【ラ・リーガ第5節プレビュー】バレンシアとレアル・マドリーの首位攻防戦! 久保は古巣ビジャレアル戦
2021.09.17 19:00 Fri
先週末に行われた第4節ではインターナショナルマッチウィークの難しい戦いとなったものの、アトレティコ・マドリー、レアル・マドリー、バレンシアといった上位陣が順当に制して無敗を継続している。
チャンピオンズリーグ(CL)、ヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ開幕によって、ビッグクラブにとってはほぼ中3日の過密日程がスタート。そういった中、CL参戦の5チームの中で唯一白星スタートを飾った首位のレアル・マドリーは、2位のバレンシアを相手にラ・リーガ首位攻防戦に臨む。
前節、1年半ぶりに戻ってきたサンティアゴ・ベルナベウでセルタと対戦したレアル・マドリーは、前半に2度のリードを許したものの、FWベンゼマのトリプレーテとMFカマヴィンガのデビューゴールなどで5-2の快勝を飾った。また、CL初戦となったグループ最大のライバル、インテル戦では今季課題の守備陣が相手の強力攻撃陣を無失点で抑えた上、途中投入のFWロドリゴが試合終盤に値千金の決勝点を奪う、会心の勝利を挙げた。カマヴィンガの驚異的なフィットに、FWヴィニシウスの完全覚醒と最高な状態で難所メスタージャに乗り込む。
対するバレンシアは開幕前の下馬評は低かったものの、ボルダラス新監督の下で開幕からソリッドなパフォーマンスを見せている。開幕2試合は堅実な守備を生かして勝ち点を重ねたものの、以降のアラベス戦、オサスナ戦ではMFソレール、FWゴンサロ・ゲデスを中心に攻撃陣が躍動感を見せ、2試合連続3ゴール以上を奪っての連勝を収めている。ただ、ここまでは比較的力が劣る相手との対戦が続いていた部分もあり、今回のレアル・マドリー戦が新チームの現在地を図る試金石となるはずだ。
その上位2チームと同じ勝ち点10で並ぶアトレティコは、開幕から4戦無敗の難敵アスレティック・ビルバオをホームで迎え撃つ。前節のエスパニョール戦では代表戦明け特有の動きの重さが目立ったものの、後半序盤に5枚の交代カードを切って流れを引き寄せると、物議を醸した10分のアディショナルタイムの最終盤にMFレマルが値千金の逆転ゴールを挙げ、痺れる2-1の勝利を収めた。
また、マドリードの2強と共にビッグマッチに臨むのが、MF久保建英を擁するマジョルカだ。前節、アスレティックを前に力の差を見せつけられた昇格組は、昨季のEL王者ビジャレアルと対戦。そのビジャレアルはCL初戦でアタランタと2-2のドローに終わり、公式戦4試合連続ドローと今季初勝利が遠いが、それだけにマジョルカ戦に懸ける想いは強い。
一方、古巣対戦となる久保はアスレティック戦で局面では鋭い仕掛けで見せ場を作った一方、決定機演出などチームに流れを引き寄せるような形は出せず。MFイ・ガンインやFWエル・ニーニョなど、イメージを共有できそうな味方との連携を向上させつつ、昨季冷遇されたエメリ監督の前で決定的な仕事を見せたい。
カタール・ワールドカップ(W杯)南米予選に多くの選手を送り出した関係で前節が延期となったバルセロナとセビージャは、グラナダとレアル・ソシエダという難敵相手に中断明け後、最初の白星を目指す。
ミッドウィークのCLでは一昨季に2-8の大敗を喫したバイエルン相手にリベンジを図ったバルセロナだが、0-3のスコア以上に力の差を感じさせられる完敗となった。さらに、同試合ではDFジョルディ・アルバ、MFペドリの2選手が負傷しており、ジリ貧の状況だ。そういった中、バイエルン戦の途中出場で一時良い流れを持ってきたMFコウチーニョやDFアレックス・バルデ、MFガビといった控え、若手選手たちの奮起が求められる。
一方、レッドブル・ザルツブルクとのCL初戦では前半に3つのPKを献上した上、FWエン=ネシリが退場となりながらも、最終的に1-1のドローで試合を終えたセビージャ。バルセロナとの開幕戦の大敗以降、リーグ戦3連勝と絶好調のソシエダとの上位対決では不用意に退場したエン=ネシリや新戦力たちの活躍が求められる。
その他では開幕4連敗、3連敗と苦境が続くヘタフェとアラベスの下位2チームの戦いにも注目したい。
《ラ・リーガ第5節》
▽9/17(金)
《28:00》
セルタ vs カディス
▽9/18(土)
《21:00》
ラージョ vs ヘタフェ
《23:15》
アトレティコ・マドリー vs アスレティック・ビルバオ
《25:30》
エルチェ vs レバンテ
《28:00》
アラベス vs オサスナ
▽9/19(日)
《21:00》
マジョルカ vs ビジャレアル
《23:15》
レアル・ソシエダ vs セビージャ
《25:30》
ベティス vs エスパニョール
《28:00》
バレンシア vs レアル・マドリー
▽9/20(月)
《28:00》
バルセロナ vs グラナダ
チャンピオンズリーグ(CL)、ヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ開幕によって、ビッグクラブにとってはほぼ中3日の過密日程がスタート。そういった中、CL参戦の5チームの中で唯一白星スタートを飾った首位のレアル・マドリーは、2位のバレンシアを相手にラ・リーガ首位攻防戦に臨む。
前節、1年半ぶりに戻ってきたサンティアゴ・ベルナベウでセルタと対戦したレアル・マドリーは、前半に2度のリードを許したものの、FWベンゼマのトリプレーテとMFカマヴィンガのデビューゴールなどで5-2の快勝を飾った。また、CL初戦となったグループ最大のライバル、インテル戦では今季課題の守備陣が相手の強力攻撃陣を無失点で抑えた上、途中投入のFWロドリゴが試合終盤に値千金の決勝点を奪う、会心の勝利を挙げた。カマヴィンガの驚異的なフィットに、FWヴィニシウスの完全覚醒と最高な状態で難所メスタージャに乗り込む。
その上位2チームと同じ勝ち点10で並ぶアトレティコは、開幕から4戦無敗の難敵アスレティック・ビルバオをホームで迎え撃つ。前節のエスパニョール戦では代表戦明け特有の動きの重さが目立ったものの、後半序盤に5枚の交代カードを切って流れを引き寄せると、物議を醸した10分のアディショナルタイムの最終盤にMFレマルが値千金の逆転ゴールを挙げ、痺れる2-1の勝利を収めた。
ただ、リバプールとミランと共に“死の組”に組み込まれたCL初戦ではポルトの堅守に手を焼き、消化不良のゴールレスドローに。賛否両論のワンダ・メトロポリターノ凱旋となったFWグリーズマンも精彩を欠き、攻撃面では大いに課題を残す。そういった中、開幕4試合でわずか1失点と堅守が光るアスレティックとの対戦は非常にタフなモノになるはずだ。
また、マドリードの2強と共にビッグマッチに臨むのが、MF久保建英を擁するマジョルカだ。前節、アスレティックを前に力の差を見せつけられた昇格組は、昨季のEL王者ビジャレアルと対戦。そのビジャレアルはCL初戦でアタランタと2-2のドローに終わり、公式戦4試合連続ドローと今季初勝利が遠いが、それだけにマジョルカ戦に懸ける想いは強い。
一方、古巣対戦となる久保はアスレティック戦で局面では鋭い仕掛けで見せ場を作った一方、決定機演出などチームに流れを引き寄せるような形は出せず。MFイ・ガンインやFWエル・ニーニョなど、イメージを共有できそうな味方との連携を向上させつつ、昨季冷遇されたエメリ監督の前で決定的な仕事を見せたい。
カタール・ワールドカップ(W杯)南米予選に多くの選手を送り出した関係で前節が延期となったバルセロナとセビージャは、グラナダとレアル・ソシエダという難敵相手に中断明け後、最初の白星を目指す。
ミッドウィークのCLでは一昨季に2-8の大敗を喫したバイエルン相手にリベンジを図ったバルセロナだが、0-3のスコア以上に力の差を感じさせられる完敗となった。さらに、同試合ではDFジョルディ・アルバ、MFペドリの2選手が負傷しており、ジリ貧の状況だ。そういった中、バイエルン戦の途中出場で一時良い流れを持ってきたMFコウチーニョやDFアレックス・バルデ、MFガビといった控え、若手選手たちの奮起が求められる。
一方、レッドブル・ザルツブルクとのCL初戦では前半に3つのPKを献上した上、FWエン=ネシリが退場となりながらも、最終的に1-1のドローで試合を終えたセビージャ。バルセロナとの開幕戦の大敗以降、リーグ戦3連勝と絶好調のソシエダとの上位対決では不用意に退場したエン=ネシリや新戦力たちの活躍が求められる。
その他では開幕4連敗、3連敗と苦境が続くヘタフェとアラベスの下位2チームの戦いにも注目したい。
《ラ・リーガ第5節》
▽9/17(金)
《28:00》
セルタ vs カディス
▽9/18(土)
《21:00》
ラージョ vs ヘタフェ
《23:15》
アトレティコ・マドリー vs アスレティック・ビルバオ
《25:30》
エルチェ vs レバンテ
《28:00》
アラベス vs オサスナ
▽9/19(日)
《21:00》
マジョルカ vs ビジャレアル
《23:15》
レアル・ソシエダ vs セビージャ
《25:30》
ベティス vs エスパニョール
《28:00》
バレンシア vs レアル・マドリー
▽9/20(月)
《28:00》
バルセロナ vs グラナダ
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