負傷の久保がスタンド観戦のマジョルカはオサスナに打ち負けて今季初の連敗…《ラ・リーガ》

2021.09.26 23:07 Sun
Getty Images
ラ・リーガ第7節、マジョルカvsオサスナが26日にエスタディ・デ・ソン・モイシュで行われ、アウェイのオサスナが2-3で勝利した。なお、マジョルカのMF久保建英は負傷のため欠場している。

前節、敵地サンティアゴ・ベルナベウで首位レアル・マドリーに1-6の大敗を喫したマジョルカ。3戦未勝利という苦境の中、中3日で開催された今節はオサスナを相手に4戦ぶりの白星を目指した。ここまで5戦連続スタメンを飾っていた久保がヒザのケガで欠場となり松葉杖姿でのスタンド観戦となった中、前線はフェル・ニーニョを1トップに置き2列目は右からダニ・ロドリゲス、イ・ガンイン、アマトが起用された。

試合は立ち上がりからゴールを奪い合うオープンな展開となる。まずは9分、ボックス手前左でモンカジョラから横パスを受けたフリーのホセ・アンヘルが得意の左足を一閃。強烈な低弾道のシュートがゴール右隅を射抜いた。
ホームで先手を奪われたマジョルカだが、直後の11分には連続で得たCKのチャンスからサルバ・セビージャの左CKをダニ・ロドリゲスが頭で合わせ、早々に試合を振り出しに戻した。

1-1のイーブンに戻った試合は、互いに連戦の疲労もあって中盤が間延びする場面が散見し、互いにカウンターを起点に攻守が目まぐるしく入れ替わる状況が続く。そして、両チームに幾度も勝ち越しのチャンスが訪れた中、ホームチームが前半終了間際に逆転に成功する。
前半アディショナルタイム4分、左CKの二次攻撃からボックス手前のアマトが続けて放ったシュートがゴール前の密集を抜けると、これを絶妙なトラップで収めたフェル・ニーニョが冷静にゴールネットへ流し込んだ。

前半のうちに試合を引っくり返したマジョルカだが、後半は押し込まれる入りを強いられる。58分にはイ・ガンインを下げてラゴ・ジュニオールを投入するが、この交代直後にこの試合2つ目のゴラッソを献上し、追いつかれる。ボックス手前右で与えたFKの場面でキッカーのイニゴ・ペレスに強烈な左足のシュートをゴール右上隅に突き刺された。

さらに、失点直後には足が攣ってしまったフェル・ニーニョがプレー続行不可能となり、64分にアブドンのスクランブル投入を余儀なくされるマジョルカ。何とかホームで4試合ぶりの白星を目指す中、左サイドに入ったラゴ・ジュニオールの積極的な仕掛けで局面の打開を試みるが、相手の集中した守備を崩し切れない。

その後は互いに消耗が色濃くなかなか決定機まで持ち込めない膠着状態に陥る。88分にはマジョルカがアマト、セビージャに替えてアンヘル、ガラレタを投入したが、その交代直後にはオサスナの波状攻撃からボックス左でマヌ・サンチェスが折り返したボールを、ゴール前に詰めたハビ・マルティネスに右足アウトで流し込まれ、勝ち越しを許した。

その後、10分が与えられた後半アディショナルタイムにマジョルカはボックス内での競り合いの場面でハウメ・コスタがDFウナイ・ガルシアのエルボーを受けてPKを獲得。だが、VARのレビューの結果、その前にマジョルカのオフサイドがあったとしてPKは取り消しとなった。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、ホームでオサスナに打ち負けたマジョルカは今季初の連敗で4戦未勝利となった。

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