウサンプトン相手に痛恨のドローとなった。 最終節前となる今節は17日にFAカップ決勝のクリスタル・パレスvsマンチェスター・シティ、21日 2025.05.16 19:00 Fri
プレミアリーグ第36節でニューカッスルvsチェルシーがセント・ジェームズ・パークで11日に行われ、2-0でホームのニューカッスルが勝利した。 公式戦5連勝中の5位チェルシー(勝ち点63)が、同勝ち点で並ぶ4位ニューカッスル(勝ち点63)のホームに乗り込んだ一戦。 ミッドウィークに行われたUEFAカンファレン 2025.05.11 22:10 Sun
ユベントスにレンタル中のイングランド人DFロイド・ケリー(26)の買い取り義務が発動する見込みとなった。 イタリア『スカイ』によれば、ケリーは買い取り義務が発生する最低限の出場基準に達したとのこと。これにより、ユベントスはレンタル料の300万ユーロ(約5億円)に加え、移籍金1450万ユーロ(約24億円)を3年間の 2025.05.09 10:30 Fri
プレミアリーグ第35節、ブライトン&ホーヴ・アルビオンvsニューカッスルが4日にアメックス・スタジアムで行われ、1-1のドローに終わった。なお、ブライトンのMF三笘薫は負傷欠場となった。 9位のブライトンは前節、三笘の2戦連発となる今季9点目の同点ゴール、バレバの鮮烈ゴールによってウェストハムに劇的な3-2の逆転 2025.05.05 00:45 Mon
FAカップ準決勝の影響で変則開催となった第34節ではリバプールの5シーズンぶりのリーグ優勝に、18位イプスウィッチ・タウンの1年でのチャンピオンシップ降格が決定。リーグタイトル争いと残留争いに早くも決着がついた。そのため、残り4試合では熾烈を極めるトップ5争いにより多くの注目が集まる。 今節はヨーロッパの準決勝を 2025.05.02 19:30 Fri

マテオ・ゲンドゥージの人気記事ランキング

1

ゲンドゥージがチームメイトと衝突…アーセナル、ヘルタに続いてマルセイユでも素行問題が浮き彫りに

マルセイユで活躍するフランス代表MFマテオ・ゲンドゥージだが、素行の悪さが再び目立っているようだ。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。 今夏の移籍市場でアーセナルからレンタルでマルセイユに加入したゲンドゥージ。ここまで公式戦全8試合に出場しており、9月上旬のインターナショナルブレイクでは、2度目の代表に招集された。 ところが、順風満帆かと思いきや、これまでも自身のキャリアを悩ませてきた素行問題が再び顔を覗かせているようだ。 フランス『レキップ』によると、26日に行われたリーグ・アン第8節のランス戦で、27分に相手の2点目が決まった際に、チームメイトのMFジェルソンに近づき、「いつ走り始めるんだ!」と不満をぶつけていたという。 ゲンドゥージの気持ちも分からないではないが、マルセイユではトレーニング中から同選手の態度に嫌気が差している選手がいる模様。フランス人ジャーナリストのロマン・カニューティ氏はこのように語っている。 「今のところ大きな問題ではないし、深読みする必要もないが、マルセイユにはゲンドゥージに悩んでいる選手が何人かいるのだ」 「彼の仕事への取り組み方、いつも他人のせいにすること、何かあるとトレーニング中にヒザをついて神に祈ること、それが耳障りなんだ」 「私はこのような態度を非難するつもりはない。マルセイユでは知られている気質だが、外国人選手の中にはそうでない選手もいて、彼らと一緒にいるとトラブルになってしまうこともある」 「そうは言っても、マルセイユにはそういった個性も必要で、ゲンドゥージにはそれがある。メリットもあるんじゃないかな」 トラブルメーカーであるゲンドゥージは、アーセナルでは昨年6月のブライトン戦でFWニール・モペイと小競り合いを起こし、ミケル・アルテタ監督の逆鱗に触れて、以降の試合で全てメンバー外にされた経験がある。 また、昨季加入のヘルタ・ベルリンでもパル・ダルダイ監督に気難しい性格を問題視され、完全移籍のチャンスを逃していた背景も。 マルセイユでも再び同様の問題を起こしたとなれば、自身の株をさらに下げることになるが、果たしてチームメイトと和解することはできるだろうか。 2021.09.29 21:45 Wed
2

マルセイユ行き迫るゲンドゥージがフライングでアーセナルに別れ…

マルセイユ移籍が迫るフランス人MFマテオ・ゲンドゥージ(22)が、フライングする形でアーセナルへ別れのメッセージを綴った。イギリス『ミラー』が伝えている。 2018年夏にロリアンから加入し、2シーズンで公式戦82試合に出場したゲンドゥージ。しかし、度重なる素行不良が問題視され、ミケル・アルテタ監督の構想外となった昨季はローンという形でヘルタ・ベルリンでプレーしていた。 先日、レンタル期間満了に伴いヘルタ・ベルリンを退団したゲンドゥージは保有元のアーセナルに復帰しているが、完全移籍での放出が既定路線。 そして、現在は母国クラブのマルセイユへの移籍が決定的となっている。先月初旬の時点で個人間合意が伝えられた中、直近では1200万ユーロ(約15億8000万円)の条件でクラブ間合意にも迫っていると報じられている。 そして、渦中のゲンドゥージは5日、自身の公式SNSを通じて退団するアーセナルへの別れを告げた。現在は何らかの事情で削除されたものの、22歳のフランス人MFは以下のようなメッセージを綴っていた。 「ありがとう、アーセナル。これまでのすべてに感謝します」 「僕はここでの生活の中で多くのことを発見し、学んだ。一つひとつの記憶や言葉を忘れず、全てを列挙することは不可能だけど、ガナーズのユニフォームを着て過ごした時間は決して忘れない」 「そして、エミレーツ・スタジアムも、ファンのみんなのことも、この街のことも忘れないよ」 「ここで経験したすべてのこと、自分自身の唯一の意志が誇りを持ってアーセナルのカラーを守ることだったということも決して忘れないよ」 「ここにいる間、良いときも悪いときも、僕を信じてくれたすべての人に感謝します。これからはクラブとそのファンにとってのベストを願うだけです。それに値するファンのみんなにはそのことを信じてほしい! さようならアーセナル、これからは永遠にグーナーだよ」 今回のコメントの通り、アーセナルでの短い在籍期間には紆余曲折があったが、ゲンドゥージ本人は胸を張ってノースロンドンを去ることになるようだ。 2021.07.05 22:33 Mon
3

鎌田大地にフランス代表のライバル登場! ラツィオがマルセイユMFゲンドゥージを買取義務OPのレンタル移籍で獲得

ラツィオは8月31日、マルセイユのフランス代表MFマテオ・ゲンドゥージ(24)をレンタル移籍で獲得したことを発表した。 この契約には、一定の条件を満たした場合、買い取り義務がついているとのことだ。 パリ・サンジェルマン(PSG)のアカデミー育ちのゲンドゥージは、ロリアンから2018年7月にアーセナルへと完全移籍。無名の選手ではあったが、当時の指揮官だったウナイ・エメリ監督(現アストン・ビラ)が重用。しかし、ミケル・アルテタ監督が就任すると、試合中の振る舞いなどの問題があり序列が一気に低下した。 その後、ヘルタ・ベルリン、マルセイユへとレンタル移籍を繰り返し、2022年7月にマルセイユへ完全移籍。昨シーズンのマルセイユでは公式戦43試合5ゴール5アシストの数字を残していたが、マルセリーノ・ガルシア・トラル新監督を迎えた今シーズンここまではリーグ戦3試合で一度も先発起用はなかった。 豊富な運動量と球際の強さ、攻撃センスを併せ持つ万能型MFは、マウリツィオ・サッリ監督の[4-3-3]の布陣においてアンカー、インサイドハーフの両ポジションでプレー可能だ。 ただ、ボックス・トゥ・ボックスのプレースタイルはよりインサイドに適性があり、日本代表MF鎌田大地にとってはポジション争いのライバルとなる可能性が高そうだ。 2023.09.01 09:52 Fri
4

「何年もラツィオにいる感覚」新加入ゲンドゥージが早くも“サッリ・ボール”への適応を実感?

ラツィオの新戦力、フランス代表MFマテオ・ゲンドゥージ。早くもマウリツィオ・サッリ監督の標榜するサッカーへの適応を実感しているようだ。『フットボール・イタリア』が伝えている。 今夏マルセイユから買い取りオプション付きのレンタル移籍でラツィオへ加入したゲンドゥージ。セリエA第3節のナポリ戦で後半途中からデビューを飾り、フランス代表から漏れた代表ウィーク期間中は、サッリ監督から唯一無二の戦術“サッリ・ボール”を叩き込まれたことだろう。 アーセナル時代に悪童と呼ばれながらも、マルセイユで堅実かつ機を見た大胆な攻撃参加も光るセントラルハーフへと成長を遂げた24歳。クラブ公式サイトのインタビューでは「ラツィオを選んだ理由はたくさんある」としつつ、やはりサッリ監督の存在が大きかったと語っている。 「サッリという偉大なコーチがいたこともラツィオに来た動機だよ。彼との感性の一致だけでなく、サッカー哲学についても考えが共有できている。彼なら僕の成長を助けてくれると確信したんだ」 「チームがどのように守り、どのように攻撃するか。そして僕には何が求められているのか。コーチ陣は事細かに説明してくれる。トレーニングセッションに参加したのはまだ数回だけど、すでに何年かここにいる感覚がある」 「人々が僕を悪童と呼んだ理由はわからない。時々過剰なリアクションもあるだろうけど、それは常に勝ちたいからであり、全てチームのためだ。ラツィオは高みを目指すべきクラブ…その中で僕も自分の力を証明できると信じているよ」 サッリ監督の基本布陣は[4-3-3]。代表ウィークが明ければ、元スペイン代表MFルイス・アルベルト、ウルグアイ代表MFマティアス・ベシーノ、そして日本代表MF鎌田大地らとの定位置争いが本格化するだろう。 2023.09.13 19:35 Wed
5

「ピッチ内外で約束を破った」鎌田大地の発言に現地メディアが反応、期待外れに加え批判的な発言を糾弾「鎌田の言葉は少し不快」

自身の去就について自らの口で語った日本代表MF鎌田大地。ラツィオからの退団が確実となった中、地元メディアが非難した。 今シーズンからラツィオでプレーしている鎌田。マウリツィオ・サッリ監督の下では輝きを失ったが、イゴール・トゥドール監督が就任すると才能が評価され、セリエAでは全試合に先発起用された。 その鎌田だが、クラブと1年契約を結び、3年間の延長オプションがついていた契約となった中、退団に傾いていた気持ちがトゥドール監督の下でプレーしたことで残留に切り替わっていた。 本人も「残留するつもりだった」と語ったが、交渉がまとまらず。「僕が望んだのは単年契約ということだけ」と、自身の要望には金銭面のことはなかったと語った。 しかし、鎌田の発言に対してイタリア『La Lazio Siamo Noi』が批判的な報道。「鎌田はピッチ内外で約束を破った」と題している。 同メディアは昨夏サウジアラビアへと旅立ったセルビア代表MFセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチの後釜に鎌田とフランス代表MFマテオ・ゲンドゥージを獲得したとし、「フランス人選手は期待を裏切らなかったが、逆に完全に失敗したのは日本人選手だった」と鎌田を酷評。「2ゴール2アシストと、シーズン最終戦での好パフォーマンスは、背番号6にとって悲惨な結果だ」としている。 フランクフルトでの実績を買われての加入となった鎌田。期待値も高かったが、サッリ監督のサッカーでは輝けず。「ビアンコセレステ(ラツィオ)のユニフォームを着た選手は、ブンデスリーガで高く評価されていたサッカー選手の目立たないバージョンだった」とし、「トラブルに見舞われ、ポジションを外され、サッリ時代には決して鋭敏ではなかったが、トゥドール監督の下で少しは良くなったが、要するにフランクフルトで見られた選手とは全く別人だった」と、期待外れだったとした。 また「要するに、大地は今シーズン本当にひどい成績を収め、そのパフォーマンスは日本人選手と彼の数字に大きく期待していたラツィオに影響を与えた」とし、期待に応えられなかった鎌田を糾弾することとなった。 鎌田は厳格な倹約家としても知られるクラウディオ・ロティート会長についても言及。「元々残る予定でしたけど、イタリアはイタリアのやり方で。ラツィオの会長(クラウディオ・ロティート会長)はイタリアの中でも有名なんですけど、大変なので。残りつもりでしたし、監督とも話してましたけど交渉が…」と語っていた。 『La Lazio Siamo Noi』はこの発言についても「インタビューの根幹にあるイタリアとロティートに関する決まり文句は、彼が絶対に有罪であるという状況から抜け出す方法だ。なぜならラツィオは別の行動を取るべきであり、また別の行動をとる可能性もあったからだが、事態の経過を考えると鎌田の言葉は少し不快だ。ただ考えが変わったと言うだけで十分だったが、どうやら彼にとって誠実な態度で心を開くのは難しいようだ」と苦言を呈している。 ラツィオ専門メディアであるだけに、クラブを批判されたことには黙っていられなかった様子。「大地は、約束を守らないという、ピッチでやったことをピッチ外の言葉でもやり、ビアンコセレステでの冒険を終えた」と締めくくった。 2024.06.04 11:15 Tue

ニューカッスルの人気記事ランキング

1

相手が恐れる右手…ストライカーの完成形と呼ばれた男、アラン・シアラー

サッカーの試合で最もボルテージが上がる瞬間と言っても良いのがゴールシーン。どのカテゴリーの試合でも、間違いなく観る者、そしてプレーする選手のテンションを上げる場面だ。 そのゴールシーンでは、各選手が特徴的なゴールパフォーマンスを見せ、ゴールを多く決める選手ほど、その代名詞とも言えるパフォーマンスを持っている。 現代サッカー界で最も広く知られているのは、マンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが見せるポーズだろうか。ゴールを決めた勢いのまま走り出すと、コーナーフラッグでジャンプし反転。「Siiiii!(イエース!)」と絶叫し、両手を広げながら着地する仁王立ちパフォーマンスは知られたものだろう。観客もパフォーマンスに合わせて「Siiiii!」というものだ。 その他にもゴールパフォーマンスを見せる選手は多く、バク宙をする選手や勢いをつけてヒザで滑るもの、ハートを手で作ったり、古くは指輪にキスをするなど様々。世のサッカー少年は、好きな選手のパフォーマンスを真似するのに必死なはずだ。 そのゴールパフォーマンスだが、右手を高く掲げるゴールパフォーマンスを見たことはあるだろうか。シンプルなパフォーマンスだが、対戦相手にとっては悪夢とも言えるこのポーズは、かつてイングランド代表のエースであったアラン・シアラーのものだ。 <span class="paragraph-title">◆商標登録されるパフォーマンス</span> 特段目立つパフォーマンスでもなく、むしろ地味でシンプルなものだが、ことシアラーの右手を掲げるパフォーマンスは誇り高きパフォーマンスとして愛されている。 このパフォーマンスは商標登録されるほど。もちろん、パフォーマンスをすることが他の選手に禁じられているわけではなく、シアラーが右手を高く掲げるこのパフォーマンスの写真等を使用した商品は、10%がチャリティに寄付されるというものだ。 それだけこのパフォーマンスの価値が高いということを示しており、イングランドにとって重要なパフォーマンスであることが知れるところ。プレミアリーグにおける最多得点記録保持者ということでも、どれほど多くの回数右手が掲げられたかがわかるだろう。 ニューカッスル出身のシアラーは、サウサンプトンの下部組織で育ち、1988年にアーセナル戦でプロデビューを果たす。 そのデビュー戦では、まさかのハットトリック達成。2点ビハインドから3点を奪い、チームに勝利をもたらせたことで一気に注目を集めることに。シアラーが17歳で成し遂げたことだった。 当時はプレミアリーグ発足前、ファーストディビジョンとして行われたリーグだが、1992-93シーズンに開幕したプレミアリーグで、一気にシアラーの得点力が花開くことに。スコアラーとしての地位を確立していくこととなる。 <span class="paragraph-title">◆大舞台で輝くストライカー</span> そのシアラーがイングランド代表としてデビューを果たしたのは1992年2月。フランス代表とのフレンドリーマッチだった。 フランスはエリック・カントナやジャン=ピエール・パパン、ディディエ・デシャンなど、往年のスター選手が出場していた中、シアラーは2トップで先発出場。43分に先制ゴールを記録し、こちらもデビュー戦ゴール。プロデビューに続いて、デビュー戦でいきなりゴールを決めるという勝負強さを見せる。 当時のエースは、後に名古屋グランパスに加入し、Jリーグでもプレーするギャリー・リネカー氏が務めていたが、新たなエース誕生という期待がシアラー氏にかけられていく。しかし、所属クラブとは裏腹に、イングランド代表ではシアラー氏は思うようにゴールを決められない。 シアラー氏がイングランド代表として最も輝いたのは、1996年に行われたユーロ。初戦のスイス代表戦でゴールを決めると、スコットランド代表戦で1ゴール、オランダ代表戦で2ゴールと3試合連続ゴールを記録。準決勝のドイツ代表戦でも1ゴールを決め、大会通算5ゴールで得点王に。チームはベスト4で終わったが、初めてイングランド代表でもその得点力を披露することとなった。 なお、ユーロ初戦でゴールを決めるまで、20試合ゴールを決めていないことも大きな話題となったが、大舞台での活躍で信頼を取り戻す。 その後も、日本代表が初めて出場した1998年のフランス・ワールドカップ(W杯)に向けた欧州予選ではゴールを量産。無事に出場権を獲得すると、本大会でも2ゴールを記録した。 シアラーは2000年のユーロにも出場し、2ゴールを記録。ユーロ予選も含めてゴールを決めた一方で、フレンドリーマッチではほとんどゴールを決めないという不思議な現象もあり、代表通算63試合で30ゴールという成績に。歴代8位という意外な数字で終わっているが、決めなければいけない試合でのゴールをしっかり決める勝負強さを発揮した。 <span class="paragraph-title">◆ストライカーの完成形</span> イングランド代表としては大きな輝きを放てなかったシアラーだが、クラブレベルでの活躍は素晴しいものだった。 プレミアリーグが発足した1992-93シーズンにブラックバーンへと移籍したシアラーは、21試合で16ゴール4アシストを記録。ケガなどもあり満足いく数字を残せなかったが、1993-94シーズンは40試合で31ゴール4アシストと得点を倍増させる。 さらに1994-95シーズンは42試合で34ゴール13アシストとアシスト数も増加。元イングランド代表FWクリス・サットンとのSASコンビでプレミアリーグ得点王に輝くと、チームを優勝に導くことに。ビッグ6と呼ばれるクラブ以外では、“奇跡の優勝”と言われた2015-16シーズンのレスター・シティと共にチャンピオンとして名を残している状況だ。 なお1995-96シーズンは35試合で31ゴール、ニューカッスルへと移籍した1996-97シーズンは31試合で25ゴールを記録し3年連続得点王に輝いていた。 当然その得点力にはビッグクラブが目をつけており、マンチェスター・ユナイテッドやバルセロナなどが獲得に動いたが、自身が愛する地元のクラブであるニューカッスルから離れることはなく、キャリアの終了までプレーした。 シアラーの特徴は、183cmと際立って大柄ではないものの、空中戦にめっぽう強く、ヘディングの技術は卓越したものがあり、多くのゴールにつなげた。 さらにシュートレンジも広く、様々なゴールパターンを持っていることからも、完成されたストライカーの1人として認識され、キャリアの晩年になってもゴールを決め続け、積み上げたプレミアリーグでのゴールは「260」。2位のウェイン・ルーニーが「208」と遠く及んでない。 そのシアラーの記録を抜く可能性を持っているのが、現在のイングランド代表のエースであるトッテナムのハリー・ケインと言われている。現時点で「167」ゴールを記録しており、記録までおよそ100ゴール。28歳のケインがプレミアリーグでプレーを続ければ間違いなく達成されるだろうが、イングランド人FWにとっての目指すべき姿として、今なお愛され続けている。 <div id="cws_ad"><hr>イングランド代表でも活躍し、ニューカッスルのレジェンドとしてプレミアリーグ歴代最多ゴール数を誇るシアラーが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>イングランド代表としてプレーしたDFソル・キャンベル、FWマイケル・オーウェンと共に現役時代に魅せたゴールが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。</div> <a href="https://ryan.onelink.me/C7cD?pid=worldsoccer2110&c=worldsoccer2110&is_retargeting=true&af_inactivity_window=3d&af_dp=ryan.app%3A%2F%2F&af_web_dp=http%3A%2F%2Fsakatsuku-rtw.sega.com%2F" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/900/img/2021/sega20211027.jpg" style="max-width:100%;"></div></a> <span class="paragraph-title">【動画】伝説のストライカー、シアラーのイングランド代表での技ありゴール集!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">A huge congratulations to former <a href="https://twitter.com/hashtag/ThreeLions?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#ThreeLions</a> man <a href="https://twitter.com/alanshearer?ref_src=twsrc%5Etfw">@alanshearer</a> on becoming one of the first inductees into the <a href="https://twitter.com/premierleague?ref_src=twsrc%5Etfw">@premierleague</a> Hall of Fame! <a href="https://t.co/FpxSU7B2cK">pic.twitter.com/FpxSU7B2cK</a></p>&mdash; England (@England) <a href="https://twitter.com/England/status/1386592090247860224?ref_src=twsrc%5Etfw">April 26, 2021</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJzUmR6VnJiMiIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> 2021.10.27 20:00 Wed
2

PSR違反回避に動くニューカッスル、21歳生え抜きMFアンダーソンのフォレスト売却へ

ニューカッスルはスコットランド代表MFエリオット・アンダーソン(21)の売却へ向かっているようだ。『The Athletic』が報じた。 2023-24シーズンはチャンピオンズリーグ(CL)に参戦した一方、プレミアリーグは7位フィニッシュと、トップ4入りの2022-23シーズンから成績を落としたニューカッスル。ボーンマス退団のイングランド人DFロイド・ケリー(25)をフリーで確保するなど新シーズンに向けた補強を進めているが、選手の放出にも動いている。 その1人がアンダーソンで、ノッティンガム・フォレストへの完全移籍でクラブ間合意に達したとのこと。プレミアリーグの利益と持続可能性に関する規則(PSR)の遵守を確実にし、2024-25シーズンの勝ち点剥奪のリスクを回避するべく、アカデミー出身選手をしぶしぶ手放すようだ。 アンダーソンも移籍を受け入れており、移籍完了前のメディカルチェックを予定。ブライトン&ホーヴ・アルビオン移籍が決定的なガンビア代表FWヤンクバ・ミンテ(19)に続くことになる。 フォレストへ向かうアンダーソンは、18歳時の2021年にファーストチームデビューを飾り、2021-22シーズン後半にはブリストル・ローヴァーズへ武者修行。ニューカッスルでは通算55試合に出場している。 2023-24シーズンは背中のケガによる長期離脱もありながら、公式戦26試合に出場。中盤でのプレーをメインとしながら10試合に先発し、序列を高めていた。 2024.06.30 17:58 Sun
3

10人のチェルシーを下したニューカッスルが暫定3位に浮上!来季CL出場へ前進【プレミアリーグ】

プレミアリーグ第36節でニューカッスルvsチェルシーがセント・ジェームズ・パークで11日に行われ、2-0でホームのニューカッスルが勝利した。 公式戦5連勝中の5位チェルシー(勝ち点63)が、同勝ち点で並ぶ4位ニューカッスル(勝ち点63)のホームに乗り込んだ一戦。 ミッドウィークに行われたUEFAカンファレンスリーグ(ECL)準決勝2ndレグでユールゴーデンに勝利し決勝へ駒を進めたチェルシーは、その試合のスタメンからククレジャ以外の全員を変更。最前線にジャクソン、2列目にマドゥエケ、パーマー、ペドロ・ネトを並べた[4-2-3-1]で試合に臨んだ。 来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を争う両者の一戦は、開始早々にスコアが動く。ニューカッスルは2分、敵陣での素早い攻守の切り替えでボールをトナーリが奪い返すと、ギマランイスが逆サイドに展開。これをボックス右手前に走り込んだマーフィーがGKが飛び出せない絶妙クロスを供給すると、ファーサイドには仕込んだトナーリが左足でゴールネットを揺らした。 先制以降はややニューカッスル優位の展開が続く中、チェルシーは33分にアクシデント。GKロベルト・サンチェからのロングフィードを前線で競り合ったジャクソンがDFボトマンにヒジ打ちを入れると、主審はイエローカードを掲示。しかし、オンフィールド・レビューのの結果、故意にヒジ打ちをしたと判定され、レッドカードに変更された。 数的優位となったニューカッスルは、37分にトナーリの右クロスからバーンがヘディングシュートでゴールに迫る。さらに45分には、ボックス右でトナーリの落としからイサクがゴールエリア右深くまで切り込んだが、これは絶妙な飛び出しを見せたGKロベルト・サンチェスのにブロックされた。 1-0で迎えた後半、チェルシーはマドゥエケを下げてリース・ジェームズを投入。対するニューカッスルは57分にボトマンを下げてルイス・マイリーをピッチに送り出した。 後半は前半とは打って変わって10人のチェルシーがボールを支配すると、62分にボックス右手前のパーマーのクロスをボックス左で受けたククレジャが相手DFの股下を通したシュートを放ったが、これはGKポープがファインセーブ。 対するニューカッスルは70分、パス&ゴーでボックス右のスペースに走り込んだギマランイスがマーフィーのロブパスからダイレクトシュートを放ったが、これは枠を大きく外した その後は互いに選手を入れ替えながらゴールを目指す中、ニューカッスルが90分に試合を決定づける。敵陣中盤右サイドで獲得したFKをギマランイスが逆サイドに展開。これをバイタルエリア左で受けたバーンが繋ぐと、ボックス左手前から中央に切り込んだギマランイスが右足一閃。DFグストにディフレクトしたボールが、そのままゴールに吸い込まれた。 結局、試合はそのまま2-0でタイムアップ。チェルシーとの直接対決を制したニューカッスルが、暫定3位に浮上している。 ニューカッスル 2-0 チェルシー 【ニューカッスル】 サンドロ・トナーリ(前2) ブルーノ・ギマランイス(後45) 2025.05.11 22:10 Sun
4

武藤嘉紀のニューカッスルがホームユニフォームを発表!プーマとの契約は終了

ニューカッスルは10日、2021-2022シーズンのホームユニフォームを発表した。 2020-21シーズンまではプーマとサプライヤー契約を結んでいたニューカッスルだが、新シーズンからはイギリスのメーカーであるCastore(カストレ)と契約を結んでいる。 ユニフォームのデザインは、ケビン・キーガン監督のもとで1995-96、1996-97シーズンと2シーズン続けてプレミアリーグ2位に入るなど、好成績を残した1990年代半ばのユニフォームから着想を得ており、マンダリン・カラーと呼ばれる立ち幅が低めの立襟が特徴的だ。 シャツの中央に黒いストライプが入り、その両側に幅の広い白いストライプが並ぶ。襟のボタンの裏と、シャツ背面には、クラブのエンブレムにもある水色のアクセントが入っている。 襟の内側には「Black and White Army」という文字が刻まれ、シャツの内側にはカストレのスローガンである「Better Never Stops」と記されている。 ショーツは黒基調でサイドに白と水色のストライプ。ソックスも黒基調で、上部には白と水色が施されている。 ニューカッスルには、2020-21シーズンはエイバルにレンタル移籍していたFW武藤嘉紀が所属。新シーズンに向けてトレーニングを行っている。 ニューカッスルでは公式戦通算28試合に出場し2ゴールの武藤。スティーブ・ブルース監督の下ではケガなどもありなかなか出番がもらえていなかったが、果たしてこの新ユニフォームに袖を通すこととなるだろうか。 <span class="paragraph-title">ニューカッスルの2021-22シーズンホームユニフォーム</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr"> A closer look.<br><br></p>&mdash; Newcastle United FC (@NUFC) <a href="https://twitter.com/NUFC/status/1413765819893440513?ref_src=twsrc%5Etfw">July 10, 2021</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="und" dir="ltr"><a href="https://t.co/vXkNDgjG4B">https://t.co/vXkNDgjG4B</a> <a href="https://t.co/0px8qxN3Sr">pic.twitter.com/0px8qxN3Sr</a></p>&mdash; Newcastle United FC (@NUFC) <a href="https://twitter.com/NUFC/status/1413781627084410881?ref_src=twsrc%5Etfw">July 10, 2021</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2021.07.13 22:25 Tue
5

ニューカッスルが8年ぶりのタイン・ウェア・ダービーに完勝! 新年白星発進で公式戦連敗を「4」でストップ【FAカップ】

FAカップ3回戦、サンダーランドvsニューカッスルが6日にスタジアム・オブ・ライトで行われ、0-3で勝利したニューカッスルが4回戦進出を決めた。 サンダーランドの低迷、サウジアラビア資本によって変貌を遂げたニューカッスルと両クラブの立ち位置が大きく変わったなか、8年ぶりに実現したイングランド屈指のダービーマッチとして知られるタイン・ウェア・ダービー。 公式戦4連敗と苦境が続くマグパイズはこのダービーをきっかけにすべく、トリッピアーやギマランイス、ゴードン、イサクらベストメンバーで臨んだ。一方、先日にマイケル・ビール新監督を招へいしたチャンピオンシップ(イングランド2部)に属するブラックキャッツは、ベリンガム兄弟の弟であるジョーブ・ベリンガムやジャック・クラークら若手逸材がスタメン起用となった。 試合は立ち上がりから地力で勝るアウェイチームが押し込む展開に持ち込み、開始2分にはセットプレーからロングスタッフのヘディングシュートでGKパターソンを脅かす。 以降も敵地で70%を超えるボール支配率で押し込み続けるニューカッスルは、セットプレーをサイドを起点とした攻めでチャンスを作り出す。だが、ダービー特有の緊張感もあってか、ロングスタッフがミドルシュートを大きくふかすなど決め切ることができない。また、この試合ではVARが採用されておらず、イサクの際どいボックス内での交錯プレーもPK獲得には至らず。 それでも、優位に試合を進めるマグパイズは35分、ギマランイスのスルーパスに反応したジョエリントンがDFを振り切って左サイドのスペースに抜け出して鋭いグラウンダークロスを供給。これがイサクの手前でクリアを試みたDFバラードのオウンゴールを誘発した。 前半終了間際のアルミロンの決定機はボレーシュートを枠の左に外してしまい追加点を奪えなかったニューカッスル。だが、後半開始早々に相手のミスから2点目を奪取。46分、自陣ボックス付近でGKとパス交換したエクワにプレッシャーをかけたアルミロンが引っかけてボックス中央でフリーのイサクにプレゼントパスを送ると、これをスウェーデン代表FWが難なく左足でゴールネットへ流し込んだ。 不運なオウンゴールにミス絡みの失点で厳しい状況となったホームチームだが、失点に絡んだエクワのシュートで最初の決定機を創出。以降はボールを握られながらも、球際で五分の勝負に持ち込んで押し返す。そのなかでプリチャードが個人技で見せ場を作るが、58分のシュートはクロスバー、74分の右足アウトを使ったテクニカルなシュートはGKドゥブラフカのビッグセーブに阻まれる。 その後、試合終盤にかけてはサンダーランドが押し込む時間帯が続いたが、この時間帯にゴールを奪ったのはニューカッスル。88分、カウンターから左サイドのスペースで縦に運んだゴードンがDFバラードに倒されてPKを獲得。これをキッカーのイサクがきっちり決め切ってトドメの3点目とした。 そして、試合はこのままタイムアップを迎え、8年ぶりのタイン・ウェア・ダービーに完勝のニューカッスルが公式戦連敗を「4」でストップ。新年初勝利を挙げると共に4回戦進出を決めた。 2024.01.06 23:46 Sat

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly